お酒の席で身を守るために知っておきたいこと

いつも心に1台のゲーミングPCを。どうもサイコ田中です。

いよいよ今年(2019年)も終わりが近づいてきました。令和元年、皆さんはどのような1年を過ごされたでしょうか。

毎年この時期になると増えてくるのが、忘年会や新年会などに伴うお酒の席です。

今回はそんなお酒の席で身を守るために知っておくべきことについてお話ししたいと思います。


飲み会には無理に参加しなくていい?

昨今は飲み会に顔を出さない人が増えていると言われていますが、真っ当なことのようにも思えます。

まず飲み会にかかる費用ですが、どんなお店で飲むにしても最低3000円前後はかかってきます。

(1万円近くなるという方もいらっしゃるかもしれません)

全く飲まない、食べないとしてもこれだけのコストがかかるのですから、そもそも下戸という方には全く意味のない出費に違いありません。

更にお酒の席におけるコミュニケーションですが、これは元々人と話すのが好きとか、人と接するのが得意な方には問題ないかもしれませんが、

私のように人見知りが激しかったり、そもそも人と積極的にコミュニケーションを取りたいと思っていない人にとっては苦痛でしかありません。

このように、それが「当たり前」とされている飲み会への参加ですが、冷静に見つめていくと無駄が多いことに気づきます。

あなたの大切な人生の1日、1時間は、それが仕事の時間でもない限り、すべてあなた自身のものです。

これから参加する飲み会が本当に自分の人生にとって価値あるものかどうか、ほんの少しでも疑問があるのならば、

無理に参加する必要はないかもしれません。

時間もお金もエネルギーも、本当に価値があると信じられる物事のみに投資すべきではないでしょうか。


お酒の席で気を付けたい3つのポイント

ここでは主にお酒の席で注意すべきことについて、3つの項目に分けてお話ししたいと思います。

初めて飲み会に参加するという大学生の方や、お酒の席で不安を感じるような社会人の方は参考にしてください。

 

自分の分をきちんと飲み切る

どんなにお酒が苦手でも、とりあえず最初の一杯はきちんと飲み切りましょう。それが一般的なマナーとされています。

もしもお酒が苦手ならその後はどれだけすすめられてもきちんと断り、ソフトドリンクに切り替えましょう。

席を立つとき、グラスにまだ残っているという状態は致命的です。

危ない薬を混ぜられたり、さらに強いお酒にすり替えられてもほとんどわかりません。

席を立つ前に自分の分をきちんと飲み切り、人から出されたものに何の疑いもなく手を付けることは絶対に避けましょう。

これは女性に限った話ではありません。

自分の身を守るために、たとえ酔った状態でも一定の注意力を維持することが大切です。

 

他の客や若者のグループに注意する

店に入ったとき、大学生のサークルや若者のグループがいないかを確かめましょう。

このような対象は酔って揉め事を起こしたりする確率が高く、トップクラスの危険因子と言えます。

席を予約している場合は仕方ありませんが、もしも席を変えられる状況ならそのような集団からは距離を置き、

多少面倒でもお手洗いには二人以上で向かうのが無難でしょう。

また若者の集団のみならず、一般客の中にも酔っぱらってトラブルを起こす危険人物は紛れています。

このような人物を見分けるのは困難なうえに、ほんの些細なことをきっかけにしてトラブルに発展します。

自分や関係者が泥酔しないように気を配り、言動には普通のお店以上に注意を払いましょう。

明らかに好ましくないと判断できる人物が店内に確認できるような場面では、たとえキャンセル料を払ってでもお店を変えるべきです。

何かがあってからでは取り返しがつきません。楽しい時間を過ごすためにも、想定されるあらゆるリスクを最小にすることを最優先にしましょう。

 

机やテーブルの上の”凶器”に気を付ける

護身の観点で見たとき、お酒の席には凶器が溢れかえっています。

酒の空き瓶、食器類、陶器またはガラスの灰皿、ワインオープナー……挙げだすときりがありません。

このような凶器に相当するものが泥酔している人物や酔うと性格が豹変する人物の近くにないか確認し、

もしもあればさりげなく遠ざけるなどの工夫は絶対に必要です。

お酒の席でファイトに発展した場合の最もメジャーな攻撃手段は、酒瓶による殴打に違いありません。

ビール瓶などの扱いには十分注意し、飲み終わった空き瓶などは速やかに片付けるか、お店の方に運んでもらいましょう。

誰もが手に取れるような場所に並べておくなどはもってのほかです。

「そんなことは起こらない」ではなく、自分や周囲の人が危険に晒された場面を実際に想像し、

そのリスクの大きさを重く受け止めるべきです。

ビール瓶のようなもので殴打された場合、仮にブロックできても軽傷では済みません。

割れた破片で関係のない第三者が怪我をする恐れさえあるのです。

たとえ相手が女性でも、凶器になるようなものを簡単につかませないよう十分に注意しましょう。


お酒は適切な量をゆっくりと

お酒の席で最も恐ろしいのが、急性アルコール中毒です。

一気飲みなどにより短時間にアルコールの血中濃度が上昇することにより起こるものですが、

適量をゆっくりと楽しみながら飲めば、通常は回避できるトラブルです。

自分が泥酔して周囲に迷惑をかけないためにも、お酒との距離感は一定を保ち、

危険な飲み方や飲みすぎには十分気をつけましょう。

また言うまでもなく飲酒運転は重罪です。

「飲んだら乗らない、飲むなら乗らない」を徹底し、楽しく安全に忘年会シーズンを乗り切りましょう。

こまめな水分補給も忘れずに。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【防犯】年末年始を楽しく安全に過ごすために【護身】

いつも心に1リットルの水素水を。どうもサイコ田中です。

年末年始、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

クリスマスにお正月、忘年会に新年会……様々なイベントや会食の機会が出てくると思いますが、

残念ながら楽しいことばかりとも限りません。

今回は年末年始を楽しく、そして安全に過ごすためのヒントをお届けします。


年末年始は犯罪も増加する

一般的に年末年始は窃盗などの犯罪件数が増加する傾向にあります。

近年の日本では貧困などを背景とした無理心中や強盗殺人、暴行事件などが多く発生しています。

これらの犯罪被害に遭うリスクを少しでも減らすために、常にニュースや報道の内容に気を配り、

各々の危機管理に対する意識を強化していく必要があります。

日本は世界的に見ても治安の面に優れ、警察の捜査能力は年々向上しつつありますが、

「私は大丈夫」「自分には起こらない」などとは決して考えず、

いつでも自分が被害者になる可能性があることを忘れてはいけません。

年末年始は精神的に追い詰められた社会人や高齢者などが増加し、

想像もできないような凶行に走るケースも十分も考えられます。

電車の車内や駅、人の集まる場所などにおいては、普段以上の警戒心と危機感を持つことが大切です。


年末年始を安全に過ごすための3つのルール

ここでは年末年始を楽しく、そして安全に過ごすために守るべきルールを3つ紹介します。

自分や家族、友人が犯罪の被害者・加害者にならないためのポイントをまとめています。

学生の方も社会人の方もぜひ参考にしてください。

 

