【小ネタ】現代護身術における性格タイプ別生存戦略【コラム】
- 2020.06.08
- 護身術
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いつも心に1本の薪割り斧を。どうもサイコ田中です。
この世の中には様々な性格の人がいます。
真面目な人、何事も大雑把な人、社交的な人あるいはそうでない人など、
挙げ始めると切りがありませんが、
それぞれの性格に合った危機管理メソッドというのは必ず存在します。
今回は自己防衛における性格タイプ別生存戦略についてお話ししたいと思います。
誰にでも向き不向きがある?
仕事でも勉強でもスポーツでも、
得意な分野とそうでない分野があるように、
セルフディフェンスにおいても向き不向きというのはあります。
まず、コツコツ努力することが苦手な人には適していません。
弱い人がいきなり強くなるためには拳銃のような圧倒的火力を持つ武器又は凶器の類が必要であり、
それ以外の方法で人が強くなるには、とにかく時間をかけるほかはありません。
時間をかけて何かをすることや、結果が出るまで時間がかかることが苦手という方には、
残念ながら不向きと言わざるを得ません。
(短時間で身につくメソッドも存在しますが、反復練習が必要なことに変わりはありません)
また結果を予測するのが苦手であるとか、
衝動的に行動してしまう人についても、実戦的な技術を身に着けることは難しいと考えられます。
自分の行為がどのような結果につながるかを正確にイメージできない人にとって、
人を傷付ける恐れのある技術は危険でしかなく、
多くの場合、加害者になる可能性が高いと言えます。
また同様にしてカッとなりやすく衝動的で、
すぐに口や手が出てしまうような人にとっても不適切に違いありません。
護身術は身を守るための技術であり、
人を傷付けるための手段にする恐れのある人には、それらを学ぶ資格は無いのです。
(事実、セミナーの受付で門前払いを受けているような人を見かける機会は少なくありません)
性格タイプ別生存戦略と練習に取り組むうえでのポイント
ここからはいくつかのメジャーな性格タイプと、それらに適した生存戦略について、
最適な練習方法とセットでお伝えしたいと思います。
防犯・護身に興味をお持ちの方は勿論、
これから実際にセルフディフェンスを学ぼうとお考えの方もぜひ一度参考になさってください。
性格タイプ1:真面目・勤勉
日本人の美徳の一つとして掲げられることの多い、
真面目・勤勉ですが、自己防衛を学ぶ上ではいくつか注意点があります。
まずこの性格タイプは正義感が強く、
困っている人を放っておけないという人が多いと考えられますが、
強すぎる正義感は、極限状態において逆効果になる可能性があることも事実です。
タバコのポイ捨てを注意したり、電車の乗車マナーについて他人に指摘することは間違いではありませんが、
相手は刃物を持った危険人物かもしれません。
「そうした危険人物を制するための護身術ではないのですか」と思われてしまいそうですが、
基本的にナイフのような凶器を持った人物を素手で制圧するのは不可能と考えたほうがよく、
ナイフを抜かれた時点で死を覚悟すべきです。
また真面目過ぎるがゆえに護身術の根底にある暴力的な本質に気づいてしまい、
いざという時相手を傷付けることを恐れて何もできない、という最悪のケースも想定されます。
優しく真面目なのは素晴らしいことですが、身を守るため手段を選べない場面があることを忘れてはいけません。
このタイプは練習もコツコツ地道に継続できるため、練習に臨む上での注意点は特にありません。
練習を真面目にやらない人や小さな子供が混じっているような教室・セミナーではストレスを感じるかもしれません。
またこの性格タイプは独学による自学自習にも適しています。
性格タイプ2:負けず嫌い
国籍などを問わず頻繁に見られる性格タイプが、
いわゆる負けず嫌いというやつです。
この性格の人は常に高い理想と向上心を持ち、努力を怠らないという長所を持つ反面、
どちらかと言うと闘争心や競争本能が強く、
攻撃的でサバサバしているところがあるという印象です。
ファイトになると必要以上にヒートアップしてしまい、
相手を必要以上に傷つけ過剰防衛に問われるリスクが高いと考えられ、
