身近なもので身を守る【番外編】

いつも心に1機の無人戦闘機を。どうもサイコ田中です。

今回はシリーズ「身近なもので身を守る」の番外編として、

人の身体の中で武器として使える部位を紹介したいと思います。


武術=身体を武器にするという発想?

非常事態において近くに武器になるものがない場合、

残念ながら自分自身の身体を武器にするしかありません。

このような発想は、まさしく武道や武術の根底にあるコンセプトと重なるのではないかと思われがちですが、

それは少し違うかもしれません。

流派や歴史的背景にも依存しますが、多くの武術が目指す最終的なゴールは、

「戦わずして勝つ」という言葉に収斂すると考えられます。

拳を振りかざした時点で負け、蹴った時点で負け……ストイックにもほどがありますが、

武術の究極的なゴールは、実力行使を徹底的に避けることとする教えが多く見られます。

それでは一体何のための鍛錬なのか、何のための修行なのかと思われてしまいますが、

相手を傷つけたり、力でねじ伏せるのが武術の目的ならば、それらは単なる暴力でしかありません。

結局のところ、あらゆる武術が目指す先にあるものは、人間の内面——心の強さということになるのかもしれません。

身体を武器にするのが目的ならば、改造手術を受けて仮面〇イダーになればいいのであって、

単に目の前の相手を倒すのが目的ならば、黙って銃やナイフを抜けばいいのです。

私は長く様々な武道に触れてきましたが、そのような教えはまだ受けたことがありません。それが答えではないでしょうか。


人体で武器になる5つの部位とその使い方

ここで鍛えなくても強力な武器として用いることができる人体の部位を、

その使い方も併せて5つ紹介したいと思います。

「何とかしなきゃ……でも武器がない!」という時に覚えておくと安心です。

 

肘(ヒジ)

極めて固く鋭利であり、誰もが生まれたときから持っている武器と言っても過言ではないのが肘です。

肘を前に突き出すようにして顔を覆うだけで強力なブロックになり、

上下左右に素早く振り抜くことにより、攻撃者の皮膚をカットする効果も期待できます。

(顔などに思いきりぶつけるというのが一般的です)

 

膝(ヒザ)

膝もまた肘と同様に鍛えずとも丈夫で固い部位に他なりません。

蹴りのブロックはもちろん、強くぶつけることで大ダメージを与えることが可能です。

普段から準備運動などで膝を高く上げる動きを取り入れておけば、膝蹴りの動きがイメージしやすくなるでしょう。

 

額(おでこ)

意外に思われるかもしれませんが、人間の頭蓋骨は想像以上に固いものです。

脳という繊細かつ重要な臓器を保護するための骨ですから当然と言えば当然ですが、

特に眉毛のやや上から前髪の生え際にかけての部位は固く、強くぶつけることで大ダメージを与えることができます。

相手のパンチを腕などでブロックするのが間に合わない場合は、

顎を引いて額をぶつけることにより、相手の拳を破壊できる可能性があります。

 

踵(かかと)

踵もまた、固くシャープな形状をしているため武器として用いることが可能です。

踵落としや後ろ蹴りといった蹴り技はもちろん、

上から強く踏みつけるといったシンプルな攻撃も十分効果的です。

 

ハンマーフィスト

いきなりカタカナが出てきて困惑される方もいらっしゃるかもしれませんが、

拳の小指側、肉の盛り上がった部位による打撃のことです。

拳の骨をぶつけるよりもはるかに安全であり、直感的に拳を振り下ろすだけで当たるため簡単なのが特徴です。

小指の骨を傷めないために、手首に近い場所をぶつけるイメージで打つといいでしょう。


「使えるものは何でも使う」の精神で

上に挙げた部位以外にも、まだまだ武器になるものはあります。

爪を突き立ててもいいでしょうし、肩を強くぶつけるというテクニックもあります。

このように、人間の身体は使い方次第でいくらでも強力な武器になりえます。

例え拳が使い物にならなくなっても、片方の腕が折れたとしても、

武器になるものはまだまだ残されています。

非常事態において手段は選べません。

「使えるものは何でも使う」という意識を忘れず、

生き残るために力の限り抵抗を試みましょう。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【一人で出来る】1日1回10分間の超時短トレーニングで強くなる

いつも心に1杯のドリップコーヒーを。どうもサイコ田中です。

学生も社会人も関係なく、とにかく現代の日本人には時間がありません。

(「時間がない」なんて、情けない言い訳かもしれませんが)

やりたいことも、やらなければならないことも山積みで、

自分を磨いたり強くしたりすることには時間もエネルギーも不十分です。

今回はそんな時間がない現代人が一人でこそこそ強くなるための、

1日1回10分間から始める超時短トレーニングを紹介します。

(記事のカテゴリは「護身術」としていますが、筋トレの要素も含まれます)


とにかく「やってみる」ことが大切

何についても当てはまることだとは思いますが、

まずはあれこれ余計なことを考えずにトライすることが大切です。

明日から、来週から……と言って先延ばしにしていると、

ほとんどのことは来年、再来年になってしまいますよね。

もしも本気で「痩せたい」とか「変わりたい」「強くなりたい」と思っているなら、

まずは何でもいいから「やってみる」しかありません。

どんなに時間ややる気がなくても、あなたが理想に近づくためには、

あなた自身が動くほかにないのです。

この世界のどこにもあなたの代わりはいません。

綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、これだけは揺るぎない真理です。

何かを始めるのに、遅すぎるなどということはありません。

たった一度きりの人生をより良いものにするためにも、まずは一歩踏み出すところから始めましょう。


1日10分で強くなる”50:50(Fifty-fifty)ワークアウト”

ここでは約5年以上に渡って私自身が実際に取り組んでいる、

1日10分から始める究極の時短トレーニング、50:50ワークアウトについて解説します。

何も難しいことはありません。ウォーミングアップと準備運動が出来たら、

スマートフォンのタイマーを10分間に設定して、気合を入れましょう。

必要なものはスマートフォンだけですが、

・全身が映るサイズの鏡(上半身だけでも可)

・500mlペットボトル2本

などがあればなお効果的です。それでは一緒に始めていきましょう。

 

50:50ってどういう意味?

カッコつけて50:50(Fifty-fifty)などとのたまってはいますが、

要するに10分間を、前半の5分間と後半の5分間といった具合に、

半分半分(Fifty-fifty)に分けて行いますよ、ということです。

前半と後半でやること(トレーニングの目的)が全く異なるため、

それぞれを集中して行う必要があります。

また設定している時間を10分間としていますが、

体力や持ち時間に応じて20分、30分と伸ばしていただいても結構です。

 

前半の5分間

それでは実際にトレーニングの内容を見ていきましょう。

前半の5分間は、パンチやキックの動作を確認しながら全身をほぐしていく、

ウォームアップの時間です。

(タイマーを5分間にセットしていただいても構いません)

 

パンチの練習

鏡があれば鏡を見ながら、ゆっくり左右のパンチを繰り出していきましょう。

・打つときに顔面ががら空きになっていないか

・肘が外に出すぎていないか

・きちんと顎を引けているか

など、フォームの細かい部分を確かめながら、左右10回を目安に真っ直ぐ打つ練習をしていきましょう。

とにかくゆっくりと動くことがポイントです。

(フォームの乱れはもちろん、怪我を防止することにもつながっています)

 

キックの練習

床にサッカーボールのようなものが置かれているのをイメージしながら、

左右の足で下からすくい上げるような蹴りを繰り出していきましょう。

軸になる足の接地感を大切にしながら、

・蹴り足で遠くを触りに行くイメージで

・目線をなるべく動かさずに

・蹴った足を素早く引くことを意識して

左右10回を目安に蹴っていきましょう。

代表的な攻撃手段である金的蹴りの練習ですが、

股関節や太ももの裏(ハムストリングス)の動的ストレッチにもなっています。

 