お酒には十分気を付ける

お酒の席ではついつい羽目を外して騒いでしまいがちですが、護身の観点ではやはり好ましくありません。

自分も相手も酩酊状態の場合は命に関わるような怪我をするまで暴走してしまうケースも珍しくありませんし、

行為のみならず言葉で知らず知らずのうちに暴力を振るってしまう恐れもあります。

お酒の飲みすぎには十分注意し、友人や同僚などが飲みすぎてしまった場合、

ある程度酔いが醒めるまでそばを離れないように気をつけましょう。

女性はなるべく終電までに帰宅することを心がけ、

男性から渡された飲み物には自分から手を付けないようにしましょう。

また言うまでもなく飲酒運転は犯罪です。

「飲んだら乗らない、乗らせない」を徹底しましょう。

 

スリ・窃盗に対する備えを

治安のいい日本ですが、年末年始はまた話が違ってきます。

食事や買い物などで大金を持ち歩く機会が増える年末年始は、

スリや窃盗に対する警戒が普段以上に求められます。

身の丈に合わない金品は持ち歩かず、人の多い場所や雑踏はなるべく避けましょう。

路上で強盗やひったくりに遭うことも想定し、必要なら催涙スプレーや防犯ブザーなどのツールを携行してもいいでしょう。

・駅や電車の車内

・初詣などで賑わう神社や寺院

・ショッピングモール

このような場所はスリや窃盗が多発します。

大金や貴重品は持ち歩かず、特別な事情がない限り近づくことを避けたほうが無難でしょう。

 

外出時はしっかり戸締りの確認を

帰省はもちろん、海外で余暇を過ごされる方も多いと思います。

先述した通り、年末年始は窃盗などの被害が増加する傾向にあります。そこにはもちろん、住宅への侵入も含まれています。

1週間以上家を空ける場合はきちんとすべての窓やドアにカギをかけ、

雨戸まで閉めておくのが理想的です。

洗濯物などを干しっぱなしにするのは「ここは留守です」とアピールするようなものです。逆効果になるので絶対にやめましょう。

またコンビニや飲食店に出かけるわずかな時間も油断はできません。

普段以上に戸締りの確認を徹底し、帰宅時にどこか不審な点があれば、すぐに警察へ連絡しましょう。


楽しい時間こそ冷静に

親しい友人や親せきと食事を囲んでお酒を酌み交わす……楽しく貴重な時間ですが、

だからこそ一定の冷静さを保つことも必要です。

普段どれだけ温厚な人もお酒が入ると性格が変わってしまうことは珍しくありませんし、

根拠のない全能感に支配されて非現実的な行動を取ってしまう可能性もあります。

どんなときも冷静でいようとすると、何事も楽しめなくなってしまいそうですが、

本当に楽しい時間を守るためにも、誰か一人は冷静でなければいけません。

周りが楽しく騒いでいるなか、あなただけが周囲を冷静に見まわしていると、

なんだか浮いているような、取り残されているような気持になるかもしれませんが、それは違います。

あなたが状況を冷静に俯瞰できているからこそ、他の人が食事や会話に100%集中できるという考え方もあるのです。

もしも会食の席やイベントなどの会場で虚しさや孤独のようなものを感じても、それを悲観することはありません。

何らかのきっかけでパニック状態やトラブルに陥ったとき、あなたの冷静さや視野の広さは、必ず周囲の人々を救うことに役立ちます。

もしも冷めている自分が嫌になったときは、一人でゆっくりお酒を飲みましょう。

誰にも迷惑のかからない楽しみ方ができる大人は、スマートでかっこいいと思いませんか?

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

現代の護身術業界について私が思うこと

いつも心に1杯のセンブリ茶を。どうもサイコ田中です。

早いもので、このブログを開設してから半年が経とうとしています。

とてもグレーな分野なうえに、情報を必要とする人が限られるテーマではありますが、

今日まで1500人以上の方に、5000回以上もご覧いただいています。本当にありがとうございます。

今回は少し気が早いかもしれませんが、

「現代の護身術業界について私が思うこと」と題しまして、

今年のまとめに近い記事を書きたいと思います。


護身術は本当に役立つのか?

かれこれ10年以上護身術を学び続けている私がいつも繰り返している自問自答があります。

それは、「自分が学んでいるこの技術は、本当に使えるのか?」ということです。

毎日のように繰り返す一連の動きや対人練習は、決して無駄にはならないでしょう。

ですが本気で身を守らなければならないような状況というのは、いつも想像を絶する恐怖や不安と隣り合わせに違いありません。

刃物を持った酩酊状態の薬物中毒者には、話し合いの余地などありません。

言葉の通じない外国人の集団を敵に回した場合、いきなり殴られても文句は言えません。

このような極限状態において、日々の鍛錬が一体どれほどの力を持つでしょうか?

私たちは通常、本気で第三者から殺意を向けられることは滅多にありません。

拳銃やライフルを持った攻撃者に命を狙われるという経験も皆無に等しいと言えます。

誰も経験がなく、見たことも聞いたこともないようなシチュエーションを想定した訓練に、

果たしてどれだけの実用性と効力が認められるのでしょうか。

私がこの10年以上抱え続けている唯一の疑念、それは(特に日本人にとって)ほとんど縁のない暴力というものに対して、

人はどんな距離感を保ち、どのようなイメージを持って対策を講じるのか、

実はそれを誰も知らないのではないか、ということなのです。


日本の護身術業界に限界を感じる3つの理由

ここでは私が現代日本における護身術業界にある種の限界を感じる理由を、

3つの項目に分けてお話しします。ややネガティブな表現も多くなるかと思いますが、

護身術や防犯対策に興味をお持ちの方は参考にしてください。

 

治安の良い日本では学ぶ意味がほぼ無い

日本は世界的に見ても驚くほど治安の優れた国です。

警察の捜査能力は極めて高く、犯罪検挙率は2000年代初頭からうなぎ登り、

高度な都市化と情報化により個人の防犯意識も高まり、暴力団なども確実にその勢力を失いつつあります。

そんな治安に優れた安全な国の小さな町で、どれだけ必死に身を守るテクニックを学び覚えたとしても、

恐らくそれらを実際に使う機会はほぼ無いと言っていいでしょう。(それは素晴らしいことに違いないのですが)

日本において暴行などの犯罪被害に遭う確率は実に0.02%(2018年現在)、

更に傷害事件などの被害に遭い命を落とす確率は、たったの0.0007%と、もはや考慮にも値しない確率です。

統計的に見れば宝くじの1等賞を引き当てるよりも低い確率なのですから、

護身術を学ぶという行為は、当たりもしない宝くじの1等を当てた時のことを想像しながら、

あれこれ物思いにふけるようなものだと吐き捨てられても仕方がありません。

護身術などを学ぶ時間やお金があったら、全然違うことに使ったほうが遥かに有意義に違いないのです。

(当ブログでは再三にわたって「犯罪被害は決して他人事ではない」とお伝えしてきましたが、これが現実です)

 

勝てない相手にはどうやっても勝てない

どんなことについても当てはまることだと思いますが、

本気で取り組めば取り組むほどに、その厳しい現実ははっきりと見えてきます。

自分よりも体の大きい相手や刃物を持った攻撃者を倒すのは、至難の業です。不可能に近いと言い換えてもいいかもしれません。

生涯無敗を貫き通したとされる伝説の剣豪・宮本武蔵の逸話はあまりにも有名ですが、

結局のところ武蔵は、自分の実力で確実に勝てる相手だけを対戦相手に選んでいたに過ぎません。

(私個人としましては、ボクシングのフロイド・メイウェザー.Jrにも近いものがあると感じています)

