身近なもので身を守る【番外編】

身近なもので身を守る【番外編】

いつも心に1機の無人戦闘機を。どうもサイコ田中です。

今回はシリーズ「身近なもので身を守る」の番外編として、

人の身体の中で武器として使える部位を紹介したいと思います。


武術=身体を武器にするという発想?

非常事態において近くに武器になるものがない場合、

残念ながら自分自身の身体を武器にするしかありません。

このような発想は、まさしく武道や武術の根底にあるコンセプトと重なるのではないかと思われがちですが、

それは少し違うかもしれません。

流派や歴史的背景にも依存しますが、多くの武術が目指す最終的なゴールは、

「戦わずして勝つ」という言葉に収斂すると考えられます。

拳を振りかざした時点で負け、蹴った時点で負け……ストイックにもほどがありますが、

武術の究極的なゴールは、実力行使を徹底的に避けることとする教えが多く見られます。

それでは一体何のための鍛錬なのか、何のための修行なのかと思われてしまいますが、

相手を傷つけたり、力でねじ伏せるのが武術の目的ならば、それらは単なる暴力でしかありません。

結局のところ、あらゆる武術が目指す先にあるものは、人間の内面——心の強さということになるのかもしれません。

身体を武器にするのが目的ならば、改造手術を受けて仮面〇イダーになればいいのであって、

単に目の前の相手を倒すのが目的ならば、黙って銃やナイフを抜けばいいのです。

私は長く様々な武道に触れてきましたが、そのような教えはまだ受けたことがありません。それが答えではないでしょうか。


人体で武器になる5つの部位とその使い方

ここで鍛えなくても強力な武器として用いることができる人体の部位を、

その使い方も併せて5つ紹介したいと思います。

「何とかしなきゃ……でも武器がない!」という時に覚えておくと安心です。

 

肘(ヒジ)

極めて固く鋭利であり、誰もが生まれたときから持っている武器と言っても過言ではないのが肘です。

肘を前に突き出すようにして顔を覆うだけで強力なブロックになり、

上下左右に素早く振り抜くことにより、攻撃者の皮膚をカットする効果も期待できます。

(顔などに思いきりぶつけるというのが一般的です)

 

膝(ヒザ)

膝もまた肘と同様に鍛えずとも丈夫で固い部位に他なりません。

蹴りのブロックはもちろん、強くぶつけることで大ダメージを与えることが可能です。

普段から準備運動などで膝を高く上げる動きを取り入れておけば、膝蹴りの動きがイメージしやすくなるでしょう。

 

額(おでこ)

意外に思われるかもしれませんが、人間の頭蓋骨は想像以上に固いものです。

脳という繊細かつ重要な臓器を保護するための骨ですから当然と言えば当然ですが、

特に眉毛のやや上から前髪の生え際にかけての部位は固く、強くぶつけることで大ダメージを与えることができます。

相手のパンチを腕などでブロックするのが間に合わない場合は、

顎を引いて額をぶつけることにより、相手の拳を破壊できる可能性があります。

 

踵(かかと)

踵もまた、固くシャープな形状をしているため武器として用いることが可能です。

踵落としや後ろ蹴りといった蹴り技はもちろん、

上から強く踏みつけるといったシンプルな攻撃も十分効果的です。

 

ハンマーフィスト

いきなりカタカナが出てきて困惑される方もいらっしゃるかもしれませんが、

拳の小指側、肉の盛り上がった部位による打撃のことです。

拳の骨をぶつけるよりもはるかに安全であり、直感的に拳を振り下ろすだけで当たるため簡単なのが特徴です。

小指の骨を傷めないために、手首に近い場所をぶつけるイメージで打つといいでしょう。


「使えるものは何でも使う」の精神で

上に挙げた部位以外にも、まだまだ武器になるものはあります。

爪を突き立ててもいいでしょうし、肩を強くぶつけるというテクニックもあります。

このように、人間の身体は使い方次第でいくらでも強力な武器になりえます。

例え拳が使い物にならなくなっても、片方の腕が折れたとしても、

武器になるものはまだまだ残されています。

非常事態において手段は選べません。

「使えるものは何でも使う」という意識を忘れず、

生き残るために力の限り抵抗を試みましょう。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。