ファイトをもっとシンプルにする3つのテクニック
- 2019.09.17
- 護身術
いつも心に一杯のハイボールを。どうもサイコ田中です。
突然ですが皆さんは路上のトラブルを実際に目撃されたり、巻き込まれたという経験はお持ちでしょうか?
日本は世界的に見てもかなり治安がいいと言われていますが、
それでも人間同士の衝突は避けられません。
昨今では公道上での「あおり運転」などが特に問題視されつつありますし、電車の車内での暴力沙汰も頻繁に報道されています。
今回はそうしたトラブルに遭遇した際に、相手とゴチャゴチャしたつかみ合いや冗長なにらみ合いになることを避けて、
なるべく短い時間でファイトを終わらせるためのヒントをいくつか紹介したいと思います。
いわゆる「つかみ合い」は時間と体力の無駄
日本人に限らずほとんどのファイトは大声での罵り合いや口論から徐々に距離が縮まり、
互いに身体や衣服の一部を掴んだ状態からスタートします。
こうした「つかみ合い」の状態は、互いが暴力の行使をギリギリのところで踏みとどまっているからこそ起こるものですが、
それ自体に意味はありません。
相手と話し合ってその場がおさまるなら最高ですが、どちらか一方あるいは両方がキレて我を忘れている場合は、
そもそも話し合いになどなりませんし相手の意見を聞き入れる気など最初からありません。
そんな状態を長引かせてもストレスが高まるだけで双方にとってメリットが無いといえるでしょう。
このような場面では相手を瞬間的な暴力で圧倒するか、警察の介入を待つほかなく、社会的な損失も大きくなります。
「もうやめましょう」と言っても応じない相手や感情的になり周りが見えなくなっている相手に言葉は通じません。
暴力の行使を避けるための努力は大切ですが、やむをえない場面があることも受け入れなくてはいけないというのが現実です。
そのような厳しいシチュエーションに置かれたとき、あなたにはどのような選択肢があるのでしょうか?
無意味な争いをスマートに解決する3つのステップ
路上のファイトはスポーツではありませんから、当然勝ち負けはありません。
始まりと終わりがあるだけです。
始まってしまったものは、とにかくなるべくスマートに、そしてシンプルに終わりへ導くのが理想です。
ここではファイトを短時間で終結させるためのコツを3つのステップに別けて解説したいと思います。
自身が遭遇する可能性の高いシチュエーションを想像しながら、それぞれのポイントを抑えていきましょう。
相手と距離を置く
まだ口論程度の段階で、あなた自身も冷静さを保てている場合は、
とにかくその場を離れるのが最もシンプルです。
車に乗った状態ならば相手との話し合いに応じる振りをして路肩に車を寄せておいて、
いきなり発進するのもいいでしょう(事故に注意)。
電車の車内で面倒な相手につかまったらとにかくトイレに逃げるか、
ドアが閉まる直前に下車してしまうというのも一つの手です。
護身の基本である「逃げる」ことにも直結する部分ですが、
トラブルメイカーとはなるべく距離を置く努力をすることが肝要です。
置かれている状況や環境のすべてを利用し、
1メートルでも50センチでも相手から離れることを意識しましょう。
第三者を立会人にしてしまう
服や身体の一部をつかまれて、今すぐ殴られてもおかしくない状況ならば、
残念ながらこちらも応じなくてはいけません。
ですがそんな緊張状態ならば普通は誰かが止めに入ってくれますし、もし止めてもらえなくても、
そのように仕向ければいいのです。
例えば管理人自身の経験を例に挙げると、本当にファイトに発展しそうな雰囲気になったら、
誰でもいいので通行人を呼び止めて上着と鞄を預け、
「この人と喧嘩するので、荷物を見ててください」とお願いしていました。
もちろん、これは演技でありブラフに過ぎません。
ですが相手には「こいつは本気だ」というプレッシャーが伝わり、
呼び止められた第三者は常識とモラルの観点から仲裁に入ります。
結果、どちらも無傷で事なきを得るというシナリオです。シンプルですが、効果的なアプローチといえるでしょう。
暴力にならない範囲で手を出して逃げる
相手が話し合いにも応じず、今にも暴力を振るわれそうな気配がプンプンしているなら、
手を出さなければやられます。
しかしなるべく暴力に頼らない方法で解決したいので、
傍目にはちょっとしたハプニング程度に見える攻撃で切り抜けるのが理想です。
管理人がよく使う手は、
シンプルに相手の足を踏んで、前後左右に強く押してバランスを崩し、その場に転ばせるというテクニックです。
これだと相手が何かの手違いでこけてしまったように見えなくもないですし、
うまくやれば相手の靴が脱げるので、その場を立ち去る時間稼ぎにもなります。
体重差がある場合、一度相手のどちらか片方の足を思いっきり踏んでからもう片方の足を踏むと相手はほとんど片足立ちの状態になるのでうまくいきます。
つかみ合いのように距離が近い場面ではついつい上半身に意識が向いてしまいがちなので、
こうした下半身を狙う地味な攻撃は効果的といえるでしょう。
(相手の向うずねを軽く蹴ってから足を踏むとか、足を踏んだ状態から頭突きを入れるというオプションもあります)
ゴールはとにかくその場から立ち去ること
上に述べたとおり、路上のファイトに勝ち負けはありません。始まりと終わりがあるばかりです。
相手がいる限り争いは続くのですから、
どちらか片方が立ち去れば争いは自然に終わりへ向かいます。
どんな手を使ってもいいので「その場から立ち去ること」「相手から1メートルでも遠く離れること」を目指しましょう。
相手がしつこく追ってきても、凶器を手にしていたり仲間を連れていたりしない限り、
本気で相手をする必要はありません(というか相手をした時点であなたの負けです)。
攻撃者が勝手にいなくなるということはほぼありえないので、
自分から距離を置くことをいつも意識していることが何よりも大切です。
「逃げるが勝ち」という言葉は、護身の根幹を指していると言っても強ち間違いではないのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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