【QuickTIPS】相手の攻撃を読むためのちょっとしたコツ【格闘技】

【QuickTIPS】相手の攻撃を読むためのちょっとしたコツ【格闘技】

いつも心に1年間有効の非常に怪しい福引券を。どうもサイコ田中です。

格闘技を始めたばかりの人や中級クラスへ移行するまでの微妙な位置の方々にとって、

相手の攻撃を読むというのは大きな課題の一つに違いないでしょう。

相手の攻撃パターンを把握し適切に対処するために、何が大切でしょうか?


全ての攻撃を見切るのは不可能

とても重要な事なので最初に断っておきますが、

全ての攻撃を避けきることなど出来るはずがありません。諦めましょう。

私たちはスーパーヒーローでも無ければ改造手術を受けたサイボーグでもありませんから、

基本的に全ての物理的な接触を事前に予知して防ぐことは出来ません。

 

初心者の方々が陥りがちな思考面での課題に、

「すべての攻撃に対処しなければならない」という強迫観念がありますが、

これは冷静な頭で考えれば不可能だとすぐにわかります。

 

「全ての攻撃を処理しなければならない」ではなく、

「なるべく致命的な一撃をもらわずに、自分の得意技を当てよう」ぐらいの感覚で十分なのです。

(というか普通のスパーリングレベルでもそれ以上は望めません)

 

ただ痛いのが嫌な人は死ぬ気でディフェンステクニックとフットワークを磨いて、

被弾をほぼゼロに抑える努力をしましょう。それはあなただけの唯一無二の武器となります。


相手の攻撃を読むために知っておきたいこと

ここからは実際にスパーリング等で相手の攻撃に対処するうえで重要なことを、

主に初心者から中級者前後の方を対象に3つ紹介します。

この記事を読んだその日から実践できる内容に絞ってお届けするので、

是非スパーリングで試してほしいと思います。また身を守ることにもつながる知識ですので、

護身分野に興味をお持ちの方もぜひ参考にされてください。

 

とにかく適切な距離を保つ

非常に馬鹿馬鹿しい話なのですが、

そもそも攻撃をもらいたくないのなら、

攻撃されない位置関係(距離感)を常に保ち続ければいいだけのことです。

 

シンプルな例えですが、

全く同じ速度で投げ出されたボールがあったとして、

目の前に近い距離と、少し離れた距離から飛んでくるのとでは、

どちらが受け止めやすいでしょうか?答えは明らかですね。

 

これと同じことで、同じ速度のパンチでも、

距離を置いてしまえば対処するまでの時間的な余裕が生まれるうえに、

到達するまでの間に出来ることの選択肢が増えます(ブロックorパリィorカウンターetc)

 

相手が非常にアグレッシブな場面でも、慌てず焦らず落ち着いて、

自分が冷静に全体を見られる距離まで後退しましょう。

そしてそのためにも、正しいフットワークトレーニングが欠かせません。

 

攻撃とブロックの動作を常にセットで考える

初心者の方に特におすすめしたいのが、

常に攻撃とブロック(回避)の動作をセットで扱うということです。

 

ビギナーの方がやってしまいがちなNG行動に、

・攻撃したらしっぱなし(オフェンス一辺倒)

・ブロック状態から抜け出せない(亀状態)

・ディフェンスとオフェンスがバラバラ

というのが見られますが、これは行動の方向性が決まっていないことに起因しています。

 

もっとシンプルに考えて、

「この攻撃とこのブロック動作をセットにして運用しよう」であるとか、

「2回パンチを出したらスリップして安全な距離まで後退」など、

オフェンスとディフェンスを常にセットで考えてしまえば迷いは無くなります。

 

これを続けていくことで相手の攻撃や思考パターンが読めるようになり、

同時に自分が得意なプレッシャーのかけ方や攻撃の避け方もわかってくるはずです。

 

見る場所を一つに絞らない

最初の頃は相手と向き合う時、

「肩の周りや上半身全体をぼんやり見なさい」などと教わるかもしれません。

これは間違いではありませんが、技術的には正解と言えないでしょう。

 

相手はサンドバッグなどではありませんから、

常にいろいろな所が動いています。

頭、肩、腕、脚……完全に静止している部位を探す方が無理というものです。

 

なので「肩の周りをぼんやり見る」という目線の使い方ではなく、

眼も相手の身体と同様、絶え間なく動かしてあげればいいのです。

 

相手の頭から左腕、鳩尾(水月)、右腕を結んだ十字線か、円のようなものをイメージしてください。

これを頭から順に、ぐるぐると時計回りあるいは反時計回りに観察し、

・どこがよく動いているか

・逆にどこはほとんど動かないか

・攻撃の前にどこが動き出すか

・攻撃後はどこに隙間(がら空きの場所)があるか

などを見極めていく作業がとても有効です。

 

よほど周辺視野が広く動体視力に優れた人でない限り、

全体をぼんやりと目で追って反応するというのが難しいものです。

ですから相手の上半身で重要な部分をぐるぐると目で追ってスキャンし、

自分が気になるところを重点的にマークすれば、思考はもっとシンプルに出来るはずです。


まずは正しいディフェンスを覚えることから

ここまで相手の攻撃を読むためのコツをお伝えしてきましたが、

これらが成立するのは基礎となるディフェンス技術がある程度身に付き、

正しい攻撃の防ぎ方を把握できていることが前提です。

 

特にカウンターなどは応用中の応用であり、

ディフェンス技術がガバガバなのにパンチを迎えに行くのは自殺行為以外の何物でもありません。

 

目線の使い方を覚えるにしても何にしても、

まずは基本となるフットワークとブロック技術を身に着けるところからスタートし、

そこから徐々に自分のゲームプラン、相手を処理するための攻略を組み立てていくべきです。

そうした地味なワークアウトの積み重ねは、必ずあなたを強くします。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。