【QuickTIPS】スパーリング以外で強くなるための5つのポイント【格闘技・護身術】

【QuickTIPS】スパーリング以外で強くなるための5つのポイント【格闘技・護身術】

いつも心に1台の超音波洗浄機を。どうもサイコ田中です。

日本では2022年の年明けからオミクロン株による急速な感染拡大により、

全国で感染者および重傷者が増加傾向にあります。

こうした情勢の中で格闘技を始めとした様々なコンタクトスポーツにおいては、

十分な質・量のトレーニングが困難になりつつあるという印象が否めません。

今回はスパーリングが出来ない状況で打撃テクニックを磨くために出来ることについて、

シャドーボクシングを軸にしたマインドセットの観点からお伝えしていこうと思います。


一人だからこそ集中できるトレーニングを

ジムに通うのが当たり前の人にとっては、一人で行う練習に疑問が生じたり、

十分な練習が行えないと感じることが珍しくないと考えられます。

ですが対人練習が困難な状況にあるからこそ集中できるメニューも存在します。

 

・時間をかけてフォームを確認するシャドー

・基本的なフィジカル強化メニュー(ウェイト等)

・地味な体幹強化系ワークアウト

・ヘビーバッグを使った総合的打撃強化

など、挙げ始めると決して少なくはありません。

 

にシャドーボクシングは、

コロナ禍における感染リスクを低減できる安全なワークアウトの一つであると共に、

手首や拳などを負傷した状態でも取り組める質の高いトレーニングであり、

・細かなフォームの矯正

・フットワークの確認と応用

・対戦相手の存在を意識した立ち回り

など、各々の重視する強化項目にフォーカスした自由度の高い組み立てが出来ることが最大の強みと言えます。

 

格闘技経験のない方でも、シャドーボクシングを中心に練習を組み立てることにより、

ジム通いをしなくても十分に質の高い練習が可能です。

(Youtubeなどにアップされている著名な選手のシャドー風景を参考にするといいでしょう)


スパーリングなしで強くなるための5つのポイント

ここではスパーリングの時間以外で打撃テクニックを向上させるために必要なことを、

主にシャドーボクシングの中で意識すべきポイントとして5つ紹介したいと思います。

スパーリングが困難な中でも質の高い練習をしたいというファイターの方はもちろん、

ジムに通わず一人でこっそり強くなりたいという方もぜひ一度参考になさってください。

 

しっかりと顎を引くことを意識する

格闘技経験者の方には「基本的すぎない?」と思われるかもしれませんが、

しっかりと顎を引くことは、打撃技術の向上と密接な繋がりがあります。

 

モデルの女性が立ち方・歩き方を教わる際に、

「顎を引きなさい」と指導される場面を目にしたことは無いでしょうか。

まず大前提として人間の身体は構造的に顎を引くと体感安定性が向上し、

軸がブレにくくなるように作られています。

これにより攻撃時には姿勢が安定しシャープな打撃が可能となり、

防御の際には打たれ強さが発揮されてきます。

 

またカウンター打撃のように互いの攻撃が交錯するような場面においては、

よりタイトに顎を引き、受けるダメージを軽減できる姿勢を作っておくことが、

カウンター攻撃そのものの威力を増大し決定力を増すことにも繋がってきます。

 

シャドーボクシングはもちろん、サンドバッグを叩く際などにも、

しっかりと顎を引くことを意識して行うことが大切です。

どうしても顎が浮いてきてしまう場合は、

顎の下にテニスボールや丸めたタオルを挟むといいでしょう。

 

攻撃の高さ・角度を柔軟に変化させる

あなたがシャドーボクシングをするとき、

攻撃動作は十分バリエーションに富んだものになっているでしょうか。

頭の高さばかりの攻撃が続いたり、

同じ場所に立ったまま淡々と似たようなコンビネーションを繰り返してはいないでしょうか。

 

攻撃の高さを柔軟に変化させ、

アイレベルの上下に打ち分ける意識は、決定力を高めるうえで非常に重要です。

攻撃を散らすということは、相手にとってブロックが困難となるだけでなく、

カウンターを合わせることを躊躇させ、防戦一方にさせることにも繋がります。

また立ち位置や構えの左右、パンチや蹴りを打ち込む角度も変化させることで、

相手に処理させる情報量を増やし、パンク状態へ陥らせることが可能となります。

 

シャドーボクシングのみならずサンドバッグを叩く際にも、

・頭部、胴体、下半身という3段階で高さを変化させる

・フットワークを使って立ち位置を変える

・上下の打ち分けと角度変化を組み合わせたコンビネーションを考える

といった意識が、相手にとって脅威となる武器を増やすことに結び付いていきます。

 

常にカウンター攻撃を意識する

カウンター攻撃は、自身もダメージを受ける恐れのある諸刃の剣ですが、

不利な局面や大きな体格差を打開するための大きな突破口にもなりえます。

理由はシンプルに、「攻撃中は防御が出来ないから」です。

 

上に述べた理由はあまりにシンプルで無理があるのですが、

確かに攻撃中というのは無防備になることが多く、

特に一瞬でも顔面ががら空きになるフック系のパンチや、

不用意なタックルなどに対するカウンターは一撃で闘いを終わらせる切り札になります。

 

