【一人で出来る】ゼロから始めるストリート対応ボクシング【宅トレ】

【一人で出来る】ゼロから始めるストリート対応ボクシング【宅トレ】

いつも心に1枚の怪しい除霊札を。どうもサイコ田中です。

新型コロナウイルス蔓延に伴い発令されていた緊急事態宣言が解除され2週間が経ち、

飲食店などの営業が再開される中、東京都では2日連続で感染者数が10人を超えるなど、

まだまだ予断を許さない状況が続いています。

今回は自主的に外出を控えている方、在宅勤務を継続されている方に向けて、

自宅で出来るセルフディフェンス・トレーニングとして、

路上のファイトに対応したボクシング・エクササイズを紹介したいと思います。


打撃テクニックを1つの突破口に

路上のファイトのみならず、些細な対人トラブルから窃盗・痴漢に至るまで、

いつどこで誰が被害者になるかわからない世の中です。

(日本は総じて治安が良いとはいえ、一部に大変危険な地域があることは事実です)

いざという時何の選択肢も無いと、一方的に殴られるなどしてただただ痛い思いをするだけで、

単なる被害者として終わってしまうことになるでしょう。

加害者になるよりましとはいえ、何もできなければ苦痛と後悔だけが残ります。

危機管理にまつわる知識を身に着けたり、身を守る術を知っておくことで、

致命的な肉体的・精神的なダメージを回避し、身近な人を救うことにも繋がってきます。

特にパンチやキックといった基本的な打撃テクニックによる急所攻撃は、

・攻撃者を瞬間的に圧倒できる

・加害者になるリスクが少ない

・一人でも手軽に練習できる

などメリットが多く、非常に効果的と考えられます。

パンチにせよキックにせよ、何か一つでも実戦的なテクニックを身に着けておけば、

それらが大きな突破口になり、生存のチャンスを掴めるかもしれません。


自宅で学ぶストリートファイト・ボクシング

ここからはストリートに特化したボクシングを一人で学ぶための練習方法について、

簡単なものから順に計3つのステップに分けてお伝えしたいと思います。

防犯・護身に興味をお持ちの方はもちろん、

自粛疲れで新たなストレス解消の方法をお探しの方も、

運動ついでにいざというとき役立つスキルとしてぜひ参考になさってください。

 

基本の構え・ブロック

両足を肩幅に開いて立ち、利き腕側の足を半歩から1歩後ろに下げます。

(右利きの方は、右足を半歩から一歩分下げるか、左足を前に半歩から一歩踏み出してください)

開いた両手を顔の前に出し、目の前の相手を制止するようなポーズを取りましょう。

拳を握ったいわゆるファイティング・ポーズが相手を刺激するのに対し、

手のひらを相手に向けたポーズは戦意が無いことや降伏を意味し、相手を興奮させるリスクが抑えられます。

しっかりと脇を締め、顎を引き、

肩を小さくすくめるようにすることで、顎など危険な部位をよりタイトに保護することが可能です。

基本姿勢が出来たら、左右の肘を前に突き出すようにして両腕で頭を抱え込んでみましょう。

しっかり後頭部を両手で包み、ちょうど額(おでこ)の正面に両方の肘が来るような形が理想的です。

こちらの動作は主に顔面へのパンチに対するブロック(ガード)ですが、

肘を相手の胸や顔にぶつけるイメージで一歩前に踏み込むことで、

強力なカウンター攻撃としても機能します。

 

基本姿勢からガード、という動作を素早く自然に再現できるまで繰り返していきましょう。

相手を鮮明にイメージし、会話の途中で不意打ちのように肘をぶつけに行ってもいいでしょうし、

しっかりパンチが飛んでくるのをイメージしたうえでガードの形を作ることも有効です。

 

基本のフットワーク

フットワークのシステムは至って単純で、

自分が動きたい方向にある足を先に動かす、というルールを守るだけです。

具体的には、

前へ動きたければ前に出ているほうの足から踏み出し、

下がりたければ後ろ足を引き、

右に行きたければ右足を、左へ移動したいときは左足から動き出すということです。

難しいことは考えず、

まずは前後左右にしっかりと足を運ぶことから始めていきましょう。

最初から素早く動こうとせず、

ゆっくりと歩幅やバランスを確かめながら、

右右右……左左左……といった形で、まずは一つの方向に動くことを繰り返すのが簡単です。

前後左右への移動がスムーズに行えるようになるまで時間をかけて練習しましょう。

 

ドアを使ったスリップ・カウンター練習

フットワークの基本が形になったら、

パンチの回避とカウンターを身に着けていきましょう。

ドア(引き戸でも可)の敷居をまたぐようにして立ち、

身体の正面にドアの縦枠が来るようにします。

そこから左に上体を傾けて頭のラインをずらし、

同時に左手で前にパンチを放ちます。

同様にして右へスリップし、右手でパンチ……という動作を繰り返すことで、

手軽かつ安全に基本のスリップ・カウンターが身に付きます。

ドアの縦枠ラインを相手が放つパンチの軌道であると仮定し、

しっかりと上体を倒し頭一個分スペースを作る意識が大切です。

ドアをまたいで行うのが困難な場合、

クローゼットなどの扉を開いて身体の正面に向けて行うことでも同様のトレーニングが可能です。

開いたドアの正面で行う場合、ドアノブなどに拳をぶつけたりしないよう注意が必要です。


トレーニングは適当・大体でOK

真面目で完璧主義な方は、独学で身に着けようとすると、

「これで大丈夫かなあ……」と不安になるかもしれませんが、

練習自体は適当・大体で全く問題ありません。

最初は違和感があったり、動きがロボットのように硬くなったりしてしまうかもしれませんが、

続けていけば体に合った自然なフォームが身に付き、誰でもある程度は様になってきます。

基本姿勢の歩幅からフットワークに至るまで、

細かく気を配り完璧を目指すのは素晴らしいことですが、

どの道リアルファイトのような極限状態では普段通りの動きなどできないため、

そこまで細かく気にする必要はありませんし、深く考えることもありません。

・しっかり両手で頭をカバーし顎を引く

・動くときは動きたいほうにある足を先に動かす

・身体を倒した方向の腕でパンチを打つ

といった具合に、基本的なポイントさえ抑えていればそれで十分です。

かっこいいシャドーが出来るようになりたいとか、ボクシングの試合に出たいというなら話は別ですが、

あくまで自己防衛・路上におけるファイトを想定しているなら、

フォームやフットワークの正確さにそこまでこだわる必要はないと思っていいでしょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。