【QuickTIPS】”恐怖”を乗り越えるために出来ること【護身術】

【QuickTIPS】”恐怖”を乗り越えるために出来ること【護身術】

いつも心に1本のカットチゼルを。どうもサイコ田中です。

身を守る上で不可欠な要素の一つは言うまでもなく、

恐怖を乗り越えること――「どうしよう」という不安な気持ちを、

「やってやる」という気持ちに持っていくことに他なりません。

マイナスの感情をカバーして冷静に、そして強気に振る舞っていくために、

私たちにどんなことが出来るのでしょうか。


まずは「リスク因子」を回避することから

身を守る上での大前提として、

ファイトなどのトラブルをいかに回避していくかが非常に重要であることは言うまでもありません。

 

基本的に、

・危険な場所

・危険な人物

・危険な振る舞い

といった3つのリスク因子を避けていくことで、ほとんどの対人トラブルは未然に防ぐことが出来るとされています。

特に昨今は「煽り運転」や「歩きスマホ」などが3つ目の項目――”危険な振る舞い”に該当し、

これらは自分自身がそうした行為をしないことはもちろん、

そのような言動を見せる対象に近づかず、適切な距離を保つ工夫が大切です。

 

また相手の服装やわずかなボディランゲージにも注意を払い、

ほんの微かな違和感も「気のせい」にしないことも非常に重要なマインドセットと言えます。

特にぶかぶかのズボン・フード付きパーカー・地味な色の野球帽といった服装には警戒が必要であり、

明らかに顔を隠す意図が表れた人物からは決して目を離してはいけません。

また飲酒していると思しき人物や路上喫煙・公共の場で堂々とマスクを外しているような人種も危険度は極めて高く、

常識の通じない犯罪者予備軍と考えて差し支えないでしょう。

このような危険人物には決して近づかず、目を合わせたりしないよう十分に注意し、

間違っても相手の言動について口頭で注意したり、スマホのカメラを向けるなどしないよう気をつけましょう。

正義感に溢れる振る舞いは称賛に値するものですが、常識の通じない相手に対しては文字通り火に油です。

巷に一人はいる「ヤバい奴」は見なかったことにして、さっさと距離を置くのが最適解だと覚えておいてください。


恐怖を乗り越えるために知っておきたいこと

ここからは実際に直面したトラブルの場面で恐怖に支配されないためのポイントを、

普段の生活から実践できるマインドセットなども併せて3つ紹介します。

身を守ることをに興味をお持ちの方は、ぜひ一度参考になさってください。

 

アグレッシブな気持ちを作っておく

受け身の姿勢で状況が好転するということはあまりありません。

常に攻める気持ち――自分から向かっていくようなイメージを持っておくことが、

結果的に内面から沸き起こる不安な気持ちを克服することに繋がっていきます。

 

相手以上に攻撃的かつ凶暴な感情を自分が持っていれば、

少なくとも相手のそれに圧倒されるということは起こりませんから、

まずは一つ主導権を握った状態が作られます。

 

ルールの無いファイトにおいて重要なポイントの一つは、

最初から最後まで「相手を圧倒する」ということであり、

そのためにまずは基本的なマインドセットを固めることが必要不可欠なことはもはや自明です。

始まる前から気持ちで負けていたのでは、勝ちの目はいつまでも見えてきません。

普段から「どうしよう……」と不安になりがちな方はぜひ、

「上等だ」「やってやる」という半ば開き直りに近い気持ちを作っていけるように工夫してみてください。

そうしたイメージとマインドセットは護身の場面のみならず、

仕事や勉強の大事な場面でもあなたを支えてくれるはずです。

 

「遠くを見る」アプローチでトンネルビジョンを回避する

人間は緊張状態が高まると極端に視野が狭くなり、

正常な判断や行動が難しくなります。(俗にトンネルビジョンなどと呼ばれるリアクションです)

これは半ば生理現象に近いもので、

高度な訓練を積まなければ克服するのが困難な反応と言えます。

 

