【格闘技】上達を実感できない時に見直したい5つのポイント【護身術】
- 2021.07.17
- 格闘技
いつも心に1本のマグネットスティックを。どうもサイコ田中です。
どんなことにも当てはまることですが、始めたばかりの頃はどんどん変化や改善を感じ、
それなりに上達を実感できるものです。
しかし半年を過ぎたあたりからはなんとなく伸び悩み、
ある種の頭打ちのような状態に陥ってしまうことも珍しくはありません。
もしも格闘技や護身術を学ぶ上でそうした壁にぶつかってしまったとき、
どのような部分に問題があるのでしょうか。
練習は「自己満足」で問題ない?
管理人個人としては、どのようなトレーニングも、
最終的には個人の自己満足に落ち着くと考えています。
例えば格闘技の場合は上を見始めれば切りが無く、
選手として現役で活動している間に結果を残せるような人は一握りで、
プロテストに受かることさえ誰にでも出来ることとは言えません。
また怪我をせず結果を残し続けることが出来ても、
猛スピードで追い上げてくる自分より若くて強い選手の勢いを食い止めるのは困難です。
セルフディフェンスのような実戦的技術体系の場合は主に、
・絶対的な体格差(フィジカル面での課題)
・凶器攻撃に対する対応
・法的側面でのアプローチ
など課題は数え切れず、全てを網羅的に、そして無理なく安全に身に着けて運用するというのは、
ほぼ不可能に近いと考えられます。
このように、全てを完璧な形にするのが極めて困難なマーシャルアーツの分野においては、
ある程度のところで見切りをつけ、自分の中で明確な線引きをしたうえで、
「自己満足」に落ち着くぐらいがむしろ丁度いいのかもしれません。
上達を実感できない時に見直したい5つのポイント
ここからは、格闘技及び護身術の練習を続ける中で上達を実感するのが困難な時に見直すべき問題点について、
基本的な練習内容など5つの項目に分けてお伝えします。
格闘技・護身術に興味を持ちの方はぜひ一度参考になさってください。
練習内容を記録する
積極的に練習の内容を記録していないという方は、
残念ながら基礎レベル付近で上達にブレーキがかかっているかもしれません。
「大体同じことの繰り返しなのに、いちいち記録なんかとってどうするの」と思われるかもしれませんが、
ここで取り扱う記録というのは、主に映像媒体――すなわちビデオのことです。
それがシャドーでも、ミット打ちでもスパーリングでも何でも構いません。
一度自分が練習している姿を誰かに録画してもらい、後からゆっくり観察してみましょう。
ほとんどの人が、自身の抱くイメージとのギャップに戸惑い、赤面し、
トイレに駆け込んで大声で叫びたくなるでしょう。
自分が練習している姿というのは、客観的に見ると涙が出るほど滑稽に見えるものです。
(これは本当に全ての人に当てはまると管理人は考えています)
初めは恥ずかしくて見るのも嫌に違いありません。ですがそうした映像記録を基に修正点を探し、
徐々にスタンスやフォーム、フットワークを改善していく事により、必ず上達していきます。
昨今はスマートフォン1台あれば高画質の動画を長時間撮影することが出来る時代になりました。
今日まで練習の記録をとったことが一度もないという方は、
普段は鏡ばかり見てやっているシャドーを録画し、自分の姿を見てみましょう。
困惑や失望、羞恥など様々な感情が沸き起こるでしょうが、それはあなたが強くなるために欠かせないものです。
しっかりと自分のありのままの姿を受け止め、自力で直せる場所を地道に修正していきましょう。
フィジカル面ばかり鍛えようとしない
身体を大きくすれば強くなった実感が得られ、自然と自信もついてきますが、
本当にあなたが上達したかどうかは、上級者とスパーリングをすればものの数分ではっきりします。
ジムに入会して間もない練習生の中で、必ず数名は見かけられるのですが、
・身体ばかり大きくなって動きは素人のまま
・明らかに動きのキレが悪いのに高重量のウェイトばかり
・上半身だけ異様に発達している
このような方々は、恐らく技術面の上達が頭打ちになっていると考えられます。
確かにフィジカル面を強化しウェイトを増やすことは「強くなること」に直結していますが、
技術面が素人レベルのまま向上しなければ、
それはもはや「格闘技をかじったボディビルダー」に過ぎません。