逆の言い方をすれば、勝てない相手には何をやっても勝てないということです。

その現実から目を逸らさせるかのように、

「体の大きな相手に勝つ方法」だの「ナイフを持った相手の倒し方」だのを紹介する指導者やYoutube上の動画には、

ある種の悪意が潜んでいるとさえ感じるほどです。

当ブログでナイフディフェンスや体格差が大きい場面での対処法をほとんど扱わない理由は、

それらが気休めにしかならない可能性を否定できないからに他なりません。

本気で護身術を学んでいる人間なら、出てくる答えは一つです。

「ダッシュで逃げろ。それしかない」

 

凶器攻撃はどうすることもできない

今年(2019年)も、全国いたるところで傷ましい事件が発生しました。

7月に発生した京都アニメーション放火殺人の衝撃は凄まじく、

5月には神奈川県川崎市で、登校中の小学生が刃物を持った男に次々と切りつけられるという想像を絶する事件も起きています。

現実的な問題として、凶器を手にした攻撃者を制圧するのはあまりに困難です。

一瞬の認知・判断の遅れが命取りとなる上に、武装解除や制圧に至ってはたった一度のミスも許されません。

相手がもしも目視で確認しづらい、小さな凶器を手にしていたら、

あるいはナイフのような刃物を2本以上携行していたとしたら、ほぼ命の保証はないと言っていいでしょう。

それは10代の頃よりナイフディフェンスを学び続けてきた私自身についても同様です。

(普通の人より生き延びられる時間が少し長くなるだろう、ぐらいにしか思っていません)

上で述べた通り、勝てない相手には何をやっても勝てません。現在の日本国内において、

通り魔事件の現場などの極限状態において本当に使えるナイフディフェンスを学べる場所や機会はあまりにも限定的であり、

軍隊や民間警備会社主催の法人向けセミナーにでも参加しない限りまず習得できません。

個人の力ではどうすることも出来ない厳しい現実があるということを、決して忘れないでください。


自分らしく生きるためのヒントとして

護身術を学んでも、待ち受けているのはあまりに厳しすぎる現実です。無意味かもしれません。

それでも私が護身術を学び続けるのは、「自分が自分らしくあるため」です。

正直にお話しすると、私は学生時代にいじめの加害者と被害者の両方を経験しています。

言葉や行為による暴力によって、個人の尊厳や自由な発言の権利、自己肯定感が踏みにじられるのは耐え難いことです。

暴力に屈することは、自分が自分でなくなることと同義だと私は考えています。

当時中学生だった私は悩みに悩みぬいた末に、

「自分自身が強くなることでしか自分を取り戻せない」という結論に至りました。

それは私が本気で格闘技、護身術にのめり込むきっかけともなった気づきでした。

結局のところ暴力は犯罪でしかなく、暴力に暴力で応じるなどという行為は、恥ずべきことなのかもしれません。

ですが私は、人が自分らしく生きるために、ある種の「強さ」が必要であるという考えを変えるつもりはありません。

どんな厳しい環境や境遇に生まれていても、その人の人生の価値はいつも、本人だけが決められるべきです。

そしてそのスタンスを明らかにするためにも、人は強くなければいけません。いかなる圧力や不当な暴力にも屈しない力が必要です。

私は今日まで、誰かが自分らしく生きるためのヒントとして、このブログを書き続けてきました。

私が今日までお伝えしてきた情報はもしかしたら、あまり価値のないものだったかもしれません。

ある人にとっては、全然意味がないものだった可能性すらあるのです。

それでも私は、それを必要としてくれる人がいると信じて、これからも記事を書き続けたいと思っています。

私が自分を変えたくて護身術に救いを求めたのと同じように、

今日もどこかで自分を取り戻すための戦いを続けている誰かの支えになれたなら、これ以上の喜びはありません。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

生存率を上げる”歩き方”3つのルール

いつも心に1杯の黒ビールを。どうもサイコ田中です。

痴漢、通り魔、酔っ払い……路上には危険な相手が多数潜んでいます。

攻撃者を容姿や服装から見分けるのは極めて困難なうえに、

誰がターゲットになるのかは「そのとき」が訪れるまで知る術がありません。

今回はこうした危険人物との接触を可能な限り回避し、

リスクを最小にするための”歩き方”についてお話したいと思います。


歩きスマホ・歩きタバコは絶対にNG

昨今問題になっている「歩きスマホ」ですが、危険極まりない行為に違いありません。

スマホの操作中は視野が狭くなるうえに、前方への注意力が極端に鈍ります。

もしも前から明らかに危険とわかる人物が近づいていても、それを認知して回避できなければ元も子もありません。

対自動車、対自転車の交通事故や道路上のトラブルに巻き込まれるリスクも高くなります。

歩きながらスマートフォンなどを操作する癖がある人は、命に関わるかもしれないという問題意識を持ち、

「自分は大丈夫」という根拠のない思い込みはやめましょう。

また最近は滅多に見られなくなった歩きタバコですが、それをしないことはもちろん、

やっている人間に関わらないことも重要です。

昨今はYoutube上で面白半分に歩きタバコをしている人物を注意する動画などがアップロードされていますが、

そもそも許可されていない場所でタバコを吸うような人間はまともなモラルや常識を持ち合わせていません。

このような危険人物を敵に回した場合、最悪の場合命を落とす可能性さえあり、非常に危険です。

正義感や倫理観というものも大切ですが、

自分の身を守るためにあえて「見なかったことにする」ことが最善策となる場面があることは覚えておきましょう。


トラブルを回避する”歩き方”3つのルール

ここでは路上トラブルを回避し生存率を上げるための”歩き方”を、

シチュエーションごとに3つ紹介したいと思います。

ここで紹介するアイデアはフィジカルの強さや運動神経には依存しません。

体力に自信のない女性や高齢者の方も参考にしてください。

 

簡単に背後を取らせない

ゴ〇ゴ13ではありませんが、とにかく他人に易々と背後を取られない工夫は必要です。

それが駅の構内であれコンビニの店内であれ、死角になる位置に第三者が入らないよう、

動き方や立ち方を工夫することが肝要です。

特に階段やエスカレータ背後を取られると危険な場所です。

エスカレータの場合は手すり部分に背中を預けるようにして立ち、

常に後ろを確認できるようにしましょう。

階段の上り下りの際にはなるべく階段の端、手すりのある場所を進み、

後ろから押されたり強く引かれたときに体を支えられるような心構えが大切です。

 

すれ違いざまには一定の距離感を

路上で危険人物から不意の攻撃を受ける典型的なパターンは、

すれ違いざまの刃物による切りつけや殴打です。

前から歩いてくるのが例え制服に身を包んだ学生でも、ごく普通のサラリーマンだとしても、

簡単に手が届く場所を通ってはいけません。

十分に道路幅があるなら対向する人物と可能な限り距離を取り、

道幅に余裕がない場合はカバンを胸の前に抱えるなどして上半身を保護しましょう。

あなたの目的が本気で身を守ることならば、多少挙動不審に見られるぐらいで十分です。

 