とは言え人間はどんな刺激にもある程度は慣れるように出来ている動物です。

もしも緊張状態が高まった時にや不安が強まった場面では、

なるべく「遠くを見る」ように心がけ、

冷静さを保てるように自分から働きかけていきましょう。

 

やり方は至って簡単で、文字通り「遠くを見る」だけでOKです。

喧嘩慣れしていない人ほど、

目の前の激昂している人物の顔や胸のあたりに意識を向けてしまいがちですが、

これでは視野が狭くなる一方で何もいいことはありません。

攻撃を受けそうな場面で相手から目を逸らすのは危険ですが、

相手の背後にある建物を見るように意識したり、

全然関係が無い車などを目で追うようにすることでトンネルビジョンはある程度緩和されます。

もしも相手から明確な攻撃の意思や敵意が感じられるならば後ろに下がって距離を取りつつ、

「遠くを見る」意識で顔面を保護したスタンスを作りましょう。

 

このアプローチは対人トラブル以外にも大事なプレゼンやテストの最中など、

高いストレスに晒された場面でも効果を発揮します。積極的に活用して習慣化していきましょう。

 

「攻撃を受けること」に慣れておく

人は経験が無いことに対して不安や緊張を感じるように出来ています。

これもトンネルビジョンと同様に避けがたい反応であり、ある程度の割り切りが求められます。

とは言え「全くの未経験」を「経験済み」にステップアップさせることが出来れば、

緊張のレベルは大幅に低減させることが可能です。

 

パートナーがいる場合は「攻撃側」と「受ける側」に分かれ、

手を出さないまでも言葉やボディランゲージで詰め寄る・詰め寄られる体験を繰り返せば、

だんだんと不安が軽減されていく事を実感できます。

(3人から4人でぐるぐるとローテーションするワークが特に有効です)

 

路上のトラブルで特によく見られるシチュエーションは、

・至近距離での罵り合い

・肩口や胸を手で押す又は突き飛ばす

・両手で掴みかかる

などであり、

これらの攻撃やプレッシャーを繰り返し受けて感覚を慣れさせておくことで、

瞬間的に感じる恐怖を大幅に低減させることが出来ます。

 

ストリートでのシチュエーションを意識したドリル以外にも、

グローブ・ヘッドギアを身に着けた状態で行うスパーリングは非常に有効なトレーニングであり、

「自分が相手を打つ」「相手に打たれる」という非日常的体験を通して、

確かな自信と心のゆとりを実感できるようになります。

特に「顔を殴られる」ことに関連した負の感情は日常からあまりにかけ離れており、

克服するのが特に困難です。

実力・体格が近い相手とのハードなスパーリングを繰り返すことによって、

地道に乗り越えていく覚悟が必要と言えるでしょう。


本当に怖くなったら逃げていい?

「逃げる」と聞くと情けなく、みっともない印象が否めませんが、

逃避が悪いとは言い切れないのも事実に違いありません。

 

例えば刃物を持った相手に向かっていくというアプローチは完全に間違いであり、

この場合はさっさと逃げて距離を置くのが正解となります。

また相手が明らかに泥酔している・日本語が通じないといった場面においても、

真っ直ぐに向き合うよりもむしろ速やかにその場を立ち去ることが最適解になることが多く、

「逃げないこと」よりも積極的に「逃げること」を選ぶほうが結果的に生存率を高め、

大きなトラブルを避けることに繋がる場面があることも事実です。

 

恐怖を乗り越えること、不安に打ち勝つことは簡単ではありませんが、

弱気なくらいの方が寿命を縮めないで済む局面があることも考慮すると、

必死に食らいついていく強さよりも、

「弱い自分を認め受け入れる」姿勢のほうが肝要のようにも思えます。

逃げてばかりの人生は好ましくありませんが、

自分一人でどうすることも出来ない局面や時間のかかる問題については、

いつでも「逃げる」という選択肢が残されていることも心に留めておきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。