【小ネタ】重要なのに誰も教えない大切なこと【コラム】
- 2025.02.28
- 護身術

いつも心に1か月前の怪しいネギ塩チキンを。どうもサイコ田中です。
長く護身術を学んでいると、当たり前になり過ぎてなんとも思わなくなりますが、
大切なのに意外と誰も教えたり教わったりしていないことがあったりします。
今回はそんな現代護身術の「落とし穴」について語りたいと思います。
「知っている」と思うことの危うさ
非常に馬鹿馬鹿しい話ですが、
人は一度何かを学んで理解したつもりになると、
もうそれ以上何かを疑問に思ったり、追求したりすることは無くなってしまいます。
自然な人間らしい反応であり間違いとは言えませんが、
どこかに見落としがあっても気付く機会が永遠に訪れないのは危険です。
成長できる可能性がまだ残されているのに、自分で制限を設けているのと変わりません。
護身術だけでなくそれが仕事にせよ趣味にせよ、
一度学んで自分のものにしたことをもう一段掘り下げること、
「本当にそうだろうか?」という疑問を持つことは非常に重要です。
逆に言えば、そういう精神で臨めるなら、分野を問わず成長し続けられる可能性があるということです。
もしも答えがわかっている問題を前にした時でも、
別の切り口で探ろうとする人と、人から教わった方法を忠実に守るだけの人との間には、
将来的な成長性という点において決定的な違いが出てきます。
あなたは安定という名の停滞を望みますか?
それとも常に挑戦し続け成長する道を選びますか?
私はいつでも後者の人間でありたいと考えています。
大切なのに教わる機会が少ない3つのスキル
ここからは現代護身術を学ぶ上で非常に重要であるにもかかわらず、
意外と学ぶ機会が少ない3つのスキルを紹介します。
身を守ることに興味をお持ちの方は是非参考にしてみてください。
ファイトが終わった後の行動
とても大切な事であるにも関わらず、何故か誰も教えてはくれません。
それがファイトの後始末です。
馬鹿らしく思えるかもしれませんが、かなり重要です。
まず自分がどうにか無傷でファイトを終えることが出来たとしても、
相手は恐らくそうではないので、様子を見て必要なら救命措置や治療が必要です。
また自分が負傷している場面でも同じことで、
特に刃物などの凶器を手にした相手と闘った後は、必ず傷や出血の確認をします。
小さな傷でも放っておくと感染症の原因となるだけでなく、
最悪の場合失血や内臓の機能障害などにより命を落とします。
傷が大きい場合は止血帯やタオルなどで止血を試み、
落ち着いて警察に連絡し状況を伝え、救急車の到着まで安全な場所で待機します。
もし自覚症状があまり無かったとしても速やかに病院で検査と治療を受けましょう。
(こうした一連の流れは交通事故が発生した際とほぼ同じです)
状況変化に対応するための訓練
巷によくある護身術の講習や一般向けセミナーでは、
目の前の相手1人を想定したシンプルなシチュエーションを前提に話が進みますが、
現実のファイトでは何が起こるか予想できません。
運よく目の前の1人を制圧できたとしても、
後から合流してきた仲間に背後から攻撃されるなどはザラであり、
地面でもみ合っている最中にいきなり刃物を抜いて襲われるという場面も稀ではありません。
状況は常に変化し予測が困難であることを前提に、
・途中で相手が2人に増える
・相手が素手の状態からナイフを取り出す
・一度倒した相手が起き上がり襲ってくる
といった多面的なシチュエーションに対応できる訓練が必要不可欠です。
そして必要不可欠であるにも関わらず、何故か誰も教えようとせず、
教わる側も疑問を持たず、練習しようとさえしないのです。
(日本はあまりに治安が良すぎるので、必要性が無く軽視されるのかもしれません)
自分が武器を使うという選択肢(武器術)
理由は定かではありませんが、
何故か多くのセルフディフェンス・セミナーでは徒手格闘を前提に話が進み、
自分が武器を積極的に使うという選択肢を示そうとしません。
素手でのファイトを避けることには、
・拳などの怪我を防止できる
・相手を短時間で圧倒できる
・相手が武装していても対応しやすい
といった複数の明確なメリットが存在します。
その反面過剰防衛に問われるリスクが上がるなど課題があることも確かですが、
その場に武器になりそうなものがあるなら、
あるいは武器になるものを所持しているのなら、使わない理由はありません。
むしろどんどん積極的に活用する術を学び覚えていくべきなのです。
そもそも体格差のある相手や凶器を手にしている攻撃者に対して、
「ああして、こうして……」などと手順を追って対処できるはずも無く、
教わった流れの通りに相手が動く保証などありません。
であるならば、それが小さな金属片にせよそこら辺のボールペンにせよ、
とにかく武器になりそうなものを握り込んで振りかざすほうが、
よほど生存の可能性は高まるというものです。
攻撃者の心理を知るということ
ここまで見落とされがちな護身術の重要ポイントについてお伝えしてきましたが、
特に最後の項目、「武器の扱いを学ぶ」ということは、
攻撃者側の視点や心理を理解するという意味でも非常に重要です。
例えば相手がどういう動きをすると距離が詰めにくいとか、
どういった体勢になると刃物が無力化されるのかといった知識は、
実際に自分が武器を手にした攻撃者側の視点に立たなければ得られないものです。
また武器を隠し持つと不自然な振る舞いになるといったことも、
実際に自分がズボンのポケットやパーカーの袖口に刃物を隠して歩いてみれば、
より現実的なイメージに近づき理解が深まるというものです。
このように、敵を知るため時には自分が敵になりきることも必要です。
攻撃者側と防衛側に分かれて行うドリルやロールプレイに時間を割くべき理由は、
こういった部分とも深く結びついているのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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