フットワークの練習

手元に500mlのペットボトルがあるなら両手に持ちましょう。

両足を肩幅程度に開き、利き腕と同じ側の足を一歩から一歩半後ろに引きましょう。

ゆるく握った両手を顔の前で構えたら、基本姿勢の出来上がりです。

この基本姿勢をなるべく崩さずに、

・前の足を一歩踏み出して前方へ

・後ろ足を一歩引いて後方へ

この前後のステップを繰り返します。

ポイントは、必ず動作の終わりに基本姿勢へ戻ることです。

前方にステップするときは後ろの足を引きずるようにして、

後方へのステップでは前の足で軽く床を蹴るとスムーズに動けます。

(ステップ&スライドという基本のフットワークです)

慣れてきたら、

・前にステップして右のパンチ

・後ろに下がって左のパンチ

といった具合に、前後のステップに左右のパンチを組み合わせてみましょう。

 

50:50トレーニング前半の5分間は、上記の動作を繰り返してください。

パンチとキック、フットワークを組み合わせて行っても構いません。

パンチはゆっくりと、キックは蹴り足の脱力を、ステップは姿勢を意識して行っていきましょう。

 

後半の5分間

後半の5分間は、フィジカルを鍛える時間です。

たった5分間でどれだけ追い込めるかはあなたのモチベーションにかかっています。

「5分しかない」ということを強く意識し、1セット1セット、一つひとつの動作に集中しましょう。

 

スクワット

通常のスクワットを、30回を目安に行います。

ジャンピングスクワットの場合は半分の15回、

女性はゆっくりと10回行うだけでも効果があります。

 

腕立伏せ

基本的な腕立て伏せを、フォームに注意しながらゆっくりと行います。

男性の場合は10回から15回、

女性は7,8回を目標に行い、

難しければ膝をついても構いません。

 

プランク

一般的なプランクの姿勢を30秒から1分間維持しします。

初心者の方や女性は30秒を目安に、

慣れてきたら40秒、50秒と時間を延ばしていきましょう。

 

以上、3つの種目を時間いっぱいまで繰り返します。

途中で時間切れになった場合はそこでやめて構いません。

(「物足りない」と感じても、それは次に取っておきましょう)

大事なことは、とにかく怪我をしないよう安全に、ゆっくりと行うことです。

 

***注意点***

ここにはいわゆる「引く種目」が含まれていませんので、

懸垂や背筋運動といった体の後ろ側(背中)を鍛える種目を別に取り入れる必要があります。

休日や時間のある日にしっかり追い込み、バランスよく鍛えることを意識しましょう。


体調の優れないときは無理せず休息を

トレーニングの基本はきちんと継続して行うことですが、

体調の悪いとき、疲れを感じている時はしっかりと休むことが大切です。

コンディションが悪いときに無理をして怪我をしていては元も子もありませんし、

時短で集中的に取り組む意味がありません。

トレーニングを行う際は自身の体調とよく相談し、安全に十分配慮できる環境で、

ゆっくり身体の声を聴きながら取り組んでいきましょう。

ただし、「今日はなんかダルい」とか「めんどくさい……」といったメンタル面での不調は言い訳になりません。

自分からやる気を出していく、モチベーションを上げていくのも一つのトレーニングです。

もしもトレーニングを続ける意義を見出せなくなったときは、自分が身体を鍛え始めた当初のイメージを思い出してください。

あなたが追い求める理想も、あなたが「強くなりたい」と思う理由も、

あなたにしかわからない、あなただけのものです。

他人と比べたりせずに、焦らずじっくりやっていきましょう。

「弱い自分」を認められるあなたは、必ず強くなれます。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【護身術】”噛みつき”攻撃が使えない3つの理由

いつも心に1人前のネギラーメンを。どうもサイコ田中です。

身を守るための手っ取り早い手段として、”噛みつき”攻撃を思い浮かべる方は多いかと思われます。

確かに”噛みつき”は力の弱い女性や子供にとっては強力な切り札に違いないのですが、

使うタイミングを間違えると怪我をするなど、逆効果になる恐れの多い攻撃手段でもあります。

今回はそうした”噛みつき”攻撃が抱えるリスクと安全な活用方法についてお話します。


映画やドラマの描写を信じてはいけない

よくアクション映画やドラマのワンシーンで、

暴漢に襲われた女性が腕などに噛みついて難を逃れるという描写が見られますが、

現実にそうしたことはほとんど起こらないと考えられます。

想像してみてください。あなたが本気で目の前の相手を倒そうと思っているとき、

たかが腕など体の一部に噛みつかれた程度で、動くのをやめるでしょうか?

想像を絶するような痛みが走り、全身を強い不快感が支配することに疑いの余地はありませんが、

陰部のような致命的な急所を除いては、噛みつき攻撃によって身動きが取れなくなるほどのダメージを受けることはまずありません。少し驚くか、戸惑う程度です。

このように、映画やドラマ、漫画などの描写を信じて効果のない攻撃を試みた場合、

相手を刺激するなど逆効果になる可能性が高く非常に危険です。

ほかに手段のない場面では武器になるものを手にするか、黙って急所攻撃を加え、

すぐにその場を立ち去る必要があるような状況なら迷わず走って逃げましょう。


”噛みつき”が役に立たない3つの理由

手っ取り早く効果的と思われがちな”噛みつき”ですが、現実はそう甘くありません。

ここでは”噛みつき”攻撃が護身術として使えない理由を3つの項目に分けてお伝えします。

「何かあったら相手に噛みつけばいい」とお考えの女性や学生の方は、

本当にそのプランで窮地を乗り越えることができるか、ご自身で想像を巡らせながらお読みになってください。

 

そもそも”噛みつく”ことすらできない

”噛みつき”攻撃が有効な距離は言うまでもなく、

息がかかるほどの超至近距離です。

相手と組み合った体勢やつかみ合いの状態などが想定されますが、

そこから相手の腕や首筋、耳元などに噛みつくのは至難の業です。

実際にやろうとすればわかることですが、

動いている相手の身体の一部を狙って噛みつくという行為は、

自転車で平均台の上を走りながらパン食い競争をするようなものです。

バランス感覚も運動神経も並外れて優れた人物でなければ、

狙い通りの場所へ正確に食らいつくことはできません。

そもそもパンチやキックを当てることさえ困難な距離感で、

頭を、まして自分自身の口元をぶつけに行くなどは自殺行為に等しいと言っても過言ではありません。

よほど自分の格闘センスに自信が無い限り、”噛みつき”を一つの攻撃手段として選ぶ人は少ないのではないでしょうか。

 

相手の反撃が怖くて使えない

もしも私が片方の腕を噛まれた場合、

黙って空いているほうの腕で相手の顔面にパンチを入れます。

がら空きの顔面がそこにあるのですから、殴らないほうが不自然でしょう。

また同様に腕を噛まれた場面では、噛まれた腕を相手のほうに強く押し付けることにより、

顎と首にダメージを与えるという返し技も存在します。

服を着ている場合は少し腕の角度を変えるだけで簡単に外れますし、

勢いよく引き抜くことで相手の歯や歯茎、顎などに大ダメージを与えることもできます。

(某格闘漫画においても似たような描写が見られます)

このように”噛みつき”攻撃には与えるダメージよりも反撃によって受けるダメージのほうが遥かに大きくなるというリスクがあり、

とても身を守るための手段としては推奨できません。

 

感染症のリスクが避けられない

口腔内は非常に繊細な粘膜によって構成されています。

少しの衝撃でも歯が当たることによって傷つき出血を伴い、

相手が”噛みつき”によって傷を負った場合はそこから感染症が引き起こされる可能性があります。

同様にして、噛みついた相手から傷口を通して感染症をもらうリスクも想定しなければなりません。

普通にしていればそれほど悪影響のない些細なウイルスでも、

ファイトの前後で口内や口の周りが傷ついていた場合、重症化してしまう恐れもあります。

”噛みつき”攻撃のみならず、リアルファイトに発展した場合はなるべく素手での攻撃を避け、

相手の顔面を狙ってパンチを放つ際には、口の周りを打たないよう注意が必要です。

(拳を相手の歯で傷つけることの無いように、顎や鼻の周りを狙うのが理想的です)