あなたが選んだ格闘技を本当に上手くなるため、強くなるために大きな体が必要ならば止めはしませんが、
身体を大きくするのが目的になっていると感じているなら、根本的な練習内容を一から見直すべきです。
たまには他のジム(他流派)に出稽古へ
あなたがプロのファイターでもなければ、滅多なことが無ければ他のジムに足を運んだり、
他流派の道場へ道場破りのようなことをする機会はないでしょう。
(道場破りなんてしても特に意味はないのでやめておきましょう)
とはいえ、ずっと同じジムで、同じ顔触れでの練習ばかりを続けていると、
・シンプルなモチベーション低下
・練習内容のマンネリ化
・練習そのものの”馴れ合い”化
などを招き、上達が遠ざかってしまいます。
一般の練習生などでも利用可能な「一日トライアル(体験)コース」や、
交流試合・合同練習などの機会を探して積極的に参加することは大きな意味を持ちます。
交友関係の広がりはもちろん、技術面での意見交換・怪我をしたときの対策など得られる情報は数え切れません。
本気で強くなりたいなら、どんどん他のジムや他流派の道場へ足を運びましょう。
(外部からの参加者を受け入れない団体や流派も少なくないため、その辺りは注意が必要です)
目的意識の低い練習をしない
目的のない練習ほど悪いものはありません。
一回一回の練習をただ漫然とこなすのではなく、
明確な課題を持つことが上達のカギであることは言うまでもありません。
例えば週2回、スパーリングありの打撃クラスに参加している人の場合、
〇(第1週目~2週目)
・コンビネーションの組み立てを意識したシャドー
・脱力を意識したミット又はサンドバッグ打ち
・ディフェンスに重点を置いたスパーリング
〇(第3週目~4週目)
・フットワークに注力したシャドー
・スピード感を意識したミット又はサンドバッグ打ち
・キックからの展開に重点を置いたスパーリング
といった形で、特定のステータスを強く意識・強化できるイメージを持って取り組むことが特に有効です。
練習内容はジム・道場ごとに決まったものが構成されており、指導者は適宜ポイントを抑えて指導はしてくれますが、
それらを漫然と受け止めているだけで強くなれるはずがありません。
「ジムに行っているから強くなれる」とか「道場に通っているから俺は強い」といった思い込みは幼稚でとても危険なものです。
自分が強くなるために必要なものは何かを知り、足りない部分を埋めて元々持っている長所をより強化するために、
自分から明確な目的意識とより現実的なイメージを持つことが肝要です。
練習をサボる言い訳を探さない
言うまでもありませんが、練習をサボる口実を探したり、
隙があれば手を抜こうとするような人は、永遠に上達しません。
(いっそのこと辞めてしまったほうがいいと思います)
ジムに必ず一人はいる、
・全然練習内容と関係のない質問をする人
・雑談ばかりしていつまでも腰を上げない人
・しょっちゅうトイレに行く人
を反面教師にし、
限りある練習時間をフルに使いきって、昨日よりも、また先週・先月よりも強くなるために、
自分自身を追い込んでいくタフネスを磨いていきましょう。
それは格闘技に限らず、仕事や勉強など他の分野でもあなたを支える大きな力になってくれるはずです。
今日強くなれるなら……
とある格闘漫画のキャラクターの台詞に、
「今日強くなれるなら明日はいらない」という言葉があります。
管理人は若い頃から様々な武道・格闘技(護身術)を学び続けてきましたが、
無茶な練習をしていた頃は、まさにそうした心境の中で日々を過ごしていました。
そこまでのストイックなイメージを持って練習に臨めるのが一番のような気もしますが、
やはり学生にせよ社会人にせよ、とにかく普通の生活を送っていく事の優先順位が最も高いため、
怪我をしないことが何よりも大切なことです。
明らかに無謀な練習内容や疲労が溜まった状態でのハードワークは避け、
しっかりと体調管理をしながらゆっくりと強くなっていきましょう。
生き続ける限り、人はずっと「昨日よりも強く」なれるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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