自分より大きな相手と向き合う際に出来ること
- 2019.10.14
- 護身術
いつも心に1件の怪しい留守電を。どうもサイコ田中です。
突然ですがあなたは、クマと闘って勝てますか?
今回は護身術における最大のテーマの一つである、
自分より大きな相手との向き合い方について語りたいと思います。
もしも路上で巨漢に絡まれたり、体の大きな外国人とトラブルになったとき、
あなたにはどんな選択肢があるのでしょうか。
自分より大きい相手との争いは文字通り「命がけ」
失望してしまう方もいるかもしれませんが、最初に結論だけ書いてしまいます。
自分よりも体の大きな相手を倒すのは、ほぼ不可能です。
合気道のように、大きな相手をポンポン転がす魔法のような技も存在しません。
基本的に身体の大きさ=力の強さですから、
・つかまれたら簡単に振り回される
・圧倒的な力で一方的に殴られてノックアウト
・子供のように投げられてマウントを取られる
といった状況に陥り、ほぼ勝ち目はありません。
もしも目の前に立った時点で相手が自分よりも大きいと明らかにわかるような場面では、
命を落とすことまで想定しなくてはなりません。
そして生き残るため、少しでもダメージを軽減するために、死に物狂いの抵抗が求められます。
大きな相手と向き合う際にあなたが出来る3つのこと
ここではあなたが実際に自分よりも大きな相手とトラブルになってしまった際に出来ることを、
想定されるシチュエーションに別けて3つ、紹介したいと思います。
どんなときでも最後まで諦めないこと、抵抗し続けることが大切です。
厳しい状況の中でも、最善を尽くして生存率を少しでも高めましょう。
争う意思が無いことを言葉や態度で示す(争いを避ける)
これはどのような状況でも当てはまることですが、
まずは「ごめんなさい」です。
たとえあなたが悪くなくても、「すみません、許してください」という態度や言葉は必要です。
そもそも大前提として、自分より大きな相手とトラブルになった時点であなたの負けですから、
きちんと降参の意思を示すことが何より大切です。
相手が外国人なら「I’m sorry」で十分です。
争う意思が無いことと、負けを認めて立ち去る意思を明確にすることを心がけましょう。
全力で逃げる
問題なのは、話が通じない場合です。
あなたがどれだけ争いを避けようと働きかけても、
相手があなたを傷つけたい「危険な人物」なら、話は別です。
この場合はいつ危害を加えられてもおかしくありません。
逃げられるチャンスがあるなら一分一秒でも早くその場から離れ、
明るい通りや人が集まる場所に逃げましょう。
それが難しいなら、とにかく相手と距離を置く努力をしつつ、警察を呼んでください。
可能な範囲で抵抗を試みる
これは、はっきり言って最終手段です。
本来自分よりも大きな相手と対峙することは、
凶器を持った相手と同様に徹底して回避すべきです。
ですが話も通じない、逃げ場もない状態では選択肢が他にありません。覚悟を決めましょう。
体の大きな相手と向き合うときのルールは至ってシンプルです。
・素手で戦わない
・つかまれる距離に入らない
・急所攻撃を狙う
この3点を抑えつつ、相手からの攻撃をなるべくまともにもらわない努力をするのが肝要です。
手に持っているものや、身近な金属類、重いものや鋭利なものは全て武器にしましょう。
相手の手が届く間合いに入ることは死を意味します。
長いものを振り回したり、フットワークを使って一定の距離を保ってください。
もしも武器になるものがなく、相手の間合いに入ってしまった場合、
金的や眼球、喉などの急所に打撃を加えて脱出しましょう。
下手な攻撃は命取りです。手を出す際は、一切ためらわず、一撃で止めをさすつもりで打ちましょう。
生半可な攻撃で相手を刺激してしまった場合、命の保障はありません。
大きい相手を「倒す」のはあまりにも困難だが……
大切なことなので繰り返しますが、自分よりも大きい相手を倒すのはほぼ不可能です。
ほとんどの格闘技が体重という明確な基準で階級別になっていることからも明らかなように、
身長5センチ、体重1キロは体感的にかなり大きな差になります。
これが10センチ、5キロと差が広がった場合、文字通りそこには大人と子供ほどのギャップが生じます。
相手が体格的に勝っている場合、護身における最終目標は相手を倒すことではなく、
ダメージを最小にしながら逃げ切ることに変わります。
巧みな話術でかわす、お金を握らせる、土下座をする……なんでもいいのです。
真っ向から対峙するような状況を避けるために、出来る限りのことをしましょう。これは相手が刃物などを手にしている場合も同じです。
身の危険を感じたとき、強い不安に襲われたときは、
まず逃げることを考えてください。
それはみっともないことでも、かっこ悪いことでもありません。
あなたやあなたの大切な人の命を守るために、
いつでも「逃げる」という選択肢があることを忘れないでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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