今日から始める護身術24【ガードの基本】

今日から始める護身術24【ガードの基本】

いつも心に一隻の幽霊船を。どうもサイコ田中です。

今日はシリーズ「今日から始める護身術」の第24回です。

この記事では護身はもちろん格闘技の分野においても攻撃以上に重要となる、

ガードの基本について語りたいと思います。

トラブルに巻き込まれた際のダメージを最小にするために、正しい攻撃の防ぎ方を覚えましょう。


頭部を保護することの大切さ

護身や格闘技のみならず、

災害時などの非常事態においても頭を守ることはとても重要です。

まず顔面には眼球、鼻、人中など急所とされる部位が多数集中しており、

これらを強く打たれると最悪の場合命に関わります。

また言うまでもなく頭には人体の生命維持に関わるあらゆる機能の中枢にあたる脳があります。

脳は強い衝撃を受けると一時的に機能が低下するか、最悪の場合は機能停止してしまいます。

脳の機能停止はほとんどの人間にとって死を意味し、緊急時においては適切かつ早急な処置が求められます。

もしも頭に強い衝撃を受けた場合は日常生活に支障が無くとも病院で精密検査を受け

必要な治療を必ず受けましょう。

またバイクに乗る際はもちろん工場などで危険な作業に臨む際は必ずヘルメットを着用し、頭部を保護することに努めることが大切です。

(地震などの災害時においても、頭を守ることを徹底しましょう)


「やられる!」と思ったときに試したい3種のガード

路上のファイトで攻撃者が真っ先に狙うのは言うまでも無く顔面(頭部)です。

ここではとにかく頭を保護することにのみ着目した基本のブロックを3種類紹介します。

格闘技経験の無い方にもイメージしやすいよう、自然な日常動作をベースにしています。

ぜひ参考にしてみてください。

 

ヘルメット・ディフェンス(ヘルメット・ガード)

頭を抱えるようにする、最も基本的な防御姿勢です。

仕事や勉強に疲れて思わず頭を抱えてしまうときはありませんか?

そのポーズは、そのまま頭部への攻撃を防ぐことに応用できます。

やり方は簡単、顎を引き、後頭部を両手で包むようにして頭を抱えるだけです。

しっかり肘を上げて腕で三角形を作り、こめかみから顎のラインを保護するのがポイントです。

(腕で三角形を作ることから、トライアングル・ディフェンスとも呼ばれます)

このように腕から肩、首のラインで三角形を作るのがポイントです。

この形でもOK。顎を引くことは大切ですが、目線が下がらないよう気をつけましょう。

 

クロスアーム・ブロック

腕を交差させて顔面と側頭部を守る、ベアナックルボクシングの基本的なディフェンス技術です。

何も難しいことはありません。

仕事の休憩時間や学校の授業中に、机に突っ伏して顔を伏せるようにして休むことがありますよね。

その格好を立ったままでやると、自動的にクロスアーム・ブロックができます。

ポイントはしっかりと顎を引き、

交差させた左右の腕で眉毛の少し上のほうをしっかりと覆うことです。

このブロックは腕の位置を少しずらすことでアッパー(垂直軌道の強いパンチ)に対応できるのが大きな特徴です。

 

ヒットマンスタイル・ディフェンス

ヒットマンスタイルはデトロイトスタイルとも呼ばれ、ボクシングの代表的な構えの一種です。

この構えの特徴は頭部のみならずボディの保護にも対応している点であり、

上体の細かな動きとの相性が良く、主にパンチをかわすことに特化したスタイルと言えます。

路上においては相手の話を聞きながら顎に手をやり、考え込むようなポーズをとることが有効です。

この格好は自動的にヒットマンスタイルの形になっており、

不意の攻撃を受けた際も顎やボディを守ることが出来ます。

何かトラブルになったとき、

ファイティングポーズを取ると相手を刺激する場合があるため、このような立ち方が安全です。

腕で胴体を保護し、しっかり顎までカバーすることがポイントです。


身を守るための仕草を癖にするのが近道

とにかく非常事態に求められるのは反応の早さです。

殴られると思ったらすぐに顎を引いてガードの体勢を作ることがダメージの軽減に繋がります。

緊迫した場面では頭で考えても追いつかないことがほとんどですから、

普段から上で紹介した身を守るためのポーズを何気ない仕草の中に取り入れて、

癖にすることが肝要です。

片手で軽く頭を抱えるポーズを取ったり、そっと顎に手を添えたりしてもいいでしょう。

カッコつけていると思われてもいいのです。

その癖が、いざというときあなたやあなたの大切な人を守るためのヒントになります。

どんどんカッコつけて、ガードの基本を自分のものにしましょう!

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。