他人と視線を交わさない・目を合わせない

路上や雑踏でターゲットを物色している危険人物の多くは、

相手に危害を加えるための理由を探しています。

それは軽く肩がぶつかったとか、目が合ったとか、そんな些細なことなのです。

もしも格闘技などの経験があり、フィジカルに自信があったとしても、

相手が凶器などを携行していたり、周囲にグループが潜んでいることも考慮し、

路上で他人と軽々しく視線を交わしてはいけません。

そもそもすれ違いざまに他人の顔をじろじろ眺めるような人物は喧嘩を売られても仕方ありません。

そのような癖や習慣がある方は改める努力をしましょう。いきなり殴られてもいいなら話は別ですが。


逃げられる場所を意識して探す習慣を

トイレでも、そこら辺の居酒屋や喫茶店でもいいのです。

とにかく何かがあったとき、逃げ込める場所を意識して探すことが生存率を上げるうえで不可欠です。

どんなに必死にトラブルを回避しようと努めていても、「そのとき」は突然訪れます。

パニック状態の中でやれることは限定的です。いつでも理想的なリアクションが取れるとは限りません。

そうしたある種の思考停止状態においても、とにかくその場から逃げるという選択肢はいつでも有効です。

通学路または通勤路に、事件やトラブルに巻き込まれたとき助けを求められる場所や、

速やかに逃げ込める場所を見つけておくことは決して無駄ではありません。

身を守るための”歩き方”を実践しながら、いざというとき駆け込める自分だけのシェルターを、

最低でも3か所は確保しておきましょう。いかなる場面でもプランB,プランCを持っておくことは護身の鉄則です。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

一度覚えたテクニックを忘れないために

いつも心に1年分のレトルトカレーを。どうもサイコ田中です。

どんなことにも当てはまると思いますが、一生懸命に覚えたことが本番で出てこなかったり、

ここ一番という場面でド忘れしてしまうということは起こりえます。

身を守るためのテクニックも同じです。

今回は、一度覚えたテクニックを忘れてしまわないためのアイデアをご紹介します。

現在護身術を学んでおられる方や、身を守ることに興味をお持ちの方は参考にしてください。


極限状態では全部忘れてしまう?

テスト勉強とよく似ているのですが、

一生懸命勉強して覚えたことも、想定外の事態やわずかなミスをきっかけにして、

全部飛んでしまうことは珍しくありません。

例えばそもそもテスト範囲が全然違ったとか、まだ裏にも問題があった……のように、

想定外の状況からパニック状態に陥り、覚えたことをすべて忘れてしまう典型的なパターンです。

これは路上でトラブルに巻き込まれた際も同じことで、

せっかく時間やお金をかけて身を守るテクニックを身に着けたのに、

いきなり顔を殴られて、痛みや恐怖、不安などから何をすればいいのかわからなくなることは十分考えられます。

このような極限状態や高いストレスにさらされた状況下において、知識はほとんど意味を持ちません。

繰り返し体を動かすことで習い覚えたテクニックが、反射的に出てくるというのが最も理想的です。

現代護身術においてとにかく技術体系がシンプルであることや、頭を使わずに済むよう構成されているのには、こうした背景があるのです。


覚えたテクニックを忘れないための3つのアイデア

ここではせっかく覚えたテクニックがいざというとき使えないという事態を避けるために出来ることを、

3つの項目に分けて紹介します。

努力して身に着けた技術が本番で活かせなければ元も子もありません。

時間やお金を無駄遣いしないためにも、覚えたことを忘れないために出来ることを知っておきましょう。

 

とにかく自宅またジムで反復練習

レッスンやセミナーに一度参加したからといって、いきなり強くなれるはずがありません。

勉強では予習・復習が大切なように、一度習った動作などを自分自身で確かめる時間が必要です。

簡単な動作なら自室など限られたスペースでも問題なく再現できるでしょうし、

相手がいれば技の掛け合いをすることで実戦に近いイメージを高いレベルで保つことができます。

もしも一度教わった動作をスムーズに再現できなかったり、

途中で手順や流れが分からなくなったときはそのままにせず、再度同じセミナーに参加するか、

自分よりキャリアのある練習相手から再度指導を受けましょう。

わからないまま放置したり、「知ったかぶり」の状態になるのはよくありません。

 

得意なところ・長所を伸ばす

護身術は、色々な教科の合計点で評価されるテストに似ています。

相手の攻撃を防ぐだけでなく、反撃の技術も必要です。

寝技や関節技、時には武器を使った攻撃の知識も求められます。

言うまでもなく、すべての項目で100点満点を取ることはできません(それが理想には違いありませんが)。

ですから自分が得意なところをとことん伸ばしていくという考えが最も効果的になります。

打撃テクニックが得意なら、パンチやキックの練度をとことん高めてもいいでしょう。

寝技や組技にすごく自信があるのなら、どうすれば得意な形に持っていけるかを考えるのも面白いでしょう。

護身術や格闘技のみならずあらゆるスポーツについて当てはまることですが、最後はセンスがものを言います。

どんなに時間をかけてもある程度のところから上達しない分野というのは必ず出てきます。

そういう時は、自分の得意な分野や長所を見つけて、それらを徹底的に伸ばす努力をするのが強くなる一番の近道です。

 

とりあえず「60点コース」を目指す

護身術は教科がたくさんあるテストに似ていると述べましたが、

実戦における心構えも、テストを受けるときのそれとよく似ているかもしれません。

ほとんどの人は、100点を取るつもりで勉強し、そのための対策を重ねると思います(そうじゃない方もいらっしゃるとは思いますが)。

ですが場合によっては、どうやっても解けそうにない問題が出てきたり、明らかにヤマを外してしまうこともあるでしょう。

そんなときは、目標を100点から80点に、80点から60点に……といった具合に、ハードルを下げていけばいいのです。

自分も相手も無傷という状況を100点とするなら、それはあまりにも高すぎるハードルに違いありません。

ですがとりあえず自分は無傷でその場から立ち去る、何としても致命傷だけは避けるという風に考え方を変えれば、

あなたがその場で「やらなければならないこと」の難易度は大幅に下がっていきます。

いつでも100点満点を取ってやろうという気持ちでいると、うまくいかなかったときや、想定外の事態に遭遇した時、

高い確率でパニック状態に陥ってしまいます。

自分に出来ることは何かをいつも客観的に認識し、いざというときどんな選択肢があるのかを意識していれば、

自然に生存率は上がっていきます。

一番大切なことは、どんなシチュエーションでもベストを尽くすことです。

40点が赤点ラインなら、とりあえず60点取ればいいのです。

何なら41点でもいいのです。

生き残るために出来る範囲の抵抗を試みることは、必ずあなたの生存率を高めることに繋がっていきます。


”自信”は大切……でも慢心してはいけない

護身術や格闘技を学んで身体も出来上がってくると、自然に自信がついてきます。

そうした強い自信やバイタリティのようなものは、攻撃者にも伝わるためそれ自体が抑止力にもなります。

ですが何の根拠もなく自分を強いと思い込み、慢心してしまうのは好ましくありません。

暴力とは、あまりに非日常的な概念です。特に平和ボケした日本ではそれが顕著と言えるでしょう。

よほど治安の悪い地域に住んでいるような人でもない限り、暴力に慣れているということはあり得ません。

いきなりナイフで切りつけられる、何の動機もないまま殴られるという事件は決して他人事ではなく、

誰にでも遭遇する可能性のある非常事態です。

こうした非常事態においては、どれだけ積み重ねた修練も、鍛え上げた肉体さえも無意味になる恐れがあります。

プロの格闘家でも、背後から撃たれたらただでは済みません。

セキュリティのスペシャリストさえ、若い女性に笑顔でナイフを突き付けられたら反応が遅れるでしょう。

私は基本的にどんなテクニックもアイデアも、最後は気休めにしかならないという考えを貫いています。

極限状態において生半可な知識や技術は全く役に立ちません。

自分はそこら辺の路上で当たり前のように殺されるかもしれないという危機感は、決して大げさなものではありません。

根拠のない自信よりは、卑屈で臆病なぐらいが丁度いいのかもしれませんね。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

