【小ネタ】怪しい教室(ジム)・セミナーの特徴と共通点【コラム】

【小ネタ】怪しい教室(ジム)・セミナーの特徴と共通点【コラム】

いつも心に1リットルの生理食塩水を。どうもサイコ田中です。

格闘技や護身術だけでなく、どんな分野にもそれを習うための教室やセミナーが存在しますが、

中にはデタラメを教えているようなところもあることは事実です。

今回はそんな残念な、あるいは怪しい教室またはセミナーが持つ特徴・共通点についてお話ししたいと思います。


ジム選びは「人間関係」を第一に

格闘技や護身術に限った話ではありませんが、

「なんとなく」で選んだり「家から近いから」という理由でジムや教室を決めてしまうと、

後々後悔することに繋がるかもしれません。

あなたにとって格闘技や護身術を学ぶことが趣味の一つに過ぎなかったとしても、

大切な時間やお金、エネルギーを費やすのですから、それらが無駄になることは徹底して避けるべきです。

・会費が高すぎる

・参加者(会員)のモチベーションが低い

・指導者が何だか胡散臭い

など、直感的に「ここは合わないな」と思ったらすぐに別のジムを探すようにしましょう。

逆に少し会費が高かろうがやる気のない人が混ざっていようが、

本当に信頼できる指導者と仲間に出会えたなら、通い続ける価値はあると言えます。

どんなことにも当てはまることですが、結局のところ人は一人では何もできません。

まして相手がいるからこそ練習が成立する格闘技や護身術において、

共に過ごす仲間と指導者の存在は何よりも重視されるべきです。

一期一会、一回一回の練習とその中での出会いを大切にし、

互いに切磋琢磨していけるトレーニングパートナーに巡り合えることが、

あなたのジム選びにおけるゴールの一つであることはもはや語るまでもありません。


怪しい教室(ジム)・セミナーの特徴と共通点

ここからは今日までの私自身の経験に基づき、

残念な、あるいは怪しい(胡散臭い)教室やセミナーが持つ特徴と共通点を紹介します。

格闘技や護身術に興味があり、近くでジムや教室をお探しの方や、

現在通っているジムの指導内容などに不信感をお持ちの方はぜひ参考になさってください。

 

指導者の身なりが怪しすぎる

これは本当にどの分野でも珍しくないことだとは思いますが、

指導者の服装・身なりがあまりに不自然で胡散臭い、というのはよくある話です。

典型的な例を挙げるとすれば、

・髭が長すぎる

・長髪を後ろでまとめている(お下げ?)

・腕や上半身に入れ墨がびっしり

・なんか変なアクセサリーをぶら下げている

・ボディビルダーに近い外見

などがわかりやすいかと思われます。

まず髭や髪の毛が長すぎるという特徴ですが、

このような指導者はそれらを攻撃者につかまれるという事態を全く想定しておらず、

今日まで「本物の実戦」の経験が無いことが容易にうかがえます。(普通は邪魔なので短髪または坊主頭にします)

また腕や肩、背中などの目立つ場所にびっしりタトゥーを入れているような指導者も疑わしいと言えます。

従軍経験や収監された過去を持つ人物であればむしろ信頼性は高まりますが、

そのようなバックボーンが無いにもかかわらず入れ墨を入れているような人物は、

内面に後ろめたい部分があったり自信の無さを隠そうとする意図が表れているため師事する相手としてふさわしくありません。

(「抑止力」と言い訳して相手を脅すために入れているようなパターンは最悪です)

同様に、髑髏や十字架を象ったような奇抜な形状のアクセサリーを沢山身に着けているような人物も注意が必要です。

また格闘家というよりボディビルダーに近いような外見をした人物も、

「強さ=身体の大きさ」という偏った思想を抱えているケースが多いため過信は禁物です。

 

