【QuickTIPS】危機管理能力を高める街歩きのポイント【防犯・護身】

【QuickTIPS】危機管理能力を高める街歩きのポイント【防犯・護身】

いつも心に1発の携帯式対空ミサイルを。どうもサイコ田中です。

皆さんは年末年始をどのように過ごされたでしょうか。

実家でゴロゴロしていただけの人も、やる事が山積みで全く余裕の無かった方も、

仕事始まりとともに少し落ち着いてきた頃でしょうか。

新型コロナの世界的な蔓延とともに例年ほどの活気こそ失われたにせよ、

初詣や実家周辺の挨拶回りでいつも以上にあちこち歩き回ったという方は、

決して少なくはないでしょう。

新年第1回目は、

そうした何気ない街歩きを通して身を守る能力を高めるためのポイントについてお伝えしようと思います。


人は目的も無く近づいては来ない

「何を当たり前のことを……」と思われてしまうかもしれませんが、

人は目的も無く近づいては来ません。

逆に言えば、誰かがあなたに近づくとき、

そこには必ず何かしらの目的と意図があるということです。

 

たとえ相手が足を引きずった高齢の男性であれ、

今風のオシャレな格好をした若い女性だったとしても、

声をかけられたり歩み寄られた時には、

ある程度警戒するべきです。

 

昨今は通り魔に近い形の無差別殺傷事件はもちろんのこと、

目的や意図、行動原理の不明瞭な迷惑行為の報道が頻繁に見受けられます。

こうした事件に共通して挙げられるのは、

・対象を選ばない

・時間帯や場所を問わない

・これといったきっかけがない

という点であり、

いつどこで誰がターゲットになっても不思議ではないことを意味しています。

 

他国に比べかなり治安が良いとされている日本ですが、

それでも常識や倫理観、最低限のモラルのない危険人物はどこにでも潜んでいます。

こうした危険因子を少しでも遠ざけるために、

目的や意図が読めない相手の安易な接近は、許さない姿勢が肝要と言えるでしょう。

(「人を見たら泥棒と思え」とまでは言いませんが、それぐらいの心掛けでいるほうが安心でしょう)


街歩きで危機管理能力を高める3つのポイント

さてここからは実際に普段の街歩きで危機管理能力を高めるためのポイントを、

誰もが実践できる内容を中心に3つ、お伝えしたいと思います。

性別年齢を問わず実践可能で有効なノウハウとなっています。

身を守ることに興味をお持ちの方は、是非一度参考になさってください。

 

小さな違和感を見逃さない

「探偵ごっこがしたいの?」と言われてしまいそうですが、

わずかな違和感やおかしな所を見逃さないことは、

最終的に自分自身の身を守ることに直結してきます。

 

例えばよく歩く散歩ルートに自動販売機があったとしましょう。

あなたがそこで飲み物を買おうと思った場合の自然な動作は、

1.ポケットまたはカバンから財布を取り出す

2.必要な数の硬貨または紙幣を投入する

3.欲しい飲料のボタンを押し、出てきた飲み物を取り出す

という流れになると考えられます。

自動販売機に向き合っている時間が長く、

意識の大部分は自分自身の手元や自販機周辺に向けられています。

 

もしも自販機の近くに人がいて、上記以外の所作や視線の動きが見られるような場合、

その人物の目的は「自販機で飲み物を買う」以外のところにあると考えられ、

要注意となります。

(そしてそういう人物は高確率で「釣銭漁り」をするか、自販機周りの小銭を探します)

 

TPOという概念がありますが、

人にはその時、その場、その目的に見合った振る舞いというものがあり、

そこから外れている場合目的は別にあると考えられ、警戒の対象となります。

例えばスーパーで買い物をしていて、

陳列棚ではなく周囲の人の動きばかりに注意を払う人物がいた場合、

この人物はこれから万引きをするつもりでいるか、既に商品を隠し持っている可能性が高いといえるでしょう。

(同様にして経験の浅い万引きGメンはついつい人の動きばかりを観察しがちなのですぐに見分けられます)

 

「こいつ何やってんだ……?」と思ったときは距離を取るように動くか、

スマホのカメラ(動画モードのが望ましい)を起動してその動静に注意を払いましょう。

 

