究極の現代サバイバル術”グレイマン・セオリー”とは何か

究極の現代サバイバル術”グレイマン・セオリー”とは何か

いつも心に1頭の麻薬探知犬を。どうもサイコ田中です。

突然ですが皆さんは、究極の武術・護身術は何だと思いますか?

色々な答えが出てくるとは思いますが、正解の一つは、

「戦わずして勝つ」ことではないでしょうか。

今回はそうした「戦わずして勝つ」ことを実現するためのアイデアとして、

昨今軍事やセキュリティなど様々な分野で注目されつつある最新の生存術である、

グレイマン・セオリー(Grey-man Theory)を紹介したいと思います。


日本人は誰でも”グレイマン”として生きている?

グレイマン・セオリーの根底にある最も重要な課題と目的は、

いかに目立たず環境に溶け込むか、ということです。

徹底的に個性と特徴を消し、気配や存在感を殺す――このような思想は、

古くは戦国時代、忍者と呼ばれるスパイまたはステルス兵たちが持ち合わせていたものであり、

現代の日本人にも受け継がれているように見受けられます。

同じようなスーツや制服に身を包み、雑踏に溶け込みなるべく目立たないように振る舞う――これは全くの無意識にせよ、

グレイマン・セオリーを体現した振る舞いに他なりません。

一部の目立ちたがりな人を除いて、その多くが控えめで自己主張の乏しい日本人は、

知らず知らずのうちに他者を刺激しないサバイバルテクニックを身に着けているのかもしれません。


”グレイマン”として生きるための3つのルール

ここからはグレイマン・セオリーの根幹を成す要素について、

服装や振る舞い方といった観点から3つの項目に分けてお話しします。

ここで紹介するグレイマン・セオリーは防犯・防災・護身など様々な分野に応用可能な理論とされています。

身を守ることや護身術などに興味をお持ちの方はぜひ参考になさってください。

 

”ベースライン”の決定と同化

まず最初に重要なルールは、自身が接する環境の”ベースライン”(基準となるもの)を見極め、

しっかりと同化していくことです。

真冬のゲレンデに水着姿で水鉄砲を構えていたらものすごく目立ちますよね。

これはかなり極端な例ですが、グレイマン・セオリーにおいて、

その環境・状況にそぐわない振る舞い方をすることは好ましくないとされています。

混雑した駅の構内で一人だけ人の流れに逆行すると明らかに目立ちますし、

人が行きかう往来で仁王立ちして微動だにしていないのも人目に付きます。

周囲の状況をしっかりと観察し、無理なく同化するための条件を把握することが何よりも重要です。

(観察すべき対象は服装・行動など多岐にわたります)

それが例え電車の車内でも、パーティなどの会場だとしても、

周囲の服装や振る舞いなどを適切に見極め、無理なく溶け込むことが”グレイマン”としての第一歩ということです。

(「空気を読む」などという言い回しにも見られるように、多くの日本人にとってはごく当たり前で得意な分野かもしれません)

 

 

目立たない”カラー”で身を包む

グレイマン・セオリーではその名の通り、比較的暗く地味で目立たない色の服装が推奨されています。

明るい色はそれだけで周囲の人々に視覚的な刺激を与えるため好ましくありません。

同様にして、一目でそれとわかる有名ブランドのロゴが入ったバッグや帽子、ジャケットなどの着用も避けるべきです。

グレイマン・セオリーにおいて最も重要視されることは常に、

他者の印象に残らないことです。

自分以外のいかなる人物にも、その場所、その時間帯に自分がいたことを記憶させてはいけません。

後から「そんな人いたかなあ……」と思われるぐらいがベストです。

また単純に身分や目的を明らかにすることで、他者の意識から消えるというテクニックもあります。

制服を着ていれば学生として認識され、作業着のようなものを着ていればそこら辺のブルーワーカーとして、

見た人はその人物を「学生」「工場作業員」などとシンプルにタグ付けして処理し、特に興味が無ければ意識の枠から棄却します。

夜間に黒ずくめで徘徊していたら間違いなく職務質問されますが、きちんとジャージに身を包みランニング・シューズを履いていれば、

警察官でさえよほど不審な点が見当たらない限り素通りするでしょう。

このように目的と所属を明らかにすることで環境に溶け込むのが多くの人にとって容易であり、最も効果的と考えられます。

 

匂いや音にも気を遣う

他者をなるべく刺激しないために、匂いや音にさえ気を遣う必要が出てきます。

私は基本的に汗をかかない冬場は香水などは一切使わず、夏場も無香または微香タイプの制汗剤しか使いません。

匂いはそれが好ましいものであれ不快なものであれ、他者に一定の情報を与え印象を残す手掛かりとなるため注意が必要です。

また匂いのみならず音にも人の意識に影響を与える可能性があることを忘れてはいけません。

ヘッドホンからの音漏れはもちろんキーホルダーやアクセサリがぶつかる小さく規則的な金属音、

電話の着信音から話し声に至るまで、音はその人物の存在を知らせる重要なサインです。

ジャラジャラと耳障りな音がする装飾品は極力身に着けないようにし、

電車の車内などで音楽を聴く際には音量に十分注意しましょう。

(最低限のマナーであると同時に、身だしなみの面でも大切なことです)


高身長・イケメンは”グレイマン”になれない

残念ながら(?)、背が高くて容姿の整っているような方はどう頑張っても”グレイマン”にはなれません。

集団の中で目立たないことの前提条件は、

その外見的特徴が至って平凡であり、これといった特徴が無いことです。

私自身、その地味な顔立ちや背がそれほど高くないことを少なからずコンプレックスに感じていた時期があることは確かですが、

グレイマン・セオリーを知ってからは、高身長・イケメンに生まれなかったことを肯定的に受け止められるようになりました。

日本人の平均身長は170センチから175センチとされており、180センチを超えるとかなり目立ちます。

これは既にグレイマン・セオリーに基づくと極めて不利な条件です。

更に顔は最も個性の現れる部分であり、人が個人を特定するのに用いる部位の筆頭です。

ここが他と比べて突出して整っているとか、あまりに個性的すぎることもまた不利に違いありません。

グレイマン・セオリーの究極的な目標は、

誰の記憶にも残らないことです。

人の意識や印象から消え、いるのかいないのかさえわからない人物になることが最高の理想形です。

かつての私のように地味な容姿にコンプレックスを感じていらっしゃる方も、

「目立たないこと」が武器になることをどうか忘れないでください。

そして「注目されたい!」という目立ちたがり屋なあなたは、ここで紹介したグレイマン・セオリーのルールを徹底的に破りましょう。

恐らくすれ違う誰もが振り返る”アンチ・グレイマン”として注目を浴びることでしょう。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。