カウンター攻撃を磨く最短ルートはスパーリングを繰り返すことに他なりませんが、

初心者の方や自身のファイトスタイルをある程度確立してしまった中級者以上には、

少し難しいのも事実です。

 

シャドーボクシングの最中に相手の攻撃をイメージし、

・ブロックした腕ですぐに打ち返す

・ブロックしたほうと逆の手で打ち返す

ヘッドスリップからストレートまたはジャブ

など、パターンを身体に覚え込ませることで、

咄嗟のタイミングでカウンターを出せる機会が増えていきます。

もちろん頭の中がカウンターのことで一杯になり、

カウンター攻撃一辺倒になっては元も子もありませんが、

通常のコンビネーションに加えてカウンターのタイミングでの攻撃パターンを1つ、2つと増やしていく事で、

あなたのファイターとしてのポテンシャルは格段に向上していくはずです。

 

”当たる攻撃”を優先して攻撃する

特に初心者の方に多く見られる思考パターンとして、

「自分が当てたい攻撃を当てにいく」というものが見られます。

これは決して間違いではありませんし、悪いことでも無いのですが、

本当に相手を倒したければ、自分がしたい攻撃ではなく、

「打てば確実に当たる攻撃」を狙うべきです。

 

何のことかわからないという方のために簡単に説明すると、

例えば相手がガードを固めて首から上をしっかりと保護しているのに、

頭の高さに向かってがむしゃらにパンチを打っても意味がありませんよね。

意味がないどころか、体力を余計にロスするうえに時間の無駄になります。

この場面で狙うべきなのは言うまでもなく、

ガードを上げたことで無防備に晒されたボディであり、相手の腹部周辺となります。

 

このように、普段から「自分が当てたい・やりたい攻撃パターン」よりも、

「今すぐ打てば確実に当たってまあまあ効く攻撃」を優先した思考ルーチンを持つように心がけることで、

相手を様々な角度から追い詰め切り崩すことのできる、マシーンのようなファイターに生まれ変わることが出来ます。

 

こちらもカウンターと同様にスパーリング中意識するのが一番ですが、

・ガードを固めた相手を意識したシャドー

・部位ごとに番号を振ったサンドバッグを叩く

・人型サンドバッグを使ってピンポイント打撃

など、工夫次第で訓練していくことが出来ます。

特に番号付きサンドバッグを使う場合は、

パートナーに頼んで無作為に番号をコールしてもらうようにすることで、

ゲーム感覚で質の高い練習が出来ます。

 

”予測不可能な動き”を取り入れる

ほとんどのファイターにとって大きな脅威となるのは、

何を考えているのか読めない、どんな武器を隠し持っているのかわからない、

「予測不可能な動きをする相手」に違いありません。

 

教科書通りの綺麗なパンチやディフェンス技術も素晴らしいのですが、

本当に対戦相手として正対したときに強い脅威を感じるのは、

フォームが崩れた、正統派でない動きをするファイターであることの方が多いと言われます。

模範的で美しく無駄がない攻撃パターンを多用する教科書通りのファイターよりも、

パンチの軌道が読みにくく、どんなバリエーションがあるのか見当もつかない相手のほうがやりにくいのは明白です。

 

それがフットワークでも上半身を使ったディフェンスでも、

に相手が読みにくい、捉えづらい動作になることを心がけていけば、

それはあなたが主導権を握るための強力な武器になっていくでしょう。

特に攻撃モーションは二重・三重のフェイントをかけることが出来、

相手を幻惑するための強力なツールに違いありません。

 

普段のシャドーまたはサンドバッグトレーニング中にも、

「一つ一つの動作を確定させる」「しっかりと腕を振り切る」といったイメージ以外にも、

小さなフェイントやそれに近い動作を混ぜるように意識していく事で、

予測不能な攻撃パターンをいくつも生み出すことが出来、

最終的にはそれらが機能することで、あなたは相手にとってより危険なファイターに変化していくでしょう。


肉体改造の時間と割り切るのもアリ

スパーリングが出来ないと自分がどんどん弱体化しているような、

根拠のない謎の強迫観念に囚われることがあるかもしれません。

若い頃の管理人も、スパーリングだけが強くなる近道と信じ、

怪我をしてもがむしゃらにハードなスパーリングをこなしている時期がありました。

 

昨今はコロナ禍によりコンタクトスポーツにおける感染リスク軽減が困難となり、

練習の質や量が低下している印象を否めません。

ですがこのような情勢だからこそ取り組める、根本的な強化メニューがあります。

それが肉体改造です。

 

管理人は今年に入り、「体重10キロ増量」を目標に掲げ、

日々の食事は勿論、トレーニング負荷も怪我をしない範囲で調整しつつあります。

確かに格闘技の練習はそれに直結した動作を繰り返したり、

対人練習の中でしか学べないことが少なくありません。

しかし身体を大きくすること、根本的な基礎体力を高めることはスポーツの分野を問わず、

・パワーを発揮すること

・スピードとキレの向上

・持久力(スタミナ)強化

などに繋がり、決して無駄になるということはありません。

 

対人練習だけが全てという前時代的な考え方は捨て、

思い切って体重を増やす・減らす時期と割り切るのも、

将来的にはプラスに作用していくのではないでしょうか。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。