もしも変態に出会ってしまったら

いつも心に1枚のライオットシールドを。どうもサイコ田中です。

突然ですが皆さんは、変態と呼ばれる人種に遭遇した経験をお持ちですか?

都市部にお住まいの方であれば、当たり前のように出くわしているかもしれませんし、

たとえ田舎でも変な人、怪しい人はそこら辺を普通に歩いています。

今回はそんな変態、変質者などに遭遇した際に出来ることについてお話していきたいと思います。

(一度でいいから過激なタイトルの記事を書いてみたかったというのが本音かもしれません)


声を上げるのはNG

ヤバイ人に出会ってしまったときの常套手段として「大声を上げる」というものがありますが、

状況や相手によっては逆効果になるかもしれません。

女性の悲鳴を聞くことで興奮する危険人物は少なくありませんし、

周囲に変質者の仲間がいる場合、声を上げることは自分の居場所を教えるようなものです。

繁華街や電車の車内など、助けを求められる第三者のいる状況下では問題ありませんが、

何でもいいから声を上げるという考え方は、あまり好ましくありません。

防犯アラームなども同様の理由により効果が半減する恐れがあるので注意しましょう。


変態と遭遇した時に取るべき3つの行動

ここでは実際に変態・変質者と呼ばれる人種と遭遇した際に出来ることを、

シチュエーション別に3つ紹介します。

ここで扱う変態・変質者とは、あなたに危害を加えることを目的にした危険人物ではなく、

あくまでも痴漢や盗撮など暴力以外の手段を用いてくる相手を想定します。

 

ダッシュでその場から逃げる

これが考えられる最適解であり、優先順位の最も高いオプションです。

相手がまともじゃない、明らかに危険な相手だと直感で理解できるような場面では、

何も考えずにその場から離れるのが一番です。

痴漢などの変質者は主に、相手の反応を見て楽しむ人種です。

あなたが目立った反応も見せず、何事もなかったかのように立ち去れば、

興奮して追いかけてきたり、危害を加えられるようなリスクはほぼ無いと考えていいでしょう。

走って逃げることを想定し、高すぎるヒールや足に合わない靴はなるべく避けましょう。

(液体などをかけられた場合は、視力や皮膚の感覚に異常がないかを確かめ、速やかに水で洗い流してください)

 

スマホを相手の顔に向ける

これは、SNSが普及した現代だからこそ通用する強力な対処法です。

特にカメラなどを起動する必要はありません(動画モードでの撮影がベストですが)。

黙って相手の顔にスマートフォンを向けて、その場に堂々と仁王立ちしていれば、

相手はプレッシャーと居心地の悪さを感じてその場から離れるでしょう。

もしも相手が痴漢行為などを継続する気配を見せた場合は、

カメラを向けながら声を上げましょう。

これで相手には逃げ場がなくなります。

(「ネット私刑」は多くの問題を抱えています。もしも相手の顔を撮影しても、安易にネット上にアップロードしないよう注意しましょう)

 

急所への不意打ちでノックアウト

実力行使は、最後の手段です。

相手があまりにもしつこい場合や、逃げ場のない場面でのみ許される行為だと思ってください。

(現在の日本の法律では、基本的に手を出した時点で暴行罪が適用されます)

匂いを嗅ごうとして顔を近づけてくる相手には黙って頭突きを、

下半身を露出して局部を見せつけてくる相手には金的に蹴りを、

服や腕を掴まれた場合は、持っているカバンや飲料のボトルで思いきり顔を殴りつけましょう。

変質者に限らず、卑劣で陰湿な手段を用いてくる攻撃者の多くは、

自分が反撃を受ける可能性を全く考慮していません。

いつでも自分が優位に立てる場面で、自分が圧倒できる相手だけをターゲットに選びます。

このような相手には急所への不意打ちが最も効果的であり、他には選択肢がないとも言えます。

ただし、生半可な攻撃は相手をより一層興奮させる恐れがあります。

他に手段を選べない、「やるしかない」と思ったときは、

ためらうことなく、文字通り全力で攻撃しましょう。相手の動きを一瞬でも止められれば、あなたの勝ちです。


SNSを使った迷惑行為には「無視」が一番

昨今では、SNSのサービスやコミュニケーションツールを悪用した嫌がらせも目立っています。

卑猥なメッセージや写真を送り付けられたり、「乗っ取り」などの被害も珍しくはありません。

このような迷惑行為に対する最も効果的な対処法は、無視に他なりません。

先述したとおり、変態・変質者の多くは相手の反応を見て喜ぶ異常性癖の持ち主です。

これらの攻撃者は、相手が反応しなければ興奮することもなく、行為がエスカレートすることもありません。

間接的で陰湿な嫌がらせや迷惑行為が長く続いても、根気強く耐えることが一番の対処法です。

少々面倒ですが、アカウントを変更したり、端末ごと変えてしまうという手段もあります。

あなたにとってリスクが低く、受けるダメージを最小に出来る対処法を探ってください。

LINEなどのやり取りは、スクリーンショットなどの記録を残すことで犯人を特定できる可能性もあります。

本当に困ったときは、信頼できる第三者か警察などに相談しましょう。

 

先日私もとあるオンラインゲーム上で、私を女性と勘違いしたものと思われる複数のプレイヤーから、

「自宅を特定した」とか「今から家に行く」などといった気味の悪いメッセージを受け取りました。

男性の私でさえ気味が悪かったのですから、若い女性や学生の方は、本当に怖い思いをされていると思います。

ネット利用に際して少しでも恐怖や不安を感じたときは、身近な人に相談してください。

もしも電話などの相談が難しい場合は、LINEなどを用いたSNS相談窓口を利用するという手もあります。

(SNS上のトラブルをSNSで相談するというのは何とも皮肉かつ奇妙な光景ですが)

 

厚生労働省 SNS相談窓口

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

超接近戦を制する3つの攻防一体テクニック

いつも心に1頭の凶暴なプードルを。どうもサイコ田中です。

一般的な路上のファイトは、相手とかなり接近した状態から始まります。

顔を突き合わせて互いを罵りあったり、服や体の一部を掴みあった形から殴り合いに発展することがほとんどです。

今回はそうした超接近戦の場面において効果的な攻防一体のテクニックを紹介します。


まずは頭をしっかりと守ることから

リアルファイトに発展した際に格闘技経験などを持たない素人の方がやってしまいがちなミスの代表例は、

頭を保護しないことです。

頭部は言うまでもなく、人体の機能を司る中枢である脳を納めた部位です。

強い衝撃を受ければ脳震盪などにより意識不明に陥るか、場合によっては命を落とす危険性さえあります。

その他にも、鼻や眼球、顎やこめかみなど、頭部には人体の急所とされる部位が集中しています。

トラブルになった相手と素手の殴り合いという最悪の事態に発展してしまった場合は、

速やかに腕で顔や頭を覆い、特に顎や側頭部をしっかりとカバーすることが重要です。

 