”噛みつき”は最後の切り札

よく護身術のテクニックとして”噛みつき”が紹介されますが、

実際にやろうとすると難しいうえに、それほど効果が無いことに気づきます

相手の身体の一部に噛みつくぐらいなら、力が弱くともパンチやキックを繰り出したほうが、

よほど強い抑止力になると言ってもいいでしょう。

護身の目的は常に、「その場で・今すぐ」攻撃者の動きを止めることです。

さらに言えば、危険な相手からはさっさと距離を置きたいので、

相手を掴んだままとか噛みついたままの状態は何の意味も持ちません。

仮にうまく”噛みつき”攻撃が決まって相手がひるんだり手を離したとしても、

その後どうすればいいかを知らなければ元も子もありません。

”噛みつき”攻撃を用いる場合は相手に見えない角度で(ここが重要です)

「食いちぎる」イメージを持って素早く犬歯を突き立て、

相手の動きが止まったら頭突きなどに繋げるのが効果的です。

あなたがパンチやキックなどの一般的なオプションを既に持っているならば、

”噛みつき”攻撃はあくまでも最後の最後、使わずに済むのがベストの切り札に過ぎません。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

全身をバランスよく鍛えるための3つのポイント

いつも心に1本のカリスティックを。どうもサイコ田中です。

性別や年齢を問わず、どうせ体を鍛えるなら、均整の取れた美しいボディを手に入れたいですよね。

それでもなかなか思うようなボディメイクが出来ないのが筋トレの面白いところでもあり、

難しいと感じるところかもしれません。

今回はそんな均整の取れた美しい肉体を作るために知っておくべき重要なポイントについてお話ししたいと思います。


筋肉の左右差は仕方がない?

筋肉に左右の差があるように感じられる方は多いかもしれません。

私自身も腹筋は鏡を見てはっきりわかるほど左右でズレがあります。

筋肉の左右差については、ある程度諦めなくてはならない部分があることは確かです。

人間の筋肉の付き方は生まれつき遺伝的な特性や骨格などによって決められており、

それらを努力や生活スタイルの工夫などで改善することは困難と言えるでしょう。

(歯並びや目鼻の大きさを自力で変えるようなものです)

その一方で、普段の姿勢や体の使い方によって生じている左右の差であれば、

地道なトレーニングやストレッチによって改善できる可能性はあると考えられます。

もしも筋肉の左右差やバランスの不均衡が気になる方で、

・スポーツなどで利き腕を酷使する

・カバンなどをいつも片方の肩にかける

・頬杖を突く姿勢が楽

という方は、ぜひ普段の生活スタイルや姿勢を見直すところから始めてみましょう。

バランスの取れた美しい体を取り戻すことができるかもしれません。


全身をバランスよく鍛えるための3つのポイント

ここでは全身をバランスよく鍛えるために知っておくべき大切なポイントを、

3つの項目に分けてお伝えします。

筋トレを続けてもなかなか理想の体型に近づかないという方や、

運動中のボディバランスに不安があるという方は参考にしてください。

 

同じ内容のトレーニングを続けない

人それぞれ、好きなメニュー、得意な種目があると思います。

「とにかく腹筋が楽しい!」という方もいらっしゃるでしょうし、

「デッドリフトが大好き!」というストイックな方も少なくはないでしょう。

自分が好きなメニューでとことん追い込み、得意な部位を強くするのは良いことですが、

何事もやりすぎはよくありません。

腕立て伏せやベンチプレスなどのいわゆるプッシュ系(押す種目)ばかり行い、

懸垂やラットプルなどのプル系(引く種目)を怠ると体の前後でバランスが崩れ、

姿勢の悪化による腰痛や肩こり、慢性的な疲労にもつながります。

また同じ部位をターゲットとした種目ばかり続けることにより、

いつまでも靭帯・関節へのダメージが抜けない箇所が出てくる恐れもあります。

今はどんなに楽しくても、将来的に筋トレが出来なくなってしまう可能性があることを忘れずに、

痛みや違和感のある部位を必要以上に追い込むことはやめましょう。

(しっかりと部位を分けてトレーニングを行うことが大切です)

 

利き腕と反対の腕を意識する

皆さんの利き手は左右どちらですか?

私は左利きなので、肩も胸も右に比べ左側のほうが発達しているように感じられます。

テニスの選手などを見てもわかることですが、より多くの負担がかかる利き腕は、

逆の腕よりも発達する傾向にあり、そこから少しずつ左右の差が生じてきます。

こうした左右の力の差を小さくするためにも、普段から利き腕と反対側の腕を意識することが大切です。

もしも可能ならば片手で腕立て伏せを行い、どちらが強いか確かめ、弱いほうは回数を増やしましょう。

ダンベルを用いたトレーニングにおいても左右に差が感じられるような場合については、

回数が上がらないほうを意識的に追い込み、左右の差を無くすように工夫するといいでしょう。

もちろん片足立ちや片足スクワット(ピストルスクワット)などにより下半身の左右差もカバーできます。

(片手腕立てや片足スクワットは難易度が高いため初心者の方は注意が必要です)

 

正しいフォームを心がける

初歩的かつ基本的なことですが、

フォームが崩れていてはどんな高負荷も高重量も無意味に違いありません。

特に左右のバランスの乱れは致命的で、

積もり積もった左右の不均衡がやがて修復不能なほどのダメージとして表面化し、

大きな怪我へとつながるリスクは十分に考えられます。

腕立て伏せ一つをとっても、

・手を突く位置はズレていないか

・腰が反ったりお尻が突き出たりしていないか

・左右で体重のかかり方は均等か

など、チェックすべき項目は無数にあります。

周囲に気味悪がられるくらいの完璧主義を貫き、

トレーニングの1回1回、1セット1レップを、常に100点満点の内容で行うという意識を徹底しましょう。


メニューに変化をつける工夫を

筋トレが習慣化すると、ついつい同じメニューばかり繰り返してしまいがちです。

筋肉は骨に対して色々な方向や角度に接しているため、

同じ向きや同じ角度の運動ばかり繰り返していると、どうしても発達しない箇所が出てきます。

「体が大きくなってきたけど、何だかバランスが悪い……」という方や、

「ここは大きいのに、この辺りは頼りない」など、筋肉の付き方に不満や違和感のある方は、

ぜひ日々のトレーニングに変化をつける工夫をしてみてください。

例えば腕立て伏せなら、

・手幅を広く(狭く)する

・手を突く位置を胸のラインより下げる

・角度をつける(足を上げる)

これだけで全く違う場所が刺激されるようになり、トレーニングの質が変わります。

やってみるとわかりますが、普段と違う場所に負担がかかるため、

場合によっては数回で苦しくなってくるかもしれません。

トレーニングを行う際は、グリップやスタート位置の姿勢、可動域などに注意を向け、

きついと感じる動作を意識的に取り入れていきましょう。

似たような動きでも、普段使われていない場所や刺激の届いていない箇所がある場合、

全く違う負荷を感じることができ、筋トレそのもののマンネリ化を防ぐ効果もあります。

筋肉の様々な部位にいつも新鮮な刺激を与え続け、

均整の取れた理想的なボディラインを手に入れましょう。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【防犯】状況認識のヒントと応用【護身】

