【独学】大体3分で覚える効果的なブロックとフェイント【護身術】

【独学】大体3分で覚える効果的なブロックとフェイント【護身術】

いつも心に1本のペンサンダーを。どうもサイコ田中です。

リアルファイトにおいて効果的なブロック方法というのは、

空手やボクシングといった一般的な格闘技において求められるものとは異質のものです。

ルールの無い場面における効果的なブロック手段とは、一体どのようなものでしょうか。


難しく考えず「大体でいい」の精神で

仕事や勉強のみならずスポーツなどの趣味でさえも、本気でやろうと思ったら適当ではいけません。

身を守るための技術を身に着けることも当然遊びではありませんから真剣でなくてはなりませんが、

「大体でいいや」ぐらいのスタンスでいるほうが効率的に習得できるかもしれません。

どんなことも一つひとつ真面目にこなしていく精神や考え方はとても重要ですが、

クラヴマガに代表される現代護身術の多くは、

普段経験しえない異常な緊張状態を前提とした技術体系です。

怪我と隣り合わせのハードな練習でもない限りは極力余計な力を抜き、

リラックスした状態を保つことが、

結果的に何時訪れるとも知れない「本番」でも冷静さを維持することに繋がってきます。

真面目な人ほど色々と難しく考え、

「もっと頑張らないと」「ここがダメだ、直さないと」などと考えてしまいがちですが、

そんなに難しく考える必要はありません。

肩の力を抜いてリラックスし、平常心で一つひとつのテクニックをゆっくりと確認していきましょう。

どの道極限状態で完全・完璧な対応など望めないのですから、

練習も大体・そこそこ・適当で全く問題ありません。

(パートナーと共に行うスパーリングなど怪我のリスクがある場合は別です)


大体3分で抑える極限状態におけるカバーと応用

ここからは大体3分程度で読める短い内容で、

極限状態におけるブロック技術についてお伝えします。

重要なポイントは太字で示してありますので、

時間のない方は太字になっている部分だけでも目を通し、参考になさってください。

 

基本はタイトに頭を保護することから

言うまでもありませんが、頭部は人体において一二を争う急所です。

まずはしっかりと両腕で頭を抱え込むようにして保護し、

正面から・側面からの攻撃をまともにもらわないよう意識することが大切です。

特に保護すべき部位は、こめかみ・顎・後頭部などです。

 

額(おでこ)は意外に硬くタフな部位です。

もしもブロックが間に合わないと思ったときには、

顎を引いて相手の足元を見るようにし、思い切って額をぶつけに行ってみましょう。

案外相手が拳や手首を傷めて自爆してくれるかもしれません。

 

腕を目いっぱい伸ばして牽制

片方あるいは両方の腕を目いっぱい前方に伸ばすようなスタンスは、

ムエタイにおいてハイガードまたはロングガードなどと呼ばれ、

リアルファイトにおいても非常に効果的なアプローチです。

視界を遮るように腕を伸ばすだけで攻撃者は距離感を測りにくく、

もしも相手の頭を押さえつけることに成功すれば突進力を殺ぐことにも繋がるため、

相手がアグレッシブであればあるほどに効果的と言えます。

(酔っ払いなどヒートアップした対象にも有効です)

特に相手の頭を押さえ込んだ状態からであれば、

相手の前進する気配を先に感知することが可能なため、

肘打ちなどの強力なカウンターも合わせやすく一石二鳥です。

相手との距離感が好ましくない時には、シンプルに手で押して距離を保つという対応も可能です。

 

ややリスクの高い応用アプローチとして、

ハイガードの形で前方に手を伸ばし、

そのまま相手の目に指先を擦り付ける「目潰し」あります。

(眼に指を入れる必要はありません。軽く触れるだけで十分効果的です)

 

蹴りのブロックは両腕でしっかりと

滅多に見られるものではありませんが、

路上のファイトにおいてもキックを用いる人物がいることは確かです。

言うまでもなく脚は腕などとは比較にならないほど強靭な部位であり、

素人の蹴りでも打ちどころが悪ければ命を落とす危険性があり大変危険です。

もしも蹴りが飛んでくるのが見えたときは焦らず両腕で蹴りが到達すると思われる部位を保護し、

まともにもらわないよう意識していることが大切です。

余裕があれば蹴り足が通過する方向に向かって小さくステップしたり、

思い切ってステップインして距離を詰めるか、バックステップで後退するといった対処法も有効です。

 

喧嘩で蹴りを使いたがるような相手の多くは、

本当に格闘技を習っている人物か、自分が喧嘩慣れしていると思い込んだ喧嘩自慢が大半であり、

後者の場合であればカウンターを合わせたがるはずなので、

あえてわき腹や顔面をがら空きの状態にして誘い、

金的などを狙ったカウンターを合わせるといったアプローチも効果的です。

 

ブロックとフェイントを組み合わせる

身を守る意識が大切ですが、防戦一方では埒があきません。

ある程度相手の攻撃をブロックして凌いだら、

反撃して相手の戦闘力を奪いに行きましょう。

ブロックの体勢を維持したまま上体だけを大げさに動かすフェイントは特に有効であり、

相手が怯んで動きを止めたり後退する素振りを見せたら、

すかさずパンチや肘打ちなどのコンビネーションで畳みかけましょう。

フェイントが有効なのは相手と接触してからごく僅かな時間だけです。

「今しかない」というタイミングが訪れたら迷わずフェイントモーションを入れ、

頭部を狙った打撃を集中的に叩き込みましょう。

 

上で紹介したハイガード(片腕又は両腕を伸ばした体勢)のまま、

伸ばした腕を引き付けるようにして放つ肘打ちは特に有効な反撃手段です。

相手との距離が縮まった場面ではタイトに顔面を保護しつつも、

大げさに肩をゆすったりしてフェイントをかけながら、

不意打ちの頭突きなどを狙ってみてもいいでしょう。


”変則的な技”で引き出しを一つでも多く

ジャブやストレートといった基本的なパンチの精度を高めることは大切なことですが、

時にはトリッキーで予測が難しい軌道の攻撃手段が有効になる場面もあります。

特に格闘技経験のない日本人のほとんどが見慣れていないアッパーカットや、

手の甲にあたる部位をぶつけにいくロシアンフックなどは有効であり、

一つでも覚えておけば攻撃手段に幅が生まれ、

タイミングによっては一発ノックアウトできる可能性もあります。

ストイックに基本の練習を重ねていく試みを忘れてはいけませんが、

時々は普段はあまり練習しない変則軌道の技も取り入れたりして、

気分転換しながら気長に楽しく訓練することも決して無駄になりません。

ボロパンチ、オーバーハンドライト、ラビットパンチ……世界にはユニーク打撃テクニックが溢れています。

自分だけの得意技または必殺技を身に着けて、相手を圧倒するイメージを膨らませていきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。