【打撃テクニック】ジャブを徹底的に磨くべき5つの理由【自己防衛】

【打撃テクニック】ジャブを徹底的に磨くべき5つの理由【自己防衛】

いつも心に1本の腐った御神木を。どうもサイコ田中です。

どんな打撃系格闘技でも、恐らく一番最初に教わることになるのは、

前の手によるパンチ――すなわちジャブであると考えられます。

(一般的な空手道においては「順突き」などと呼ばれます)

これは自己防衛(セルフディフェンス)を目的とした場合においても同じことです。

今回は打撃テクニックとしてのジャブの重要性について、

主に現代護身術の概念に基づいてお伝えしたいと思います。


手を出すと暴行罪になるのは事実だが……

基本的に現在の日本の法律では、

どのような形にせよ手を出した時点で暴行罪が成立します。

(例:服をつかむ、肩を突き飛ばす、顔に水をかける……etc)

ジャブを含めた基本的なパンチといった打撃テクニックは言うまでもなく、

暴行罪に問われる恐れのある攻撃手段に違いありませんが、

身を守るためやむを得ない場合は別です。

・相手から危害を加えられている(加えられそうになっている)

・身を守る意思とその必要性がある

・差し迫った脅威があり強い身の危険を感じている

といった状況では、手を出して抵抗した場合形式的に暴行罪が成立しますが、

後に正当防衛が認められ実質的に無罪となる可能性が高いと言えます。

法的な側面でのリスクを恐れて抵抗しなければ、

ただ被害者として痛みや後悔だけが残ることになるかもしれません。

強い身の危険を感じたとき、助けを呼んだり逃げるのが困難な時には、

むしろ積極的に手を出すべきと言っても過言ではないでしょう。

(やりすぎてしまった場合は過剰防衛に問われるため注意が必要です)

 

セルフディフェンスにまつわる法的な課題については、以下の記事で詳しく解説していますs。

↓ ↓ ↓

セルフディフェンスと日本の法律


路上でジャブが強力な切り札になる5つの理由

ここからは路上のファイトにおいてジャブが主導権を握るカギになる理由について、

戦略的な側面など5つの項目に分けてお伝えしたいと思います。

防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ参考になさってください。

 

とにかく簡単に覚えられる

現代護身術の技術体系において、簡単(シンプル)であることは非常に重要な要素です。

ファイトのような緊張状態でも咄嗟に習い覚えた技が出せれば生存率が上がることに疑いの余地はなく、

技の仕組みが複雑でなければ自宅で繰り返し練習することも容易です。

ジャブは基本的な構えの姿勢から前に出ているほうの腕を真っ直ぐ伸ばすだけで放つことができ、

小難しいメカニズムもほぼ存在しないため直感的に繰り出せるのが最大の魅力と言えるでしょう。

迷ったらとりあえずジャブだけを繰り返し練習しても全く問題はありません。

 

多彩な攻撃手段(オプション)

ジャブは拳のみならず掌底、手刀など手首から先の形態変化により攻撃手段を変化させ、

柔軟に対応することができる万能打撃テクニックの一つです。

拳であれば鼻や顎を、掌底ならば目の周辺から額にかけてを打っても有効であり、

手刀(抜き手)で喉を突くという危険極まりない奥の手まで存在します。

正しいフォームのジャブを身に着けておけば、狙う部位や与えるダメージまで変化させ、

局面ごとに適切な攻撃手段をいつでも自在に選択できるということです。

 

当てるだけで抑止力になる

格闘技経験のない一般人の多くは、顔面を打たれることに慣れていません。

いきなり顔を固いもので殴打された場合は、それがパワーの不十分な女性のジャブでも、

瞬間的に痛みと衝撃でパニック状態に陥り動きが止まります。

場合によっては一発で戦意喪失し、自分から引き下がってくれる可能性すらあります。

たかが手打ちのパンチと侮らず、しっかりと正しいフォームのジャブを身に着けることで、

可及的速やかに緊迫した状況から抜け出すことが可能になるでしょう。

(中途半端な攻撃は火に油を注ぐだけになるため注意が必要です)

 

不意打ちに適している

路上のファイトにおける鉄則の一つは、急所への不意打ちに違いありません。

ジャブのようにモーションが小さく素早い打撃技は意表を突いた攻撃に適しており、

特に鼻の周辺や顎、頬などを大雑把に狙ったジャブは効果的と言えます。

また手を開いて指先で軽く相手の目元や眉毛の辺りに触れるだけで目潰しの効果も得られ、

強い身の危険を感じる場面においては、躊躇なく喉を打つという選択肢も存在します。

 

コンビネーションへの繋がりに優れる

言うまでもなくジャブはあらゆる打撃系格闘技において、

コンビネーションの基本、最初の一手となるテクニックです。

ジャブから右ストレート、ジャブから左フック・右ストレートなど、

その組み合わせと展開は文字通り無尽蔵であり、挙げ始めると切りがありません。

正確でキレのあるジャブを覚えることで、他の攻撃手段との連携がスムーズに行え、

手数で相手を圧倒する必要のある場面において、選択肢が大きく広がります。

もちろん肘打ちや蹴り技との相性も抜群であり、

単体では機能させることが困難なタックルなどの組技へも応用が可能です。


オススメの練習は「片足立ちゆっくりパンチ」

ジャブのオススメ練習法として、

「片足立ち状態からのゆっくりパンチ」を紹介しておきます。

やり方はいたって簡単で、

・基本の構えを作る

・ジャブを打つほうと逆の足を軽く浮かせて片足立ちに

・バランスを崩さないよう気を付けながらゆっくりとジャブを打つ

これだけです。

ポイントは、しっかりと前足(ジャブを打つ手と同じ側の脚)で体重を支え、

パンチのモーション前後にフラフラとバランスを崩さないことです。

素早く動くとバランスが崩れやすいため、相対的に難易度は上がりますが、

なるべくゆっくりと動くことを心がけることでフォームが安定します。

パンチを打つことに関連する体幹安定性を強化するとともに、

下半身を軸に強いパンチを放つ感覚を養えるトレーニングとなっています。

1回40秒~60秒前後を目安に、休憩時間や筋トレ前のウォーミングアップとして取り組まれることをお勧めします。

慣れてきたら、ヘッドスリップ(頭を振る動作)なども加えて変化をつけていくといいでしょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。