下半身を鍛えるメリット・デメリットについて

いつも心に一万年前の記憶を。どうもサイコ田中です。

突然ですが皆さんは、脚トレしてますか? 好きですか、嫌いですか?

結論から申し上げて、私は脚トレが嫌いだしあまり時間はかけません。

でも必ずやります。スキップしません。何故か?

それがとても大切だと身を持って知っているからです。

今回は脚(下半身)を鍛えることの意味について、その長所・短所に別けて話したいと思います。

興味のない方は黙ってブラウザバックしてください。


そもそもなぜ「脚を鍛えろ」と言われるのか

脚を鍛える理由も人それぞれだと思いますが、少なくとも、

・上半身と下半身のバランスを適切に維持するため

・全ての土台となる足腰が何よりも大切だから

・走る、跳ぶ競技をしているから

というのが一般的と考えられます。

ですから上記に当てはまらない、これといった理由のない方の場合は、

どんどんスキップしても良いと言うのが、私個人の考えです。

実際フィジーカーは脚をバキバキにはしませんし(それでも十分発達していますが)、

陸上長距離の選手や下半身のパワーに依存しない競技をしている人は、脚が細いですよね。

それでも大多数の人が下半身を鍛えろと言うのは、シンプルに、

人間が立って二足歩行をする動物だからだと思われます。

特殊な性癖の人でもない限り、日常的に四つん這いで移動したりしませんよね。

デスクワークの方でも、通勤途中などは立って歩きますよね。

要は何のために脚がついてるんだって話になるのだと思うのですが、

「立って歩く」ことが長寿の秘訣とも言いますし、身体を支える軸になる脚を鍛えるのは、

「歩く」という動作が、全ての基本になるからかもしれませんね。


脚トレをやるメリットとデメリット

前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ本題です。

下半身の筋肉を発達させることには、どんなメリット、そしてデメリットがあるのか、

具体的な例と一緒に見ていきましょう。

 

脚を鍛えるメリット

 

体幹安定性が向上し身体能力が高くなる

脚は言うまでも無く、腰と同様に身体を支える柱となるものです。

これらが弱ければ動かせるものも動かせませんし、力も発揮できません。

強いパンチを打つには脚からとはよく言われますが、これは紛れも無い事実です。

 

脂肪燃焼効率が上がり引き締まった身体に

下半身、特に太ももの筋肉群はとても大きく、発達させるのも比較的容易とされます。

こうした大きな、そして鍛えやすい筋肉を大きくすることは、

代謝の向上に繋がります。

下半身太りが気になる方や単純に痩せやすい身体を作りたい人は、どんどん脚を鍛えましょう。

 

ヒップラインが整いセクシーなシルエットに

男女を問わず、お尻があまりに平らだったりだらしなかったりすると、印象がよくありません。

下半身を鍛えることは、お尻のラインを整えることです。

引き締まった丸いお尻を手に入れ、脚トレをやらない人々に差をつけましょう。

 

脚を鍛えるデメリット

 

鍛えすぎるとそれ自体が重りになる

よく太っている人が「身体に●●kgの重りをつけているのと同じ」と表現されますが、

それは鍛えている人についても言えることです。

過剰に発達させた筋肉はもはや身体の支えではなく、

余分な肉の塊に過ぎません。

自分の身長体重といった骨格やライフスタイルに合わせた、適切な筋量を探ることが肝要です。

 

スタイルは良くなる事もあれば、悪くなることも

一般に下半身を鍛える過程でO脚などが改善され、スタイルは良くなるとされますが、

全ての人に当てはまるとは限りません。

場合によっては上半身とのアンバランスにより、

身体のシルエットが歪に見えてしまう可能性もあります。

 

好きな服が着られなくなる

スタイルの悪化にも関連する部分ですが、これも重要です。

脚は鍛えれば鍛えるほど大きくなってくれますし、大きな達成感も得られますが、

どうやってもタイトなズボン(パンツ)は履けなくなります。

管理人はとにかくこれが嫌で、下半身はあまり鍛えません。(スリムなパンツが好みなので)

