香港デモ・渋谷ハロウィンに見る集団心理の危険性
- 2019.11.04
- 護身術
いつも心に1本の青いバラを。どうもサイコ田中です。
突然ですが、皆さんは祭りや人が集まる場所が好きですか?
管理人は人見知りで群衆が苦手なので滅多に近寄りません。
(クラブでセキュリティをしていた頃はとにかく我慢の日々でした)
香港では未だに若者たちのデモが続き、怪我人も増えています。
日本では例によって(?)今年も渋谷ハロウィンで逮捕者が出ました。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
そこには集団心理というものが関係しています。詳しく見ていきましょう。
赤信号、みんなで渡れば怖くない?
みんなで渡っても死ぬときは死にます。
一般的に、人は集団心理の影響により、群衆の中で根拠のない全能感に支配されたり、
倫理観が低下するとされています。
数が増えたからと言って、人がいきなり強くなるはずがありません。
不特定多数の一般人が集まっただけに過ぎないデモや渋谷ハロウィンの群衆などは、
冷静に見れば全く訓練されていない素人の集団です。
プロのセキュリティや警察官に勝てるはずがありません。あっさり鎮圧されるのは目に見えています。
このように、一人ひとりはどこにでもいる一般人であるという事実を忘れるのが、
集団心理による錯覚の恐ろしいところです。
どんな集団の中にいても、殴られたら痛いし撃たれたら死にます。
それを忘れてしまうのがどれだけ恐ろしいことなのか、詳しくお話しします。
集団心理によって高まる3つの潜在的リスクと対処法
ここでは集団心理の影響により高まる恐れのある3つのリスクと、その対処法についてお話します。
これから飲み会やイベントが多くなる時期です。
集団の中で自分を見失わないためにどんな考え方があるのかを把握しておきましょう。
倫理観が低下する(モラルの低下)
集団の一部になると、
単純にモラルの意識が低下する傾向にあります。
数が増えても集団の規模が大きくなっても、犯罪は犯罪です。
今、自分のやっていることややろうとしていることが、常識的に考えて間違ってはいないか、
常に第三者的な視点で見つめ続ける冷めた感覚を持つことが大切です。
楽しいはずのことも楽しめなくなってしまうかもしれませんが、
犯罪に加担したり社会に迷惑をかけるよりはよほど良いでしょう。
はしゃいでいる人たちを見たとき「楽しそうだなあ、でも俺には関係ないよな」と、
突き放すぐらいの感覚が丁度いいと思います。
偽りの全能感に支配される(強くなった気がする)
どれだけ数を集めても人はただの人です。
車が突っ込んできたら死ぬしかありませんし、撃たれたら即死です。
みんなで合体して巨大ロボになれるわけでもないのですから、
集団の中にいても自分はどこにでもいる弱者の一人に過ぎないということを忘れてはいけません。
トラブルを回避するためにも、この際卑屈になるぐらいが丁度いいでしょう。
感情的になりやすい(興奮しやすくなる)
集団の中で人は、感情の起伏が大きくなり、他者の感情に影響されやすくなるとされます。
音楽イベントなど、ある程度の治安が確保されている環境なら問題はありませんが、
それ以外の場所、特にお酒の席やスポーツ観戦など、競争を刺激する環境では注意が必要です。
自分が感情的になることを回避することはもちろん、身近な人が一時の感情に流されないよう、
強い自制心と良識を保つことが求められます。
大きな声で騒いでいる人が近くにいても、「ここは動物園だ」ぐらいの自己暗示をかけて、
冷静さを保つことに意識を向けましょう。
カギは「自分は自分」という意識を保つこと
集団心理に惑わされないためのカギは、
いつでも「自分は自分」というイメージを明確にしておくことです。
あの人もやっているし、この人もやっているから……というのは、子供の言い訳です。
どれだけ人数規模が増えようと、やってはいけないことはやってはいけませんし、
犯罪行為は犯罪に違いありません。
集団の中に埋没しそうな時こそ、自分はどうしたいのか、自分はどこへ向かっているのかという、
自問自答とアイデンティティの再認識に注力すべきです。
他人の言動に流されるのは、芯のない弱い人間です。
あなたは弱いままで満足ですか?今が楽しければそれでOKですか?
強くなりたいなら、自分を見失わないために目を見開き、集団の中にいつでも自分自身を探してください。
「俺はここにいるぞ」という強い思いは、あなたが生き残るための武器になるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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