以下の記事で最も基本的なガードの方法について解説しています。ぜひ参考にしてください。

↓ ↓ ↓

今日から始める護身術24【ガードの基本】


超接近戦に使える3つの攻防一体技とその応用

ここではつかみ合いなど相手とかなり接近した状態から使える攻防一体のテクニックを3つ紹介します。

ここで紹介する技術は身を守る目的のみに用い、決して悪用しないでください。

いかなる理由があろうとも暴力は犯罪です。

 

ヘルメットディフェンス+肘打ち(エルボー)

頭を保護する最も基本的なディフェンスの一つであるヘルメット・ディフェンスと、

肘打ち(エルボー)を組み合わせたテクニックです。

相手が殴りかかってくるのがわかったら、

相手が振り上げた腕に真っ直ぐぶつけるイメージで、肘を当てに行きます。

このとき頭を抱えるようにして肘打ちを繰り出すことで、ガードと攻撃を同時に行えます。

相手の拳を肘でブロックしたり、頭をブロックした姿勢のまま体当たりするというオプションもあります。

 

ブロック+ショートフック

接近戦での最もメジャーな攻撃手段は、ヘイメイカーなどと呼ばれる大ぶりのパンチです。

(映画やドラマで不良少年がぶんぶん腕を振り回している姿を想像してください)

このようなパンチは軌道上に腕を差し出すと途中でつっかえて勢いがなくなります。

腕でしっかりと相手のパンチを受け止められたら、そのままがら空きになった相手の顎にフックを叩き込みましょう。

顔の前に手を出して相手のパンチを遮り、いきなり平手打ちのようにして顎を打つという応用手段もあります。

(耳はかなり危険な急所です。相手の耳を強く打たないよう気をつけましょう)

 

クロスアームブロック+ハンマーパンチ

顔の前で腕を交差させると、軌道が真っ直ぐなパンチとアッパーカットをガードできます。

(机に突っ伏して休む時のポーズをイメージしてください)

この腕を交差させたガード(クロスアーム・ブロック)の体勢から、

腕を力強く伸ばすことで横軌道のハンマーパンチが打てます。

相手の攻撃をしっかりとブロックしながら、反撃の機会を伺って一気に畳みかけましょう。

ハンマーパンチからストレートやフック、アッパーなどに繋げられるとなお効果的です。


リアルファイトにおいて攻撃は最大の防御

路上のファイトのように手段を選べない、ルールのない場面では、

攻撃こそが最大の防御になるという考え方もあります。

黙って相手に殴られていると状況は打開できませんし、

一方的に殴られ続けていると精神的にも追い詰められて逃げ場がなくなってしまいます。

基本的に攻撃者が自分から手を止めるということはあり得ません。

助けも来なければ逃げることも出来ない極限の状況下では、何もしないでいると生存率は下がる一方です。

ちっぽけなプライドやエゴは、あなたやあなたの大切な人の命を守ることにはまったく役立ちません。

強い身の危険を感じたときこそ、逃げや守りの体勢に入るのではなく、

攻めの姿勢に切り替えていくことが重要です。

そうした気持ちの切り替えや心の準備をスムーズに行えるよう、

普段から自分を奮い立たせるためのルーティンを決めておくのも効果的でしょう。

殴られたら殴り返せと言っているのではありません。

何もしないでいるとただの犠牲者、被害者になって苦しい思いをするだけです。

暴力を用いてくる相手には、暴力で抵抗するしかありません。

路上のトラブルに綺麗ごとや常識は通用しないということを、どうか忘れないでください。

 

 

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【一人で出来る】護身術における効果的なフットワーク

いつも心に1錠の鎮痛剤を。どうもサイコ田中です。

よく格闘技ではフットワークが大事と言われますが、

軽快かつアグレッシブな足運びは護身の観点においても重要です。

今回は護身術における効果的なフットワークの活用方法を、

一人でも出来る練習方法とセットでお伝えします。


都会人は誰でもフットワークを知っている?

「何言ってるんだ……?」と思われてしまうかもしれませんが、

都会にお住まいの方は、無意識にフットワークを使って生活しているとも言えます。

フットワークは基本的に、相手と適切な(安全な)距離を保つためのテクニックです。

それは雑踏の中を歩くときや、混雑した駅の中をすり抜けるときにも使われています。

群衆の流れにうまく合わせて歩かないと、足を踏まれたり、前の人の踵を踏んだりしてしまいますよね。

ほとんどの人は集団全体の動きを見ながら歩幅や歩く速さを調節していると思いますが、

この考え方はフットワークの使い方と共通しています。

相手の間合いに入らないように距離感を調整し、前後左右に動き回ることと、

足を踏んだり踏まれたりしないために歩幅やペースを調整することはとてもよく似ています。

人口密集地にお住まいの方は普段意識されることは少ないと思いますが、

実は危険な相手と適切な距離感を保つための考え方や動き方が身についているかもしれませんね。


一人でも練習できる護身用フットワークとその使い方

ここでは一人でも練習できる実戦的な護身用のフットワークを3つ紹介します。

具体的な例と共にそれぞれの使い方についてもお伝えしますので、

自己防衛能力を少しでも高めたいという方はぜひ参考にしてください。

 

バック・ペダル(Back-pedal)

何も難しいことはありません。

その名の通り、自転車のペダルを後ろ向きに漕ぐときのように足を運んで、

前を向いたまま後ろへ下がるフットワークです。

 

路上で刃物を持った危険な相手と遭遇した場合、普通に背中を向けて逃げてしまうと、

最悪の場合後ろから刺されて致命傷を負うことになります。

相手のほうを見たまま素早く後ろへ下がるフットワークを覚えておけば、

確実に安全な距離まで後退できるでしょう。

 

一人で練習する方法としては、

とにかく後ろ向きにダッシュすることを繰り返すだけで十分です。

筋トレの前にウォーミングアップの一環として取り入れてもいいでしょうし、

クールダウンとしてトレーニング後に行うのもありでしょう。

ただ真っ直ぐ下がるだけでなく、左右に円弧軌道を描きながら、

斜め後ろにステップできるようになると実用性が向上します。

 

シャッフル(Shuffle-steps)

リズムよく横に小さく跳ぶだけの簡単な動きです。

よく準備運動などで取り入れられる動きなので、イメージしやすいかと思います。

 

相手が武装していたり体格差が大きい場合、その場に棒立ちでいるのは大変危険です。

横に小さくステップするだけでも相手は狙いを定めにくくなるため十分効果があります。

 

練習方法としては、

クロスステップなどの準備運動の中で、ただ横に飛び続ける動きを取り入れるだけでも問題ありません。

両手を広げてバランスを取り、リズムよく一定の歩幅を保ちながら動くのがポイントです。

慣れてきたら電柱やパイロンなど目印になるものを中心にして、

円を描くようにステップできるようになると尚効果的です。

 