見た目に気を使う人は、闇雲に脚を鍛えるのはやめましょう。


鍛える意味や価値は各々のライフスタイルによって変わる

管理人はスリムなズボンが好きだから脚を鍛えないと書きましたが、

逆にラフなハーフパンツなどが好きだから関係ないという方もいらっしゃるでしょうし、

理由は人それぞれです。

また陸上長距離選手の脚が細いように、それが理想的ならば無理に鍛える意味は皆無であり、

キックボクサーなども下半身の力で蹴るわけではないので、よく見ると脚はそれほど大きくありません。

最終的には各個人の生活スタイルや趣味・嗜好に合わせて、ベストな筋量を探ることになるのだと思います。

ですから嫌いなのに「脚トレやらなきゃ……」という謎の義務感や使命感に囚われる必要もありませんし、

「俺はこんなに脚を鍛えてるぜ!」というマウントもはっきり言って無意味です。

それぞれが目指す理想の身体を作ることが、ボディメイクの基本です。

焦らず慌てずゆっくりと成長を楽しみながら筋トレに励みましょう。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【一人で出来る】身を守る力を養う3つの習慣

いつも心に一切れのボロニアソーセージを。どうもサイコ田中です。

今回はシリーズ「一人で出来る」の第2弾として、護身に役立つ習慣をいくつか紹介したいと思います。

「今日から始める」シリーズ同様に、

・今日から

・誰でも

実践できる内容となっていますので、護身に興味のある方もそうでない方も、ぜひ参考にしてみてください。


身を守る備えは出来ていますか?

今日の日本は、都市部はもちろん郊外、田園地帯の広がる穏やかな田舎町に至るまで、

どこでも凶悪犯罪が起こる可能性があります。

ニュースなどで報道される凄惨な内容の事件は決して他人事ではなく、

いつでも、また誰の身にも降りかかる恐れのあるものです。

また台風や地震などの天災による被害はどんな方法を用いても完全には回避できません。

普段から必要な知識や物資を揃え、十分な備えをしておくことが大切です。

また有事の際にどこへどのような連絡をすればいいのかを把握しておくことは、社会人としての責任です。

家族や警察はもちろん保険会社やその他関係先の連絡網をきちんと認識し、どこへどんな情報を伝達することが必要か、

もしもわからなければ再確認しておきましょう。


あなたの”護身力”を引き上げる3つの習慣

ここではあなたやあなたの大切な人を守ることに役立つ習慣を3つ紹介します。

誰でも簡単に始められることばかりですので、少しでも興味の持てることから始めていきましょう。

何でもやってみることが第一歩です。

 

身体を鍛える(筋トレをする)

恐らく誰でも思い浮かぶことだとは思いますが、

身体を作ることは重要です。

戦うことはもちろん、いざというとき危険な場所から逃げるだけでも体力を使います。

普段からある程度の距離を走ることや、筋持久力、瞬発力など鍛えることは決して無駄ではありません。

今現在筋トレなどの習慣が全く無いという方は腕立伏せ10回から、

既に筋トレの習慣がある方はインターバル走や坂道ダッシュなど全身運動の変則的なメニューや、

サンドバッグを叩くなどの打撃トレーニングを取り入れてみましょう。

 

格闘技を観戦する

会場に足を運んでもいいでしょうし、もちろんテレビの画面越しでも構いません。

格闘技の試合を見ることは、リアルファイトに発展した際に身を守るヒントになります。

どんな攻撃手段があるのか、また選手同士がどのような駆け引きをしているのか、

それらのやり取りを第三者の視点で眺めているだけでも、獲得できる情報はたくさんあります。

ほとんどルールに制限が無く、

限りなく喧嘩に近い形式で行われる総合格闘技は特にオススメです。

パンチをブロックする、組み合った体勢からの展開など、

一瞬一瞬に路上のファイトを当てはめて観戦してみましょう。

きっと得られるものがあるはずです。

 

ニュースなどの報道を欠かさずチェックする

これは身体を鍛えたり、

格闘技などを習う機会の少ない女性や高齢の方にオススメです。

昨今は日本国内だけでも、かなり凶悪な犯罪が多数発生しています。

これらの事件の詳細を報道されている情報などから詳しく把握しているだけでも、危機管理能力は向上します。

「自分には関係ない」「私は大丈夫」などと決め付けたりせずに、

いつも国内のどんな場所で、どのような人が、どういった被害に見舞われたのかを知ることは大切なことです。

それは地震や台風などの天災についても同様です。

防災グッズなど具体的な備えはもちろん、犯罪被害を軽減するために出来るあらゆることに取り組みましょう。


あなたに必要なことはあなたが知っている

この記事をここまで読んでくださったあなたは、恐らく多少なりとも護身術に興味をもたれているのだと思います。

そんなあなたに質問です。

あなたが身を守りたい理由は何ですか?

