”痛み”を与えることに特化した急所とその攻撃方法

”痛み”を与えることに特化した急所とその攻撃方法

いつも心に1頭の土佐犬を。どうもサイコ田中です。

護身術における急所攻撃というと、目や喉、水月(鳩尾)など、

場合によっては相手に想像以上のダメージを与えてしまう危険な部位が推奨されがちです。

そのような急所を狙った場合、状況によっては過剰防衛に問われるリスクが避けられず、

よほど差し迫った事態でもない限り安全とは言えません。

今回は相手に必要以上のダメージを与えず、

瞬間的に圧倒して動きを制するのに十分な”苦痛”だけを与えることに特化した急所を、

その攻撃方法と共にお伝えしたいと思います。


命に関わるダメージを与えないために

身を守るためとはいえ、もしも命に関わるようなダメージを相手に与えてしまった場合、

あなたが加害者になってしまうかもしれません。

(頭から投げ落とす、後頭部などを強く殴打する…etc)

差し迫った緊急事態において手段を選んでいる時間はありませんが、

反撃のために取った咄嗟の行動が思わぬ結果を生むことは誰にでも起こりえます。

こうした事態を避けるためにも、

・可能な限り冷静さを保つ

・相手から距離を取る

・助けを求める

といった行動が最も好ましく、

こちらから手を出すのは最後の手段と考えるべきです。

自分はもちろん相手を不必要に傷つけないためにも、

「落ち着いて対応する」「逃げられるときは逃げる」という意識を常に持っておきたいところですね。

(とはいえ「やるしかない」場面では迷わず反撃しなければやられてしまいます。覚悟を決めましょう)


とにかく”痛い”5つの急所と攻撃方法

ここからは打たれる(突かれる)ととにかく痛い5つの急所を、

その攻撃手段と共にお伝えしたいと思います。

相手に肉体的な痛みだけを与えて圧倒することができ、

命に関わるような怪我を負わせる心配がなく安全な攻撃手段となっています。

性別年齢を問わず防犯・護身に興味をお持ちの方は参考になさってください。

ここで紹介する知識及びテクニックはあくまでも身を守る目的のみに用い、

決して悪用することの無いよう注意してください。

 

親指の付け根(母指CM関節)

親指の付け根当たりに尖った大きな骨があると思いますが、

この周辺は強く圧迫することで激しい痛みが走ります。

特に相手から胸倉や襟、腕などを掴まれている場面で有効な攻撃手段として、

この辺りを狙ってペンなど鋭利なものの先端を突き立てるのは特に効果的です。

手を強く握ることで親指の付け根——母指CM関節と呼ばれる部位の周辺には強いテンションがかかり、

大きな神経がある程度圧迫された状態になります。

そこへ外から圧力を加えると激痛が生じ、掴んでいる手を離さざるを得なくなるというメカニズムです。

強く押し込むというよりも、尖ったものを勢いよく突き立てるようにするとより効果的と考えられます。

 

胸骨中央

胸の骨は固く、男性の場合分厚い胸筋に覆われているためそうそう折れたりなどはしませんが、

先端の尖ったものでピンポイントに突かれるとかなり激しい痛みが走ります。

女性や胸周りに脂肪の多い方はわかりにくいかもしれませんが、

指で押し込むだけでもまあまあ痛い部位があることが確認できます。

ペンや車のキーなどで胸の中心(鎖骨に挟まれた部分の少し下)辺りを狙って、

真っ直ぐ上から振り下ろすように突くのが最も効果的です。

もちろんパンチを打ち込んでも構いませんが、

誤って水月(鳩尾)を突いてしまった場合相手が一発で昏倒してしまう恐れがあるため注意が必要です。

(「イタイ」ではすまないダメージになる恐れがあるということです)

 

肋骨の周辺

肋骨の周りは、指先でくすぐられるとムズムズする方もいらっしゃるように、

非常にデリケートな部分です。

肋骨自体が損傷しやすく繊細なうえに、肋骨に沿って比較的大きな神経が走っているため、

先の尖ったものや細長いもので突かれると瞬間的に大きな痛みが走ります。

特に肋骨の背中に近い部分にはくすぐられるとムズムズする場所がありますが、

たとえ小さな力でもこの辺りを刺激されると、

・背中が曲がり頭が下がる

・腕などの力が抜ける

・瞬間的に呼吸が止まる

などのリアクションが見られます。

ペンはもちろんペットボトルのキャップ部分、折り畳み傘の先端などで、

やや下から上に突き上げるようにして攻撃するのが一般的です。

 

太腿の内側および外側

太腿の内側と外側には、それぞれ極めてデリケートな部位があり、

尖ったもので突かれるなどした場合、一時的に歩行困難になるほどのダメージを与えることが可能です。

どちらも膝の少し上にある神経が集中した部位を狙うのがポイントであり、

相手との体格差が大きい場面や、互いに腰を落としたつかみ合いの局面などで有効と考えられます。

空手など格闘技経験をお持ちの方であれば恐らくローキックを蹴ることになると思われますが、

蹴りの技術を持たない方の場合、傘の柄やバッグの硬い部分などを横殴りにぶつけたり、

他の急所同様にペンなどで強く突くという攻撃手段があります。

ペンを握った手で腿の内側(または外側)を突く場合、一瞬大きく屈む必要がありますが、

急所を突くと同時にタックルを決めたり、抱き着いてクリンチに持ち込むなどオプションは豊富です。

膝蹴りなどのカウンターに注意しながら、狙えそうなときは積極的に突きたい急所と言えます。

 

二の腕(上腕)の外側

二の腕(上腕)の外側中央部分には、強く打たれたり押されたりした場合、

飛び上がるほど痛い部位が存在します。

(三角筋の盛り上がっている少し下辺りが目安になります)

フルコンタクト空手経験者の方であれば、熟練者とのスパーリングでこの辺りをネチネチと攻められ、

練習が終わるころには腕が上がらなくなった、という経験をお持ちの方も少なくないでしょう。

名前のよくわからないこの急所は、管理人がペンなどを携行している際によく狙う急所であり、

その強烈な痛みにより一発で戦意喪失させた相手は数知れません。

(スミマセン少し盛りました。実際は数えるほどしかいません)

具体的な攻撃方法として、ただ単純に外から回し込むようにしてパンチを打ってもいいでしょうし、

ペンやクボタンなど先の尖ったものを持っている場合、空いているほうの手で相手の腕を払いながら、

斜め上から振り下ろすようにして突くのが最も効果的です。

(胸倉などを掴まれている場面でも、掴まれている手を掴み返していきなり突くと面白いように決まります)


毎度の如く繰り返しになりますが……

とにかくここで紹介したテクニックは護身のためだけに使い、

絶対に悪用しないでください。

大切なことなのでもう一度お伝えします。

悪用は厳禁です。身内の馴れ合い程度であっても、遊び半分に使ってはいけません。

当ブログをご覧になる方は、皆さん良識ある真面目な方ばかりと信じてはいますが、

この世の中には危険な思想を持つ人物がいることも確かです。

掲載している内容には十分責任を持ち、安全に配慮した情報のみを配信しているつもりではありますが、

どのように受け取り、利用されるのかは全て読者の方次第です。

免責事項において言及している通り、これらの記事がきっかけとなった如何なる事件・事故の類にも管理人は責任を負いかねます。

細かいテクニックを動画や画像により詳細に説明していないのは、危険な技術を安易に伝えないためでもあります。何卒ご理解ください。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。