【一人で出来る】護身術における効果的なフットワーク
- 2019.11.25
- 護身術
いつも心に1錠の鎮痛剤を。どうもサイコ田中です。
よく格闘技ではフットワークが大事と言われますが、
軽快かつアグレッシブな足運びは護身の観点においても重要です。
今回は護身術における効果的なフットワークの活用方法を、
一人でも出来る練習方法とセットでお伝えします。
都会人は誰でもフットワークを知っている?
「何言ってるんだ……?」と思われてしまうかもしれませんが、
都会にお住まいの方は、無意識にフットワークを使って生活しているとも言えます。
フットワークは基本的に、相手と適切な(安全な)距離を保つためのテクニックです。
それは雑踏の中を歩くときや、混雑した駅の中をすり抜けるときにも使われています。
群衆の流れにうまく合わせて歩かないと、足を踏まれたり、前の人の踵を踏んだりしてしまいますよね。
ほとんどの人は集団全体の動きを見ながら歩幅や歩く速さを調節していると思いますが、
この考え方はフットワークの使い方と共通しています。
相手の間合いに入らないように距離感を調整し、前後左右に動き回ることと、
足を踏んだり踏まれたりしないために歩幅やペースを調整することはとてもよく似ています。
人口密集地にお住まいの方は普段意識されることは少ないと思いますが、
実は危険な相手と適切な距離感を保つための考え方や動き方が身についているかもしれませんね。
一人でも練習できる護身用フットワークとその使い方
ここでは一人でも練習できる実戦的な護身用のフットワークを3つ紹介します。
具体的な例と共にそれぞれの使い方についてもお伝えしますので、
自己防衛能力を少しでも高めたいという方はぜひ参考にしてください。
バック・ペダル(Back-pedal)
何も難しいことはありません。
その名の通り、自転車のペダルを後ろ向きに漕ぐときのように足を運んで、
前を向いたまま後ろへ下がるフットワークです。
路上で刃物を持った危険な相手と遭遇した場合、普通に背中を向けて逃げてしまうと、
最悪の場合後ろから刺されて致命傷を負うことになります。
相手のほうを見たまま素早く後ろへ下がるフットワークを覚えておけば、
確実に安全な距離まで後退できるでしょう。
一人で練習する方法としては、
とにかく後ろ向きにダッシュすることを繰り返すだけで十分です。
筋トレの前にウォーミングアップの一環として取り入れてもいいでしょうし、
クールダウンとしてトレーニング後に行うのもありでしょう。
ただ真っ直ぐ下がるだけでなく、左右に円弧軌道を描きながら、
斜め後ろにステップできるようになると実用性が向上します。
シャッフル(Shuffle-steps)
リズムよく横に小さく跳ぶだけの簡単な動きです。
よく準備運動などで取り入れられる動きなので、イメージしやすいかと思います。
相手が武装していたり体格差が大きい場合、その場に棒立ちでいるのは大変危険です。
横に小さくステップするだけでも相手は狙いを定めにくくなるため十分効果があります。
練習方法としては、
クロスステップなどの準備運動の中で、ただ横に飛び続ける動きを取り入れるだけでも問題ありません。
両手を広げてバランスを取り、リズムよく一定の歩幅を保ちながら動くのがポイントです。
慣れてきたら電柱やパイロンなど目印になるものを中心にして、
円を描くようにステップできるようになると尚効果的です。
ステップ&スライド(Step and Slide)
最も基本的なフットワークの一つです。
前後左右に一定の歩幅を維持して移動できるため、相手と距離を保つのに適しています。
素手でのリアルファイトなどの場面において重要となる動きです。
練習方法としては、
基本の構えを作り、そこから前に進むときは前の足を一歩踏み出し、
後ろに下がるときは後ろ足を一歩下げるという動きを繰り返すのが簡単です。
進みたい方向にある足を最初に一歩踏み出し、
そこからもう片方の足を元の位置に戻すことを意識してください。
(右に行きたいなら右足を先に、左なら左足を先に踏み出すということです)
基本の構えに戻ることを意識して、前後の動きから練習してみましょう。
フットワークを覚えるならボクシング一択
上で紹介したのは全て、ボクシングの基本的なフットワークです。
ボクシングは言うまでもなく、フットワークありきの技術体系であり、
交戦距離を適切に保つことがすべてのカギとなる格闘技と言っても過言ではありません。
頭一つ分のディフェンスから体ごとその場からいなくなるフットワークまで、
とにかく移動しながらの攻撃にこれほど特化した格闘技は他に類を見ません。
本気で使えるフットワークを覚えたいという方には、ボクシングを学ぶことを強くお勧めします。
都市部ではフィットネス感覚で始められるジムも増えています。
身体を絞るついでに身を守るための実用的なテクニックを覚えられるなら一石二鳥です。
空手など他の格闘技では絶対に身につかない華麗なフットワークを、ぜひ自分のものにしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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