格闘技における「当て勘」が良い人の共通点

格闘技における「当て勘」が良い人の共通点

いつも心に「一歩前へ」の精神を。どうもサイコ田中です。

よく格闘技の実況や解説で耳にする、「当て勘」という言葉に聞き覚えはないでしょうか。

あまりに抽象的な概念なので多くが語られることは少ない印象がありますが、

今回は管理人自身の今日までの約20年間にわたる格闘技の経験から、

このいまいち掴みどころのない「当て勘」というものについて語ってみたいと思います。


そもそも「当て勘」が良いって何?

よく格闘技の実況解説で「当て勘が~」という言い回しを耳にするかと思いますが、

そもそも「当て勘」とは何なのでしょうか?

いろいろな考え方があるとは思いますが、管理人個人のイメージとしては、

・動いている対象の芯をしっかり捉える高い運動神経

・相手の次の動きを予測する洞察力

・どのタイミングでどこをどのように攻撃するかを決める判断の早さ

など、複合的な要素を一言で表したものだと考えています。

(あくまで個人の経験に基づいた考えです。誤りがありましたら申し訳ありません)


「当て勘」が良い人が持つ3つの共通点

「当て勘」とは上に述べたとおり、

・単純な運動神経

・相手の動きを読む洞察力

・的確な攻撃手段を選定する判断力

だと考えられます。

それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

 

運動神経(身体能力)が優れている

動体視力や反射神経など反応に関わる部分はもちろん、

自分の身体をイメージどおりに動かす力は非常に重要です。

どんなに鍛えたたくましい肉体を持っていても、その使い方がわからなければ宝の持ち腐れです。

「当て勘」の良い人は最小のコストで最大の破壊力を引き出す身体の使い方を知っていますから、

闇雲に身体を大きくしませんし、単純なフィジカルの力にも依存しません。

このような人物は柔軟な関節と瞬発力の高い筋肉を持ち

服を着ているとかなり華奢に見られる傾向があります。(着痩せするのは打撃系格闘家の共通点ですが)

日本の著名なファイターだと、キックの那須川天心選手、ボクシングの井上尚弥選手などが良い例になると考えられます。

 

相手の動きを読む力(先を読む力)に長けている

これはもはや直感の部類に入るためあまり立ち入ったことは語れませんが、

次に何が起こるか、どんな攻撃が来て、相手はどこにいるのかといった先読みの能力は、非常に重要です。

特に格闘技の場合は、細かく身体の部位別にわけて、

自分が最も得意とする攻撃を当てるための「読み」が求められます。

例えば右のストレートパンチが得意なら、それを最大の破壊力が発揮できる位置とタイミングで当てたいわけですが、

そのためには、

・相手の顔の位置

・相手のブロックやディフェンス

・自分のパンチの有効射程

などの情報から総合的に判断し、「ここしかない」というタイミングで打つ必要があるわけです。

ここには、少なからず「読み合い」の要素が加わります。

相手は自分の好きなように(イメージどおりに)など動いてはくれません。

相手の動きや攻撃、ディフェンスのパターンから、

「ここはいけるかもしれない」というタイミングを探す工程が必要です。

逆に言えば、「いける」と思えるタイミングを比較的早く見つけ出し、実行に移せる洞察力と判断力があれば、

短い時間で相手をKOできる可能性が高まるということです。

このような能力特性は、ボクシングの井上尚弥選手、総合格闘技の堀口恭司選手などに見られます。

 

適切な攻撃方法を選ぶセンスに恵まれている

これはいわゆる格闘センスに大きく関わる部分であり、生まれつき備わった天性の直感と考えられます。

例えば同じパンチでも、

・ジャブやストレートなど直線軌道の攻撃

・フックなど横から大きく旋回する軌道の攻撃

・アッパーカットなど垂直軌道(縦方向)の攻撃

の3つが考えられます。

言うまでもなくこれらは、適切なタイミングで、最も致命的なダメージを与えられる部位に、

確実に当てることが求められます。

それらを見極める力ははっきり言って鍛えようがなく、個人の感覚的な部分に大きく依存します。

サンドバッグやミットを叩くのが上手でも、スパーリングや試合で手ごたえがないという人の多くは、

この能力の欠如が考えられます。

残念ながらそのような人はどれだけ身体を鍛えても、ストイックに練習を重ねても、結果を残すのは難しいでしょう。

沢山ある攻撃手段というカードの中から、常にベストな選択肢を導き出し、「ここしかない」タイミングで当てる力は、

殴り合いにおいて必要不可欠です。

攻撃が同じコンビネーションやパターンなどに偏りがちで、たった一つの「必殺技」に頼るスタイルは男らしく魅力的ですが、

常に変化し続ける戦いの中で生き残るのは困難といえるでしょう。

こうした格闘センスに長けている著名なファイターとしては、キックの那須川天心選手、総合格闘技の朝倉未来選手などが挙げられます。


「感覚の鋭さ」は磨くことが出来るか

長々と語ってしまいましたが、結局「当て勘」が良い人というのは、

直感力や判断力など様々な感覚が人並みはずれて鋭い人のことを指す言葉だと思われます。

こうした力はそのほとんどが生まれつきのもので、育った環境などにも大きく関係する部分があると考えられますが、

管理人個人としては、鍛えることは決して不可能ではないと考えています。

例えばスパーリングを繰り返して単純な殴り合いの距離感や「読み合い」の流れを覚えていけば、

勉強で「問題の解き方」を覚えて対策するように、見かけ上の精度を上げることが出来るでしょう。

更にボクシングで有名なダブルエンドバッグを使ったトレーニングは反応と動体視力の両方を効率的に鍛えられ、

最近流行りのボクシングスティックを使ったフレキシブルなドリルは、動物的な直感力を養うことにも繋がるとされています。

正直に白状すると、管理人は運動神経も悪ければ視力も悪く、格闘センスなど欠片も持ち合わせていない典型的な運動音痴ですが、

試合で格上の相手や身体の大きな相手にも勝ってきました。

それは言うまでもなく、「変わりたい」と強く願い、「強くなれる」と信じて練習を続けたからに他なりません。

センスという抽象的な部分は、どうしても具体的なイメージが遠ざかり手ごたえが無くなりがちですが、

「才能は開花させるもの、センスは磨くもの」という言葉があるように、

諦めなければ、本当に少しずつですが、人は必ず成長できます。

腐らずに自分を成長させる努力を続けていきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。