【QuickTIPS 】”やるしかない”場面で出来ること・やってはいけないこと【護身術】
- 2022.05.03
- 護身術
いつも心に1輪のチョウセンアサガオを。どうもサイコ田中です。
暖かい季節が巡ってきたと思ったら、いつの間にか夏になっていますが、
細かいことは気にしていられません(?)。
これからの行楽シーズンで気を付けたいのは、
何といっても「外出先での予期せぬトラブル」でしょう。
コロナ禍での行楽シーズン、日本では相変わらず節度を持った行動が求められますが、
誰もがそうした危機感や価値観を共有できるはずもありません。
もしも危険な思想を持った人物や話の通じない相手とトラブルになってしまったとき、
どのような対処法が考えられるでしょうか。
危険な場所や人物からは距離を置く
身を守るための第一歩で大前提となるものはやはり、
危険な場所や人物から距離を置くということです。
繁華街や場末の歓楽街などは言うまでもなく、
人通りの少ない路地や明かりの少ない通りなど、
直感的に危険と感じる場所には近づいてはいけません。
(「なんだか嫌な感じがする」程度の感覚で十分です。そこから離れましょう)
また家族はもちろん友人や恋人、会社の同僚や上司など、
現代社会は煩雑かつ面倒な人間関係を処理していく事の繰り返しですが、
あなたを傷付ける恐れがある、あるいは現在進行形で攻撃してくるような人物からは、
今すぐに距離を置くべきです。
たった一度きりの人生、心身ともに受けたダメージと言うのは簡単には回復しません。
(場合によっては一生治ることの無い傷を負う可能性さえあります)
自分を脅かす対象からは一定の(安全と感じられるだけの十分な)距離を取り、
あなたにその意思があるのならば、徹底的に抗うべきです。
日本の法律や司法制度には穴があり、絶対に守られるという保証はありません。
ですがどこかに必ず逃げ場があり、受け皿になってくれるコミュニティが存在します。
「絶対に逃げられない」「このまま一生脱け出せない」などということはあり得ません。
大切なのは、あなたがあなたの生活を脅かす相手から距離を置き、
もう一度自分の人生を取り戻すために戦うことです。
当ブログを訪れ、この記事を読んでくださっているあなたには、その戦いを始める意思があるはずです。
管理人はあなたのそうした意思を尊重し、応援するだけでなく、
実践的なアイデアを提供できるよう最善を尽くします。一緒に問題と向き合っていきましょう。
少なくとも私(管理人)は、あなたの味方です。
”やるしかない”場面での理想的対応とNG行動
人生には数えるほどしかなくとも、”やるしかない”場面が訪れます。
そうなることを避けていくのが最も理想的なセルフディフェンス・アプローチには違いありませんが、
いつでもそれが通用するはずはなく、生き残れるかは運次第です。
ここでは争いを回避するために出来る限りの努力をし、平和的に解決することを望んだ結果、
それでも「相手が争いを望んだ」「逃げ場が無くなった」という非常事態において、
取るべき理想的な対応とその逆にあたるNG行動についてお伝えします。
相手の正面に立たない
この手のトピックでは共通してお伝えしているTipsとして、
決して相手の正面に立たない、というものが挙げられます。
例えばそれが口論になった場面であれ、
酔っ払いに絡まれた状況だとしても、
とにかく対象(攻撃者)の正面に立つべきではありません。
・相手の真正面
・相手から手が届く位置
・後ろにスペースが無い
などの条件は最悪であり、上の3つが揃っていても、最低一つは取り除きたいところです。
特に相手の正面で尚且つ手が届く位置というのは、
攻撃を受けた場合のリスクが致命的に高くなり、
もしも身を守る術を知っていたとしても無傷で切り抜けるというのはあまりに困難と言わざるを得ません。
もしも外出先でトラブルに巻き込まれ、それを回避するのが困難と感じたときには、
・相手の隣か斜め前に回り込むようにする
・互いの手が届かない距離を保つ(2メートル前後)
・後ろに下がれるスペースがあることを確認する
という3点に留意したうえで、速やかにスマートフォンのカメラまたは録音ソフトを起動しましょう。
犯罪被害の証拠を残すことは、法廷でのファイトで主導権を握るカギとなります。
両足を揃えて棒立ちにならない
格闘技経験等のない方に共通するNGリアクションに、
両足を揃えて棒立ちになってしまう、というものがあります。
これは身を守る上で最悪なスタンスと言わざるを得ません。
両足を揃えて立つというのは、攻撃者からすると、
・身体が開いて見える(どこでも打てる)
・押せば簡単にバランスを崩せる(すぐ優位に立てる)
・単純に隙だらけ(なんでも仕掛けられる)
など言わばサンドバッグの状態であり、何の不安もなく叩けるターゲットという認識になります。
