今日から始める護身術14【パニックにならないために】

今日から始める護身術14【パニックにならないために】

いつも心に一枚の座布団を。どうもサイコ田中です。

どんな人にも苦手なものはありますよね。

管理人は結構小さな虫とかが苦手なので、部屋に黒いアレが出たら始末するまでは眠れません。

いきなり顔に向かって虫が飛んでくると、ちょっとしたパニック状態になるというのは珍しくないと思います。

人間は誰しも、想定外の事態や緊急時には冷静さを保つのが難しく、正常な判断が出来ないものです。

ですがいざという時こそ求められるのは冷静な判断と行動とも言えます。

今回はトラブルに巻き込まれたり、危険な状況に陥った際もパニックに陥らず、冷静でいられる方法をいくつかご紹介します。

ここで紹介する方法は虫が出たときも使えるので、苦手な人は応用してみてくださいね。


なぜ人はパニックになるのか

そもそもどうして人はパニック状態に陥るのでしょうか。

理由はいくつかあると思いますが、はっきりしていることは恐らく「目の前の状況を飲み込めないから」でしょう。

これまで経験してきてなんとなく先が読めるような事態に対して、人は感情を左右されません。

逆に今まで経験が無く、対処法のわからない問題に直面すると人は瞬間的に思考停止状態になり、本能(感情)を優先するようになります。

これは人間が生き残るために必要不可欠な反応なので、全く正常であり、恥ずべきことではありませんが、

身を守る上ではあまり好ましい反応とは言えません。

防災訓練をどれだけ積んでも被災者が減らないのは、パニック状態を乗り越えられないからだと考えられます。

どれだけシミュレーションや練習を重ねても、本番で冷静さを欠き、

今までやってきたことや既に理解していること忘れてしまうと、人は正常に判断し行動することが出来ません。

本当の非常事態にこそ求められるのは、周囲の誰よりも沈着冷静でいられることです。

集団の中では誰か一人がパニックを起こすと、それは瞬く間に伝染していきます。

小さなパニックが連鎖的に大きなパニックを生み、思わぬトラブルや危険に繋がることも考えられます。

逆に言えば、一人ひとりが冷静さを保つことが出来れば、乗り越えるのが困難な危機的状況からも抜け出せる可能性があるということです。

また誰か一人でも正常な判断が出来る人間がいれば、その人物が集団を導き、あるべき理想的な形に運んでいくことも出来るでしょう。

パニック状態を回避し冷静さを保つために、私たちにはどんなことが出来るのでしょうか。


パニックを避けるための簡単な方法

では実際にパニック状態から脱するための方法を見ていきましょう。

ここで紹介する方法は様々な場面で応用できるので、もしも日常生活の些細なことで我を忘れてしまいそうになったときも、一度試してみてください。

いつもより冷静な自分に出会えるかもしれません。

「別に死ぬわけじゃない」というセルフトーク

虫が出たとか、床に飲み物をぶちまけてしまったとかいう些細なことなら、この方法が有効です。

目の前の状況が直接自分の命に関わるわけではないという事実とその認識は、パニックを軽減する上で非常に重要です。

これは交通事故に遭ったときや地震が起きたときにも使える考え方です。

もし車に跳ねられても自分で意識を保てているならすぐ死ぬわけではないので「大丈夫」と言い聞かせましょう。

地震の強い揺れを感じたときも、揺れが収まった時点で無傷なら「死んでないからOK」と考えつつ、周囲を確認し避難の準備を始めましょう。

とにかく日常のちょっとした緊急事態の大半は、この方法でやり過ごせます。

思考停止して叫び声を上げそうになったら、目の前の問題が原因で自分や他人が本当に死ぬほどのダメージを受けるかを一度冷静に考えましょう。

ほとんどの場面では「大丈夫」という答えが出てくるはずです。

 

ルールを決めてしまう

これはあまり応用が効くとは言えませんが、場面を限定すれば効果抜群の方法です。

方法はいたって簡単。

単純に自分の中で「もしもこうなったら、こうする」という決まりごとを設定するだけです。

例えば通勤電車が遅れてパニックになるという人は、もしも何らかの原因で遅延が発生したことがわかったら、

黙って喫茶店に入ってコーヒーを飲むという具合に、ルールを決めてしまえばいいのです。

このルールは単純であればあるほど効果的です。複雑にしてしまうと余計な思考や迷いが紛れ込み、判断と行動が遅れます。

ルールを決めるならシンプルかつ大胆に。これがベストです。

ちなみにこの方法の欠点は、決めたルールの通りに行動できなかった場合、更にパニックが大きくなるリスクがあることです。

例えば上の例の場合、入ると決めていた喫茶店が閉まっていたらそこでおしまいです。こういうときのために、

プランB、プランCを設定しておくのが理想ですが、それもまた迷いや認知の遅れの原因となるので好ましくありません。

可能な限り簡単なルールを設定したら、それらが破られる可能性についても考慮するといいでしょう。

 

あきらめて開き直る

これを実践しているという方は意外と多いかもしれません。

パニックになりそうなときほど開き直り、達観したような態度を取ることで自然と落ち着けるというものです。

大事なプレゼンの直前、必要な資料をことごとく紛失したことに気づいたらパニックになりそうですが、

いっそ開き直って「このまま手ぶらでやってやるぜ」と思えたなら、案外落ち着いていいプレゼンができるかもしれません。

外で携帯や財布をどこかに無くしたとわかっても、可愛い女の子が拾って届けてくれると妄想しながら家に着いたら、普通に食事が出来そうですよね。

適度に目の前の現実を悲観的に受け止め(あきらめてしまって)、

思考から制限を外すことは、冷静さを保つ上で非常に重要です。

追い詰められたとき、人は自分を守るため無意識に選択肢を狭めてしまう傾向があります。

これでは危機的状況を乗り越えるアイデアは浮かびませんし、不安が募る一方でいいことはありません。

逃げ場の無いような状況であなたを救うのは、自分はもう死んだと思うぐらいの開き直りと、「どうにでもなれ」という勢いなのかもしれません。


冷静になれば答えは見える

明らかにヤバイ状態になると、ついつい思考より単純な感情が優先されがちですが、

それは冷静さを保とうという本能の表れともいえるのです。

内面の強い感情と思考の拮抗こそがパニックの正体なのですから、

どちらかが大きく減衰するか増大することを避けさえすれば、乗り越えられるということです。

更に言えばパニック状態に陥るとき、

大抵の場合その人はそのとき必要な行動や適切な対処という答えを既に知っています

一瞬思考が止まってしまって、見えなくなっているだけです。

やることはわかっているのですから、「いつもの自分」になるべく早く戻ればいいだけなのですが、これが一番難しいところです。

今回紹介した3つの方法は、なるべく短い時間で「いつもの自分」を取り戻すためのヒントです。

ここに示した以外の方法で自分らしさを取り戻せる人は、それが恐らくベストな方法だと考えて良いでしょう。

こうした考え方は本来、スポーツなど強い競争原理の世界で自然に身につくものなのですが、なかなかそうした経験が無い人には難しいというのが現実だと思われます。

もしもパニックや強い不安を乗り越えるのが困難な方は、

何かスポーツを始めてみるか、臨床心理士などのカウンセリングを受けると、思わぬ角度から答えが見えてくるかもしれません。

いつも「答えはあなたが知っている」ということを忘れずに、自分の人生をより良いものにするための努力を続けていきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。