【一人で出来る】10分で追い込むムエタイ式時短トレーニング【宅トレ】

【一人で出来る】10分で追い込むムエタイ式時短トレーニング【宅トレ】

いつも心に1本の草刈り鎌を。どうもサイコ田中です。

7月から東京のみならず全国で新型コロナウイルスの感染が拡大し、

今年に入って2度目となる緊急事態宣言の発令もいよいよ現実味を帯びてきました。

リモートワークや外出を控える生活が続いていても、現代人は常に多忙です。

今回はなかなか時間が確保できない方にも取り組んでいただける自己防衛トレーニングとして、

最強と呼ばれる打撃格闘技の一つであるムエタイからヒントを得た時短式トレーニングをご紹介します。


護身術としてのムエタイが持つ合理性と強み

現代においてムエタイと呼ばれる格闘技(近代ムエタイ)の原型は遡ること400年以上、

タイで生まれた古式ムエタイ:ムエ・ボーランと呼ばれる実戦武術です。

ムエ・ボーランは現代における軍隊格闘技のような位置づけにあったと考えられ、

・素手及び武器攻撃を想定

・膝または膝を多用する打撃テクニック

・隙や予備動作の小さいコンパクトな攻撃

などが大きな特徴であり、

かつての王族たちがその身を守るために学んだという歴史的背景からも明らかなように、

護身術としての技術的側面を持っていたことが窺えます。

特に接近戦において肘や膝を多用することは現代護身術の観点から見ても非常に合理的であり、

相手につかまれた状態など組際からの展開や脱出を想定した動きは現代のムエタイのみならず、

ラウェイやキックボクシングなど様々な競技格闘技へと応用されています。

なんとなくハードルの高そうな印象のある古式ムエタイですが、

実は日本国内でも指導を受けられるジムや教室、セミナーが催されています。

興味をお持ちの方はお近くのジムを検索されるか、セミナーの日時などを確認されてはいかがでしょうか。

(FacebookなどSNS上でもセミナー開催の告知は確認可能です)


10分で追い込むムエタイ式時短トレーニング

ここからは10分前後という非常に短い時間で追い込めるトレーニングを、

ムエタイ式のトレーニング方法を基にご紹介します。

・バーベルプレート

・ケトルベル

などが必要になりますが、

無ければ大きなお鍋やフライパンなどでも代用が可能です。

ウォームアップと軽いストレッチを行ってから、

無理せず自分のペースで行ってください。

 

クリンチ強化ドリルNo.1

首相撲(クリンチ)で主導権を握るためのトレーニングです。

護身術においてはつかみ合いや組み合った体勢からの展開に関連します。

 

バーベルプレートまたはケトルベル(無ければフライパンなど)を両手で持ち、

腕を真っ直ぐ伸ばして顔の前に突き出します。

そこから車のハンドルを切るイメージで、

プレートを左右に回転させていきます。

(回しすぎると肩などを傷めるので、45度くらいを目安にしてください)

25秒から30秒間を1セットとし、3セットを目標に行っていきましょう。

 

クリンチ強化ドリルNo.2

クリンチ強化ドリルNo.1が終わったら、次は膝蹴りを組み合わせていきます。

相手の首に手をかけてお腹や金的(股間)に膝を突き刺すイメージで、

バーベルプレートを持った両腕を素早く胸元に引き付けながら、

左右の膝蹴りを繰り出していきます。

膝蹴りはただ膝を持ち上げるだけではなく、

膝を抱えて前に突き出すイメージを持つことが重要です。

イメージしにくい場合は一度プレートを置き、

お腹の高さに持ち上げた膝を、なるべく前に押し込むような動作を繰り返してください。

壁に手をついても構いません。上体をやや反らせるようにするのがコツです。

25秒から30秒間を1セットし、30秒前後のインターバルを挟んで3セットを目安に取り組んでください。

 

クリンチ強化ドリルNo.3

No.2の膝蹴りが上手くできたら、

続いては相手を振り回す動作を練習していきます。

プレートを掴んだ腕をしっかりと伸ばしたまま、

小さく反動をつけてその場で180度ターンします。

(プレートを持ったまま勢い良く後ろを振り返るのをイメージしてください)

腰を傷めたり目が回ったりしないよう気を付けながら、

25秒から30秒間上記の動作を続けてください。

 

この動きは相手の首に手を回した状態から振り回したり、

自分に有利なポジションへ移動することに関連しています。

 

クリンチ強化ドリルNo.4

クリンチ強化ドリルの締めは、No.1から3の動作を全て繋げて行います。

プレートを持った両腕をしっかり伸ばしたら、

・顔の前でハンドルを切るように回転させる

・素早くプレートを引き寄せて膝蹴り

・腕を振って左右にターン

という流れをひたすら繰り返します。

30秒から1分を目安に行い、終わったら1分以上のインターバルを取りましょう。

 

頭突きと組み合わせてフィニッシュ

最後の追い込みです。

プレートを置き、手ぶらの状態でスタートします。

クリンチ強化ドリルNo.4と同様にして、

両腕を伸ばして相手の頭か首の後ろを掴んだ状態をイメージし、

・素早く頭を振って頭突き

・両腕を胸元に引き寄せながら膝蹴り

相手を振り回して再度頭突き

といった流れを繰り返してください。

1分間全力で動いてフィニッシュです。お疲れさまでした。

(ここまでで大体10分前後の時間が経過していると思います)


パンチやキックの練習もセットで

今回ご紹介したムエタイ式時短トレーニングでは、

時間の関係上パンチやキックのメニューを省いています。

確かにリアルファイトを想定する場合通常のパンチや蹴りの優先順位が下がり、

・頭突き

・肘打ち

・膝蹴り

といった至近距離で相手を一発KOできるテクニックが重要視されるため、

クリンチからの膝蹴り・頭突きが出来ればそれで十分とも言えますが、

やはり手持ちのカードは多いに越したことはありません。

時間的に余裕があれば、最低でも左右のパンチ(ジャブ・ストレート)、

足を前に伸ばした金的蹴りなどは練習しておくと、更に心強いでしょう。

攻撃も大切ですが、相手の攻撃をしっかりとブロックする必要があることも忘れずに。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。