【今日から始める護身術25】相手の反応を利用する
- 2019.11.23
- 護身術
いつも心に一つの怪しい小包を。どうもサイコ田中です。
今回はシリーズ「今日から始める護身術」の第25回として、
相手の反応を利用したスマートな対処法をご紹介します。
よくある路上トラブルやつかみ合いのファイトなどに応用できるアイデアとなっていますので、
身を守ることに興味をお持ちの方はぜひ参考にしてください。
相手の意表を突くトリックを武器に
今すぐあなたを殴ってやろうと思っている危険人物も、
あなたが想定外の行動に出ると戸惑いが生じて動きが止まります。
例えば管理人がセキュリティ時代によく用いていたトリックに、
「死んだフリ」がありました。
酔った女性客ははっきり言って面倒です。力づくで制圧するのも気が引けますし、
かといって何もしないでいると他のお客様にご迷惑をおかけすることになります。
直接やりあう訳にもいかないので、私はとりあえず相手に手を出させて、
後は大げさに痛がったり苦しがったりして、緊迫した空気を作ることに徹していました。
目の前で人が倒れたとき、どれだけ興奮している人物もさすがに少しは冷静になります。
倒れた私を見て我に返った女性客を他のスタッフが店の外へ誘導するという流れは決して珍しくありませんでした。
ちょっとしたパニックになりますし、楽しい雰囲気が台無しになってしまいますが、
このような方法であれば基本的に誰も傷つくことがありません。
護身の理想形はいつも、「(互いに)無傷でその場を立ち去ること」です。
あなたが機転を利かせて相手が思ってもいないようなリアクションをとることで、
自分はもちろん周囲の誰も傷つけずにその場を収める方法は必ずあります。
「逃げる」以外のスマートな選択肢が思い浮かんだら、積極的に試してみてもいいかもしれませんね。
相手の反応を利用した3つの護身テクニック
ここでは相手の反応を利用して身を守るテクニックを3つ紹介します。
路上でのちょっとした口論からつかみ合いのリアルファイトまで幅広く対応したアイデアとなっています。
フィジカルの強さにもそれほど依存しないので、体力に自信のない女性や高齢の方も参考にしてください。
わざと相手の思い通りに振る舞う
よくわからない難癖をつけて恫喝してきたり、
言葉や態度で威嚇してくる相手にはわざと負けを認めるリアクションが有効です。
脅迫めいた言葉や態度で威嚇してくるような人間は大抵の場合、
とにかく相手より優位に立つことでクソみたいな自尊心を保つことに必死です。
このタイプの攻撃者にはさっさと負けを認めて、ひたすら下手に出ることによって、
一瞬でも相手に満足感や優越感を与えておけば、大きな隙が生まれてきます。
例えば自転車ですれ違いざまにどこかがぶつかって怪我をしたとかで、
慰謝料だの治療費だのを要求してきたような場合は、
気持ち悪いぐらい相手に媚びて気分を良くさせたら、
そこら辺の適当な喫茶店にでも連れ込んで(物騒な言い方ですが)、
「トイレに行く」と言ってさっさと店から出ましょう。
出入口が見えない席に相手を座らせるのがポイントです。
(何か飲み物を頼んでから店を出ると相手の財布にもダメージを与えられます)
キレた女性には黙って殴られる
怒ると何をするかわからないといった意味では、女性は男性よりもはるかに危険です。
実は殴り合いの喧嘩に発展して一番恐ろしいのは女性同士のファイトです。
なりふり構わず暴れ散らすので周囲も迷惑する上に、
互いに相手をノックアウトする力はないので、ファイトは無駄に長引くという始末の悪さです。
一度女性が口論から手を出す流れに移ると、もう周囲の第三者には止める術がありません。
(力づくで押さえつけてもいいのですが、どちらに非があるかが明確でない場合は恐らく逆効果になります)
とにかく面倒なことこの上ないので、激しく暴れているほうの女性に黙って殴られるのが楽です。
上に述べた通り、基本的に女性には相手をノックアウトするパワーはありません。
殴られても全然平気です。なので相手の気のすむまで殴らせたら、言葉でなだめにかかると言うのが最もスマートです。
大げさに痛がったり、苦しむふりをするのも有効です。
人を殴るのが楽しいとか、相手が苦しむのを見るのが好きという物好きは滅多にいません。
どんな興奮状態でも自分の行為で相手が傷ついたという事実は人を冷静にさせます。
相手が女性ならば、黙って殴られるという選択肢は全然ありだと思っていいでしょう。
(ガラス瓶やナイフなどを振り回している場合は別です)
手を触らせる・腕をわざと掴ませる
つかみ合いのファイトになると、素人の大半が服や体の一部をつかもうとします。
そういう時は、黙って掴ませておくのもありかもしれません。
基本的に人は、自分の差し出した手が払われたり、離されたりした場合は、
すぐに相手の手をつかみ返そうというアクションを見せます。
この反応を使って、徹底的に相手の意識を顔の高さに集めたら、
いきなり金的(股間)に蹴りを入れるのがスマートです。
手の取り合いや腕のつかみ合いに集中し始めると、どうしても下半身への注意がおろそかになります。
そういう時はいきなり蹴りが飛んできてもすぐには反応できません。
逆に、相手の足を強めに踏んだりして下半身に意識を向けさせておいて、
いきなり頭突きや肘打ちを顔面に叩き込むというテクニックもあります。(少々汚いやり方ですが)
相手が手をつかもうとしたり、腕を取ろうとしているのがわかったら、
黙ってそのままにさせておいて、
不意打ちの一発を狙うのが実は一番簡単かもしれません。
(腕を払ったり掴まれた状態から抜け出す技術とは真逆の考え方なので意表を突けます)
緊迫した場面こそ相手の反応に注意を
トラブルの現場では、なかなか冷静さを保てません。
相手は興奮しているし、自分は何が起こったかよくわからない―ー。
このような状況下で冷静に周りを見て次の動きを考えろと言われても、なかなか無理があります。
だからこそ、相手の反応や言葉に注意を払うことが大切になってきます。
相手が何に対して不満を感じてキレているのか、何に憤っているのか、
自分に対して何を求めているのかをくみ取ることは非常に重要です。
ましてあなた自身に全く非がない場面では、それを明確にするうえでも、
相手の言葉に耳を傾けていくことは一つの前提条件です。
相手をロジカルに論破したり、説き伏せようとするのではなく、
あくまでもなだめて落ち着かせることを意識して、「聞き役」に徹するのがポイントです。
相手が暴力的な言葉や脅迫めいたキーワードをちらつかせた場合は、
スマートフォン等でやり取りを録音しておけば、相手を法的に葬り去ることも可能です。
基本的に日本人同士でいきなり殴り合いの喧嘩にはなりません。
まずは相手の話を聞き、トラブルの根底に何があるのかが見えてきたら、それから対応を考えても遅くはないでしょう。
現場からダッシュで逃げるという選択肢があることもお忘れなく。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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