今日から始める護身術8【危険な相手の見分け方】
- 2019.07.27
- 護身術
いつも心に一冊のHobbyJapanを。どうも実はオタクのサイコ田中です。
前回は「場所」について取り扱いましたが、今回は「人」にフォーカスして危険を回避するコツをお伝えします。
今も昔も変わらず危険な人々はどこにでもいます。
それらを見分けて、なるべく関わりを避けていくにはどうすればいいのか、私自身の体験なども交えながらお話したいと思います。
これから夏本番、祭りなどの行事に観光、レジャー、様々な人と触れ合う機会があると思いますが、
どこに潜んでいるかわからない危険を可能な限り回避し、楽しく実りある夏にしましょう。
人は見た目が9割のウソ
いきなりですが、結論から言うと、人を見た目で区別することはできません。
何故かというと、人が会話の中でバレない程度に嘘を交えるように、
見た目にも相手を騙すトリックを組み込めるからです。
典型的な例を挙げるならば、それは女性の化粧です。
女性の皆さんには申し訳ありませんが、ほとんどの女性の「すっぴん」と「メイク後」は、顔が全然違いますよね。
それと同じように、見た目は服装や持ち物、装飾類を用いてある程度ごまかすことが出来てしまいます。
本当にメイクが上手な人は、別人になるという言い方もしますよね。
このように私たちが見て受け取っているものは、ほんの表面上の情報に過ぎず、本質は見抜けません。
ですから相手の見た目からその素性を探ったり、正体を読み解くなどということは不可能です。
大事なことなので断言しておきます。そんなことはできません。
ですがある程度経験を重ねて観察眼が鍛えられてくると、ある種の傾向があることまではわかります。
ここからは私がクラブのセキュリティとして働いていたときの経験なども交えて、外見から得られる情報とその傾向、対策についてお話します。
こんな人は危ない
それでは実際にどんな見た目の人が危険な傾向が強いか、実際の例などもあわせて見ていきたいと思います。
あくまでここに挙げる例は一部で、全ての人が危険ということはありません。
きちんと相手を見て、可能なら話を聞いてから見極めましょう。
繰り返しになりますが、人を見た目で判断することは誰にも出来ません。気をつけましょう。
刺青・タトゥーが入っている
非常によくあるケースですが、
身体の一部に刺青またはタトゥーが入っている人は、要注意です。
若くてやんちゃだった頃に勢いでやってしまった、という人なら見えないように長袖などで隠しているか、消した跡が確認できるので問題ないのですが、
明らかに見えている、見せているような人はやはり危険です。
私の経験上タトゥーが入っている若い人は、音楽関係者、格闘家、軍人などが多く、最悪のケースが「本職」の方でした。
このように刺青やタトゥーが身体の一部に見られる人とは、距離を置いたほうが無難と考えられます。
ただし最も危険なのは、目立たないためにあえて刺青を入れていないか、見えないところに入れている人物です。
こういう人は何かトラブルを起こしたときに足がつかないようにするため、
極端に特徴や個性を殺そうとしている傾向があり、大変危険です。
落ち着いていて服装が地味なのに、黙ってナイフを出したりするような危険人物がこれに該当します。
私は過去に一度だけ、片方の脚の太ももに大きな刺青を入れている男性を取り押さえたことがありましたが、
目に見えないところに刺青があるような人は多分普通とは違う神経構造の持ち主です。もしも気づいたら(無理だと思いますが)警戒しましょう。
海外の方は普通にファッションとして刺青を入れていることが多いので、あまり気にする必要は無いと思います。
スキンヘッド・坊主頭
スキンヘッドや丸刈りといったヘアスタイルは、
よく反抗や反逆のシンボルなどといわれますが、だから危険というわけではありません。
髪を短く刈り込んでいるような人は、何か激しいスポーツをやっているか、
軍人か元軍人である場合が少なくないからです。
特に格闘家やラグビー、アメフト選手に多く見られ、その大多数が服の上からでもわかるほどたくましい身体をしています。
こういう人物は安全とはいえないので、距離を置くのが無難でしょう。
また上の画像のように坊主頭でなおかつタトゥーが入っているとか、耳がつぶれ鼻が平らというような特徴がある場合、危険度は高くなります。
前者は過激な思想の持ち主が多く、後者は寝技系格闘技かボクシングの経験者であることが一目でわかります。
このような人物ともしトラブルになった場合、最悪の場合命を落とす可能性もあるため、やむをえない場合を除いては関わりを避けましょう。
野球少年たちは基本的に問題ありません。
明らかに顔を隠す意図がある服装
フードつきパーカーやマスク、
サングラスなど明らかに顔を隠す意図がある服装や装飾品をまとっている人物は、黒に近いグレーです。
例えば花粉症の時期はマスクをしていても違和感はありませんし、昼間ならサングラスをしていても不思議ではありません。
問題なのは、夜間にサングラスをかけているとか、暑い時期にわざわざマスクをしてフードを被っているなど、
明らかに顔を隠す意図が表れているような場合です。
これらの人物は何か後ろめたいところがあり、無意識に顔や名前など素性を知られる情報を隠そうとする意図が働いています。
それが単なる隠し事や秘密の趣味ぐらいなら何の問題もありませんが、悪意や殺意ならば話は別です。