いつも心に1果のグレープフルーツを。どうもサイコ田中です。

車上荒らし、ひったくり、暴行、痴漢……犯罪被害を未然に防ぐためには、

まず自分自身が置かれている状況を正しく認識することが重要です。

今回はそうした状況認識を身に着けるためのヒントを、

いくつかの応用テクニックも併せてご紹介します。


「自分は大丈夫」という思い込みは危険

治安のいい日本ですが、想像を絶するような凶悪犯罪は後を絶ちません。

昨今では未成年や高齢者による傷害や暴行、殺人事件なども珍しくはなく、

社会的地位や住んでいる地域などに関係なく犯罪被害のリスクは想定されます。

「自分は大丈夫」「私には関係ない」「ここは田舎だから……」といった根拠のない思い込みは捨て、

いつでも自分や自分の身近な人が被害者になる可能性があることを忘れてはいけません。

周りから自意識過剰だとか、被害妄想が強すぎると思われるかもしれませんが、

身を守るうえで、警戒しすぎ、心配しすぎということはありません。

危機管理能力を高めるためにも、すぐそこにある犯罪被害をいつでも自分のことのように考え、

「明日は我が身」の精神を心がけましょう。


状況認識に大切な3つのポイントとその応用

身を守るための第一歩は、自分が置かれている状況を素早く正確に把握することです。

ここではそんな状況認識のポイントをシチュエーションごとに3つお伝えします。

実用性の高い応用法も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

情報収集の癖をつける

状況認識において、情報を集める習慣はとても重要です。

例えば飲食店の入店時には、

・駐車場にどんな車がどのように停められていたか

・窓際の席にカップルは何組いたか

・警備員はどこに何人立っていたか

などといった情報を意識的に集めておくことなどが考えられます。

店に入った時点で、大まかな見取り図を頭の中に描けるぐらいの空間認識力も必要です。

非常口はどこか、行き止まりになっている箇所は、火災報知器の類は……

こうした情報は集められるだけ集めておくに越したことはありません。

攻撃者の侵入経路や攻撃を受けた際の逃走経路、バリケードになりそうな家具などの存在を知っているか知らないかは、

非常事態での生存率を大きく左右します。

武器になりそうなものや凶器の類がどこにどれだけあるかも確認しておくといいでしょう。

 

「~が無い」という考え方をやめる

時間がない、逃げ場がない、選択肢がない……のような、

「~が無い」という考え方はストレスを強め、冷静さを欠く原因になります。

冷静な判断が求められる非常事態こそ、「~が無い」というネガティブな見方ではなく、

「〇〇と××はある」というような、ポジティブな考え方が求められます。

時間が無いならダメージを最小にするためのアイデアを、

逃げ場が無いなら時間を稼ぐための手段を、

選択肢が無いなら実力行使のための準備をすればいいのです。

どのような場面でも、そこにないものではなく、目の前にあるものを使い切るイメージを持つことが大切です。

 

小さな”違和感”を手掛かりにする

あなたは道を歩いていて、前から来る男女が長年連れ添った夫婦か、

ついさっき出会ったばかりの赤の他人かを、区別することができますか?

人には距離感とか、その場の空気、テンションのようなものを感じる力が備わっています。

家族・友人・それ以外……といった具合にざっくりとですが、ある程度人と人との関係を見極める力です。

もしもあなたが第三者のやり取りを眺めていて違和感を覚えるような場合は、

それは何らかのトラブルが起こる前兆か、トラブルが起きている可能性を示唆します。

普段の通勤・通学路で違和感を覚えるようなときも、それが何に起因するのかを探ることで、

思わぬ危険を回避できるかもしれません。

「何かがおかしい」「普段と違う」と感じるときには、その小さな違和感を無視せずに、

状況を細かく分析する習慣を身につけましょう。


情報の9割は視覚から

ここまで状況認識には情報を収集・分析する習慣が重要だと述べてきましたが、

「人は見た目が9割」などという言葉もある通り(関係ないかもしれませんが)、

情報の実に9割近くは、目から―ーすなわち視覚から得られます。

例えば音に頼った場合、爆発音や銃声といった危険なシグナルをいち早く捉えることはできますが、

肝心な脱出経路や被害状況を確認できません。

また嗅覚が鋭ければ有毒ガスや血の匂いなどを敏感に感じ取り危険を回避できるかもしれませんが、

ガスの発生源などは目視で確認しなければあまり意味がありません。

このように目で見て得られるヒントは多く、また視覚に頼らなければ得られない情報も無数にあります。

周りを見る癖や観察力、洞察力といったものを鍛えることを普段から意識し、

視力の低下や目の不調を感じた場合は速やかに矯正または治療などの対処を心がけましょう。

ブルーベリーのサプリメントもおすすめです。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

あなたの筋トレが”効いてない”3つのサイン

いつも心に1切れのペパロニピザを。どうもサイコ田中です。

趣味として、あるいはダイエットの目的で、または身体能力強化のために……

筋トレの目的は様々だと思われますが、どんなトレーニングもきちんと効かなければ意味がありません。

今回は筋トレが効かないとき、どのような理由が考えられるかについてお話したいと思います。


トレーニングは正しく・安全に

よく腕立て伏せを300回とか、腹筋を500回やると自慢気に話す人がいますが、

そもそもそんなに繰り返して行える動作は効率が悪い上に、本当に効果があるのか疑問です。

ウェイトトレーニングにしても、よく高重量を扱えることに優越感を抱いているような人を見かけますが、

靭帯・関節にかかる負担やダメージを考慮しているのか、安全に配慮出来ているのか疑わしいと感じてしまいます。

筋トレに限らず、どのような運動も(それが単なるストレッチだとしても)、

一番大切なことは怪我をしないことです。

どんなすごい高重量を扱えても、どんな超人的なパフォーマンスが出来たとしても、

怪我をしていたら元も子もありません。

筋トレをする際には、準備運動やアップは十分か、自分が扱う負荷は本当に適切なものか、

いつも気にしすぎるくらいでちょうどいいと私は思っています。

トレーニング中の大怪我で一生筋トレどころか普通の生活さえままならない身体になるという話は、

決して他人事ではありません。

トレーニングは1回1回を正しく安全に行っていくことを一番の目標にしましょう。


あなたの筋トレが”効いてない”3つのサイン

ここでは筋トレが効いていない(かもしれない)ときに感じられる肉体的な兆候を、

3つの項目に分けて紹介したいと思います。

***筋トレ初心者の方から中級者の方が対象になります。

 

筋肉痛が全くない

筋トレにまつわるよくある勘違いとして、

「筋肉痛が出ない=効いていない」というものがありますが、これは間違いです。

ここでは細かく言及することを避けますが、医学的に筋肉痛が出る理由はまだよくわかっていません。

ただし注意が必要なのは、

どんな部位を、どんな種目で追い込んでも全く筋肉痛を感じないというケースです。

これは、筋トレを正しく安全に行えているという証拠のようにも見受けられますが、

十分追い込み切れていない可能性も示唆しています。

「筋肉痛が出る原因は明らかにされていない」と上に述べましたが、

現代の医学では、壊れた筋繊維の回復に伴う痛みとされています。

筋トレの目的はあくまで筋繊維の破壊と回復(再生)による筋肥大、筋力増強です。

よってどのような種目をどんな頻度で、どのように行っても痛みや疲労を感じない場合は、

そもそも筋トレとして成立していない可能性を疑ってもいいかもしれません。

(トレーニング後の筋肉痛はあくまで一つの目安としてお考え下さい)

 

100回以上の超高レップでも平気で出来る

腕立て伏せ300回、腹筋500回、スクワット1000回……とても立派な数字ですが、

トレーニングとしての効果は薄いかもしれません。

一般的に筋肥大・筋力増強を目的とした場合に効果が最大になるのは、

10から12レップを限界とする運動とされています。

あなたの目的が筋持久力や単純なスタミナ増強でもない限り、

同じ種目を何十回も何百回も行うのは徒労と言わざるを得ません。

仮に負荷の低い自重トレーニングだとしても、何百回も繰り返せる動作にはそもそも負荷の概念がなく、

フォームが適正かどうかも疑わしいというのが現実です。

腕立伏せの場合、典型的な間違いは、

・肘が曲がったまま上体だけ上下している

・胸が床すれすれまで近づいていない

・ペースが速すぎる

といったことが挙げられます。

自重トレに限らず、どのような種目もゆっくりと正しいフォームで行えば、

十数回から多くとも30回前後で苦しくなるはずです。

もし50回を超えても平気な場合は、もっと負荷を上げる必要があるか、

不正なフォームで動作を繰り返している可能性を疑ってみましょう。

 

