【2020年まとめ】リアルファイトを制するために知っておくべきこと【護身術】

【2020年まとめ】リアルファイトを制するために知っておくべきこと【護身術】

いつも心に1皿のシシケバブを。どうもサイコ田中です。

治安に優れた日本であれば一生に一度経験するかどうかのリアルファイト(喧嘩)ですが、

決して他人事とは言えないことは事実です。

もしもリアルファイトもやむ得ない危機的状況に陥った時、

どのような戦略が考えられるでしょうか。

今回は2020年まとめ記事の第2弾として、

「リアルファイトを制するために知っておくべきこと」をお送りします。


危険な人物・場所に近づかない

まず身を守る大前提として、

危険な人や場所に決して近づかないことです。

人を見た目で判断するべきではありませんが、

・両耳が歪につぶれている

・拳に赤黒い(またはピンク色)タコが見られる

・首が異様に太い

・坊主頭又はスキンヘッド

といった身体的特徴を持つ人物は何らかの格闘技経験者か、

激しいスポーツの習慣を持つ人物です。

ファイトになった場合の生存率は極めて低くなるため、

どのような手を使ってでもトラブルを回避すべきです。

また明らかに自分よりも身体の大きい相手も警戒対象に違いありません。

 

それが地元にせよ旅先にせよ、

ニュースや口コミなどを通してある程度治安の良し悪しは把握できるものです。

潜在的・あるいは顕在的リスクが明らかに確認できるような場所からはなるべく距離を置き、

どうしても近づかなければならないようなときには、

複数名での行動はもちろん、近辺の警察署または駐在所の位置もしっかりと確認しておくことが肝要です。

新型コロナウイルスの感染を防ぐためにも、

不要不急の外出は控えたほうが無難でしょう。

外に出なければトラブルに巻き込まれるリスクは理論上限りなくゼロに近づきます。


リアルファイトを制するための5つのヒント

ここからはリアルファイトを制するうえで重要となるヒントを、

ファイトが始まる前の段階(Pre-fight)から出来る対策を中心に5つご紹介します。

身を守ることに興味をお持ちの方はぜひ一度参考になさってください。

 

目の前の相手と睨み合わない(目を合わせない)

トラブルになった相手と睨み合ったり、顔を凝視するのは好ましくありません。

視野が狭くなり、周囲の状況が見えにくくなるばかりか、

攻撃を受けた際の初動対応も遅れてしまいます。

 

トラブルになると頭に血が上って冷静さを保つのが困難になったり、

視野が狭くなる状態(トンネル・ビジョン)に陥りがちですが、

緊張した場面こそ冷静さと広い視野が大切です。

 

周囲を観察しトラブルになった相手以外の人物が何人いるか、

その配置や敵意の有無まで確認できなければ、リスクは膨れ上がる一方です。

最低でも「自分の敵になる可能性のある人物」が目の前の一人を除き何名いるか、

逃げ道はあるかなどは確認できるよう日頃から訓練しておきましょう。

 

両手は顔の高さに上げておく

ファイトの場面で身を守る上で重要なのは、

急所が集中している頭部(顔面)を保護することです。

 

トラブルの現場で両手をだらりと下げて口論している人々の姿を見かけますが、

どちらか一方が手を出した場合は確実にヒットすることが予想され、

そのリスクは計り知れません。

 

相手と口論になるなどしている状況下においても両手は最低でも胸の高さに上げておき、

可能であればすぐに顔を保護できるよう顔の前にセットしておきましょう。

顔を守れるポーズなら基本的に何でも構いませんが、

相手を刺激する可能性があるため、両拳を構えるファイティングポーズだけは絶対にNGです。

このような所謂「考える人」のポーズは頭部・上半身を保護しながらも相手を刺激しない、

セルフディフェンスにおける理想的な立ち方とされています。

 

相手の手に注意を向けておく

トラブルの現場において好ましくないことのほとんどは、

「手」から始まると言っても過言ではありません。

 

相手が素手であればパンチや平手打ちが、

凶器を持っていれば切られる・刺されるといった攻撃を受けるリスクが高く、

いずれも命に関わる危険を伴います。

 

相手がヒートアップするのを感じたら手の動きに注意を払い、

・殴りかかるために拳を握り込んでいないか

・凶器を隠し持っていないか

などを見極めると同時に、

ポケットに入れるなどして手が見えない状態になっている場合は最大限警戒しましょう。

 

相手と十分な距離を保つ

言うまでもありませんが、

攻撃者との間に安全な距離が保たれていれば、

その時点で物理的に差し迫ったリスクは無いと言っても差し支えありません。

 

相手が素手の場合であれば5~6フィート、

すなわち1.5メートルから1.8メートル前後が安全圏とされており、

相手が凶器を所持している場合はこれが更に長くなります。

 

決して相手と息がかかるような距離で睨みあったり、

手を伸ばせば届くような距離で口論を繰り広げたりしてはいけません。

セルフディフェンスにおいてもソーシャル・ディスタンスが非常に重要です。

 

相手が向かってくるときは「やるしかない」

相手との距離が十分に保たれ、まだ会話が成り立つ状況では、

状況を悪化させないために出来る限りの努力が求められます。

出来るだけ相手を刺激しない身振りや言葉で接し、

状況を納めていく意識が特に重要です。

 

逆に、相手がこちらに向かって歩き出しているなど、

距離感が否応なしに縮まるような状況では、

残念ながら状況は「やるしかない」方向にシフトします。

 

ただ待っていると攻撃を受けるリスクが一気に高まるため、

しっかり両手を上げて頭部を保護する体勢を作るか、

先制攻撃を仕掛けるのが理想的です。

(正当防衛が成立しないリスクも無視できませんが、迷っている余裕はありません)

 

相手があなたのことを舐め切っているような場面では、

両手をだらりと下げて挑発的な態度や攻撃的な言動を見せるでしょう。

このような状況でも不意打ちの先制攻撃は有効と言えます。

相手があなたに危害を加える気配を見せるよりも先に、

素早い急所攻撃などでノックアウトしましょう。


セルフディフェンス≠ファイトという真実

セルフディフェンス(護身術)と聞くと、

相手を投げ倒したり素早い急所攻撃で制圧するという技術体系ばかりに注目してしまいがちですが、

その本質は全く別のところにあります。

 

セルフディフェンスの本質はトラブルを回避し、

無傷でその場から立ち去ること――すなわち生存するということです。

ファイトになった時点であなたのセルフディフェンスプランの半分は失敗したことになり、

その次の段階――最終手段として実力行使(パンチや投げ技)などが出てきます。

 

ファイトが始まる前の段階でトラブルを回避または食い止めることがメインプランであり、

危機管理の部分が7,8割、残りの2,3割が実技という比率になるとさえ言えます。

(海外の護身術業界においては一般的にその比率は50:50とされています)

 

あなたの目的が身を守ることであれば、

身体を鍛えたりサンドバッグを叩いたりする時間に重きを置くのではなく、

「どうすればトラブルの現場から速やかに立ち去れるか」を最大のテーマとし、

根本的な危機管理能力の向上にこそ注力すべきでしょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。