【QuickTIPS】単純にルール化して覚えるファイトの基礎【護身術】
- 2025.11.20
- 護身術
いつも心に1枚の強化耐熱性アクリル板を。どうもサイコ田中です。
殴り合いの喧嘩を経験したことの無いほとんどの善良な一般人の方々にとって、
「その瞬間」が訪れたときに出来ることには限りがあるでしょう。
いざファイトが始まってしまったときパニックにならないために、
ルールを明確化しておくというのが一つの最適解となります。
”変な人”が増加した日本での護身
日本は世界的に見ても治安が良いとされており、
統率の取れた国民性と高いマナーやモラルの意識が評価されているようですが、
2020年代に入り、そうしたイメージは崩れつつあるように思えます。
ニュースの報道では動機の明瞭でない殺人や傷害、暴行事件が後を絶たず、
その加害者・被害者の分布は性別年齢を問わず幅広く、
トラブルが発生する条件やロケーションなどにもこれといった共通点は見られません。
俗にいう”変な人”や様子のおかしい人はどの街、コミュニティの中にも一定数は存在していたはずですが、
近年は特にそれらの顕在化が著しく、いつどこの誰が奇行に走り、その影響を受けるかが想像しにくくなっているように見受けられます。
こうした微妙な情勢の中で身を守ることはこれまで以上に難易度が高く、
常に高い防犯意識と悪い意味で「人を疑いの目で見ること」の重要性が増していることに疑いの余地はありません。
ルール化して簡単化する基本の護身テクニック
ここからは格闘技経験や実際の喧嘩などの体験が全く無い方に向けて、
単純なルール化により頭と身体の両方で覚えられる基本の自己防衛テクニックを、
シチュエーション別に3つ紹介します。
難しいことは考えず、小ネタ、予備知識程度の意識で構いませんので、
身を守ることに興味をお持ちの方は参考にしてみてください。
攻撃が見えたらとりあえず後退する

相手の攻撃動作はある程度の慣れが無ければ見極めが困難ですが、
直感的に「やばい」「危ない」と感じたり、身の危険を感じるといったシグナルで十分なので、
それらをきっかけに小さな動きで後退りしましょう。
実は普通に立った状態から半歩から一歩後ろに下がるだけで、
相手のパンチやタックルといった直線的な攻撃はその効力が半減します。
(場合によっては全く当たらないということも)
ですのでお互いに向き合った状態でスタートしたファイトで、
相手が殴りかかったり、掴みかかるような素振りを見せた場合は、
難しく考えず少し後ろに下がりましょう。
もっとシンプルに考えるならば、
要するに相手の手が届かない位置にいればいいわけなので、
横に動いたり、斜め後方にずれる、机や椅子などの向こう側に逃げるといったアプローチで十分なのです。
とにかく初動対応として、攻撃者から距離を置くことが大切です。
倒されて自分が下になったら目を狙う

非常によくあるシチュエーションですが、
相手と揉み合いになった際、そのまま倒されてしまい、
自分が下になるケースが多く見られますが、
特に慌てる必要はありません。
黙って相手の目に指を押し込みましょう。
多くの格闘技経験の無い方が何となく「下になったら終わり」というイメージを持たれるかと思いますが、
下から出来る攻撃手段は意外に多く、相手が優位に立ったと勘違いしている分効果的に作用する場合もあります。
(特に柔術では下からの選択肢が多く、むしろ下になっている側が有利という場面さえあります)
掴み合いのまま倒れた場合は、相手の襟首を掴んだりして相手の頭部が十分手の届く位置にあります。
ここから難しく考えず相手のどちらかの目に顔を触りながら親指を押し込めば、
相手の力と動きは一時的にかなり弱まるか、完全にストップします。
(人間の動物的本能によるリアクションのため、訓練を重ねていても無効化は出来ません。プロの格闘家でさえ目に指が入るとその事を必死にアピールするほどです)
またよくあるシチュエーションとしてヘッドロックのように背中側から腕を回されて首を絞められているような場面でも、
相手の頭は常に手の届く位置にあるため、落ち着いて目を突けば脱出可能です。
もしも目をピンポイントに突くのが困難に感じたとしても、
鼻を目印にすれば比較的簡単に攻撃可能です。
理由は明白で、常に人間の目というものは、鼻の延長線上に存在しているからです。
(ロシア人が好む3本指による目突きはこういった点において非常に合理的と言えるでしょう)
武器になるものは素早く抜いて使う

相手が丸腰で尚且つ自分は武器になるようなものを持っているか、
傍にそういうものがあるとわかっている場合は、素早く掴んで構えてください。
子供でもわかることですが、
普通に殴り合いの喧嘩をするなら素手よりも武器を手にしている方が圧倒的に有利であり、
手指や脚などを怪我するリスクも格段に下がり、一方的に相手を圧倒できるため使わない手はありません。
特に路上のファイトで武器になるものとして、
・ある程度長さと硬さのあるもの(ex:傘,自撮り棒,金属製の水筒など)
・先端が尖った小さなもの(ex:鍵,ボールペン,金属製のフォークまたはナイフなど)
・直接相手の顔に浴びせられるもの(ex:細かい砂,熱湯,殺虫剤など)
などなどが代表的で、これらはもちろん状況により併用することも可能です。
とにかく大切な事はファイトが始まる前から武器になりそうなものを探しておくこと、
また身に着けているもの、所持しているものの中で武器となるものを確認し取り出せるようにしておくことです。
こうした意識があるか無いか、ただそれだけのことが、極限状態における生存率を大幅に左右します。
身体は鍛えておくに越したことはない
ここまで可能な限りシンプルにルール化した状況別の対処法をお伝えしてきましたが、
これらが正しく作用するためにも、ある程度身体を鍛えておくに越したことはありません。
どれだけテクニックを磨いても、人間が元々持っている身体能力や耐久力には個人差があり、
それらが大きく縮まるということはあり得ません。
身長にして5センチ、体重にして10キロ以上差が開くと状況は極めて不利になり、
その差が大きくなればなるほど、向き合ったときのリスクは増大します。
こうした身体的・物理的な性能差を少しでも埋めていくために、
また簡単に舐められて喧嘩を売られたりしないためにも、
普段からある程度強度のあるトレーニングをこなし、身体を大きくする必要があることは否定できません。
腕立て伏せや基本的な腹筋運動など、出来る範囲で全く問題ないので、
週に3~4回の頻度の自重トレーニングから始めるのがいいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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