【QuickTIPS】攻防それぞれのルールと目的意識【護身術】

【QuickTIPS】攻防それぞれのルールと目的意識【護身術】

いつも心に1メートルの鋼鉄製チェーンを。どうもサイコ田中です。

基本的に路上のファイトでは息がかかるほどの超接近戦が想定されます。

(特に何の訓練も受けていない者同士の場合そういう展開にしかなりません)

ここではこうした超接近戦や掴み合いの攻防において、守るべきルールと最終的なゴールについてお話します。


最速で主導権を握るために

接近戦の攻防において手っ取り早く主導権を握るためには、

少々荒っぽいアプローチになりますが、やはり先制攻撃以外の選択肢はありません。

 

手を出されるのを待っていては防戦一方になるか、

相手の仲間などが合流し状況はより不利になるだけで良いことは何もありません。

 

ファイトが始まった瞬間(自分が身の危険を感じた瞬間)に覚悟を決め、

真っ先に仕掛けるぐらいの方が丁度いいことの方が多いことは明白です。

仮に後で警察が来た後で目撃者らに自分にって不利な証言をされたとしても、

何もしないで殴られて大けがをするよりはよほどましには違いありません。

 

一番良いのはその場から立ち去ることですが、

あなたに敵意を向けてくる相手に対し無抵抗である必要はありません。

攻撃者が想定していない強烈な一撃を加え、喧嘩の相手を間違えたことを思い知らせてやりましょう。

(身を守るためとはいえ、やりすぎには注意です)


接近戦での攻防における3つのルールとゴール

ここからは実際に想定されるパターンなどの例を挙げつつ、

超接近戦における攻防において大切な3つのルールと向かうべきゴールについて解説します。

基本的には性別年齢を問わず実践できる内容になっているため、

護身に興味がある方は是非一度参考にしてみてください。

 

相手の腕の内側を取る

字面だけではわかりにくいかもしれませんが、

組み合った体勢で相手の腕の内側を取ることは非常に重要です。

 

相手の腕の外側から攻撃を仕掛けようとしても、

力が上手く入らなかったり、そもそも相手の腕が邪魔をして攻撃がクリーンヒットしない可能性が高く、

合理的とは言えません。

 

組み合った形、掴み合いの形になったときには、

・可能な限り自分の腕が常に内側にあるようにする

・頭をコントロールできるよう首元をとらえる

・自分はしっかりと顎を引いて腰を落とす

といった3点に注意し、

特に最後の”腰を落とす”という点は大切で、

簡単に投げられたり、逆に振り回されたりしないよう、

普段から体幹や下半身を強化しておく意識も重要です。

 

攻撃するためのスペースを作る

接近戦で多くの一般人や格闘技未経験者がやってしまいがちなのは、

組み合ったまではいいがどうしていいかわからず膠着状態に終わるというものです。

 

相手は攻撃者であり友人や恋人ではありませんので、

いつまでも抱き合っている必要はありません。

最初のルール通り自分の腕が相手の腕の内側に入っていることが確認出来たら、

攻撃しない側(打撃に使わないほう)の手で相手の頭を後方か斜め後ろに押さえつけ、

十分な打撃を加えられるだけのスペースを形成します。

 

目の前にいる相手に真っ直ぐのパンチを打っても窮屈になるだけというのは、

格闘技経験の無い方でも想像に難くないでしょう。

打撃を効果的に運用するためには、適切な距離が必要であり、

これが無いなら、作ればいいというのがこの第2のルールとなります。

 

この際、相手の頭をただ単に押さえつけるというよりも、

少し捻じるようにして(首をひねるように)、顎などの弱点を露出させる意識も大切です。

 

顎や鼻などの急所を集中的に狙う

第2のルールにも関連する部分ですが、

相手の頭をコントロールして十分なスペースを作ったら、

躊躇なく急所を打ち抜くことが何よりも重要です。

逆にこれが出来れば途中の過程はどうでもいいとさえ言えます。

 

十分なスペースを確保できたとしても、

頬や額など、あまりダメージを与えられない部位を打っても意味がありません。

顎など弱点となる部位(目や鼻、こめかみなど)などを短い時間に露出させ、

肘打ちや頭突きをしっかりヒットさせます。

その後組み合った形に戻ったら、

・腕を内側に入れる

・攻撃のスペースを確保する

・急所を打つ

といったフローを淡々と、そして冷静に繰り返すことで、

着実に主導権は自分に移っていきます。

よほど大きな体格差が無い限りは、これで一対一の接近戦はほぼ制することができるでしょう。


攻撃だけでなく防御にも意識を

ここまでオフェンスに重きを置いたポイントを簡潔に述べましたが、

攻撃のみならずディフェンスにも意識を向ける必要があることは言うまでもありません。

 

相手が同じルールとプランを持った相手の場合、

同じように内側を取り、スペースを作って殴打してくるでしょう。

この攻撃をまともに受けないためにも、

・相手に腕の内側を取らせない

・スペースを作らせないようしっかりクリンチする(抱きつく)

・可能なら相手の頭を抱えて下に押さえつける(そのままチョークに移行するのも可)

など、本来自分がやりたいこと、やるべきことを妨害するような動きを取る工夫も大切です。

 

トレーニングパートナーがいる場合、

攻防それぞれのロールに分かれて淡々と反復練習をするのもいいでしょうし、

相手がいなくても腕のあるトレーニングダミーを使ってクリンチからの攻撃を練習することができます。

 

記事の最初に先制攻撃が何より重要だと述べましたが、

その先制攻撃を自分が食らわないためにも、防御に向ける意識とのバランス感覚も養っていきましょう。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。