今日から始める護身術13【誰でも使える簡単なトリック】

今日から始める護身術13【誰でも使える簡単なトリック】

いつも心に一輪のタンポポを。どうもサイコ田中です。

いきなりですが、人には様々な行動特性(習性)があります。

心理学的なものだと、相手の行動を真似するだけで好感度が高まるミラーリング効果や、

高い要求のあとに低い要求を提示し相手に受け入れやすくするドア・イン・ザ・フェイスなど、挙げだすときりがありません。

こうした人間の本能を上手く利用すれば、危険な状況もスマートに切り抜けることができます。

今日は誰でもすぐに使えて、体の大きな相手も簡単に倒せる護身のための「トリック」を紹介したいと思います。

あまりに簡単なので「本当なの?」と思ってしまう方が大半だと思いますが、本当に使えるので、悪用厳禁です。


護身における「トリック」とは

当たり前の話ですが、体の大きな相手や武装した攻撃者に対して、まともに勝負を挑むのは賢くありません。

可能な限り頭を使って、出来れば暴力を使わずスマートに解決したいですよね。そんなときこそ「トリック」の出番です。

護身術におけるトリックは、大まかに2種類に別けられます。

一つは巧みなトークやコミュニケーションスキルを最大限に活用した、心理学的トリック

もう一つは手品やギャンブルに応用される、相手の目線や挙動を操作する、身体的トリック

どちらも非常に効果的ですが、場面によって使い分けていく必要があります。

この使い分けが上手く出来ないと逆効果になる場合があるので気をつけましょう。

それでは2つのトリックの使い方と、効果的に使うためのヒントをお伝えしたいと思います。


心理学的トリック

護身における心理学的トリックとは、ずばり相手の興味の対象を自分以外に向けることです。

簡単に言えば、自分を相手にとって「どうでもいい」と思わせる、思わざるを得ない状況にするということです。

このトリックは、相手とトラブルになったとき、

リアルファイトに発展するまでの時間稼ぎや、交渉そのものに活用できます。

それでは具体的にどんな方法があるのか見ていきましょう。

 

ヤバイ人を演じる

相手とトラブルになったときは、なるべく目立つことをして、

周囲の視線を集めるようにしましょう。

大声を上げるとか、大げさに泣くまねをするとか、いきなりシャツを脱いで上半身裸になるなど

とにかく目立つ行動をして、周囲の関心を集めます。

そうするとトラブルになった相手の内面からは、

「周りに見られている」「人が集まっている」という情報により、余裕が無くなっていきます。

更に相手のほうに後ろめたいことがあるなら、

「警察を呼ばれるかもしれない」「これ以上人に見られると面倒だ」という心理が働き、その場から立ち去ろうとします。

あなたが羞恥心を捨てて完全に「アレな人」になりきることができれば、相手の注意力を逸らすほかに、

攻撃する意欲を萎えさせるという効果もあるので、思い切って「ヤバイ人」を演じましょう。

ただしあまりやりすぎると本当に警察を呼ばれたり、全然関係のない人を巻き込むことにもなるので、相手と周囲の反応を見ながら、引き際を見定めましょう。

私のオススメは、いきなり上半身裸になり、めちゃくちゃなダンスをすることです。

繁華街なら通行人の多くが何かのイベントだと思って足を止めるので、相手はすぐに居心地が悪くなって立ち去ります。

相手が大勢いて、どうやっても勝ち目がないような場面で効果的だと思われます。

(下半身を露出するという最終手段もありますが、本当に通報されかねないのでやめましょう)

 

近くにあるモノを壊す(暴れる)

後始末が大変ですが、やむをえない場合はこれも効果的な手段です。

例えばショッピングモールなどでトラブルになった場合(あまり無いとは思いますが)、

店内の売り物を壊したり、陳列を乱すなどの行動はとても有効です。

大きなガラス窓があれば叩き割ればすごい音がしますし、周囲の人も異変に気づきます。

あなた自身が相手に危害を加えられるよりも先に、第三者の関心を引いて「目撃者」にしてしまえば、

警察が来たあともかなり有利に運びますし、誰かが助けに入ってくれるかもしれません。

相手も目の前の状況変化に対して一瞬パニックを起こすので、その隙に逃げてしまうというのもありでしょう。

ただし器物を壊して弁償することになった場合、それらは全て自分が負担することになるので気をつけましょう。

(それでも怪我をしたり命を落とすよりはよほど良いでしょう)

 

二者択一を迫る

人間には「YES」「NO」で答えられる質問には「NO」と答えるが、

二者択一になると「YES」と答えざるを得なくなるという心理的特徴があります。

これを使い、トラブルをなるべく穏便かつ迅速に解決する方法があります。

例えば相手が一人で、何らかのいちゃもんをつけてきたような場面では、

ただ単に「警察に行きましょう」とだけ伝えると「NO」という答えが返ってきますから、

「私の会社の上司か、警察の方を呼びますがどちらにしましょうか」という風に尋ねると、相手は無難に「会社の上司」を選ぶか、面倒を避けるために立ち去ろうとします。

このとき相手がもし「会社の上司」を選択したとしても、黙って警察に連絡すればいいだけなのでどの道危険は回避できます。

一番大事なことは、相手をうまく説き伏せて電話をかけるところまで持っていくことと、相手が勝手に立ち去るよう仕向けることです。

相手が二人以上の場合、誰か一人でも冷静だとこの手のトリックは一切通じないので注意が必要です。

また相手が外国人とか、酒に酔っていて話が通じないような場面でもあまり効果的とはいえません。

相手が外国人で、何か英語でまくし立ててくるような場面では、

「I’ll call the police(警察呼ぶぞ)」というフレーズが最も効果的です。

日本で暮らす外国人の多くは警察にパクられるのをかなり厄介なことと認識しているので、

これはどんな場面でも使えるキラーフレーズです。

ただし相手が在日米軍人の場合は非常に面倒なことになる恐れがあるため気をつけましょう。


身体的トリック

護身術における身体的トリックは、

相手の視線を誘導したり、身体の反応を応用して戦いを有利に運ぶことを目的に用いられます。

こちらは実際に相手と戦う羽目になってしまった、つまり最悪の場合を想定した技術です。

かなり危険な攻撃手段も含まれるので、絶対に悪用しないでください。

 