6か月が経過しても体型の変化を感じない

どんなに時間のかかる人でも、3か月から約半年(6か月)の間に、

見た目はもちろん日常動作においてさえ、かなり大きな変化を感じるものです。

きちんと毎日3回以上にわたって栄養バランスのいい食事を摂り、

十分な休息を取れているにも関わらず体型や体の動きに変化を感じない場合は、

やはり筋トレのやり方やアプローチの仕方が根本的に間違っている可能性が高いと思われます。

自身のトレーニング方針に誤りがないかを確かめる意味でも、

三か月から半年というスパンで自身の体型や体重を記録していくことが大切です。

もしも変化が感じられない場合は食習慣や、トレーニングの内容または頻度に改善が必要だと考えたほうがいいでしょう。


筋トレに”遅すぎる”ということは無い

反射神経や単純な経験値がものを言う競技の舞台においては、

何事も早く始めたほうが有利には違いないでしょう。

しかし体を鍛えることに遅すぎるということはありません。

30歳を過ぎてから筋トレを始め、ボディビルの大会で結果を残している方も珍しくはありませんし、

マッチ棒のような頼りない身体からわずか1年でアメコミ・ヒーローのような肉体を手にした人もいます。

骨格や遺伝子など、ある程度持って生まれたものに左右される部分があることは確かですが、

続ければ必ず結果を出せるのが筋トレの最大の魅力です。

フォームが不正だと気付いた人も、これから修正すればまだまだ大きくなれます。

負荷が足りないとわかった人は、増やせば一気にサイズアップできる可能性があるのです。

筋トレをやる上で遅すぎるということは絶対にありません。

自分を変えたいと思っている人、強くなりたいと感じている方は、

腕立て伏せ10回から始めてみませんか。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

身近なもので身を守る【家具・インテリア編】

いつも心に1件の不在着信を。どうもサイコ田中です。

今回はシリーズ「身近なもので身を守る」の第4弾として、

家具やインテリアを使った護身テクニックを紹介します。

 

過去のシリーズもぜひ合わせてご覧ください。

【文房具・筆記用具編】

【アウトドア・レジャー用品編】

【食器類・キッチン用品編】


柔軟な発想やアイデアが身を守る

いざというときはパニック状態になり、一種の思考停止状態に陥ってしまうことが想定されますが、

そんな非常事態こそ開き直って、自由に考えて行動することが突破口になるかもしれません。

その場にあるものを武器にするという即興性はある程度センスに依存しますが、

手段の選べない場面において、人は案外クリエイティブに振る舞えるものです。

私が実際に目撃した例として、

・食べかけのお好み焼きを相手の顔に投げつける

・携帯電話用充電器のコードで首を締め上げる

・小銭を投げつけて目つぶし→パンチでノックアウト

などといったケースは非常に効果的に感じられました。

このように人は非常事態に陥ったとき、普段は想像もできないようなアイデアを咄嗟に思いつき、

行動に移すことができるように出来ています。

もしも危険な人物に遭遇したり、目の前で暴力沙汰が起きたようなときには、

まずは深呼吸して冷静に周囲を見渡し、柔軟な発想で武器になるものを探してみるといいかもしれませんね。


いざというとき武器になる家具・インテリア5選

ここでは緊迫した場面で身を守るための武器になる可能性のある家具やインテリアを、

5つ紹介したいと思います。

短時間で読めるように要点をまとめて記述しています。

今まさに非常事態に置かれているという方は、太字の部分だけでも読んで参考にしてください。

 

イス

オーソドックスな形状のものであればすべて武器になります。

パイプ椅子なら折りたたんだ状態で振り回しても効果がありますし、

スツールのような形状のものであれば、”さすまた”のように相手を制圧できます。

しっかりと座面の部分を両手で持ち、椅子の脚を前に突き出すようにして攻撃しましょう。

 

大きめのクッションまたは座布団

振り回すだけで武器になります。

両端を両手で保持して顔の前に突き出せば頭部を守ることができ、

胸に抱えるようにすれば刃物などの攻撃から上半身を保護できます。

(アレルギー体質の人は、そば殻を使った枕などには十分注意してください)

 

テーブルまたデスク

相手に攻撃を加える目的ではなく、

ドアなどの出入口を塞ぐバリケードとして用います。

侵入経路が一か所しかなく、そこさえ塞いでしまえばとりあえずその場をしのげるという場面においては、

重い家具を動かしてバリケードを築くのが最も効果的です。

力の弱い女性でもキャスター式のデスクは移動させられますし、

椅子を積み重ねるだけでも効果はあります。

家具を移動させる場合は怪我に十分注意し、安全が確保出来たら速やかに警察を呼びましょう。

 

便座のフタ

トイレの周辺におけるワイルドカードです。

よほど頑丈なものでもない限り簡単に取り外すことができ、

振り回すことで武器になり、胸の前で構えることで盾になります。

陶器で出来た重いものは殺傷力が高くなるため扱いには注意が必要です。

 

浴室のタオルホルダー(タオル掛け)

風呂場にあるタオル掛けは、思いきり引っ張れば取り外すことができます。

そのまま振り回せば鉄パイプのような近接武器になり、刃物を持った相手も制圧できます。

トイレのタオルホルダーでも応用可能ですが、樹脂製のものは効果が薄くなるため注意が必要です。

もしも準備に十分な時間が確保できるなら、しっかりドライバーなどでネジを外しましょう。


振り回せば何でも武器になる?

ここまで散々「振り回せば武器になる」と述べましたが、

ある程度の固さや重さのあるものは、

全力で振り回せばどこに当たってもダメージを与えられます。

一番大切なことは、素手で相手と向き合わないことです。

相手が武装していようと素手だろうと、基本的に丸腰で応戦するのは不利です。

使えるものは何でも武器にし、ほんの少しでも有利な状況を作っていくことが、

生存率を高めるうえで重要なキーとなります。

身を守ることに興味のある方はぜひ、周囲で武器になりそうなものを探す癖をつけてください。

その少し変わった癖はいつか、あなたやあなたの大切な人を守ることに役立ちます。

とにかく「固くて重いものを全力で振り回す」、これだけ覚えておいてください。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

”楽勝の相手”にならないための5つのルール

いつも心に1個の低反発クッションを。どうもサイコ田中です。

暴行、窃盗、性犯罪……どのような犯罪行為や暴力についても、攻撃者がいつも狙うのは、

自分にとってEasy(簡単,楽勝)な相手だけです。

今回はそんな簡単なターゲットにならないために知っておくべきことについてお話しします。


攻撃者はいつも”自分より強い”ということ

上に述べた通り、攻撃者はいつも自分より弱い者をターゲットに選びます。

これはある意味自然の法則にしたがった、合理的な考え方とも言えます。

動物が狩りをするとき、自分より体力面において勝る相手や、戦闘力に明確な差のある対象を、

わざわざ獲物にするでしょうか?

