路上トラブルに巻き込まれる人が無意識にとっているNG行動とその対処法
- 2020.07.01
- 護身術
いつも心に1頭のニシローランドゴリラを。どうもサイコ田中です。
些細な口論からつかみ合い、本気のリアルファイトに至るまで、
路上トラブルというものはその背景や人間関係などが複雑に絡み合い、
一般の方がイメージしているよりも多岐にわたります。
こうした路上トラブルを可能な限り回避していくために、日々の生活習慣や態度など、
自分では何とも思っていないようなわずかな癖から見直す必要があります。
今回は危機管理能力の向上において欠かすことのできない、
路上トラブルに巻き込まれる人が無意識にとっているNG行動とその対処法についてお伝えします。
3Sを回避して安全・健全な人生を
北米における現代護身術では、
3Sすなわち3つののStupid(愚かな・馬鹿な)を回避することが大切とされています。
・Stupid Place(愚かな場所で)
・Stupid People(愚かな人々と)
・Stupid Behaviour(愚かな行為をしない)
というものであり、
Stupid Placeにあたる愚かな、好ましくない場所として、
ナイトクラブや雰囲気の良くないバー、若者が多く集まる場所などが挙げられます。
(ナイトクラブでセキュリティ業務に従事していた者としても、クラブに足を運ぶことはあまりお勧めしません)
Stupid Peopleというのは倫理観に乏しく無責任な人、あるいはその場の雰囲気に流されるような人物のことであり、
責任感や自制心、倫理観を欠いている非常識な人々ということになります。
(言葉を選ばずに言うならば、文字通り「頭の悪い人」ということになりそうです)
最後のStupid Behaviourですが、お酒を飲んで大声で騒いだり、周囲に迷惑をかけるような行為のことです。
昨今の日本ではいわゆる「近隣トラブル」などとも関連する部分であり、
自分が当たり前と思っていても、周囲を不快にするような生活習慣や行動が皆無とは言い切れません。
人と人との距離が縮まるような環境・状況に置かれている人ほど、
互いが快適な生活を送れるよう配慮と気遣いが重要になることを心に留めておきましょう。
自分や自分の大切な人を守るためにも大切なことです。
路上トラブルを回避するために改めたい5つのNG行動
ここからは路上のトラブルを未然に防ぐ(回避する)ために改めたいNG行動について、
基本的な立ち居振る舞いなど5つの項目に分けてお伝えします。
性別年齢を問わず防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ参考になさってください。
人の顔をジロジロ見る
これをやっている人は無自覚なことが多いうえに、
「自分が見ている姿を逆に見られている」という客観的事実に気が付いていません。
人の顔をまじまじと見つめる癖がある人は、
相手が恥ずかしがり屋であったり、無関心な人物ならいざ知らず、
粗野で好戦的、他人の視線を気にするような神経質な人物を敵に回してしまった場合、
もしもトラブルに発展しても文句は言えないと考えるべきです。
気になる人物を見かけても真っ直ぐに見つめたり長々と凝視するのではなく、
鏡や窓ガラスの反射を使って間接的に見るようにするなど工夫が必要でしょう。
あなたが真っ直ぐに見つめ返してもいいのは心を許した家族や恋人、友人だけです。
不正やマナー違反をその場で指摘する
正義感が強いのは決して悪いことではありませんが、
何でもその場で指摘すればいいというものではありません。
あなたは警察官でもなければ、ましてスーパーヒーローでもない、
文字通りただの一般人です。
もしも相手が凶器を持った人物や危険な思想を持つ人物だった場合、
その場で殺されたとしても全く不思議ではありません。
何かと正義感を振りかざす人は昨今日本において様々な方面で問題になっていますが、
もしもあなたが「自分が簡単に圧倒できる相手だけを選んで声をかける」ような、
卑小で下らない臆病者ならば、これほど情けなく恥ずかしいことはありません。
今すぐにその思想と行動は改めるべきでしょう。
子供や学生を見るとイライラしてしまう
イライラするんだからしょうがないじゃないか、と仰る気持ちもわからなくはありませんが、
それがもしも態度や表情に現れてしまっている場合は、注意が必要です。
