今日から始める護身術18【ジョギングから始める護身】

今日から始める護身術18【ジョギングから始める護身】

いつも心に1パーセントの果汁を。どうもサイコ田中です。

趣味やダイエットで、朝からジョギングしているという健康志向の方はわりと多いかもしれませんが、

実はその習慣、護身という観点でも非常に重要です。

今日はジョギングやランニングといった運動がどのようにして身を守ることに結びつくのか、

具体的な例を挙げながらお話したいと思います。

まだ走り込みの習慣がない人も、もう既に実践しているという方も、

これから遭遇するかもしれない危険にどうやって対処するのかを、「走る」という動きの中から発見してみませんか?


護身の基本は「逃げる」ことから

どんなセミナーに参加しても、指導者や講師は練習の前に参加者を集めてこのように語ります。

「危険な目に遭ったときは、死に物狂いで逃げなさい(Run like hell)」

要は脚がもげるまで走って、危険から遠ざかりなさいという教えです。これは、どんな場面についても言える事です。

相手が巨漢でも、刃物を持っていても、複数名で襲ってきても、とにかく逃げおおせれば無傷で済むのです。

そのためには、逃げるための力が必要です。

そしてその逃げる力とは、走る力に他なりません。

普段からある程度の距離をある程度のスピードを維持して走り続ける習慣は、

危険を遠ざけるためにとても重要です。

また単に走るのではなく、明確に目的と意識を持つことで、その意味は大きく変化してきます。

どのような心がけが大切なのでしょうか。


「走る」を護身に結びつけるために

走るといっても、ただ漫然と一定の距離を、一定のリズムで走っていてはあまり意味がありません。

ここでは普段のジョギングやランニングをより高度に、そして自己防衛に役立てるための工夫をいくつか紹介します。

 

スプリント(ダッシュ)を取り入れる

言うまでもなく、目的がトラブルの現場から逃げることならば、ただ走るだけではいけません。

あなたは死に物狂いでダッシュする必要があるのです。

したがって普段からダッシュを取り入れた走り込みが求められます。

例えば5kmのランニングであれば、

コースの何箇所かでペースを度外視した短距離ダッシュを織り交ぜるのが効果的です。

特に真っ直ぐな坂道や、足場のあまり良くないような場所を全力疾走する習慣は、

いざという時逃げる能力を大幅に向上させます。

また単純な瞬発力や下半身の爆発力を鍛えられるため、

最終的にはキックやパンチなどの打撃力向上にも繋がるでしょう。

実際に危険な目に遭ったときのことをイメージして走ると、

自然にペースが上がってイメージトレーニングにもなるので一石二鳥です。

 

あえて夜間に走る

朝走ると気持ちがよく、清々しい一日の始まりを迎えられて得した気になりますよね。

ですが危機管理能力を高めたいなら、昼間よりも圧倒的に夜間がオススメです。

それも時間帯を細かく別けて、

街の様子を注意深く観察しながら走るのがベストです。

例えば夜の9時を過ぎたら交通量はどうなるのか、人通りが少なく雰囲気の悪い通りはどこか、

実際に走ると見えてくることは沢山あります。

いざというとき逃げられる場所や、家までの安全なルート、

車やバイクで追われた場合の逃走経路などは何度も通って確認することで不安要素を減らすことに繋がります。

このように身の危険を感じない範囲で自分が暮らす街の情報を集めておくことは、

護身という観点で非常に重要です。

女性の場合は安全に配慮して何人かのグループで行動するか、男性と一緒に走るといいでしょう。

 

呼吸を整えるコツをつかむ

走ると息切れがして、アドレナリンやら何やらが一気に噴出し、ちょっとした興奮状態になりますよね。

これはトラブルに遭遇してパニックになったときとよく似ています。

違うのは、そこに緊張や不安が伴うかどうかという点だけです。

一気に上がった心拍数と呼吸を整える過程で、

あなたは無意識のうちに「自分を落ち着かせる技術」を学んでいるのです。

例えば管理人の場合は、大きく息を吸って、吐いて……というのを3回繰り返した後で靴紐を結びなおすと、

冷静に周りが見えるようになります。

こうした習慣やコツは、実際に危険な目に遭い、自分を見失いそうなときにも活用できます。

どうすれば普段の自分を取り戻せるのか、その手段やきっかけをより多く掴み、把握しておくことは、

非常事態を落ち着いて抜け出すために必要不可欠です。

色々なパターンを試し、ぜひ自分だけのルーティーンを探してみてください。きっと大事な場面で役に立つはずです。


日本では「走って逃げること」が最強の護身術

わざわざ言うまでもありませんが、日本ではよほどのことがない限り、

銃を持った攻撃者と対峙することはありません

飛び道具による攻撃を受ける可能性がない以上、

相手から一定以上距離を置くことが出来れば、危害を加えられる恐れはほぼ無いとさえ言えます。

あなたがもしも相手より速く、そして長く走り続けることが出来るなら、

相手は銃でも使わない限りあなたを止めることはできません。そうなれば99.9%あなたの勝ちです。

逃げることは、みっともないこと、かっこ悪いことではありません。

自分の身を守るための自然な反応であり、理にかなっています。

もしも危険な目に遭ったときは、

どんなときも可能な限り逃げることを優先してください

 

綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、あなたは一人ではありません。

生き残るために必死になって逃げて、それでも逃げ切れないときは、

安全な場所に閉じこもったり、信頼できる人に助けを求めてください。

周りが全て敵に見えるときでも、どこかに必ず味方になってくれる人がいることを忘れないでください。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。