超接近戦を制する3つの攻防一体テクニック

超接近戦を制する3つの攻防一体テクニック

いつも心に1頭の凶暴なプードルを。どうもサイコ田中です。

一般的な路上のファイトは、相手とかなり接近した状態から始まります。

顔を突き合わせて互いを罵りあったり、服や体の一部を掴みあった形から殴り合いに発展することがほとんどです。

今回はそうした超接近戦の場面において効果的な攻防一体のテクニックを紹介します。


まずは頭をしっかりと守ることから

リアルファイトに発展した際に格闘技経験などを持たない素人の方がやってしまいがちなミスの代表例は、

頭を保護しないことです。

頭部は言うまでもなく、人体の機能を司る中枢である脳を納めた部位です。

強い衝撃を受ければ脳震盪などにより意識不明に陥るか、場合によっては命を落とす危険性さえあります。

その他にも、鼻や眼球、顎やこめかみなど、頭部には人体の急所とされる部位が集中しています。

トラブルになった相手と素手の殴り合いという最悪の事態に発展してしまった場合は、

速やかに腕で顔や頭を覆い、特に顎や側頭部をしっかりとカバーすることが重要です。

 

以下の記事で最も基本的なガードの方法について解説しています。ぜひ参考にしてください。

↓ ↓ ↓

今日から始める護身術24【ガードの基本】


超接近戦に使える3つの攻防一体技とその応用

ここではつかみ合いなど相手とかなり接近した状態から使える攻防一体のテクニックを3つ紹介します。

ここで紹介する技術は身を守る目的のみに用い、決して悪用しないでください。

いかなる理由があろうとも暴力は犯罪です。

 

ヘルメットディフェンス+肘打ち(エルボー)

頭を保護する最も基本的なディフェンスの一つであるヘルメット・ディフェンスと、

肘打ち(エルボー)を組み合わせたテクニックです。

相手が殴りかかってくるのがわかったら、

相手が振り上げた腕に真っ直ぐぶつけるイメージで、肘を当てに行きます。

このとき頭を抱えるようにして肘打ちを繰り出すことで、ガードと攻撃を同時に行えます。

相手の拳を肘でブロックしたり、頭をブロックした姿勢のまま体当たりするというオプションもあります。

 

ブロック+ショートフック

接近戦での最もメジャーな攻撃手段は、ヘイメイカーなどと呼ばれる大ぶりのパンチです。

(映画やドラマで不良少年がぶんぶん腕を振り回している姿を想像してください)

このようなパンチは軌道上に腕を差し出すと途中でつっかえて勢いがなくなります。

腕でしっかりと相手のパンチを受け止められたら、そのままがら空きになった相手の顎にフックを叩き込みましょう。

顔の前に手を出して相手のパンチを遮り、いきなり平手打ちのようにして顎を打つという応用手段もあります。

(耳はかなり危険な急所です。相手の耳を強く打たないよう気をつけましょう)

 

クロスアームブロック+ハンマーパンチ

顔の前で腕を交差させると、軌道が真っ直ぐなパンチとアッパーカットをガードできます。

(机に突っ伏して休む時のポーズをイメージしてください)

この腕を交差させたガード(クロスアーム・ブロック)の体勢から、

腕を力強く伸ばすことで横軌道のハンマーパンチが打てます。

相手の攻撃をしっかりとブロックしながら、反撃の機会を伺って一気に畳みかけましょう。

ハンマーパンチからストレートやフック、アッパーなどに繋げられるとなお効果的です。


リアルファイトにおいて攻撃は最大の防御

路上のファイトのように手段を選べない、ルールのない場面では、

攻撃こそが最大の防御になるという考え方もあります。

黙って相手に殴られていると状況は打開できませんし、

一方的に殴られ続けていると精神的にも追い詰められて逃げ場がなくなってしまいます。

基本的に攻撃者が自分から手を止めるということはあり得ません。

助けも来なければ逃げることも出来ない極限の状況下では、何もしないでいると生存率は下がる一方です。

ちっぽけなプライドやエゴは、あなたやあなたの大切な人の命を守ることにはまったく役立ちません。

強い身の危険を感じたときこそ、逃げや守りの体勢に入るのではなく、

攻めの姿勢に切り替えていくことが重要です。

そうした気持ちの切り替えや心の準備をスムーズに行えるよう、

普段から自分を奮い立たせるためのルーティンを決めておくのも効果的でしょう。

殴られたら殴り返せと言っているのではありません。

何もしないでいるとただの犠牲者、被害者になって苦しい思いをするだけです。

暴力を用いてくる相手には、暴力で抵抗するしかありません。

路上のトラブルに綺麗ごとや常識は通用しないということを、どうか忘れないでください。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。