今日から始める護身術21【殴られたときの対処法】

今日から始める護身術21【殴られたときの対処法】

いつも心に1センチの剃刀を。どうもサイコ田中です。

日本で暮らしているほとんどの人は恐らく、殴り合いの喧嘩は経験しません。

偉そうに語っている管理人自身、本気の殴り合いの経験は数えるほどしかありません。

ですが治安の悪い地域を一人で歩かなくてはいけない状況や、

不良少年や酔っ払い、外国人の集団などと接触する可能性は皆無とはいえません。

今回はこのような非常事態において、

万が一攻撃を受けてしまったときにどんなことが出来るかについてお話したいと思います。


素人がパンチを見切るのはほぼ不可能

相手が格闘技経験の無い素人でも、

あなた自身に格闘技の経験が無い場合はパンチを見切るのは困難です。

肩の辺りを見ていれば腕が動き出すのは何となくわかりますが、

綺麗にかわしたり完璧にブロックするにはそれなりの訓練が必要になります。

相手の攻撃をいなしたり防いだりする方法を学ぶためには、

実際にジムでスパーリングを経験する以外に無く

時間の無い社会人や女性には難しいのが現実です。

だからといって何もせず一方的に殴られていると、場合によっては命に関わります。

出来る限りの抵抗を試み、

相手から距離を置く(逃げる)ことを最優先に行動しましょう。


パンチをもらうときに気をつけたいこと

上に述べたとおり、格闘技経験の無い全くの素人が相手の攻撃に対処するのは至難の業です。

ここでは攻撃を受けたときにそのダメージを最小にするためのテクニックを、シチュエーション別に3つ紹介します。

今回想定するのはあくまで素手による攻撃であり、

攻撃者は一切武装していないものとします。

 

しっかり顎を引く

よく格闘技の試合を見ているとセコンドの方が選手に向かって「ちゃんと顎引けよー」などとアドバイスを送っていますが、

これはとても大切なことです。

まず顎を引くことで自然と正しい姿勢になり、体幹安定性が向上します。

要するに殴られてもフラフラしにくくなります。

次に一発KOに繋がる恐れのある顎への攻撃をもらいにくくする効果があります。

顎に左右のフックなどをまともにもらってしまうと脳が揺れ、

一時的に意識混濁に陥るか、最悪の場合死に至ります。

きちんと顎を奥に引いておけば相手からは狙いにくく、

もしもまともに殴られてしまったとしても脳震盪のリスクは軽減できます。

何となくパンチが飛んでくるのが見えたら、

難しいことは考えずとにかく顎を引きましょう。

 

額(おでこ)で受け止める

顎を引くことにも繋がるのですが、特に相手が素手の場合、

パンチは額で受けるのが効果的です。

実際にやってみるとわかることですが、額の骨(頭蓋骨)は想像以上に硬いので、

真っ直ぐパンチを打つと殴ったほうもダメージを受けます。

もちろん殴られるほうも無事では済みませんが、攻撃者も不快感を感じるのは事実です。

拳を鍛えていない素人が相手なら、2,3発も額で受け止めれば拳のほうが壊れ始めるでしょう。

パンチが飛んでくるのがわかったら、

顎を引くのと同時に額をやや突き出すようにしてパンチを受け止めるのが理想です。

 

とにかく動き続ける(何かする)

攻撃を受けると脚が止まってしまうのは仕方ありません。これはプロの格闘家についても同じことです。

問題なのは、相手の次の攻撃が飛んでくるまでの間に、

何でもいいから手を出すことです。

手を出せなくても、半歩後ろに下がったり、横に小さくステップするだけでも十分効果的です。

棒立ちのままでいると相手からすれば都合のいいサンドバッグです。

とにかく動いて、隙を見て持っているものを使って反撃するか、周囲に助けを求めましょう。


相手は自分から止まってくれない

攻撃者が自分から攻撃をやめるということは、まずありえません。

頭に血が上っている攻撃者は、あなたが倒れて動かなくなっても殴るのをやめないでしょうし、

警察や周囲の人が制止するまでは暴れ続けるでしょう。

相手を止めるためには、あなた自身が何かをしなくてはいけません。

攻撃を完全に防ぎきる手段などありませんし、体力にも限りはあります。

素早い急所攻撃と武器を使ったカウンターは非常に効果的です。

いつでも身近なものを武器として使い、

必要があれば的確に相手の急所を攻撃できるよう訓練しておくことが大切です。

両者が無傷のまま争いが解決するのは理想ですが、

時には攻撃こそ最大の防御になるということも覚えておきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。