【小ネタ】車がひっくり返った時にやるべきこと【非日常】
- 2025.09.24
- 護身術

いつも心に1本の改造パイプレンチを。どうもサイコ田中です。
皆さんは自動車を運転している際に、
車が上下逆さまにひっくり返ったり、
転げまわる丸太のように高速回転しながら壁に突っ込んだ経験はお持ちでしょうか?
この短い記事では、こうした非常事態に対処する際のポイントについてお伝えします。
きちんとシートベルトの着用を
言うまでもありませんが、車が横転しようがしまいが、
とにかくシートベルトは正しく着用すべきです。これは後部座席についても同様です。
余り知られてはいませんが、
シートベルトは車体がある程度傾いたことを検知すると(概ね水平に対し15度前後)、
すり抜け防止のためベルトをロックする機構を備えています。
これにより車外へ放り出されたり、ルーフに頭部を強打するといった危険性が大幅に低減し、
「車がひっくり返ったけど意外と無傷だった」という結果に繋がっていきます。
また横転だけでなく正面衝突などの衝撃に対しても被害の軽減に関わるため、
正しいシートベルトの着用方法を知り、同乗者に対しても着用を促し、
安全運転を心がけることが何よりも重要です。
車が横転したときにやるべきこと
ここからは実際に車が横転してしまったときにやるべきことを、
大まかに3つのステップに分けて解説していきます。
これから激しいカーチェイスを予定している方や(?)、
レース活動に参加しようとお考えの方、運転の非常に荒い方などはとりあえず知っておきましょう。
耐ショック体勢を作る
車が傾くのを感じて、「あ、やべぇ」と思ったら、
とりあえず耐ショックの姿勢を作りましょう。
胸元に何かを抱え込むようにして腕を組み、
腕で首の周りにV字のクッションを作るようなイメージで構えたら、
しっかり顎を引いて背中を丸めます。
(背中をシートに押し付けるようにしてもいいでしょう)
大切な事は頭が激しく振られないこと、頭部を車内に強打しないことなので、
教科書通りに両手で頭を抱えても問題はありませんが、
エアバッグが開いた際に顔面を強打する可能性が高いためオススメはしません。
横転が収まるまではこの耐ショック姿勢を維持し、
車の動きが落ち着いたら次のステップへ移行します。
落ち着いてシートベルトを外す
先述の通り、一般的な自動車のシートベルトには、
横転を検知しロックする機構が内蔵されています。
車が横転した直後はシートベルトが外れずパニックになるかもしれませんが、
必要があってそのような状況になっているわけですから慌てることはありません。
問題なのは、ひっくり返った状態から抜け出すときです。
いきなりシートベルトのロックを外すと足から落ちて車内でとんでもない体勢になってしまう可能性があるため、
まずは片方の腕でしっかりとルーフ部分を押して身体を支え、
その後は頭側から腕→上半身→下半身と体重を移すようにし、最後に足がルーフ部分に着地するようにします。
壁に背を預けて三転倒立が出来る方は、その状態から降りるとき(倒立姿勢をやめるとき)の形をイメージするとわかりやすいでしょう。
とにかく腕から始まり、最後に足が着くと覚えておいてください。
何の準備もしないでいきなりシートベルトを外してはいけません。
車内から脱出し状況を確認する
きちんとシートベルトから脱け出してルーフに四つん這いになれたら、
あとは冷静に車外へ出るだけです。
普通に運転席から出られたらそれがベストなのですが、
横転の衝撃によって変形しドアが開かない可能性もあります。
体勢は苦しいですがどこでもいいので開くドアを見つけて、
なるべく速やかに車外へ脱出しましょう。
横転の最中にドアがどこかに飛んで行ったり、
窓ガラスが割れたりすることもあるので、そこから出るという方法もあります。
(一番簡単で確実なのは、運転席側から四つん這いのまま真っ直ぐルーフを伝ってトランクから出ることです)
無事車外へ脱出出来たら、同乗者の安全確認と救助(脱出の補助)、
車両の状態確認(火や煙が出ていないか、ガソリンやオイルなどが漏れ出ていないか等)、
周囲の状況を確認の上、落ち着いて警察に連絡しましょう。
自身や同乗者が怪我をしている場合は、救急車の手配も忘れずに。
(事故などの情報は常に各機関で共有されているため、110番が先でも119番が先でも問題はありませんが、
横転は事故に当たるため110番が望ましいでしょう)
どんな時も安全運転で
馬鹿馬鹿しい話になってしまいますが、
そもそも普通に車を運転していたら横転したりきりもみ回転するなどあり得ません。
スピードの出し過ぎはもちろんのこと、
雨天や降雪、路面凍結時のスピード超過に加え、強風時に橋の上などを走る際にも注意が必要です。
また軽自動車や背の高いトラック、ワンボックスなどは構造的な面においても横転リスクが高く、
急ブレーキや急ハンドルなど”急”がつく操作を避けるといった意識も欠かせません。
以上、車がひっくり返ったときの対処法をお伝えしてきましたが、
そんな事態にならないよう、普段から安全運転を心がけ、
時間と心にゆとりを持った日々を送っていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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