身近なもので身を守る【文房具・筆記用具編】

身近なもので身を守る【文房具・筆記用具編】

いつも心に1人前のフレンチトーストを。どうもサイコ田中です。

一般的な護身術のコンセプトとして、

「何でも武器にする」という考え方があります。

手指の負傷を防ぎ、ファイトを少しでも優位に運ぶためですが、

どんな道具も使い方がわからなくては意味がありません。

今回は誰もが机の上に置いているオーソドックスな文具類を使って身を守るためのコツをお伝えしたいと思います。


タクティカル・ペンは必要ない?

文具として使えるツールとして、タクティカルペンはあまりにも有名です。

その一方で、護身の観点でそれらを「意味が無い」「使えない」とする声が聞かれるのも事実です。

タクティカル・ペンは特殊な形状をしているものが多く、

見た目が不自然な上に重さがあるため使いにくいという欠点があります。

日本の警察官の目は節穴ではありません。明らかに”用途以外の使い道”があるものは一発で見抜かれてしまいます。

あなたはタクティカル・ペンを携行している際に職務質問を受けて、

それを持ち歩く正当な理由を説明できますか?

自信が無いのならば、黙って一般的なボールペンや重さのある金属製のシャーペンなどを選びましょう。

ペンはどんな形のものでも握り方を工夫すれば武器として活用できます。


文具を武器として使う場合の注意点

どんなものについても言えることですが、ただ握って振り回せば武器になるわけではありません。

ここでは文具を武器として活用する際に気をつけたいことを3つの項目に別けて説明します。

正しい使い方を身につけ、いざという時適切に運用できるようにしましょう。

 

ペンは正しく握るところから

ペンのような突起物には正しい握り方があります。

ナイフを握るときのように、先端を前に突き出すようにして握ってはいけません。

このような握り方は力が伝わりにくく、手からすり抜けやすいため好ましくありません。

ペンを握るときはノックする部分(レバー)を親指で強く押し込み、

小指側にペンの先端が来るようにします。

手を傷つけないためにクリップや小さなツメなどに注意し、利き手でしっかりと握ってください。

 

ハサミは輪に指を通さない

ハサミを構えるときは、無意識に指を輪に通してしまいがちですが、これは間違いです。

ハサミは言うまでもなく、人間を攻撃するための道具ではありません。

用途以外の使い方をするのですから、どんな予測不能の事態が起こっても不思議ではありません。

イメージと違う方向に力が加わった場合、

手首を傷めたり、最悪の場合指の骨を折る可能性さえあります。

ハサミを武器として使う際は、

刃の部分だけが露出するように手を被せて握り、輪に指を通さないよう注意しましょう。

 

カッターナイフは刃を出しすぎない

一般的なカッターは刃がパキンと折れるように作られています。

あまり刃の部分を大きく露出させると、

根元に近い場所か中ほどのところであっけなく折れて使い物になりません。

カッターを武器として用いる際は、なるべく刃を出す幅を抑え、動かないようしっかりロックをかけましょう。

手から簡単に叩き落されないために、

刃を前にして突き出すように構えるか、ペンと同様に逆手で握るのが効果的です。


ある程度の腕力が無ければ効果は薄い

どんなツールを扱う際も、

腕力が弱くてはあまり意味がありません。

これは道具を使う際に誰もが感じるジレンマだと思われますが、

本人の体力が乏しくとも力を発揮するのは銃火器くらいなものです。

握力が弱ければペン類は手からすっぽ抜けてしまいますし、

重さの無いハサミやカッターではかなりの力を加えなければ相手には傷一つ負わせられません。

普段から肩や腕のみならず胸や背中など上半身の筋力を総合的に強化し、いざという時に備えることが大切です。

またそうして鍛えられた握力や背筋力は、つかみ合いなどよくあるシチュエーションでも大きな力を発揮します。

体力に自信の無い方はまずツールの使い方を学ぶのではなく、

身体を鍛えるところから始めましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。