あなたが若く身体を鍛えていて、身を守るための術を把握しているなら話は別ですが、
体力的にゆとりのある若者とリアルファイトに発展してしまった時点で、ほぼ勝ち目は無いと考えるべきです。
ひ弱な学生ならいざ知らず、ストイックに身体を鍛え格闘技を習っているような人物を刺激してしまった場合、
話し合いの余地もなく一撃で葬られるのが目に見えています。
昨今は学生が刃物など物騒なものを持ち歩き通行人を無差別に襲うような事件も報道されており、
見た目は普通の学生でも中身は真性のサイコパスかもしれません。
相手が子供でも露骨に不快感やネガティブな感情を表に出すことは避け、
些細なトラブルに繋がらないよう意識していくことが肝要です。
(特に社会人の方にとっては重要な考え方です)
高齢者を安易に区別・差別しない
電車で立っているお年寄りを見ると席を譲りたくなりますが、
安易に「どうぞ」と声をかけた結果、何故かキレられてトラブルに……というのは都市伝説でも何でもありません。
昨今の日本はいわゆる「キレる中高年」または「キレる老人」が問題視されており、
中高年やお年寄りの方が一体何をきっかけにして憤り、どのタイミングで攻撃を受けるかはほぼ予測不能です。
あなたの優しさが真っ直ぐに伝わる相手だけなら問題はありませんが、社会とは複雑なもので、
いつも都合の良い(理想的な)展開になるとは限りません。
声をかける相手は慎重に選び、高齢者だからといって下手に配慮や気遣いの姿勢を見せないことも、
結果的にあなたの身を守ることに繋がるかもしれません。
また見た目が老いているからといって簡単に圧倒できるとは限りません。
もしもトラブルに発展してしまった場合や凶器による不意の攻撃に十分警戒し、
適度な距離感と周囲の安全を確保するよう心がけましょう。
女性に近づきすぎない・言葉を交わさない
男性にとっては、女性との距離感がトラブル回避の重要なキーになります。
昨今は痴漢の冤罪被害はもちろん、盗撮被害のでっち上げなど女性に絡むトラブルは後を絶ちません。
(気分を悪くされた女性の方がいらっしゃいましたら申し訳ございません)
このようなトラブルを回避していくためにも、場所に関係なく女性とは一定の距離感を保つこと、
目が合ったり向こうが声をかけてきたとしても、安易に言葉を交わさないことが好ましく、
何かが起きても最初から最後まで相手とは「完全な赤の他人」であることを明確にすることが大切です。
女性との間で何らかのトラブルが起きた場合、男性はほぼ無条件に不利な立場に置かれることが懸念され、
女性とは別方向のアプローチ――すなわち法的な部分・社会的な部分での自己防衛が最大の課題となります。
特に混雑した電車の車内や駅構内、雑踏においては最大限の警戒が必要です。
若い女性が笑顔で近づいてきても、決して心を許してはいけません。
物理的にせよ精神的(社会的)にせよ、全ての男性はいきなり刺されて死ぬリスクを抱えていることを肝に銘じましょう。
いつでも常識的なマナーと倫理観を
ほとんどの路上トラブルは、
どちらか片方がマナーや配慮を欠いた行動を取ることをきっかけにして起こります。
例えば電車の車内でイヤホンの音漏れを指摘され逆ギレしたという事案では、
最初にイヤホンで音漏れをさせていた男性が既にマナー違反となる行為に及んでおり、
この時点でトラブルへ発展するリスクは十分に高まっていると言えます。
このような人物は放っておくのが一番ですが、ここでは被害に遭われた方が正義感をもって声をかけ、
結果的に暴行を受けるという事態に発展しています。
このように何らかのトラブルが起こる背景には、それがどんなに些細な物事でも、
誰かが常識的な範囲の気配りと配慮を欠いてしまうという問題があります。
もしもあなたがトラブルを回避したいのであれば、言うまでもありませんが、
まずは自分自身が言動を正し、高いマナー意識と他者への気遣いを心がけることが大切です。
多くの外国人が挙げる日本人の美徳とされる部分であり、日本人ならば誰もが得意としている分野のはずです。
些細なトラブルで人生を棒に振らないためにも、常に自分から「一歩引く」意識を持っていきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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