【QuickTIPS】パンチに対する最も簡単な対処法【護身術】

【QuickTIPS】パンチに対する最も簡単な対処法【護身術】

いつも心に1本の強力すっぽんドリンクを。どうもサイコ田中です。

もしも路上で第三者から攻撃を受けた場合、最も一般的で尚且つ被弾した際のリスクが高くなるのが、

拳による攻撃――すなわちパンチです。

パンチを処理するために、どのような対処法が効果的と言えるでしょうか?


拳・手首は想像以上に壊れやすい

攻撃を受けた際はもちろん、自身が攻勢に転じる場面でもぜひ知っておきたいことは、

拳および手首周辺の骨・関節の脆さです。

 

ボクシングなどパンチを攻撃手段として用いる格闘技では、

必ずと言っていいほど拳及び手首をバンテージという包帯のようなもので保護します。

こうした保護具を適切に用いなかった場合、

・中手骨骨折

・手関節捻挫(手首の捻挫)

・手指の腱断裂

といった怪我のリスクは免れません。(管理人も手関節捻挫には長く悩まされ続けています)

 

まして拳を一切保護しないで行うストリートファイトでは、

一発の強力なパンチをブロックされるか、相手の額など硬い部位に当ててしまっただけで大怪我に繋がりかねません。

(逆に言えば、それを逆手に取ったパンチの処理が可能ということになります)

 

普段から手首周辺のストレッチや拳立て伏せといったワークアウトを通し、

拳や手首を強化する取り組みが大切です。

 

 

拳及び手首を鍛える方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。こちらもぜひ参考になさってください。

↓ ↓ ↓

【一人で出来る】拳や手首を鍛えるトレーニング


パンチに対する最も簡単な対処法

ここからは一般的なパンチに対する最も簡単なアプローチを、

格闘技経験などが無い方にもわかる内容から応用編まで、

4つの項目に分けてお伝えします。

 

一人でも出来る練習方法も併せて紹介しておりますので、

防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ一度参考になさってください。

 

基本は「下がる」か「出る」かの2択

パンチに対する対処というのは、実は大まかには2つしかありません。

それは自分から距離を置く――「下がる」か、

距離を詰める――前に「出る」かの2つです。

 

パンチを手っ取り早く処理したい場合でも、

とにかくダメージを最小限に抑えたい場合でも、戦略プランは最初から定まっていて、

それは「同じ場所に棒立ちのままでいない」ということになります。

 

サンドバッグを想像してもらえばわかることですが、

全く微動だにしていないサンドバッグを叩くのは容易ですが、

振り子のように動いている状態のサンドバッグを完璧に芯で捉えるには少し工夫が必要です。

この「少しの工夫」を相手にさせることで、パンチをまともにもらうリスクは大幅に低減できます。

 

「パンチの威力が最大になる距離とタイミングを外すこと」

これこそがパンチを処理する上で最も重要なポイントと言っても過言ではないでしょう。

そのために、後ろへ下がるフットワークと前に飛び込むカウンターは非常に重要なテクニックです。

 

両手を前に突き出して下がる

女々しく、そして情けなく見えるかもしれませんが、

両手を前に突き出して後ろへ下がる動作は、とても効果的な対処法になります。

 

上に述べた通り、パンチの処理には主に2種類の考え方しかありません。

進むか、下がるかの2択です。

前に出るのは高いリスクを伴うため、下がるほうを選ぶのが一般的には違いありません。

 

しかしただ後ろに下がるだけは相手の攻撃を食い止めることはできません。

手を前に突き出すことで相手の視界を遮るのと同時に、

手を使ってブロックできるため直接被弾のリスクは極限まで低くすることが可能です。

 

また前に出した手をセンサーのように活用し、

相手との安全な距離を測りながらカウンターのタイミングを窺うことも出来ます。

このような構え方はムエタイ、キックボクシングにおいてはハイガードまたはロングガードなどと呼ばれ、

特にリーチ差がある相手との攻防で力を発揮する立派なファイティング・スタンスです。

迷ったら両手を前に突き出し、目の前の相手と距離を置くように動きましょう。

運がよければ異常を察知した第三者が止めに入ってくれるかもしれません。

 