”落書き”の数と内容に気を付ける

都会はもちろん、郊外の街中でも田舎の寂れた商店街にせよ、

どこかしらに缶スプレーによるものと思われる落書きは見られます。

これらは犯罪など悪意に結び付いたものも含まれるため、

最大限の注意が必要と言えます。

 

彩り豊かでアーティスティックなものならそれほど問題にはなりませんが、

・同じような形状のマークやシンボル

・シンプルな×印や〇印など

・数字やアルファベットを組み合わせた文字列

などは好ましくありません。

 

特に数字とアルファベット組み合わせた文字列については、

空き巣や窃盗を計画する者が、

対象となる家または部屋の家族構成や家を空けている時間帯などを示したものである可能性が高く、

トップクラスの危険信号と言えるでしょう。

このような落書きが目に付く区画には悪意ある人物や集団が潜んでいる確率が極めて高いため、

夜間の外出はなるべく控え、特に女性はしっかりと戸締りをして就寝することを強くお勧めします。

また引っ越しを考えるようなときには、

入居希望のアパートなどの周辺に上記のような危ない落書きが無いかを事前に確かめ、

少しでも不安を感じた場合は例え条件が悪くなってでも別の場所を選ぶべきでしょう。

 

不審な車の存在に注意を払う

夜間人気のない場所でずっとアイドリングしていたり、

ライトを消して隠れるように停めている暗い色の車両は、

例え何ら脅威を感じなくても、危険因子としてマークすべきです。

 

そもそも車というのは移動手段または荷物の運搬手段であり、

エンジンをかけたまま停車状態を維持する意味はあまりありません。

(車中泊や人を待つなどしている場合は別です)

よって目的も無さそうなのに長時間アイドリングしたままの車両や、

夜間人目につかない場所でライトを消して停まっているような車は、

その時点で目的のわからない不審な対象ということになります。

(なので巡回中の警察官はこうした車両を積極的に職務質問の対象にします)

 

中には本気でただ一人の時間を持ちたいだけの人や、

これから車中泊をしようと考えている(あるいは現在進行形でしている)人もいるので一概には言えませんが、

・車内に複数名いることが伺える車両(タバコの吸い殻や携帯電話の画面が発する光など)

・明らかに車中泊には適さない車両(セダン・クーペなど)

・ちょっとずつ動いている車(職質を回避する意図がある・危険度高め

などは管理人個人の経験上要注意です。

 

特にボディタイプなどの特徴でいうと、

・車高を落としたセダンまたは大型ミニバン

・窓やライト類に暗い色のフィルム

ルームミラーに飾りがぶら下がっている

・字光ナンバー(かなり危ない)

などが最悪で、

「車高を下げた黒系のセダンまたはミニバンで字光ナンバー」という特徴は、

車の運転中はもちろんのこと、コンビニ等の駐車場で目にした時も、

なるべく早く立ち去るなど、距離を置くように動くことを強くお勧めします。

(管理人個人の経験上、まともな人間は乗っていません)


ただの通勤・散歩を高度な訓練に

さて、ここまで街歩きの中で危機管理能力を高めるポイントを紹介してきましたが、

とにかく大切なのは意識すること・続けることです。

 

本気をで身を守りたいと思っているような人はおそらく無意識のレベルで実践できているかもしれませんが、

今日までの何の危機感も持たずに過ごしてきた人がいきなり始めて意味や効果を実感するというのは難しいかもしれません。

 

最初は難しいかもしれませんが、

・人や車の動きを注意深く観察する

・普段と違う(ように感じる)ところを探す

・規則性のある落書きを見つける

といった形で、肩の力を抜いてゲーム感覚で取り組むと、

短い時間で習慣化し、いずれは完全に無意識で出来るようになるでしょう。

 

わずかな視点や意識の変化によって、

何気ない息抜きの散歩や通勤・通学の時間が、

あなたやあなたの大切な人を守ることにつながる訓練になります。

私立探偵にでもなった気分で、視界に入る様々な場所に目を凝らしましょう。

いざというときあなたを助けてくれるヒントが、どこかに転がっているかもしれません。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。