トラブルの現場から速やかに離れるために
- 2019.10.30
- 護身術
いつも心に1着のハズマット防護服を。どうもサイコ田中です。
身を守るために大切なことは、
とにかく危険な状況からいち早く脱することです。
シンプルに走って逃げてもいいでしょうし、どこか安全な場所に身を隠すという選択肢もあります。
なぜ、トラブルの現場から距離を置くことが重要なのか。
またそうした危機的状況からいち早く抜け出すためにどんなことが出来るのか。
具体的な例と共に解説していきたいと思います。
護身の最終目標は”無傷で現場を後にすること”
基本的に護身の最終的なゴールは、
(互いに)無傷でその場を離れることです。
私人逮捕といって、暴行や窃盗などの現行犯は条件付で一般人でも逮捕することが出来るのですが、
私たちは警察官でもありませんし正義の味方とかでもありませんので、それは目指すべき目標ではありません。
確かに暴れている危険人物を静かに、そして安全に制圧できることは理想ですが、
いつでも誰でもそれが出来るはずはありませんし、そもそもそれが出来たら警察は要りません。
危険人物や悪意ある第三者に遭遇してしまった場合は、
とにかく逃げることが最優先です。
身近な人が危険に晒されたりして、攻撃者と対峙しなければいけない場面でも、
出来れば争わない、闘わないことが最善策に違いありません。
あなたが護身術や軍隊格闘技、逮捕術などの知識や経験を持ち合わせていない限り、
攻撃者との対峙は文字通り命がけになります。
また体力や格闘技の経験などに裏づけされた自信があったとしても、決して自分の能力を過信することなく、
自分はいつでも犠牲者になる可能性があるという意識が必要です。
(自信の無さから過度に萎縮するよりは慢心しているぐらいが丁度いいのですが、油断が命取りになることは言うまでもありません)
速やかに現場から離れるための3つのルール
ここではトラブルの現場から速やかに距離を置くために守るべきルールを3つ紹介します。
難しいことではありませんので、豆知識程度に覚えておいていただければ損はしないと思われます。
治安のあまり良くない地域にお住まいの方や、身辺に不安を抱えている方は参考にしてください。
落ち着いて周辺を見渡す
極限状態こそ、冷静に周りを見ることが大切です。
急に声をかけられたり、絡まれたりすると混乱して周りが見えなくなりがちですが、
よほど悪意のある攻撃者でもない限りいきなり殴られることはまずありません。
まずはゆっくりと息を吐いて(吐く方に意識を向けることが大切です)、
心と身体、そして頭の中を”トラブル対処モード”に切り替えましょう。
目の前の攻撃者に注意を払いながらも、目だけを動かして周囲を見渡してください。
あなたが確認すべきことは、
・攻撃者の人数(周辺に仲間と思しき人物がいないかもチェック)
・逃走経路(どこをどのように移動すれば最短で安全な場所にたどり着けるか)
・武器になりそうなもの(身の回りで武器として使えるものはあるか)
といったことです。
この他にも家族や友人、恋人などを連れている場合はそうした自分以外の対象の安全を確保する手段を探したり、
周辺に警察官など助けを求められる相手を探すことも求められます。
やることが多いように思われますが、落ち着いて自分の置かれている状況を把握していけば、
必ず突破口が見えてきます。
トラブルに巻き込まれたらまずは深呼吸。それから周りを見て出来ることを探す。このルーティンが大切です。
トラブルメイカーを相手にしない
当たり前ですが、トラブルを起こすような相手とは関わらないのが一番です。
しつこいナンパや酔っ払い、宗教や風俗店の勧誘などは、
「すいません、急いでるので」と言ってさっさと振り切るか、無言で立ち去りましょう。
絶対にやってはいけないことは、相手と目を合わせて言葉を交わすことです。
急にキレたりする危険人物は、些細なことで感情を爆発させ、最悪の場合暴力を振るってきます。
このような事態を避けるためにも、相手を言葉や視線、態度で刺激しないことが肝要です。
相手に道を塞がれたり、不愉快な絡み方をされても、
絶対に手を出したり、強い口調で相手を詰ったりしてはいけません。
悪意のある人物の狙いは、あなたから負の感情や攻撃的な反応を引き出すことです。
良くも悪くも相手を水のように受け流すことが、最終的にあなたの身を守ることに繋がってきます。
手を出すときは決して躊躇わない
逃げ場も無い、助けも来ないといった極限状態ではやるしかありません。
最終手段として実力行使に出る場合、絶対に躊躇してはいけません。
とにかく全てが時間との戦いになる路上トラブルの現場において、迷いや葛藤は命取りです。
自分が犯罪者になるリスクも、一生車椅子で過ごすことになる恐れも、全て忘れるしかありません。
それは無責任で乱暴な考え方には違いありませんが、命を守るためにやむを得ない場面があることも事実です。
強い身の危険を感じたとき、命に関わると判断されるような状況下で行動を起こす際は、
「これしかない」という最適解が頭に浮かんだとき、
迷い無く実行に移すことが求められます。
(パニック状態ではなかなか頭が回らないため、冷静な判断は困難になりますが)
絶対に相手のことを考えたり、自分の将来のことを考えたりしてはいけません。
命を落としていては元も子もないということを心に刻みましょう。
安全を確保するために最大限の警戒を
地震や台風などの天災に見舞われた際にも当てはまることですが、
基本的に自分の身を守れるのは自分だけです。
「その瞬間」が訪れたとき、恐らく大半の人は自分一人を守るのが精一杯で、他人にまで気を回す余裕はありません。
誰かが助けてくれるのを待つといった受身のスタンスではなく、
常に自己責任で、自分自身の安全を確保するという意識や考え方が大切です。
もしもあなたが極限の状況下でも冷静に考えて行動し、自分の身の安全を確保できたならば、
自分以外の誰かを助ける余裕も生まれます。そしてそれは別の誰かへとつながり、最後には多くの人が救われるでしょう。
災害時などにニュースでアナウンサーが「安全を確保するために最大限の警戒を」と呼びかけていますが、
それは何も災害時に限った話ではありません。
決して他人事ではない凶悪犯罪や不当な暴力から身を守るためにも、
各々の危機管理能力を高め、警戒を怠ることの無いようにしていきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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