まずは強い自制心を身に着けるためのメンタル・トレーニングなど、
ストレスをコントロールするところに注力する必要があると言えるでしょう。
カッとなってしまいそうになったらまずは5秒から6秒目を閉じ、
息を整えるようにしましょう。(人間が感じる怒りのピークは5秒から6秒と言われています)
練習に参加する際は、どんどん強い人や上手な人とペアを組んで己を磨くのに適した性格と言えますが、
スパーリングなどでヒートアップして自分や相手を怪我させないよう注意が必要です。
またサバサバ・トゲトゲした性格のせいで人が離れるとジムや道場で居場所がなくなってしまうかもしれません。
最初は難しいかもしれませんが、なるべく柔和な態度や表情で接するようにするといいでしょう。
このタイプも真面目・勤勉タイプと同様に独学に適していると言えます。
性格タイプ3:神経質
日本人によくみられる性格タイプとして、神経質というものが挙げられます。
このタイプは総じて真面目で繊細、こだわりが強く、
何かを一から学ぶのに適していると言えます。
ただ、負けず嫌いタイプと同様にやや攻撃的な部分があり、
頑固な性格のため気に入らないことがあると一歩も引けなくなるという欠点があることも事実です。
実戦的なテクニックなどを身に着けるよりも先に、
・自分が手を出してもいいのはどんな状況か
・感情をコントロールするためにどんな手段があるか
・イライラした時でも冷静さを保つために何ができるか
といった、主に内面に働きかける分野での座学が重要になると言えそうです。
このタイプは総じて勤勉で完璧主義的な部分を持つため、
ジムやセミナーでの練習において特に注意すべき点はないでしょう。
(不真面目な人や小さな子供が練習に参加しているとイライラするかもしれません)
またこのタイプについても基礎的な部分については独学で十分カバーできると考えられます。
性格タイプ4:人見知りが激しい
人見知りが激しく人づきあいが苦手という方も、決して少数派ではないでしょう。
(管理人自身がこのタイプに該当します)
格闘技や護身術に興味があっても、人見知りが激しすぎるあまりに新しい対人関係を恐れ、
ジムや道場に足を運びにくいという人が大半だと思われますが、
いざ通い始めると不思議なくらい馴染んでしまう、ということも。
(管理人の場合、スパーリングの時間になると豹変するため初めての会場などでは驚かれます)
自分を変えるためにも一歩踏み出す勇気を出して、近くのジムや道場に足を運ぶのが一番ですが、
自分にそこまで大きなストレスをかける必要はありません。
不安が強い状況で練習に参加しても、練習内容が頭に入ってこなかったり、
パートナーに怪我をさせるリスクもあるため好ましくありません。
ジム通いやセミナーへの参加が困難な場合は無理せず独学で身に着けられる方法を探し、
自分のペースでゆっくりと強くなっていきましょう。
あなたが本気で強くなりたいなら……
何を隠そう私自身が極度のコミュ障・人見知りであり、
初対面の人とはまともに言葉も交わせないという酷い有様ですが、
不思議にジム通い・セミナー参加には支障がありません。
これがよくわからないダンスや生け花、料理教室だったらそうはいかないでしょう。
人間、本当に好きなこと、興味のあることについては、
どこまでもとことん踏み込んでいけるものです。
もしも私と同じコミュ障・人見知りのあなたがジム通いやセミナーへの参加をためらっているなら、
それはあなたにとって身を守ることの重要性が、そこまで差し迫ったものではないことを意味しているのかもしれません。
本気で「強くなりたい」「変わりたい」と思っているなら、躊躇する理由がないからです。
もしも一歩を踏み出す勇気が出ない時は、一度自分自身に問いかけてみてください。
「本当に今のままでいいのか?」と。
私はこの自問自答を繰り返しながら、今日まで様々な訓練・実習に参加してきました。
「お前じゃ無理だ」と言われ続けた、コミュ障・人見知りでガリガリの私にだって出来たのです。
この記事をここまで読んでくださった真面目なあなたになら、きっと出来るはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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