ステップ&スライド(Step and Slide)

最も基本的なフットワークの一つです。

前後左右に一定の歩幅を維持して移動できるため、相手と距離を保つのに適しています。

素手でのリアルファイトなどの場面において重要となる動きです。

 

練習方法としては、

基本の構えを作り、そこから前に進むときは前の足を一歩踏み出し、

後ろに下がるときは後ろ足を一歩下げるという動きを繰り返すのが簡単です。

進みたい方向にある足を最初に一歩踏み出し、

そこからもう片方の足を元の位置に戻すことを意識してください。

(右に行きたいなら右足を先に、左なら左足を先に踏み出すということです)

基本の構えに戻ることを意識して、前後の動きから練習してみましょう。


フットワークを覚えるならボクシング一択

上で紹介したのは全て、ボクシングの基本的なフットワークです。

ボクシングは言うまでもなく、フットワークありきの技術体系であり、

交戦距離を適切に保つことがすべてのカギとなる格闘技と言っても過言ではありません。

頭一つ分のディフェンスから体ごとその場からいなくなるフットワークまで、

とにかく移動しながらの攻撃にこれほど特化した格闘技は他に類を見ません。

本気で使えるフットワークを覚えたいという方には、ボクシングを学ぶことを強くお勧めします。

都市部ではフィットネス感覚で始められるジムも増えています。

身体を絞るついでに身を守るための実用的なテクニックを覚えられるなら一石二鳥です。

空手など他の格闘技では絶対に身につかない華麗なフットワークを、ぜひ自分のものにしてみてください。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【今日から始める護身術25】相手の反応を利用する

いつも心に一つの怪しい小包を。どうもサイコ田中です。

今回はシリーズ「今日から始める護身術」の第25回として、

相手の反応を利用したスマートな対処法をご紹介します。

よくある路上トラブルやつかみ合いのファイトなどに応用できるアイデアとなっていますので、

身を守ることに興味をお持ちの方はぜひ参考にしてください。


相手の意表を突くトリックを武器に

今すぐあなたを殴ってやろうと思っている危険人物も、

あなたが想定外の行動に出ると戸惑いが生じて動きが止まります。

例えば管理人がセキュリティ時代によく用いていたトリックに、

「死んだフリ」がありました。

酔った女性客ははっきり言って面倒です。力づくで制圧するのも気が引けますし、

かといって何もしないでいると他のお客様にご迷惑をおかけすることになります。

直接やりあう訳にもいかないので、私はとりあえず相手に手を出させて

後は大げさに痛がったり苦しがったりして、緊迫した空気を作ることに徹していました。

目の前で人が倒れたとき、どれだけ興奮している人物もさすがに少しは冷静になります。

倒れた私を見て我に返った女性客を他のスタッフが店の外へ誘導するという流れは決して珍しくありませんでした。

ちょっとしたパニックになりますし、楽しい雰囲気が台無しになってしまいますが、

このような方法であれば基本的に誰も傷つくことがありません。

護身の理想形はいつも、「(互いに)無傷でその場を立ち去ること」です。

あなたが機転を利かせて相手が思ってもいないようなリアクションをとることで、

自分はもちろん周囲の誰も傷つけずにその場を収める方法は必ずあります。

「逃げる」以外のスマートな選択肢が思い浮かんだら、積極的に試してみてもいいかもしれませんね。


相手の反応を利用した3つの護身テクニック

ここでは相手の反応を利用して身を守るテクニックを3つ紹介します。

路上でのちょっとした口論からつかみ合いのリアルファイトまで幅広く対応したアイデアとなっています。

フィジカルの強さにもそれほど依存しないので、体力に自信のない女性や高齢の方も参考にしてください。

 

わざと相手の思い通りに振る舞う

よくわからない難癖をつけて恫喝してきたり、

言葉や態度で威嚇してくる相手にはわざと負けを認めるリアクションが有効です。

脅迫めいた言葉や態度で威嚇してくるような人間は大抵の場合、

とにかく相手より優位に立つことでクソみたいな自尊心を保つことに必死です。

このタイプの攻撃者にはさっさと負けを認めて、ひたすら下手に出ることによって、

一瞬でも相手に満足感や優越感を与えておけば、大きな隙が生まれてきます。

例えば自転車ですれ違いざまにどこかがぶつかって怪我をしたとかで、

慰謝料だの治療費だのを要求してきたような場合は、

気持ち悪いぐらい相手に媚びて気分を良くさせたら、

そこら辺の適当な喫茶店にでも連れ込んで(物騒な言い方ですが)、

「トイレに行く」と言ってさっさと店から出ましょう。

出入口が見えない席に相手を座らせるのがポイントです。

(何か飲み物を頼んでから店を出ると相手の財布にもダメージを与えられます)

 

キレた女性には黙って殴られる

怒ると何をするかわからないといった意味では、女性は男性よりもはるかに危険です。

実は殴り合いの喧嘩に発展して一番恐ろしいのは女性同士のファイトです。

なりふり構わず暴れ散らすので周囲も迷惑する上に、

互いに相手をノックアウトする力はないので、ファイトは無駄に長引くという始末の悪さです。

一度女性が口論から手を出す流れに移ると、もう周囲の第三者には止める術がありません。

(力づくで押さえつけてもいいのですが、どちらに非があるかが明確でない場合は恐らく逆効果になります)

とにかく面倒なことこの上ないので、激しく暴れているほうの女性に黙って殴られるのが楽です。

上に述べた通り、基本的に女性には相手をノックアウトするパワーはありません。

殴られても全然平気です。なので相手の気のすむまで殴らせたら、言葉でなだめにかかると言うのが最もスマートです。

大げさに痛がったり、苦しむふりをするのも有効です。

人を殴るのが楽しいとか、相手が苦しむのを見るのが好きという物好きは滅多にいません。

どんな興奮状態でも自分の行為で相手が傷ついたという事実は人を冷静にさせます。

相手が女性ならば、黙って殴られるという選択肢は全然ありだと思っていいでしょう。

(ガラス瓶やナイフなどを振り回している場合は別です)

 

手を触らせる・腕をわざと掴ませる

つかみ合いのファイトになると、素人の大半が服や体の一部をつかもうとします。

そういう時は、黙って掴ませておくのもありかもしれません。

基本的に人は、自分の差し出した手が払われたり、離されたりした場合は、

すぐに相手の手をつかみ返そうというアクションを見せます。

この反応を使って、徹底的に相手の意識を顔の高さに集めたら、

いきなり金的(股間)に蹴りを入れるのがスマートです。

手の取り合いや腕のつかみ合いに集中し始めると、どうしても下半身への注意がおろそかになります。

そういう時はいきなり蹴りが飛んできてもすぐには反応できません。

逆に、相手の足を強めに踏んだりして下半身に意識を向けさせておいて、

いきなり頭突きや肘打ちを顔面に叩き込むというテクニックもあります。(少々汚いやり方ですが)

相手が手をつかもうとしたり、腕を取ろうとしているのがわかったら、

黙ってそのままにさせておいて、

不意打ちの一発を狙うのが実は一番簡単かもしれません。

(腕を払ったり掴まれた状態から抜け出す技術とは真逆の考え方なので意表を突けます)


