【QuickTIPS】壁際に追いつめられた時のシンプルな対処法【護身術】

【QuickTIPS】壁際に追いつめられた時のシンプルな対処法【護身術】

いつも心に1丁の改造光線銃を。どうもサイコ田中です。

セルフディフェンスにおいて、

・壁を背にした状態

・壁際に追い込まれた状態

というのは、頻繁に取り上げられるシチュエーションの一つです。

こうした状況から脱するために、どのような対応が効果的でしょうか?


「やるしかない」状況は避けたい

さて今回は壁際に追い込まれたらどうするか、というテーマの記事ですが、

そういう事態になった時点で、自己防衛における初期対応としては、

残念ながら失敗に終わっていると言わざるを得ません。

 

そもそも現代護身術における基本3原則は、

・危険な場所に近づかない

・危険な相手に関わらない

・危険な状況を自分で作らない

ということであって、これらの原則を破る振る舞いさえしなければ、

基本的にリスクが自分から歩いてくるということは起こりません。

 

壁際に追い込まれるなど逃げ場のない状況で攻撃者と対峙する——という状況は、

もはや他に選択肢の無い、いわば「やるしかない」状況であり、

厳密な意味でのセルフディフェンスとしては失敗した状態からのスタートです。

大切なのは、そういう状況に追い込まれないために、

あるいはそうした事態を避けるためにどんなことが出来るかを考え行動することで、

相手を制圧してその場から立ち去ることを目標にすべきではありません。


壁を背にした場面で有効な3つのアプローチ

ここからは実際に壁を背にした状態から出来る効果的なアクションについて、

スポーツの経験等を問わず誰にでも実践できる内容にのみ絞って3つお伝えしていきます。

身を守ることに興味をお持ちの方は、是非一度参考にしてみてください。

 

顎を引いて両腕で頭を抱える

「何それ……」と思われてしまうかもしれませんが、

壁を背にした場面というのは背後からの攻撃が皆無となるため、

実際には正面と側面からの攻撃に対処出来れば問題は一つクリアです。

 

従ってシンプルに両腕で頭を抱え込み、

上半身全体を保護するような体勢が作れればそれだけで十分とも言えます。

このとき、左右どちらかあるいは両方の肘が前に突き出た状態になるのが最も理想的です。

 

もちろんこのままではボコボコにされるのは目に見えているので、

ただ亀になっているのではなく、「反撃に移るタイミング」を探しながら、

目の前の致命的な攻撃を凌ぐことに集中しましょう。

 

壁の力を使って肘を打ち込む

さて防衛姿勢のままでは埒が明かないため、

背中で壁を押す力を使い、強力な肘打ちを相手にお見舞いしましょう。

 

壁を背にした状態からのスタートを想定しているため、

あなたの背中はぴったりと背後の壁に接しているはずです。

この状態から脚と背筋の力を使って背中を壁から引きはがそうとすると、

自然に「前に飛び出すような力」が生まれるのを感じると思います。

 

この反発と体重移動の力を、そのまま肘の先に乗せて、

相手の顔面にぶつけてやりましょう。痛くないはずがありません。

 

勘の良い方ならわかるかもしれませんが、

最初のステップで頭を抱え込む体勢を作ったとき、

しっかりと肘の先が相手の方向を向くようにしておけばいいのです。

あとは特に何も考えず、

・相手が胸倉を掴んできたタイミング

・相手の攻撃が単調になってきたタイミング

・相手が疲れて手を止めたタイミング

などをきっかけに思いきり背中で壁を押しながら飛び出すだけです。

失敗しても、立て続けに2回、3回と肘を打ち込みましょう。

反撃を受けると思っていない相手は、それだけでパニックに陥ります。

 

相手を振り払いながら壁に叩きつける

少々荒っぽいアプローチですが、

肘が入って相手が一瞬でも狼狽えたら、一気に終わらせる時です。

相手の襟首か背中に近い部分を上から両手で掴んだら、

全力で後ろの壁に叩きつけるようにして振り払いましょう。

 

人間一人を掴んで投げ飛ばす——という風にイメージすると難しくなるので、

自転車をちょっと持ち上げて、向きを変えて置き直すときの動作を想像してください。

自分の身体を軸にして一瞬だけ自転車を振り回すようにするのがわかるでしょうか。

丁度あの感覚で、目の前の相手の服を両手で掴んだら、

後ろにある壁に向かって振り払えばいいのです。大袈裟にやる必要はありません。

相手に一瞬だけ「あっ、やべぇ……」と思ってもらえればそれで十分です。

あとはそのまま全力疾走でその場から逃げてもいいでしょうし、

倒れ込んだ相手を徹底的に打ちのめしてもいいでしょう。

大切なのは、

あなたが目の前の相手に脅威を感じなくなるまでは手を止めないということです。

持っている鞄や手近な道具を使っても構いません。

最後まで一方的に圧倒し、絡む相手を間違えたことを教えてあげましょう。


1人で出来る練習を何度でも

さて、ここまで壁際に追い込まれたシチュエーションでの動作を紹介してきましたが、

今回紹介したテクニックはご自宅の限られたスペースでも練習が可能です。

 

相手がいるとやりやすいのは確かですが、

目の前に相手がいることを想定し、

・頭部をブロック

・飛び出しながらの肘打ち

・振り払い立ち去る

この一連の動きを自分なりに一つ一つ確認しながら繰り返すだけでも、

十分実戦に対応できるだけの感覚は養えるはずです。

 

部屋が狭いという方はそれをむしろ積極的に活用してください。

学校や会社の休憩中、トイレの個室に籠って頭をガードする動作をするだけでもいいのです。

あなたが強くなれるきっかけというものは、案外近くに転がっているのです。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。