催涙スプレーを使う際の注意点
- 2019.08.22
- 護身術
いつも心に1人前の味噌ラーメンを。どうもサイコ田中です。
身体能力が低い人や格闘技の経験が無い人が身を守るためには、
どうしても武器や道具が必要になります。
ですがどんなツールも正しい使い方やデメリットを把握しておかなければ、
かえって自分の身を危険にさらすリスクを抱えていることも事実です。
今回はメジャーな護身用ツールである、
催涙スプレーを使う際の注意点と問題点について語りたいと思います。
護身用ツールは「お守り」ではない
ツールに関するよくある勘違いに、「とりあえず持っていれば安心」というものがありますが、
そんな便利で安全な道具はこの世にありません。
いざという時すぐに取り出して使えなければ意味がありませんし、
使い方を間違えれば自分や全然関係のない第三者を傷つける恐れもあります。
ツールは明確な目的と意図を持って初めて作用する道具です。
正しい使い方や所持していることのリスクを十分に把握しないまま購入して携行するのは好ましくありません。
催涙スプレーに限らずどのような護身用ツールも、「なぜ必要なのか」「何のために持ち歩くのか」を明確にし、
どうしても自分に必要だと思う場合にのみ導入するようにしましょう。
催涙スプレー3つの課題と代替スキル
例えば警棒やナイフなどは隠すのが難しく、タクティカルペンなどは最低限武術の経験が必要といった具合に、
どんなツールも問題を抱えています。
催涙スプレーは誰でも手軽に使えて効果があることを主な謳い文句にしていますが、
そんな都合のいい道具はこの世に存在しません。
催涙スプレーが抱える問題点と、それに替わる効果的な対処法について見ていきましょう。
正しく使うためには練習が必要
どんな技術や道具についても言えることですが、正しく効果的に使うためには、
ある程度の訓練が必要です。
催涙スプレーもただポケットやカバンに入れているだけでは何の意味もありません。
すぐに取り出して相手の顔に真っ直ぐ噴射するまでの一連の動きを、淀みなく正確に繰り返せなくてはなりません。
セーフティなどの安全装置や補助機能があるものについてはきちんと取扱説明書を読み、
いざという時「あれ、動かない」ということが起こらないよう注意する必要があります。
催涙スプレーにしても何にしても、すぐに取り出して使うのは簡単ではありません。そんなものより、
既に手にしているものを武器にするほうが確実で安全です。
例えば飲みかけのペットボトルやアルミ缶を持っているなら中身を相手の顔にぶちまければ動きを止められます。
カバンから催涙スプレーを取り出すよりも、カバン自体を振り回したほうがよほど動きも早く、抑止力にもなります。
とにかく後始末が大変
身を守るために催涙スプレーを使うのはいいですが、
ニオイや衣類の汚れは想像を絶します。
換気設備の乏しい屋内や狭い場所で使用した場合、長時間にわたり人が近づけなくなったり、
使用した本人がダメージを受けることにも繋がります。
警察官が現場に到着した際も、スプレーを食らった相手がまともに話が出来るようになるまで時間がかかったり、
パトカーの車内が汚れたりニオイがこもったりするので文句を言われることもあります。
狭い場所でトラブルになった場合は相手が武装していない限り素手で処理するのが確実かつ安全です。
徒手格闘で制圧できれば公共の施設や互いの衣服を汚す心配もなく、それほど大事にもなりません。
身の危険を感じて催涙スプレーを使ったらパトカーと救急車、消防車が押し寄せてきたなんて笑えませんよね。
ツールを使う際は、後始末やその後の刑事手続きについても考慮が必要です。
持っているだけで捕まる可能性も
催涙スプレーに限った話ではありませんが、護身用のツールはそのほとんどが所持しているだけで非常にグレーなものであることも確かで、
催涙スプレーに関しては「ただ所持していただけ」で任意同行、書類送検にまで至った事例もあります。
正当な理由なくこれらの道具を持ち歩くことは軽犯罪法に抵触するため、基本的に好ましくありません。
どうしても身を守るために道具が必要であれば、
持っていても不自然でない「普通のモノ」を武器にするのが理想的です。
こちらの記事でツールの代替となる一般的な道具の代表例をいくつか紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
素手よりも重い責任と覚悟が必要
素手で攻撃者と向き合うことは、どのようなシチュエーションでもあまり望ましくありません。
その一方で、道具には素手以上のリスクがあることも確かです。
過剰防衛に問われたり、職務質問を受けた際はややこしいことになりかねません。
催涙スプレーなどは女性や身体の弱い人が身を守るために理想的な道具であることには違いありませんが、
使い方を間違えれば更に大きなトラブルや事件に発展する恐れもあります。
ツールの購入を検討する際は、それらを所持する意味を注意深く確認したうえで、
本当に必要なものかどうかを見極めることが重要と言えるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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