画像はムエタイにおける典型的なロングガードの例です。

ここからクリンチ、肘打ちなどへと展開し相手を圧倒するのが理想的な反撃パターンとなります。

 

安全な”受け方”を使い分ける

あなたがプロボクサーで相手が素人という場面でもない限り(ほとんどあり得ませんが)、

全てのパンチを見切って処理するなどは到底不可能です。あきらめましょう。

 

その代わりに、パンチを受けてもそんなにダメージを受けない、

安全な”受け方”(食らい方)というものが存在します。

 

まず大事なのはです。

肩周辺の筋肉は分厚くクッション性に富んでいるため、パンチ一発分程度の衝撃なら問題なく吸収できます。

(それでも何度も同じ場所に食らっているといずれは怪我をするので注意が必要です)

肩を小さくすくめるようにして顎を隠してもいいでしょうし、

斜に構えて肩を小さく動かすだけで、パンチを反らすことも可能です。

 

続いてはです。

意外に思われるかもしれませんが、額の骨は非常に硬いのでむしろ殴ったほうが怪我をするリスクが高まります。

パンチが飛んでくるのがわかったらしっかりと顎を引き、額を気持ち前に突き出すようにして受けるだけで、

大ダメージを回避しつつも相手の拳や手首に大ダメージを負わせることが可能です。

(自信があるなら相手のパンチにあわせて自分から額をぶつけに行ってもいいでしょう)

 

また胸の筋肉も分厚く丈夫なため、相手の手を上から叩き落とすようにブロックして胸を打たせるのも有効です。

(パリィという動作ですが、ボクシングや空手の経験が求められるためやや高度なテクニックと言えます)

 

カウンターのキックを食らわせる

路上のファイトではあまり有効ではないとされているキックですが、

パンチに対するカウンターとして用いる場合は別です。

 

上に述べたテクニックを用いながら相手のパンチを捌き、

タイミングを合わせられそうな攻撃が見えたら躊躇わず蹴りを狙っていきましょう。

主なターゲットは、

・太腿へのローキック

・金的(股間)への前蹴り(フロントキック)

・カーフキック

などであり、距離を詰める方向性でアプローチする場合、膝蹴りは特に有効と言えます。

 

いずれもパンチをかわすように動きながら蹴る必要があり、

尚且つ転倒や足を掴まれるといったリスクを回避するため腰の高さ以上に脚を上げないよう注意が必要です。

 

相手のパンチに合わせて身体を斜め前に前傾させるローキックや、

上体を反らし気味にしながら放つカーフキックなど自宅でも繰り返し練習が可能です。

相手のパンチをくぐるイメージを持ちながら動きを確かめていきましょう。


防戦一方では生き残れない

ここまでとにかくパンチに対する対処法だけを述べてきましたが、

大事なのは速やかにファイトを終わらせることです。

 

守っているばかりではいたずらに体力を消耗するばかりであり、

たとえガードの上からでもどんどんダメージは蓄積してしまいます。

 

一方的に殴られる展開から始まったファイトでも、防戦一方のリズムを変えるタイミングを探り、

速やかにカウンターの攻撃や距離を詰めた状態からのコンビネーションで相手をノックアウトする意識が大切です。

 

特に距離を詰めるアプローチでは肘打ちが有効であり、

肘で相手のパンチをブロックするだけでなく、相手のパンチに肘を当てに行くというテクニックもあります。

(当然ながら小さな骨などが少ない分だけ、肘のほうが拳よりも強くなります)

肘でのブロックを軸に距離を詰めたら、金的への膝蹴り、頭突きなどで圧倒し、

相手のアイライン(眼の高さ)が自分の胸より下がるまでは手を緩めてはいけません。

あなたが「相手に対し脅威を感じなくなる」まで、ファイトは続きます。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。