【小ネタ】ジムにいる強い人に共通する4つの特徴【コラム】

【小ネタ】ジムにいる強い人に共通する4つの特徴【コラム】

いつも心に1本の直管マフラーを。どうもサイコ田中です。

過ごしやすい季節も終わり、昼間は少し汗ばむようになってきましたが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

日本における新型コロナウイルスもどうにか終息の兆しが見え始め、

新しい挑戦、あるいはこれまで自粛していた活動を再開するという方も珍しくはないでしょう。

今回はこれから格闘技を始めようという方、または始めて間もないという方向けに、

ジムに必ず一人はいる強い人の見分け方をお伝えしようと思います。


人は見かけで判断できない?

わざわざ語るまでもないことですが、

やはり人は見た目では判断できません。

 

見るからに強面でどこかのマフィアのボスのような風貌の男性でも、

趣味はお菓子作りやガーデニングだったり、

腰が低く物腰柔らかな普通のサラリーマンが、

自宅に〇〇を隠し持つ真性のサイコだったりと、

人の容姿・風貌とその本質には、根本的にあまり相関が無いように感じられます。

 

同様にして、ジムにいる一見「強そうな人」「ヤバそうな人」も、

案外スパーリングで対峙すると普通すぎるくらい普通だったり、

むしろ期待外れで拍子抜けするほど実力不足ということも珍しくはありません。

 

良い意味においても悪い意味においても人をその外見的特徴などから判断することなく、

実際に接すること、そしてそこから得られる情報とパーソナリティを結び付るよう心がけていくことが、

スポーツのみならず普段の社会生活の場面においても理想的な対応と言えるのではないでしょうか。


ジムにいる”本当に強い人”が持つ4つの共通点

ここからは管理人個人の今日までの経験を踏まえて、

ジムに必ず一人はいる本当に強い人を見分けるために知っておくべきポイントについて、

スパーリング前の練習や普段の何気ない仕草など4つの項目に分けてお伝えしようと思います。

ジムに通い始めたばかりの方や、これからジムに通おうとお考えの方は、

話のネタ程度で構いませんので、是非一度参考になさってください。

 

まばたきをしない

これは管理人が空手をやっていた小学生時代から常々感じていたことですが、

強い選手の多くは、まばたきが少ないか、ほとんどしないように見受けられます。

 

練習以外の時間では普通に笑ったりして表情豊かで、適度にまぶたも動いているような人物が、

練習になると極端にまばたきが減る場合、間違いなく強い選手だと思っていいでしょう。

 

特にパンチをブロックするドリル(ディフェンスの練習)や、

スパーリング中プレッシャーをかけられたような場面でまばたき一つしない人物の場合、

生半可な仕掛けは通用しないと考えるべきです。

 

この特徴を持つ選手は攻守バランスよく高い水準にあり、

動体視力に優れカウンターを合わせるテクニックも一級品であることが大半で、

スパーリングパートナーとしてはシビアな、極めて危険な相手になるでしょう。

 

不安になるくらいワセリンを塗る

主にカットの予防・止血を目的に塗布するワセリンですが、

「大丈夫か……?」と見ていて不安になるほど過剰に塗る人がいます。

ですがその人物は、ジムで1,2を争うほどの猛者かもしれません。

 

先に述べた通り、ワセリンを塗布する主な目的はカットの予防と止血のためですが、

そのほかにもう一つ、「打撃をクリーンにもらわないようにする」というものがあります。

少々グレーなアプローチですが、要するに潤滑剤で表面を滑りやすくすればするほど、

ヒットの衝撃は逃がしやすくなり、受けるダメージを軽減できます。

「イカサマじゃねえの……?」と思われても仕方がないのですが、

これは怪我の予防に繋がっていることはもちろん、

長い選手生命を考えたとき、脳へのダメージを考慮した合理的対応とも言えます。

 