スピリチュアルな分野に依存している

私自身、「内面から強く」という考え方には概ね同意ですが、

だからといって宗教やスピリチュアルな分野に傾倒するのは少し違うと感じます。

日本人がやっている教室でも外国人が主催するセミナーでもよく見られるのですが、

・変な十字架や神棚みたいなものを祀っている

・練習の前後に怪しい儀式みたいな時間がある

・ジムの近くに教会または怪しい団体のテナントがある

といったケースは珍しくありません。本当によくあります。

こうしたジムや教室の問題点は、技術的な指導よりも、

いわゆる「教え」を学ぶことばかり重視する傾向にあるため、何も実践的なテクニックが身につかないまま、

時間やお金がどんどん無駄になってしまうということに他なりません。

新しいグローブやファールカップを買えるお金で変な教材を買わされ、

挙句の果てには怪しい老人の「講話」を聞かされいつの間にか「信者」の一人に……という怖い話はよく耳にします。

他の会員が妙にニコニコ愛想がよかったり、しきりに宗教団体への入会を勧められるようなときは警戒しましょう。

(この手のジムは見学・体験を拒否する傾向にあることも併せて覚えておきましょう)

 

会員の目が死んでいる

ネタっぽくなってしまいますが、これもよくある残念なジムの共通点です。

目が死んでいる会員または練習生に共通するのは、

・向上心を失い惰性で練習している

・心に深い闇を抱えている

・指導者に逆らえない空気が出来ている

などであり、ポジティブな要素はどこにもありません。

向上心を失ってしまっているパターンでは、在籍期間が長いのに結果を出せていないような人や、

自分が強くなった実感を得られていない人が多く、練習内容の信頼性が疑われます。

また心に闇を抱えている人の場合、その多くが危険な思想を持っているため距離感に気を付ける必要があります。

(練習中にパートナーを怪我させたり、練習中に黙っていなくなるのはこのパターンが多い気がします)

一番最悪なのは、指導者に逆らえない雰囲気が出来上がっていて、

恐怖心から来る萎縮と緊張により眼の光を失っているパターンです。

このようなジムまたはセミナーでは文字通り「指導者の言うことが絶対」であり、

逆らうと練習が中断したり全員が理不尽なペナルティを受けるなど劣悪な練習環境に置かれる可能性が高く注意が必要です。

いわゆる「俺様タイプ」「上官タイプ」の指導者はピンキリで、

中にはしっかりした指導方針や理念を持った人物もいるため一概には言えませんが、

参加者や会場の責任者などに対して高圧的に接したり暴力的な言葉遣いを繰り返すようなときは別のジムを探したほうがいいでしょう。

 

セクハラ・モラハラが目立つ

女性会員に対するセクハラであったり、

言葉や行為によるパワハラまたはモラハラが冗談では済まされない頻度で見受けられるようなジムは好ましくありません。

このようなジムは特に上で述べたような「指導者が絶対」の空気になっていることが多く、

誰も問題を指摘したり注意したりできないままずるずると状況が悪化してしまうため、

「ここは良くない」と思った時点で退会するべきです。

そのようなジムは出来れば他の参加者と一緒に「一斉退会」して経営破綻させ、

指導者ごと再起不能にしてしまうのが最も理想的と言えるでしょう。


ジムやセミナーはどんどんバックレていい

社会的に印象があまり良くないため出来ればきちんとした手続きを踏むべきですが、

個人的に格闘技や護身術のジムやセミナーであれば、どんどんバックレていいと思っています。

急に練習に現れなくなると心配されたり、迷惑をかける可能性があることも確かですが、

格闘技や護身術などのように激しい体育会系の集まりでは参加者が黙っていなくなることはそれほど珍しくないため、

指導者はもちろん参加者のほうもそれほど影響を受けない傾向があるように感じられます。

・スパーでボコボコにされてから来なくなる

・サーキットトレーニングの途中で逃亡

・金銭トラブルを起こして出禁

などは日常茶飯事のレベルであり、

誰かが来なくなってもほとんどの人はそれほど気にも留めませんし、

居なくなった人間の話題は皆無意識に避けます。

だからいきなりいなくなっても大丈夫という論法は多少乱暴かつ無責任ではありますが、

「練習がきつすぎる」「ジムの空気が合わない」「ついていけない」と思ったときは、

無理せず練習を休んだり、通うのを辞めてしまっても問題ないと思います。

一番大切なのはあなたが自分らしく生きることであり、

合わないジムで練習中に怪我などしていては元も子もありません。大切な時間やお金も無駄になってしまいます。

あなたの目的がプロになることであったり、選手として結果を残すことなら話はまた違ってきますが、

「あくまで趣味程度」であるとか「運動のため」と割り切っているのであれば、

ジムをバックレるのはそこまで悪いことではありません。どんどんバックレていきましょう。

あなたが安全に、そして楽しく学べるジムに巡り合えることを祈っています。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。