ものを投げる

人は何かものを投げられると、

投げられたものを確認したり、手で受け止めようとする習性があります。

このことを利用して先制攻撃をしかけ、戦いを素早く終わらせることが出来ます。

投げるものは何でも構いませんが、それが一目で危険とわかるようなものであればあるほど、効果は大きくなります。

例えば火のついたジッポーライターやタバコなどは、相手に強い注意力を働かせることができます。

また液体が入った容器や割れ物などは、無意識にそれを守ろうとして手で受け止める習性が働くため、大きな隙を作り出せます。

(某格闘漫画にもそんなシーンが出てきますね)

タオルや上着など、広がりのあるものは単なる目隠しとしても使えますし、

派手な色の帽子やカバンなどは、投げると相手の目線を誘導できるので、わざと下に投げましょう。

ものを投げて相手に隙が出来たら、自分が一番得意な攻撃を当てることを忘れずに。

 

下半身を狙って蹴る

下半身、特に股間や膝の周辺を強く蹴られると、

相手の意識は蹴られた場所に移動します。

格闘技経験の無い素人の多くは一瞬下腹部を両手で押さえるようなリアクションを取るので、

この瞬間がら空きになった顔面に肘や頭突き、パンチを食らわせてKOするというのが一連の流れです。

また蹴りを入れなくても、強めに足を踏むだけでも効果はあります。

相手の注意力と意識を一瞬でも足元に集中させることが出来れば、上半身への攻撃はほとんどがクリーンヒットします。

相手が格闘技経験者でも、足を踏まれるという状況はほぼ想定外なので、顔面ガードがおろそかになりやすく効果的です。

キックを上手く当てる自信が無ければ、

相手の膝に靴のつま先をぶつけるようにして、軽く当てるだけでも効果はあります。

相手が脚のほうを気にする素振りを見せたら、躊躇無く顔面を殴って逃げましょう。

 

わざと追い詰められる

身体の大きい相手や自分より身長が高い相手を敵に回してしまったときは、

わざと逃げ場の無いような場所に逃げるという方法があります。

例えば部屋の隅などに逃げると万事休すのような気もしますが、

背の高い相手はこのような場合無意識に壁に手を突いて逃げ場を無くすように動きます。

(ちょっと前に流行った「壁ドン」というやつを想像してください)

壁じゃなくてもドアなどの出入り口や小さな通路の途中では、通せんぼをするように手を突きます。

身体が更に大きく見えますし威圧的で恐怖を感じますが、冷静に考えると、

壁に手を突いているほうの顔面はがら空きです。

こういう場面で相手は圧倒的優位に立っていると思い込んでいる場合が多く、

油断しきっているので、いきなり顔面を殴られてもガードが間に合いません。

ですから相手が腕を広げて通せんぼしてきたら、怖がっている振りをして手を挙げて、

そのまま顔面にパンチを叩き込みましょう。手のひらで目の辺りを叩くのも効果的です。

注意しなければいけないのは、必ず相手が腕を伸ばしているほうの顔面を狙うということです。

相手が右手を壁に突いてこちらを睨んでいるなら、こちらから見て左側の顔面を叩くということです。

手を突いていないほうの顔を殴ろうとして防がれると厄介なことになるので気をつけましょう。

あくまでも先制攻撃は不意打ちで、なおかつ防がれにくい角度やタイミングで当てるのが基本です。覚えておきましょう。

 

肩を叩く

人は後ろから肩を叩かれると、叩かれたほうを振り返る習性があります。

このことを利用して、こちらに背中を向けている危険な人物を一撃で倒すことができます。

また正面からでも、見知らぬ相手に肩を触られるとほとんどの人間は腕を使ってその手を振り払おうとするので、

その瞬間がら空きの顔面にパンチを入れることができます。

相手とトラブルになり、今にもリアルファイトに発展しそうというギリギリの場面で、

「まあまあ一回落ち着きましょう」などと声をかけながら、さりげなく肩の後ろのほうを叩くのポイントです。

ヒートアップしている相手は身体全体で振り払う素振りを見せるので、

その際ノーガードになった顔面や股間に何らかの打撃を食らわせたら、さっさと逃げましょう。


トリックはあくまでも小細工

さて、ここまで護身に役立つ様々なトリックを紹介してきましたが、勘のいい人はもう気づいているかもしれません。

これらのトリックはいずれも、自分が使われる可能性もあるということです。

そうなったとき、パニックになって追い込まれないために覚えておくべきことがあります。

それは、あくまでもトリックはトリックでしかないということです。

その場しのぎの小細工で抜け出せる危険なら、本当はトリックなど必要ありません。

もしもそんな小細工を使う必要があるとしたらそれは、圧倒的に追い込まれている場面に他なりません。

相手が小技を仕掛けて揺さぶりをかけてきたら、相手には余裕が無いという証拠です。

動じずに状況を冷静に見極めれば、そんな相手に勝つ方法はいくらでも見つかります。

あなたがもしもトリックを使ってトラブルを切り抜けようとしたときも、勘のいい相手には見透かされて逆に利用される恐れがあることも覚えておいてください。

トリックはあくまでも目くらましで子供騙しに過ぎません。通用しない相手がいることをお忘れなく。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。