よほど差し迫った状況でもない限り、答えはNOでしょう。

同様に、人間が職場や学校などの集団や組織において攻撃の対象に選ぶのも、

窃盗や暴行などのターゲットに設定するのも、自分より劣る相手であることが一般的と言えます。

漫画や映画のように、あなたが片手で捻りつぶせるような簡単な相手は、

絶対に向こうから声をかけてきません。

言い換えれば、いつでもあなたの敵になるのは、あなたにとって困難な相手ということになります。

それが路上のリアルファイトでも、職場や学校における些細な嫌がらせだとしても、

基本的にはあなたにとって勝ち目のない状況で、極めて不利な立場に置かれているということを自覚しましょう。

あなたが相手を圧倒する力を持っていない限り、ターゲットに選ばれた時点で負けということです。

(やや厳しい言い回しですが、これが現実だと思ってください)


簡単なターゲットにならないための5つのルール

ここではそんなイージーな標的にならないために出来ることを5つ紹介します。

身の回りに危険を感じるという方も、現在進行形で精神的または肉体的な苦境に立たされているという方も、

簡単にやられないために出来ることが何かを知っておいて損はないはずです。

苦しい状況を打破していくためのアイデアを、一緒に学んでいきましょう。

 

素早く決断・行動する

暴行など明確なリスクがそこにあり、緊迫した場面においては、

いかに素早く判断し行動に移せるかが生き残るカギになります。

基本的に身の危険を感じるような場面では、考えている時間はありません。

その場から逃げるにしても、真っ向から立ち向かうにしても、

即決即断ぐらいの意識を持っていなければ手遅れになります。

相手が学生でも、例え力の弱そうな女性でも、刃物による攻撃は命に関わります。

攻撃者が複数いる場合なども同様です。

勝ち目がないとわかったら、迷わずにその場から逃げましょう。

逃げることは情けないこと、カッコ悪いことではありません。

 

とにかく何かをする

どんな護身術のセミナーに参加しても指導者が必ず口にする言葉に、

Do something(何とかしろ、何かをしろ)というものがあります。

例えば暴行などの被害に遭いそうなとき、何もしないで棒立ちでいると、

一方的に殴られて終わってしまいます。

日本の法律では手を出した時点でほぼ間違いなく暴行罪が成立するため、

安易にやり返したり反撃を試みるべきでは無いのですが、

何もしなければあなたは文字通りただのサンドバッグです。それは好ましくありません。

例え相手が凶器を持っていても、グループで襲ってきたとしても、

最後の最後まで抵抗することが何よりも重要です。

格闘技の経験や護身術のテクニックなど全く知らなくても、

手を振り回すだけ、近くにあるものを掴んで投げるだけでも十分です。

どんな厳しい局面でもとにかく何かをすること、何とかしようとすることを忘れてはいけません。

 

SNSは正しく安全に利用する

私は当ブログの開設と並行してtwitterを始めましたが、

個人的なことをつぶやくことは滅多にありません。

SNSなど誰がどのような目的で、またどんなプロセスで目にするかわからないメディアについては、

与える情報量をなるべく制限するよう工夫が必要です。

ブログにせよ何にせよ、あなたに好意のある相手だけなら問題はありませんが、

そうした情報を閲覧する者の中には、必ず悪意のある第三者も含まれています。

そのような危険人物はその気になれば、

・自宅や職場の住所

・家族構成や人間関係

・在宅または不在の時間帯

などはあっけなく特定してきます。

また住所などの個人情報が漏れることを防げても、SNSを介した誹謗中傷や嫌がらせなどの被害に遭うリスクは無視できません。

「顔や名前を伏せているから大丈夫」ではなく、思わぬところから敵を作る可能性があることを肝に銘じ、

自身の発言内容や発信する情報には十分注意しましょう。(当たり前のことのような気もするのですが)

 

危機管理能力を高める習慣を身に着ける

仕事の空き時間や通勤・通学の時間は何をして過ごされますか?

スマホでゲーム、音楽を聴く、本を読む……様々な選択肢があると思いますが、

本気で身を守ることを考えるなら、新聞を読むか、人間観察をオススメします。

新聞には色々な情報が詰め込まれていますが、特に時間をかけて読むべきなのは、

災害や犯罪を扱う記事です。

どのような犯罪がどのようにして起こり、どんな被害が出たのかを把握しておくことは、

それが自分の身に起きたときにどうすべきなのかを考えるヒントになります。

また人間観察の習慣は、人の微妙な仕草や視線から考えを読み取り、

危険な思想や特殊な性癖を持つ人物を見極める訓練にもなります。

空き時間を空虚なスマホいじりや動画鑑賞に充てているという方は、

ぜひニュースサイトを閲覧したり、「変な人」を探す時間に変えてみましょう。

 

身体を絞る・筋力をつける

女性の方でファッションなどに特別なこだわりがある場合は仕方がありませんが、

太りすぎの方はある程度身体を絞り、痩せすぎの方は筋力をつける必要があります。

一般的に暴行などの被害に遭う可能性が高いのは、体の線が細く小柄な人物です。

上に述べた通り、攻撃者は常に自分が簡単に圧倒できる対象だけを狙います。

身体が小さいこと、フィジカルの面で劣るということは、ターゲットにされやすいだけでなく、

実際に攻撃を受けた場合の生存率が低下することにも繋がります。

筋トレの習慣がない方は週に3回程度の自重トレーニングを取り入れ、

太りすぎという方はウォーキングなどの有酸素運動から始めましょう。

十分な栄養補給と休養を忘れずに。


まずは身だしなみを整えることから

攻撃者がターゲットを選ぶときに用いる情報の9割近くは、外見から集められます。

まずは背格好。自分よりも小さく、体力的に劣ると思われる者に目をつけます。

その次に服装や装飾品など、社会的地位や収入などが凡そ見極められる部分に着目します。

高価なカバンや時計、スーツなどを身に着けている場合はスリや窃盗の被害が、

女性であまりに肌の露出した身なりの場合、性犯罪などの被害に遭うリスクが想定されます。

また重い荷物などを両手に持っていたり、高いヒールなど動きの制限されるものを身に着けているときも注意が必要です。

両手がふさがっているだとか、すぐに走り出せない服装の人物は格好の攻撃対象です。

最低でも片手は自由に動かせる状態を保ち、少しの外出でもなるべく履き慣れた靴を選ぶようにしましょう。

大金を持ち歩かないこと、高価な装飾品を目立つところに身に着けないことも大切です。

 

身を守るのに適した服装については、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

↓ ↓ ↓

身を守るのに適した服装・適さない服装について

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【初心者向け】サイコ野郎と観る楽しい格闘技【格闘技観戦ガイド】

いつも心に1発の5.56mmNATOを。どうもサイコ田中です。

いよいよ今年(2019)年も残すところあとわずか。新たな年を迎える瞬間が近づきました。

この時期になると必ずテレビで放送されるのが、ボクシングなどの格闘技です。

今回は大晦日の格闘技生放送で初めて格闘技を観るという方に向けて、

格闘技を観るのもやるのも好きなサイコ野郎が、その魅力を伝えたいと思います。

オススメの観戦方法と小ネタもいくつかご用意しておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。


格闘技をテレビで観る時代は終わった?

皆さんは、ネット番組をご覧になりますか?

