今日から始める護身術22【安全なスタンスの保ち方】
- 2019.09.19
- 護身術
いつも心に一個の電動鼻毛カッターを。どうもサイコ田中です。
前回は安全な「パンチのもらい方」を紹介しましたが、出来れば攻撃はまともに食らいたくありません。
今回はもしも相手から攻撃を受けた場合に、
ダメージを最小にするための基本姿勢について解説したいと思います。
最優先で守るべきなのは頭部
人間の頭というのは、脳はもちろん様々な急所が一箇所に集まっており、
大変デリケートな部位です。
パンチに関わらずどのような攻撃も頭にもらうのが最も危険であり、
攻撃者にとっては第一目標となります。
もしもトラブルに遭遇した際に相手から危害を加えられそうな雰囲気を感じ取った場合は、
優先的に頭を保護しましょう。
持っている鞄でガードしてもいいでしょうし、適当に両腕で頭を抱えるだけでも十分です。
胸部や腹部への攻撃は凶器によるものでない限り一般的には致命傷にはなりえません。
痛みで呼吸がしにくくなっても不用意に顎を突き出さず、
しっかり顎を引いて腕を上げることが重要です。
3ステップで覚える基本スタンス
パンチをかわしたりブロックしたりする技術を知らなくても、立ち方を最適化するだけでダメージは軽減できます。
ここでは格闘技経験がない方でも正しい構えを身に付けられる方法を、3つのステップに別けて説明します。
ステップ1から順に、鏡を見ながら実践していきましょう。
ステップ1:下半身
まず両足を肩幅に開いて立ちましょう。
続いて利き腕と同じ側の足を一歩から一歩半後ろに下げます。(右利きの方は右足を下げます)
前後左右に上体を傾けて、しっかりバランスが保てるかを確かめましょう。
ふらふらする場合は歩幅を調整します。
膝は軽く曲げ、前後の足にそれぞれ50:50の割合で体重をかけるように立ちます。
ステップ2:上半身
適当にファイティングポーズを取ったら、
脇をしめて上腕を脇腹にくっつけます。
首が露出しないよう小さく肩をすくめ、顔の前で軽く拳を握ります。
手の位置がわかりにくい場合、手の甲を外側に向けて、指の骨を頬骨のあたりにくっつけても問題ありません。
ステップ3:頭の位置と目線
顎を引いて、やや額を突き出すようにします。
鼻や目にパンチをもらいたくないので、相手からは額の面積が大きく見えるよう手の位置を調整します。
上目遣いで相手の肩の辺りをぼんやりと意識し、身体の中心(胸から首にかけて)を見るようにします。
手はいつも顔の近くに
この記事の冒頭で、優先順位がもっとも高いのは頭部だと説明しましたが、
頭を守るためにも手はいつも顔の辺りにあるのが理想です。
もしも棒立ちで両手をポケットに入れていた場合、相手のパンチに反応できてもガードが遅れるため危険です。
身の危険を感じた場合はまず相手のほうに身体を向け、利き腕側の足を一歩か一歩半下げて立ちましょう。
それから顎を引いて両手を顔の前に構え、いつパンチが飛んできてもブロックできる体勢を作ります。
もしもパンチをブロックできなくても、立ち方が甘くなければ簡単には倒されません。
顎を打たれなければダメージはかなり軽減できます。相手の話を聞いているときも、
顎だけは軽く引いておくと安全です。
実際に攻撃を受けると冷静さを保つのは困難になります。
手を出される前に安定したスタンスを確保できるよう心がけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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