こうした問題点をクリアし、相手に一定の緊張感と危機感を抱かせるためにも、
必ず利き手側の足を半歩から一歩、後ろに引いて立つことが肝要です。
こうすることで自然と上体は半身を切った状態(斜に構えた体勢)となり、
上体を中心に相手が手を出せる面積が激減します。
また前後に足を開いたことで押す動きに対する踏ん張りも効き、簡単に倒されたり、
突き飛ばされたりしにくくなるというメリットもあります。
斜に構えた体勢から更に膝を小さく曲げて腰を落とし、
両手を広げて前に出すことで、よりタイトな防御姿勢への移行も可能です。
ここまでくると顔面パンチへの防御力も大幅に向上し、
タックルのような組技に対する対応力も高まります。
またこの立ち方をした時点で経験を持った相手は何かを悟るため、
運が良ければその時点で争いが終わりになる可能性すらあります。
身を守るための第一歩として、まずは「しっかりと立つ」ところから意識してみてはどうでしょうか。
(あまり露骨なファイティングポーズは相手を刺激し攻撃的にするリスクがあるため注意が必要です)
顔面を保護する
ファイトで殴打されるリスクが最も高いと考えられるのが、
顔面及び頭部です。
これは今日まで喧嘩の経験が皆無の方でもイメージしやすいかと思います。
よって最優先で保護すべきは頭部及び顔面の周囲であり、
しっかりと両腕を上げて顔を保護するような姿勢を取ることが大切になってきます。
上に述べた通り、あまりに露骨なファイティングポーズは相手を刺激する恐れがあるため、
・広げた両手を顔の前に突き出すようにする
・脇を締め顔の前で両手を合わせるようにする(拝むポーズ)
・「考える人」のポーズを取る
などが有効なアイデアと考えられます。
両手を顔の前に突き出す格好は自然であり、強い攻撃の意思も感じられないため、
客観的な印象も損ねません。(警察が現場に到着してからの流れに差が出ます)
脇を締め拝むようなポーズを取れば、こちらに攻撃の意思が無いことを示しながら、
相手に屈服するような印象を与えるため不用意な攻撃者を油断させる効果も期待できます。
(とは言え胴体全体と顔面の周囲はきっちりカバーできています)
また片方の手を顎に添え考え込むようなポーズも、
相手を刺激せず顔の周囲と上半身全体を保護できる理想的な立ち方であり、
攻撃へ転じる際の選択肢も制限されないためオススメです。
どの立ち方をするときも、しっかりと顎を引いておくことがポイントです。
掌底パンチで安全・確実に大ダメージを与える
先述のポイントを抑えたうえで立ち位置と立ち方が決まった後は、
いよいよ反撃手段について考えるときです。
顔面ががら空きになる大振りな横軌道のパンチや、
大きく振りかぶるようにするパンチはあまり好ましくありません。
ここではなるべく拳や手首などを傷付けず運用できる効果的な攻撃手段として、
掌底によるワンツーパンチをご紹介します。
掌底というのは手のひらの親指の付け根辺りを使った打撃であり、
拳や手首を傷めにくいため現代護身術において定番のアプローチとなっています。
やり方はいたって簡単で、
・全体の指を緩く曲げる(突き指しないため)
・親指を小さく手の甲側に引いて手首を反らせる
・親指の付け根辺りの柔らかい部位を前に突き出す
という3つのポイントが抑えられれば問題はありません。
後は相撲の張り手を放つように前方へ、力強く掌底を突き出すようにして打つだけですが、
体重が乗るよう前に小さく踏み出しながら(前方へステップしながら)、
左・右とテンポよく連打すると相手に大きなプレッシャーを与えることが可能です。
もちろん拳を握ってグーで殴打してもいいのですが、
拳や手首の骨を折った場合は攻撃手段を一つ失くすことになるため覚悟が必要です。
使える”武器”を増やすために
今回紹介したテクニックは身を守るための基礎の一部に過ぎず、
これだけをマスターしても生存率を上げることは困難です。
(それでも無抵抗でやられるよりはよほどマシには違いないのですが)
実戦の場面で使える武器となる技術をより多く吸収するためにも、
普段から何らかの格闘技を学んだり、筋トレを通して身体を作っておくことが肝要です。
また危機管理の大前提は争いを回避することに他なりません。
対人トラブルを未然に防ぐためのアイデアを多方面から貪欲に吸収し、
ファイトに発展する前の段階で出来る危険回避のテクニックを自分のものにしていく意識も重要となります。
当ブログではそうしたセルフディフェンスにまつわるテクニックやアイデアを数多く提供しています。
身近な防犯対策はもちろん身を守ることに興味をお持ちの方は、
ぜひ【護身術】タグがついた他の記事も参考になさってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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