緊迫した場面こそ相手の反応に注意を

トラブルの現場では、なかなか冷静さを保てません。

相手は興奮しているし、自分は何が起こったかよくわからない―ー。

このような状況下で冷静に周りを見て次の動きを考えろと言われても、なかなか無理があります。

だからこそ、相手の反応や言葉に注意を払うことが大切になってきます。

相手が何に対して不満を感じてキレているのか、何に憤っているのか、

自分に対して何を求めているのかをくみ取ることは非常に重要です。

ましてあなた自身に全く非がない場面では、それを明確にするうえでも、

相手の言葉に耳を傾けていくことは一つの前提条件です。

相手をロジカルに論破したり、説き伏せようとするのではなく、

あくまでもなだめて落ち着かせることを意識して、「聞き役」に徹するのがポイントです。

相手が暴力的な言葉や脅迫めいたキーワードをちらつかせた場合は、

スマートフォン等でやり取りを録音しておけば、相手を法的に葬り去ることも可能です。

基本的に日本人同士でいきなり殴り合いの喧嘩にはなりません。

まずは相手の話を聞き、トラブルの根底に何があるのかが見えてきたら、それから対応を考えても遅くはないでしょう。

現場からダッシュで逃げるという選択肢があることもお忘れなく。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【実用性重視】子供のための防犯・護身テクニック

いつも心にシルバニアファミリーの一族を(?)。どうもサイコ田中です。

いつの時代も、小さな子供が被害にあう傷ましい事件は後を絶ちません。

最近では例によって「誰でもよかった」という訳のわからない理由で、

男子中学生が小学生の女子児童を切りつけるという恐ろしい事件も起きています。

今回はこうした子供を狙った犯罪被害から身を守るための、

子供が学ぶべき護身術について語りたいと思います。

大切な我が子を少しでもリスクから遠ざけたいとお考えの方や、

子供に自分で身を守る術を学んでほしいとお考えの方はぜひ参考にしてください。


子供が”実技”を学ぶのはあまり意味がない?

女性が護身術を学ぶ際の注意点とも重なるところですが、

身体が出来上がっていない、すなわちフィジカル強度が皆無に等しい子供がどれだけテクニックを身に着けても、

ほとんど抑止力にはなりません。むしろ相手を刺激するだけです。

子供が繰り出す本気の急所攻撃は、まったく効果がないなどということは無いにしても、

その場で成人の攻撃者を倒せるほどのダメージは期待できません。

(どこかに小指をぶつけたときのように、痛いのは痛いけど普通に我慢できる程度の苦痛をイメージしてください)

緊迫した場面で必要なのは、「今すぐ、その場で」相手を倒すことです。

生半可な攻撃は相手の感情を逆撫でするだけでしかなく、火に油を注ぐだけです。

体力の差を考慮すればわかることですが、

もしも体の一部をつかまれるなどした場合、子供に反撃の余地はありません。

脱出不可能、助けを呼ぶこともできないという最悪の状況に陥ります。

女性についても言えることですが、

基本的に子供は攻撃者と真っ向から対峙する状況を回避すべきです。


子供が学ぶべき3つの実戦的護身テクニック

子供が大人と同じ技術体系を身に着けても効果が薄いという事実についてお話ししたところで、

現代の子供が学ぶべき実戦的な護身テクニックを3つ紹介したいと思います。

ここで紹介するテクニックはフィジカルや運動神経などに一切依存しません。

子供だけでなく、女性や高齢の方も参考にしてください。

 

車に近づかない・近寄らせない

誘拐や連れ去り、声掛けやつきまといなど、

子供が被害に遭う可能性の高い犯罪のほとんどは、

攻撃者が車に乗った状態であることが多い傾向にあります。

車は子供を狙う攻撃者にとって強力な武器です。

特にワンボックスやSUVなどは、

・素早く車内に連れ込める

・車体を使って周囲の視界を遮ることができる

・犯罪に加担する仲間を大勢乗せられる

といった点で危険度が高く、警戒が必要です。

子供にはゲーム感覚で家族や知人の乗る車種やナンバーを覚えさせ、

それ以外の身に覚えのない車両には不用意に近づかせないよう指導することが求められます。

またフットワークの軽い子供には自宅周辺で積極的に遊ばせることで、

地形効果を利用した逃走経路を学ばせることも効果的です。

車が通れない狭い道や、車止めのある場所を把握させておくだけでもリスクは軽減するでしょう。

 

リュックサックまたはランドセルを背負わせる

最近はカバンも自由の学校が増えているかもしれませんが、

リュックやランドセルなど、

背負って携行できるカバンはそれ自体が防具の役割を果たします。

特に背中全体が隠れるような大きなバックパックは、

背後からの攻撃に対して有効です。

鋭利な刃物でまともに刺された場合、たとえカバンがあってもなくても無事ではすみませんが、

何もない状態に比べれば遥かにダメージを軽減できます。(教科書などが入っていれば尚更です)

基本的に子供は身の危険を感じると相手に背を向けて逃げる傾向にあるため、

リュックのように背負えるカバンが盾になるという仕組みです。

(後ろ向きに倒れたとき、後頭部を守るという効果もあります)

もちろん、「何かあったときはランドセルを前に抱えて」と指導しておけば、

攻撃者が前方から迫ってきたとき、胸からお腹にかけてのラインを保護することにも繋がります。

 

周りを見る習慣を身に着けさせる

子供は携帯ゲームや漫画、テレビなど、

興味の対象に集中し視野が狭くなる傾向にあります。

周りが見えなくなることは、危機管理の観点で好ましくありません。

視力の悪化を防ぐ意味でも、スマートフォンや携帯ゲーム機から顔を上げ、

周りや遠くを見る習慣をつけさせることが肝要です。

小学校低学年ならただ周りを見るだけでも十分ですが、

高学年ともなれば周囲の人の動きや視線などを注意深く観察させることも大切です。

危険な相手を見ただけで判断するのは不可能ですが、

挙動不審な人物や車両に気づくことができれば、子供の自己防衛能力は大幅に向上します。


子供のSNS利用には最大限警戒を

SNSに関連した子供の犯罪被害は増加の傾向にあり、

2018年の時点では過去最多を記録しています。

SNSのように個人間の複雑な人間関係にまで立ち入る必要のある分野においては、

セルフディフェンスの考え方ではとても追いつけません。

小学生には通信機能の制限を、

中学生以上にはフィルタリングを導入するなど、あらゆる対策が求められます。

子供が機能制限やSNS利用のルールに納得しない場合は、過去の犯罪被害などを例に挙げ、

それらが決して他人事ではないこと、防ぐのが困難であることをしっかり伝えましょう。

思春期の子供には少々煙たがられるかもしれませんが、そうした指導を地道に続けることで、

子供の危機管理能力は確実に向上していきます。

いざというとき自分の身を守れるのは自分だけだということを、なるべく小さいうちから教えておくことで、

責任感のある強い子に育ってくれるでしょう。

下手に相手を制圧する技術などを教えるのは、喧嘩などに悪用される恐れがあるので逆効果です。

子供が自分から格闘技を習いたいと訴えてきた場合は、

礼儀作法や基礎体力が身につく空手や柔道などを学ばせましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。