私の経験上クラブの入り口でボディチェックをして物騒なものが出てくるのは、この手の服装をしている人物が最も多かったです。
また一つの実験として、夜の街を黒のフードつきパーカーと黒のスウェットパンツでうろついた事があるのですが、三日連続で職務質問を受けました。
やはり警察官の方はよく見ていますね。
季節感の無い服装または奇抜な格好
単なるお洒落で、他と差別化を図りたいだけの人ならいいのですが、
明らかに季節感が無く不気味な服装の人は、安全とは言えません。
まず冬なのに夏のような格好をしている人、あるいは夏なのに暖かい服装をしている人。
こういう人は覚せい剤など薬物の影響で感覚に異常をきたしている場合があり、大変危険です。
また色や形がちぐはぐで統一性が無く、派手な服装をしている人も要注意です。
これらの人々の中には普通の人とは違う感性を持った「アレな人」が混ざっており、話が通じないとか、一般的な常識を持ち合わせていない場合があります。
この手のトラブルメイカーは些細なことでキレたり警察を呼ぼうとしたりする傾向があるので、近寄らないことを強くオススメします。
(中には話すと普通の人もいますが、変わっている人が多いと思います)
意外と安全な人の特徴
見た目は怖いけど、案外普通という人の特徴もあわせて紹介しておきます。
気になる人がいたら声をかけてみても面白いかもしれませんね。
(あくまでも私自身の経験に基づいた、個人の意見です)
ゴリゴリのマッチョな男性
ただ身体を鍛えるのが好きなだけで、実は甘いものや可愛いものが好きという人もいます。
また根が臆病なだけに一生懸命外見を強く見せようとしているという人も多く、
このタイプは優しくて真面目なのに力持ちで、いざという時頼りになりますから、
女性ならばパートナーとしてオススメの人材です。
ただし一緒に食事に行くと会計がすごいことになります。
金髪や奇抜な髪の色をした人
一見すると派手で抵抗がありますが、話してみると普通どころか面白い人がたくさんいます。
性格的には目立ちたがりか、その逆に臆病で引っ込み思案な傾向があるそうで、
特に後者の方は自分を変えたいという変身願望を強く持っていて、音楽やコスプレなどが趣味ということが多いようです。
またこのタイプは多趣味で器用なことが多いので、友達になれたらどんどん新鮮な刺激を受けることが出来て、視野も広がりそうですね。
大きなピアスを口や鼻にまで開けている人
確かに中には攻撃的で危険な思想の持ち主もいますが、
その大半はむしろ臆病なほど他人の目を気にし、争いを避ける傾向があります。
そもそも過剰な装飾は自信の無さの表れであり、内にある強い不安を隠すための手段です。
ちゃんと話を聞いてあげると、彼らは人並みかそれ以上の感受性を備えた、優しい心の持ち主だということがわかると思います。
私の知人に顔中ピアスだらけの男性がいるのですが、彼に一度興味本位で訪ねたことがありました。
「そんなに穴だらけで、喧嘩のときどうするの?」
すると彼は真顔で、
「俺は喧嘩なんか出来ないし、やらないよ」
と答えました。彼らは見かけこそ派手で攻撃的な印象ですが、内面はとても穏やかで理知的なのです。
どうか怖がらず、普通に接してあげてください。いい話し相手になってくれるはずです。
人の内面と向き合うということ
ここまで危険な人、実はそうでもない人の特徴を挙げてきましたが、
結局人は外見ではなく中身が大事です。
普通の学生やサラリーマンのような姿で社会に溶け込んでいるサイコパスもいるでしょうし、
一方で明らかに反社会的な風貌でも中身は穏やかで平和を愛しているという人もいるでしょう。
人は絶対に見た目ではわかりません。
第一印象が最悪で、「こいつとは絶対友達になれない」と思った人と毎週のように食事に行く関係になるかもしれませんし、
それが最高のパートナーになる可能性だってあるわけです。その可能性を生かすも殺すも、最後は自分次第です。
それが危険な人でもそうでない人でも、一番大切なことは、
その人の内面にきちんと向き合うことだと思っています。
ちゃんと話を聞き、どんな価値観や世界観を持っているのか、また何が好きで何が嫌いなのか、そういう情報を得てはじめて、人の本質は見えるはずです。
ですからどうか、人を見かけで判断しないで、その内面にあるものを見つめる努力をしてください。
スキンヘッドや大きなピアス、刺青などを入れているような人は実は、とても繊細で臆病な一面も持ち合わせています。
特に若い女性などの場合、過去に辛い体験をして心に闇を抱えている人には必ずと言っていいほど自傷の痕跡が見られます。
彼らは簡単には心を開いてはくれませんが、いつでも誰かに助けを求めています。安心できる居場所がほしいのです。
もしも見た目が荒んでいて、近寄りがたいオーラを出しているような人でも、あなたがどんな姿勢で向き合うかによって、結果は変わってきます。
なるべく避けたほうがいい人がいるのは事実ですが、
見た目で相手の人間性や人格まで「決め付ける」のは絶対にやめましょう。
あなたの人生を変える出会いは、どこに転がっているかわかりませんからね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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