近年はインターネットの普及と携帯端末の大幅なスペックアップに伴い、

ネット配信型の放送枠というものがその勢力を急激に拡大しつつあります。

ネット番組や動画投稿サイトの利用時間増加に伴い、テレビの視聴率は緩やかな減少傾向にあり、

中でも格闘技は、テレビ放送での視聴率低迷や団体そのもののブランド力低下などにより、

テレビでの放送枠を徐々に失いつつあるのが現状です。

しかしその一方で大きく飛躍を遂げつつあるのが、格闘技のネット配信です。

通信環境や設備の強化などにより安定したネット配信が可能となった現在ならではのこのサービスは、

テレビ放送では困難だった広告(コマーシャル)の柔軟な挿入に特化しており、

視聴者が試合内容にしっかり集中できる配信スタイルというものを着実に確立しています。

これから格闘技をご覧になるという方は、テレビではなく、

インターネットを使った配信サービスを活用されたほうが、ストレスも少なく手軽に楽しめるかもしれませんね。


迷ったらこれを観ろ!オススメ格闘技と団体3選

ここからは、今日まで格闘技をそれほど観たことがない方や、

全く観戦の経験がなく何が何だかわからないという方に向けて、

管理人イチ押しの格闘技とその団体を3つ紹介したいと思います。

より楽しく観るためのコツも併せてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

 

総合格闘技(MMA)

2019年現在、世界で最も熱いと言っても過言ではないのが総合格闘技(以下「総合」)です。

総合の魅力は何といっても、

・ほとんど何でもありの喧嘩に近いルール

・選手一人ひとりの際立った個性とスター性

・戦況が目まぐるしく変化する圧倒的なスピード感

でしょう。

総合のルールは基本的なパンチやキックのほかに、

投げ技や関節技、場合によっては肘での殴打なども認めており、

ほとんどルールのある喧嘩という形式で行われます。

そのため試合展開の変化は目まぐるしく、次の瞬間に何が起こるのかは文字通り予測不能です。

また階級によってはパンチなど打撃技での豪快な一撃ノックアウトも頻繁に見られ、

軽い階級では寝技のテクニカルな攻防に酔いしれることもできます。

日本を含め多くの団体がスター性のある王者や魅力的な選手を集めているため、

必ず一人はお気に入りの選手が見つかることでしょう。

 

総合ならRIZIN一択

私がオススメする総合の団体は、日本最大規模のプロモーターである、

RIZIN FIGHTING FEDERATION(通称RIZIN)です。

設立は2015年とまだまだ歴史は浅い団体ですが、

90年代後半から2000年代にかけて一世を風靡したPRIDEの雰囲気を色濃く残した、

玄人も素人も楽しめる幅広い選手層と刺激的な対戦カードが魅力のお祭りイベントという印象です。

日本の団体なので当然のことながら日本人選手が多数を占めており等身大の魅力的な選手を見つけやすく、

海外勢にも個性的なキャラクターの選手が多数在籍し、一部の女子選手もアイドル的人気を博しています。

基本的にテレビでの放送枠は限定的であり、ネット配信など限られた方法でしか視聴できませんが、

大晦日など大規模な大会はテレビ中継されるため、テレビはもちろんワンセグまたはフルセグ受信可能なデバイスがあれば無料で観戦できます。

 

総合の試合を観るときのポイント

総合の試合はは基本的に1ラウンド5分から10分という形式で行われます。

予測不能の試合展開が魅力の総合ですが、

バチバチの殴り合いで息詰まる攻防になるときもあれば、

寝技メインで選手が横になったまま膠着状態が続くいわゆる「塩試合」の展開もあります。

飲み物を取りに行ったりトイレに行ったりしているうちに試合が終わっている、ということも珍しくはないので、

最初の1分間は黙って試合展開を眺めて、

一撃KOなどの急展開が予想されそうなスピード感があればそのまま見続けて、

それほど試合展開が速くなさそうだと思ったら画面の前から離れてもいいでしょう。

(選手が互いに打ち合わない、抱き合ったまま動かない…etc)

ただし、総合は何が起こるかわからないのが最大の魅力です(総合に限った話ではありませんが)。

できればすべての試合を最初から最後まで観戦し、間の休憩時間(インターバル中)にトイレなどを済ませるのが理想に違いありません。

入場パフォーマンスなども興味がなければ見る必要はないでしょう。

 

ボクシング

総合格闘技と並んで年末に放送されがちなのがボクシングの世界戦です。

ボクシングは総合と違って攻撃手段はパンチだけであり、

華麗なフットワークやディフェンス技術など、シビアな駆け引きとそれに伴う緊張感が売りの格闘技です。

 

放送枠は基本一つ・団体は気にしなくてOK

ボクシングの放送枠は総合同様に基本一つしか確保されていないため、

難しく考える必要はありません。(黙ってチャンネルを合わせるだけでOK)

また現在ボクシングの団体は乱立状態にあるため区別する必要性はほとんどなく、

勝敗のみに集中して観ればいいのでハードルはそれほど高くありません。

 

ボクシング観戦時のポイント

ボクシングの試合は3分1ラウンドで行われ、各ラウンド間に1分のインターバルが設定されています。

テレビ放送時は必ずと言っていいほどこの1分のインターバル中にコマーシャルが挿入されるため、

ラウンド終了と同時に席を立ち、トイレを済ませたり飲み物を取りに行くのがスマートでしょう。

またテレビで放送されることの多いボクシング世界戦は最大で12ラウンドにまで及ぶため、

1試合の観戦時間が総合などに比べて長くなる傾向にあります。

(1ラウンドであっけなく終わってしまうこともありますが)

集中して観るなら食べ物や飲み物は手の届く場所に準備し、トイレは試合開始の前に済ませておくのが無難でしょう。

 

キックボクシング

キックボクシングは、その名の通り蹴りの使用が認められたボクシングです。

基本的に試合は3分3ラウンドまたは3分5ラウンドで行われ、

日本ではそのほとんどが体重60キロ前後の比較的軽い階級で展開されています。

 

キックボクシングもRIZINが熱い

あくまで総合がメインのRIZINですが、キックルールでの試合も多く組まれています。

特に看板選手の一人である那須川天心選手の実力とスター性はすさまじく、

昨年(2018年)大晦日に行われたボクシングのフロイド・メイウェザーJr選手との対戦では、

敗れはしたものの同時間帯の民放トップクラスの視聴率を記録しています。

日本国内で多くの団体が存在するキックボクシングですが、初めて観戦する方や、

あまり知識のない方にはRIZINキックルールの試合を観戦するのが丁度いいでしょう。

 

キックボクシング観戦時のポイント

日本人キックボクサーは一般に体重60キロ前後で非常に締まった体つきをしており、

端正なルックスでモデル顔負けの選手も多く見られます。

そんな漫画の主人公のような男たちが上半身裸でバチバチに殴りあう光景は、

全く格闘技など興味のない女性をも虜にするでしょう。

また昨今では男子のみならず女子選手の層も厚くなっており、

中にはモデルやアイドルという肩書を持つ選手さえもプロの世界で活躍しています。

キックボクシング観戦時には、そうしたカッコいい、あるいは可愛くて強いファイターたちの熱いファイトにぜひ注目してみてください。

きっとあなたのストライクゾーンに飛び込んでくる選手が見つかるはずです。


男性には男性の、女性には女性の楽しみ方も

格闘技観戦において、絶対に欠かせない要素があります。

それは、ラウンドガールの存在です(セクハラと思われた方には大変申し訳ありません)。

ラウンド間に彼女たちがリング上を行ったり来たりする姿は、闘いの高揚にまた別の刺激を加え、

一つのイベントとしての格闘技の面白みをより強化していることに疑いの余地はありません。

全く格闘技に興味のない男性でも、テレビに一瞬だけ映ったラウンドガールに興味を持ち、

試合を最後まで観るということは決して珍しくはないでしょう。

また上に述べた通り、男性格闘家は皆一様に締まった美しい肉体を持ち、野性的な魅力に満ち溢れています。

そんないい身体のいい男たちがボコボコに殴りあう様は、

全く格闘技などに興味のない女性にも強い刺激を与えるに違いありません。

ラウンドガールが可愛いから、〇〇選手がイケメンだから……理由は何でもいいのです。

格闘技に触れるきっかけがあり、それを楽しむ人がいなくならない限り、

格闘技の世界はどこまで広がっていくと私は考えています。

まずは好きな食べ物や飲み物を準備して、テレビの前に座ってください。

特に見たいと思う番組が無いなら、ぜひ格闘技をやっているチャンネルをご覧になってください。

難しく考える必要はありません。

画面の向こうで繰り広げられるいくつもの死闘が、きっとあなたの中にある何かを目覚めさせてくれることでしょう。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

危険な相手が見せる10のボディランゲージ

いつも心に1本のモンキーレンチを。どうもサイコ田中です。

いよいよ今年(2019年)も残すところあとわずか、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

これから年末年始にかけて忘年会や新年会など、人の多い場所への出入りやお酒の席も増えてくるかと思いますが、

そうした場所では対人トラブルに遭遇する可能性が普段よりも高くなる傾向にあります。

今回はトラブルを回避するため、あるいは暴行などの被害者にならないために、

攻撃者が見せるサイン(ボディランゲージ)についてお話ししようと思います。

 

危険な相手からの攻撃を未然に防ぐテクニックについては、こちらの記事をご覧ください。

↓ ↓ ↓

今日から始める護身術20【攻撃のサインを読み取る】


日本人はボディランゲージが少ない?