特に顔周辺のみならずヘッドギアにまでワセリンを塗布している選手の場合、

明らかに自分の意志または第三者の指導によってそうしている場合が大半であり、

今日までこなしてきた場数、くぐってきた死線の数を物語ると同時に、

これから先のキャリアを見据えた、高い志を持つ選手であることが伺い知れます。

 

このタイプの選手は言うまでもなく老獪で技巧派、

間違いなくトップクラスの実力を持つ選手であることに疑いの余地はありません。

初心者の方が組まされる可能性は皆無ですが、

このような選手とのスパーリングは徹底して回避すべきです。

(最悪の場合容赦なく壊されて再起不能にされます)

 

ウォームアップが長い(ゆっくり)

たまに「こいつ一生アップしてんのか?」と思うほど、

しつこく入念にウォームアップをする人物がいますが、

管理人個人の経験上、彼らは高い確率で怪物クラスの猛者です。

 

理由はいくつかあるのですが、まず最初に考えられるのが、

実戦——すなわち試合を明確にイメージしているという点でしょう。

経験者ならわかることですが、試合の直前というのは、

大体信じられないほど長い時間をかけて準備をするものです。

(中にはアップが極端に短い選手もいるので一概には言えませんが)

最低でも1時間、あるいは2時間に迫る長い時間を、

ただただ黙々とパフォーマンスを発揮する準備にのみ費やすわけですが、

そもそもそれ自体がある程度の経験とスタミナが無ければできないことです。

(普通の人が1時間も丁寧にウォームアップをすると、それだけで息が上がります)

 

また特にウォームアップの過程でディフェンステクニックを入念にチェックする人物の場合、

・タイトなブロック技術

・洗練されたフットワーク

・高精度のカウンター

などを武器とした防御力の高いファイターであることが多く、

スパーリングパートナーとしてはやりにくい、厄介な相手になることは言うまでもありません。

 

紐式グローブを愛用している

これは完全に管理人個人の主観でありネタ以外の何物でもありませんが、

紐式グローブとマジックテープ式グローブの二つを比較したとき、

明らかに前者を愛用する人物に猛者が多いという印象があります。

(「関係ねえよそんなもん」というご意見は甘んじて受け入れます)

 

相関があるかは定かではありませんが、

恐らく紐式の方がマジックテープ式に比べ手首周辺のホールド力が高く、

インパクトの瞬間にズレる確率も下がるため、

ハードパンチャーほど紐式を好む傾向にあるように見受けられます。

 

また試合だけでなくスパーリングにおいても紐を結んだ上から更にテープを巻く選手がいますが、

これもプレッシャーをかけて強打を武器に畳みかける強い選手に共通して見られる習慣です。

 

もしも紐式グローブを使い、尚且つリスト周辺をガチガチに固定している選手を見たときは、

財布に保険証が入っているか確かめておきましょう。


 

最後はやってみなければわからない

何事もそうなのですが、

結局はやってみなければわかりません。

ここまで書いておいて無責任極まりない発言で申し訳ないのですが、結局そういうことです。

 

上に挙げた特徴を持つ選手でも、

いざやってみたら「意外と普通……」なんてことも珍しくはありませんし、

何の特徴もないのに手合わせすると驚くほど強い相手もいます。

 

ただ、格闘技を始めたばかりという方や、これから始めようと思っている方にとって、

完全に「未知の世界」である格闘技の世界において、

「強い選手」の特徴を知るということはとても重要です。

 

「この人上手いなぁ」と思ったら普段の小さな仕草まで観察して真似してみてもいいでしょうし、

共通する所作や習慣がある場合そこにどのような意味があるのかを考えることも非常に重要です。

 

今回紹介した「強い選手の共通点」がどこまで役立つかはわかりませんが、

一日でも早く、また昨日より1ミリでも先へ進みたいと考えている若い方や初心者の方にとって、

ほんのわずかでも有益な情報としてお届けできていれば幸いです。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。