【初心者向け】接近戦における速攻の基本アプローチ【現代護身術】

【初心者向け】接近戦における速攻の基本アプローチ【現代護身術】

いつも心に1冊の海洋生物図鑑を。どうもサイコ田中です。

ストリートにおけるファイトの8割以上は、

息がかかるほどの超がつく接近戦の展開となります。

こうした接近戦において短い時間で確実に相手をフィニッシュするために、

どのようなアプローチが求められるのでしょうか?


攻撃はとにかくシンプルに

現代護身術における普遍的なテーマの一つに、

「シンプルであること(直感的であること)」が挙げられます。

 

それが路上の殴り合いにせよ犯罪のターゲットにされた瞬間だったにせよ、

悠長に頭を使って考えているような時間はありません。

判断と反応、そして行動は一瞬で完了させ、尚且つ成功させなくてはなりません。

 

そのためには、常に思考と行動を可能な限りシンプルにパターン化し、

余計な躊躇いや恐れ、戸惑いが少ない状況に近づけなくてはなりません。

 

そのうえで最も効果的かつ確実なアイデアの一つは、

とにかく攻撃手段を単純化していくということです。

 

例えばオーソドックスな攻撃手段はパンチやキックが想像されるかもしれませんが、

別に拳を握る必要も無ければ、一生懸命脚を上げて相手を蹴り飛ばす必要などありません。

(蹴りはむしろ転倒や蹴り足を掴まれるなどリスクの方が高いためオススメできません)

 

目の前に相手の顔があるなら、真っ直ぐ額をぶつける頭突きが最速・最短かつ最強に違いありませんし、

相手がサンダル履きで素足を晒しているなら、上から思いきり踏みつけても良いのです。

(この「足を踏む」という攻撃は、想像よりも効果的であることが多いのです)

 

固定観念や常識のようなものにとらわれず、攻撃手段は直感的に、そして自由に、

どこまでもシンプルな形となるよう心がけましょう。


接近戦を制する3つのシンプルなテクニック

ここからは主に護身術を学ぶのが初めてで格闘技の経験なども無いという方に向けて、

路上トラブル等での接近戦において主導権を握るためのテクニックを3つ紹介したいと思います。

性別や年齢を問わず誰にでも実践できる内容に絞ってお届けしているので、

身を守ることに興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

 

相手の身体の一部を掴んで離さない

こちらの攻撃手段を単純化し、尚且つ最後まで主導権を握り続けるためのシンプルな方法は、

相手の身体の一部を掴んだら離さないということです。

 

それが腕であれシャツの襟首であれ、

一度相手の身体を捉えたら最後まで離さず、もう片方の手で打撃を加え続ける——これは攻撃的自衛の基本形であるとともに、

基もオーソドックスな暴力の形とも言えます。

 

自分が掴んでいる手の先には、必ず相手の身体の一部が存在するわけなので、

そこに向かってがむしゃらに拳や掌、肘などをぶつけていけば、

相手の身体のどこかには必ず命中するのです。

(少し痛いですが、掴んでいる自分の手もろとも攻撃したっていいのです)

 

特に犯罪が疑われるような場面で対象を取り押さえる必要がある場合、

身体の一部を捉えていることの意味が重くなり、そのまま拘束に移行できたときには周囲の安全を確保することにもつながります。

 

距離を置きたいときには押すor退く

相手が組み付いて来たり、自分にとって都合の悪い距離感になってしまったときは、

相手を強く押すか、自分が後退するのが有効です。

 

路上のファイトは掴み合いのような形で始まることが多く、

互いに何がしたいのかわからないもみくちゃの状態に陥ることも珍しくはありません。

(事実、9割以上の喧嘩は傍から見ると非常にみっともないことが多いのです)

 

友達でもない相手といつまでも抱き合っている理由はありません。

額の側面の硬い部分や肩、肘などを激しくぶつけて、そのまま相手を押しのけるようにするが最も簡単です。

金的(股間)に膝蹴りを入れるという荒っぽいやり方や、首筋や耳に噛みつくというかなりダーティな切り口もあります。

 

また相手の方が体が大きく、押しのけるのが困難な場面では、

先手を打ったうえで突き飛ばしつつ、自分が一歩から二歩後ろにステップバックするという方法でも距離を取ることが出来ます。

状況的に勝ち目がないと判断される場面では、そのまま全力ダッシュでその場から逃げてもいいでしょう。

 

攻撃は可能な限り重ねる(打ち続ける)

一回の攻撃で相手を倒せるということは、ほぼあり得ません。

プロの格闘家ではない我々一般人が相手をノックアウトするには、

相応の手数が必要であり、連続攻撃は必須となります。

 

パンチが運よく相手の顔面にヒットしたとしても、

そこで手を止めてしまうのではなく、立て続けにパンチや肘、踏みつけなど、

相手に脅威を感じなくなるまで手を止めないということが何よりも重要です。

 

そしてそのためにも、普段から連続した攻撃パターンを自分で練習しておくことに加え、

そうした動作の繰り返しを経ても激しく疲労しない程度の体力作りは必要になるでしょう。

パンチや肘打ちの動作を繰り返した後、10メートル程度の距離をダッシュする……というシンプルなメニューがオススメです。


攻撃パターンを増やすために

攻撃手段は複数存在しますが、最初はイメージがしにくいかと思います。

最も手っ取り早いのは、何でもいいので格闘技を観てみることでしょう。

ボクシングにせよキックボクシングにせよ、例えばそれが相撲だったとしても、

攻撃手段の具体的な例を実際に目にすることが出来ます。

 

それは何も格闘技に限らず、アクション映画でも、格闘ゲームでも何でもいいのです。

日常の中で自分が興味を持てる分野から、少しずつ引き出しを増やすことに繋げていけたなら、

それはいざという時あなたとあなたの大切な人を守るための、強力な武器になることでしょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。