パルクールに学ぶ「逃げるための技術」
- 2019.09.26
- 護身術
いつも心に1リットル1万円の怪しい水を。どうもサイコ田中です。
皆さんは、パルクールというスポーツをご存知でしょうか?
パルクール(Parkour)は、フリーランニング(Free Running)とも呼ばれ、
フランスの軍事訓練に基づいた動作体系(鍛錬)であり、
主に「走る」「跳ぶ」「登る」といった動きを軸に、
回転運動などを取り入れたスタイリッシュな動きが魅力のスポーツです。
(日本ではパフォーマンスやアートの一種とする考えが主流のようです)
今回はそうしたパルクールの動きからヒントを得た「逃げるための技術」を紹介したいと思います。
まずは服装と靴選びから
ある程度身体が柔軟で運動神経が良ければ服装は何でもいいと考えられますが、
やはり怪我を防ぐためにも動きやすい格好が無難です。
引っかかるアクセサリーやポケットが無く、伸縮性のある素材で出来たズボンを選ぶのが好ましいでしょう。
上はTシャツやスウェット、フードの無いパーカーなど動きやすく余計な装飾の少ないものが理想的です。
靴はショックを吸収するために靴底の柔軟なスニーカーが最適と考えられます。
ある程度グリップ力のある形状のソールであれば、壁などを登る際には心強いでしょう。
こうした服装選びは路上のファイトを想定するうえでも重要になります。
普段からなるべく動きやすい服や履き慣れた靴を選び、いざというときに備えましょう。
(護身の観点から服装を選ぶようになると、自然に危険な相手の外見的特徴も捉えられるようになります)
初心者でも出来る3つの動きで「逃げる」を極める
今回は初心者でも出来る簡単な動きからパルクールを「逃げること」に活かす考え方をお伝えしたいと思います。
ここで紹介するテクニックは強度の高い全身運動にもなるため色々な部位の筋肉を同時に鍛えられますし、身体の使い方も身につきます。
しっかりと準備運動をしてから、地域社会に迷惑のかからない場所で、安全に配慮して行ってください。
(目安として最低限必要な体力の指標を示しています。参考にしてください)
前転受身(難易度:☆ 必要なスキルなど:特になし)
体育の時間に教わったという方もいらっしゃるかもしれませんが、
前転しながらの受身です。
高いところからの着地や前のめりに転倒した際に、安全にショックを逃がすテクニックであり、
相手に倒された場合にも応用できます。
腕から肩、背中という順番で地面に触れ、最終的には膝立ちのような姿勢で起き上がります。
お腹を見るようにして頭を巻き込み、正面よりもやや斜め前方に転がるのがポイントです。
セーフティ・ボルト(難易度:☆☆ 必要なスキルなど:ジャンプ力・バランス感覚)
腰から胸の高さにある障害物を素早く飛び越える技です。
身体を斜めにして障害物に向かってジャンプし、対角線上にある手足をついてバランスを取ります。
(左手をついたら右足を、右手をついたら左足を障害物の上に置くイメージです)
そこから素早く踏み切ったほうの足を抜いて、前に着地します。
最初は比較的低い障害物を使って、ゆっくりと動作を確かめながら繰り返すといいでしょう。
(跳び箱の”閉脚跳び”のように両手をついてその間から両脚を抜くように飛び越えることもできます)
ウォール・ラン(難易度:☆☆☆ 必要なスキルなど:ジャンプ力・上半身の筋力)
壁を蹴って駆け上がり、身長よりも高い障害物を踏破するテクニックです。
壁に向かって助走をつけて飛び込み、片方の足のつま先で強く壁をキックして上昇します。
そこから両手で壁の頂点をしっかりと掴み、上体を引き起こして登ります。
壁を駆け上がるためにはある程度勢いをつけた助走が必要であり、
壁を登る際には上半身の力がカギになります。
懸垂を正しいフォームで10回以上出来ることが一つの目安だと考えてください。
最初は壁を蹴って飛び上がる動きだけを何度も繰り返し練習しましょう。
いざとなったら「逃げるが勝ち」
あなたは外国人の集団や刃物を持った相手と対峙することになったとして、真っ先に何を考えますか?
恐らく大半の方が「逃げる」ことを優先に考えると思われます。そしてそれは正しい判断です。
ですが「逃げる」といっても、ただ全力疾走すればいいわけではありません。
なるべく生存率を上げるためにも、使えるものは全て使い、賢く安全に、しかし大胆に走ることが肝要です。
日本の繁華街であれば自転車や看板などを倒しながら逃げるのが効果的であり、
もしも高い場所や狭い場所に逃げられれば、相手がバイクや車で追ってきても何とかなります。
相手と直接争う必要が無く、怪我のリスクを最小に出来る「逃げる」という選択肢を、
いつでも一つの切り札として確保しておきましょう。
そのために普段から身体を鍛え、ストレッチなどで怪我の予防に努めることを忘れずに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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