一般に日本人はボディランゲージが少ない傾向にあると言われますが、

それは日本人が他国の人間に比べてリアルファイトに発展しにくいことに繋がっていると私は考えています。

ボディランゲージとは文字通り、表情や仕草などによる言葉を使わない言語のことであり、

西欧人などが特によく用いるとされています。

正しく使うことができれば微妙な感情や快・不快といったものをスマートかつスタイリッシュに表現でき、

とてもお洒落に見えるものなのですが、

それらが行き過ぎると暴力に繋がる恐れがあることも事実です。

相手の肩を突き飛ばす、中指を立てるなどのネガティブなボディランゲージは、ほとんど暴力に相違なく、

使い方を間違えた場合は本気のリアルファイトに発展しかねません。

このようにボディランゲージを用いることには負の側面も多いため、不慣れならなるべく使わない、

わからなくても気にしない、というスタンスを貫くのが日本人には丁度いいのではないでしょうか。

(そもそも日本人が欧米人のようなボディランゲージを真似しても、あまり絵にならないような気がします)


攻撃者が見せる10のボディランゲージ

いよいよ本題です。ここでは攻撃者が見せる典型的なボディランゲージを、

シチュエーションごとに10個紹介したいと思います。

トラブルを回避するために、あるいは実際にトラブルに発展してしまったとき被害を最小にするためにも、

攻撃の直前にどのようなサインがあるのかを覚えておきましょう。

 

1.強い視線を送る

相手が異性なら基本的に問題はありませんが、男性の場合は同性からの強い視線には注意が必要です。

例えば居酒屋やバーなどの入店時に強い視線を感じた場合、

恐らくそれは何らかのきっかけであなたが攻撃の対象に選ばれたことを意味します。

こちらからはなるべく目を合わせず、用が済んだらさっさとその場を離れましょう。

店の外で待ち伏せされる恐れもあります。お店の人に裏口を教えてもらい、

気づかれないうちに退店するのがベストでしょう。

 

2.きょろきょろと辺りを見回す

これは悪意のある人物が手を出す直前に見せる典型的なサインの一つです。

周囲に目撃者や警察関係者がいないか、出入口はどこかを確かめる動作であり、

暴行や窃盗など法に触れる行為に走ろうとしている者が無意識に見せるボディランゲージとも言えます。

もしもトラブルになった相手がこのような動きを見せた場合は武器になりそうなものを手に取り、

頭などの急所を保護できる体勢を取りましょう。

 

3.肩を揺らす・肩をすくめる

相手が肩をゆらゆらと揺らしながら睨みを利かせたり、

肩をすくめるような動きを見せた場合は警戒が必要です。

これらは非アジア系の外国人が見せる典型的な攻撃のサインであり、

「お前を殴る準備は出来てるぞ」ということを意味します。

言葉が通じるなら出来る限り説得を試み、勝ち目がないならさっさと逃げましょう。

 

4.肩や膝・手指が震える

本気でキレたときに声が震えるという経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、

怒りや憎しみなどから制御不能な量のアドレナリンが噴き出すと、

身体が震えだします(武者震いとでも言うべきでしょうか)。

このような状態では特に膝や肩、手や手の指などに強い震えが見られます。

トラブルになった相手の体にこのような震えが確認できる場合は、

リアルファイト開始まであまり時間はないと考えたほうがいいでしょう。

 

5.手を後ろに回す・ポケットに入れる

必死に攻撃の衝動を抑えている仕草でもあり、

ナイフなどの武器を取り出す直前の動作でもあります。

相手がこのような動作を見せた場合の危険度は測定不能です。

全力でその場から逃げましょう。

 

6.片方の足を半歩(一歩)引く

どちらか片方の足を半歩から一歩後ろに引いて斜に構える立ち方は、

喧嘩慣れしている人間が手を出す前に見せるサインです。

特に右足を引いた場合は右のパンチに、左足の場合は左のパンチに警戒が必要です。

またこのような立ち方をする人間の大半は打撃系格闘技の経験者であることが多いため、

可能ならファイトに発展する前に話し合いで場をおさめるか、ダッシュで逃げるのが無難でしょう。

 

7.その場を行ったり来たりする

落ち着きなくその場を行ったり来たりする動きには注意が必要です。

このような動作は強い緊張と不快感の表れであり、

相手はその場を立ち去るか、目の前にいるあなたを力ずくでどうにかするかの二択を迫られ、

強い葛藤に苛まれている状態とも言えます。

もしも相手の選択が後者へと傾いた場合、リアルファイトは回避できません。

相手が忙しなくその場を行ったり来たりし始めたら、とりあえず心の準備をしましょう。

 

8.首を縦に振る

首を縦に振る、すなわち頷く動作を繰り返し見せる相手にも警戒が必要です。

特に西欧人に多く見られる攻撃的ボディランゲージであり、

日本人でも血の気の多い学生やヤンキー崩れの若者が見せることがあります。

(「メンチを切る」などと呼ばれる動作です)

いつ殴られてもおかしくないので頭を守ることを意識し、逃げる準備もしておきましょう。

 

9.自分の顔や髪の毛を触る

相手が自分の顔を触る回数が増えたり、髪の毛をかき上げるような動作を見せたときは、

見た目以上にイライラが募っていると考えるべきでしょう。

特に顔を手で覆うような動作や目の周りを落ち着きなく触る動作には強い緊張が現れており、

今にも手を上げようとしている相手が、必死に本心を隠して平静を装っている状態とも取れます。

また髪の毛を何度も触る動作からは不安の色が垣間見えるのと同時に、

内面に強い葛藤があることもうかがえます。

どちらにせよ殴られるのは時間の問題なので、覚悟を決めましょう。

 

10.会話のペースが変化する

今まで饒舌だった人間が急に黙りこくったり、

口数の少なかった相手が急に多弁になったときは注意が必要です。

会話の内容やペースの変化は、アドレナリンの分泌量増加に伴い、

ある種の「一線を超えた」状態を意味します。(ブチギレた状態と言ってもいいでしょう)

相手が質問に全く答えなくなったり、同じ受け答えを繰り返す場合も同様です。

これらは相手のトラウマに触れたりパーソナルスペースを侵害した場合の典型的なリアクションです。

あなたにも非があるのでまずは一言謝りましょう。


ファイティングポーズは絶対にNG

身を守るための基本として、頭を保護できる姿勢を作ることは非常に重要ですが、

ファイティングポーズだけはいただけません。

一般にファイティングポーズは「やってやるぞ」「かかってこい」という、

ファイトを望むボディランゲージであり、相手を強く刺激します。

身を守る必要があると感じたときは、広げた両手を顔の高さに挙げ、

相手のほうに突き出すようなポーズをとるのが確実で安全です。

こちらは「やめてください」「許してください」という意味のボディランゲージになるため相手を刺激することは無く、

相手にパンチの狙いを定めにくくさせるという効果もあるので一石二鳥です。

また同様にして、相手がファイティングポーズを見せた場合も強い警戒が求められます。

いつ殴られてもいいように心の準備をしつつ、必要なら警察を呼んだりその場から逃げるための用意もしておきましょう。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。