鈍器による攻撃から身を守るために知っておきたいこと

鈍器による攻撃から身を守るために知っておきたいこと

いつも心に1台の違法改造車を。どうもサイコ田中です。

セルフディフェンスにおいて想定すべき非常にメジャーな状況として、

バットなどの鈍器による攻撃を受ける場面が挙げられます。

素手よりもはるかに危険であることは言うまでもなく、

確実に防ぐためには前もって対策を学ぶ必要があります。

鈍器による攻撃から身を守るために、一体どのような対応が考えられるでしょうか。


凶器攻撃には原則的に素手で応じない

もはや語るまでもありませんが、

狂気による攻撃に素手で応じるというのは自殺行為です。

それが例えバットにせよハンマーにせよ、殺傷力のあるもので武装した相手には、

それを圧倒する武力が求められます。

(典型的なものは銃ですが、日本では入手不可能な上に危険すぎます)

身近なものは何でも武器にする意識を持ち、

比較的軽いものでも全力で投げつける、

液体のようなものであれば顔にかけるなどすることで時間は稼げます。

完全に丸腰の状態で武装した相手と向き合う時間は極力短くすることを心がけ、

可能であれば全力でその場から逃げることを優先に行動しましょう。


鈍器による攻撃から生き残るために知っておきたいこと

逃げることも出来ない、武器になりそうなものも見つからないという状況では、

残念ながらやるしかありません。

ここでは素手で鈍器による攻撃から身を守るために知っておきたいことについて、

基本的な心構えなどに4つの項目に分けてお伝えします。

防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ一度参考になさってください。

 

相手の正面に立たない

これは相手が素手の状況についても当てはまる基本的な考え方ですが、

攻撃者の正面に立つことは徹底して回避すべきです。

相手が喧嘩慣れした玄人にせよ素人にせよ、

動く的に対して正確に鈍器の先端をヒットさせるというのは決して容易ではありません。

しっかり直撃せるのは見かけ以上に難しいものです。

逆に言えば、ある程度足を使って動き回り、

的を絞らせないようにしておきさえすれば、生き残れる道はあるということです。

・小刻みに左右へステップする

・相手が鈍器を持っている手のほうに回り込むように動く

などは特に有効であり、

とにかく真っ直ぐ後ろに下がりさえしなければ生存率は確保できるとも言えます。

(真っ直ぐ後退したり棒立ちのままでいると、自動的に相手の正面に立つことになり危険です)

 

相手の懐に飛び込む

危険極まりないアプローチのようですが、

多くの凶器攻撃は相手の懐に飛び込むことで安全に凌ぐことが可能です。

逆に中途半端な距離でブロックを試みたり、

身をかわそうなどとすると思わぬ打撃を食らって窮地に立たされることも考えられます。

鈍器に関わらずナイフなどの凶器についても言えることですが、

攻撃を受けて最も危険なのは先端部分であり、

それ以外の部位は当たってもさほどダメージにはなりません。

言い換えれば、柄の部分や相手の腕などがぶつかっても問題はないが、

バットやハンマーの先端で殴打された場合は無事では済まないということです。

そうした凶器の先端による殴打の直撃を回避していくためにも、

可能な限り素早く相手の懐に飛び込む意識が大切です。

 

常に”窓”を探す意識を持つ

クラヴマガなどの指導者の多くは凶器攻撃の防ぎ方を指導する際、

「”窓”を探しなさい」という言い回しをします。

”窓”とは下の画像における赤で囲った部分であり、

ここは凶器の先端が通過する可能性が最も低く安全な場所です。

ここに向かって両腕を突っ込むイメージで飛び込み、

相手と距離を詰めたらすかさず両腕で相手が凶器を持っているほうの腕全体をホールドします。

相手が凶器を握っている腕を胸の前で抱きかかえるような形がわかりやすいでしょう。

このような”窓”は相手がナイフなど系統の違う凶器を持っている場面においても有効であり、

凶器攻撃を受けた際には、積極的に”窓”を探す意識を持つことが生存率を上げることに繋がります。

 

相手の腕は必ず両腕で掴んでコントロール

凶器を持った腕を振り回されるのは危険で厄介です。

周囲の安全を確保するためにも、武装した相手の腕を取ることに成功した時には、

必ず両腕でしっかりとホールドすると覚えておくといいでしょう。

もちろん相手は空いているほうの腕で殴ったり、頭突きを入れようとしてきますが、

それよりも一歩速く金的蹴りや頭突きをこちらが当てていけば済むだけの話です。

相手の腕をホールドする際には、手首・肘をしっかりと抑えるか、

肘を中心に前腕・上腕を掴んで下へ引っ張るようにすると確実です。

また掴んだ腕に上体を預けて体重をかけるようにするとより確実にコントロールすることが可能です。

当然ですが相手が武器を手放すまでは、決して力を抜いてはいけません。


「凶器攻撃の練習」も忘れずに

凶器による攻撃の対策を学ぶのは有意義で大切なことですが、

自分が攻撃を受けた際に身を守るために、

凶器を用いた攻撃手段を学んでおくことも重要と言えます。

バットはどのように振るのが効率がいいか、

ハンマーはどこをどうやって打つのが確実なのか……など、

実際に身体を動かすと見えてくることはたくさんあります。

そうして体験から得た実感は次に自分が凶器による攻撃を受けた際にも活かされ、

結果的に総合的な危機管理能力(護身力)を高めることに繋がってきます。

凶器攻撃を防ぐ方法を一通り学んだら、

次は自分でナイフやバットを振ってみてください。

新しい発見と共に、さらに1ランク上のスキルも身につくでしょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。