【護身術】攻撃を空振りしてしまったときの対処法【小ネタ】

【護身術】攻撃を空振りしてしまったときの対処法【小ネタ】

いつも心に1本の一束の万能ねぎを。どうもサイコ田中です。

素人同士のリアルファイトでありがちな光景として、

パンチなどの攻撃を派手に空振りしてしまい、

強烈なカウンターをもらってノックアウトされるというのは珍しくありません。

もしも渾身のパンチを空振りしてしまったときは、どうすればいいのでしょうか。


全ての攻撃がクリーンヒットすることは無い

当然のことですが、あなたが繰り出す全ての攻撃がクリーンヒットするということは、

ほぼあり得ません。確率的に言うとゼロに近いでしょう。

(もしもそれが出来れば、今すぐにでもプロの格闘家としてデビューできます)

動いている対象に合わせて打撃をヒットさせていくということは、

見かけほど容易ではありません

相手は縦横無尽に動き回り、パンチをブロックしたり、

場合によってはカウンターの打撃を合わせてくる可能性もあります。

次から次へと展開が変化する予測不能に近い局面を読み切りながら被弾を最小限にし、

自分の打撃だけを的確に当てていくなどはほぼ不可能に近く、

何の訓練も受けていない素人はその場に立っているのがやっとです。

またサンドバッグのように一定の周期で揺れ続け、

一方的に殴らせてれるターゲットなどあり得ません。

プロの格闘家らがどれほど高度な駆け引き・攻防の中で打撃を交換しているかがわかりますね。


パンチを空振りしてしまったときの対策と練習法

ここからは、リアルファイトなどの現場でもしも打撃を空振りしてしまったとき、

有効と考えられる対処法を一人でも出来る練習方法と共にお伝えします。

身を守ることに興味をお持ちの方は、ぜひ一度参考になさってください。

 

すぐに頭をカバーする

言うまでもありませんが、パンチを空振りした瞬間は隙が非常に大きくなります。

ジャブのようなコンパクトな打撃ならリスクはそれほど高くありませんが、

身体ごとぶつかるように放つ大振りのストレートやヘイメイカーなどは、

頭部はもちろん首や背中などの急所が露出し大変危険です。

もしも打撃を空振りしてしまったときには、なるべく素早く頭を保護する体勢へ移行し、

可能ならフットワークを使って相手から距離を置くことを最優先にすべきです。

 

空振りからカバーへの練習法は、

シンプルにパンチを打ってガードする動作を繰り返すのが有効です。

例えばワンツー(ジャブ・ストレート)を打ったら、

2回目の攻撃にあたるストレートはミスショットになったと仮定し、

素早く両腕で頭をカバーします。

打って素早く引く、正しい構えの姿勢に戻るという練習は、

空振りへの対処のみならず基本的なスタンス維持のうえでも大切になるので、

積極的に取り組まれることをお勧めします。

 

空振りをイメージしたコンビネーションを組む

ワンツーのツーにあたるストレートが空振りになってしまったら、

勢いそのままに切り返しのフックを打つなど、

空振りそのものを利用したコンビネーションで圧倒するのは効果的です。

セルフディフェンスに求められるのは常に「相手を圧倒すること」であり、

空振りしたからと言って手を止めたり、息を整える時間を作るのは理想的とは言えません。

上に述べた通り全ての攻撃が当たるということはあり得ないため、

空振りしても動揺したり焦ったりせず、

立て続けに攻撃を重ねて目の前の相手を追い詰めていくイメージを持つことが肝要です。

 

ワンツースリー(ジャブ・ストレート・フック)といったコンビネーションの場合、

ツーにあたるストレートはミスショットになったと仮定し、

スリーにあたる左フックでカバーする、といったイメージを持ちながら練習することが効果的です。

もちろん前項で紹介した攻撃・カバーの組み合わせをミックスしても有効ですし、

空振りしてしまったコンビネーションを再度繰り返すのも面白いでしょう。

 

わざと空振りして様子を見る

わざわざ打撃を空振りして相手の様子を見るという応用もあります。

リアルファイトにおいて相手の出方を窺う方法は多岐にわたりますが、

大振りの攻撃を故意に空振りする(強打の動きをあらかじめ見せておく)ことにより、

・ガードなど格闘技の経験または知識があるか

・タックルなど組みを狙っているかどうか

・そもそもファイトする意思があるかどうか

などはある程度見極めることが出来ます。

相手が格闘技経験者であれば生半可な仕掛けは通用しません。

グラップリング(寝技系格闘技)の経験がある相手も組み付かれると危険です。

常に相手が持っているカードが何かを予想しながら、

短い時間の中で出来る限りの対策を講じていく意識が生存率を高めることに繋がっていきます。

 

蹴りを狙ってみる

もはや言うまでもありませんが、人体の骨格上ほとんどの人が、

腕よりも脚のほうが長い構造になっています。

シンプルに腕が届かないせいでヒットできない相手でも、

目いっぱい脚を伸ばせば届く可能性は十分にあります。

特に下からすくい上げるようにして蹴る金的(股間)を狙った蹴りや、

相手の膝か膝の少し下辺りを狙った蹴り有効打になりやすく、

下半身へのキックはカットするのが困難なためなお効果的です。

 

キックを単発で繰り返し練習するというよりも、

パンチがヒットしなかったときの保険といった意味合いが強くなるため、

あくまでもパンチと組み合わせた練習をすることが求められます。

ワンツーが全部ミスショットになったと仮定した上でのローキックや、

ワンツースリーまで行って最後のフックだけが当たったとイメージした上での金的蹴りなど、

なるべく鮮明で明確なイメージを持ったドリルが役立つでしょう。

もちろんサンドバッグがあれば叩いてもいいでしょうし、

パートナーがいればミットを持ってもらうのがベストです。


安易に組みの形(クリンチ)に持っていかない

パンチを空振りしてしまったときにやってしまいがちなミスとして、

相手に組み付いて凌いだりタックルへ移行するというものが挙げられますが、

・相手の方がフィジカル優位の場合

・相手が凶器を持っている可能性がある場面

・相手が複数名の場合

などは致命的な状況に陥りかねません。

空振りが続き体力的・精神的にゆとりのない状況でも安易に組みの形に逃げたりせず、

可能な限り相手と一定の距離を保つ意識を持つことが大切です。

そしてもしも可能であれば、危険な相手からは離れること(逃げること)を最優先にし、

あらゆる手を尽くしてトラブルの現場から無傷で立ち去ることを目指しましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。