自分の生活のため、大切な人のため、色々な理由が考えられますが、

あなたが求めるものの答えは、あなたが既に知っています。

もっと正確に述べるならば、それらはあなたにしか知りえないことです。

私は学生時代、ナイフを持った相手にどうすることも出来ないという体験から、護身術に救いを求めました。

あなたが怖いと思うものや、身を守るために遠ざけたいものはあなたにしかわかりません。

逆に言えば、それらがわかっているなら、それぞれに合った適切な対応をすればいいのです。

身体が小さくて自分に自信がないなら、徹底的に鍛えればいいのであって、

身体の大きい相手が怖いなら、大きい人を倒すテクニックを沢山身に付ければいいのです。

いつでもあなたの求めるもの、必要としていることは、あなたが知っています。

あなたの人生は100パーセント、あなたのものです。それをどうか忘れないでください。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

あなたが知るべきリアルファイトの”リアル”

いつも心に1パーセントの果汁を。どうもサイコ田中です。

突然ですがあなたは路上で本気の殴り合いをしたことがありますか?

おそらく日本にお住まいの大多数の方は、そうした経験の無いまま一生を終えるか、

あっても一度や二度程度にとどまると考えられます。平和が一番ですね。

しかし交通事故に遭う確率や宝くじが当たる確率と同様に、それらは決してゼロではありません。

今回はもしも路上でトラブルからファイトに発展した際に知っておくと少し気が楽になる、

リアルファイトにまつわるちょっとした豆知識をお送りします。


多様化し増え続けている路上トラブル

昨今では日本国内でも道路上での自動車によるいわゆる「あおり運転」を始め、

路上のトラブルが頻発しています。

さらに電車や駅構内での暴力や、よくわからない理由でキレてしまう中高年など、

「攻撃者」となる対象も増加及び多様化している傾向にあります。

これらの予測不能な攻撃は誰でも受ける恐れがあり、

各々が危機管理能力を高めることが求められます。

「自分は大丈夫」という根拠の無い思い込みは好ましくありません。

ニュースなどの事件報道を注意深くチェックし、

「明日は我が身」の精神でいることが肝要です。


あなたが知らないファイトの”リアル”

ここでは路上のファイトを経験したことが無い人が知るべき意外な事実を3つ紹介します。

誰の身に何が起こるかわからない時代です。知らないよりは知っておいたほうがいいことだけを厳選しているので、

護身や路上トラブルに関心が無いという方も、ぜひ参考にしてみてください。

 

周りの人は止めてくれない

これは意外に思われるかもしれませんが、路上で喧嘩になっても、

通行人のほとんどは素通りします。

特に人の多い都市部の繁華街では、そんなトラブルは日常茶飯事であり、

自分の生活が第一という考えの人が多いため、人はトラブルを避けて足早に立ち去ります。

最悪の場合、ファイトの光景を面白半分にスマホで撮影する人間すらいます。

誰も助けてくれなければ、自分が助けを呼ぶしかありません。

大声で助けを呼ぶか、その場から逃げることを最優先に行動しましょう。

 

最初の一発はほとんど痛くない

興味深い事実ですが、ファイトに発展した際の最初の一撃は、

ほとんど効きません。

ファイトが始まる瞬間は互いに感情や本能がむき出しになり、理性が無くなっています。

こうした極限の興奮状態では、アドレナリンが過剰に分泌されているため、痛みはほぼ感じません。

ですからただ痛いだけのパンチやキック、武器攻撃は通用しません。

相手をノックアウトするために顎を狙うか、急所攻撃に的を絞り、一撃必殺を狙いましょう。

路上のファイトにおける目標は相手を痛めつけることではなく、

さっさと倒して立ち去ることです。

 

拳(手の骨)は一発で壊れる

普段サンドバックや巻き藁、砂袋などを叩いて鍛錬していない人の拳は、非常に脆いものです。

本気で渾身のパンチを放った場合、相手の身体の柔らかい場所に当たらなければ、

恐らく一発で壊れて使い物にならなくなります。

そうなると痛みや恐怖、不安などが一気に押し寄せ、先述したアドレナリンなどは関係なくなってしまいます。

普段から手首や指のストレッチを行うほかに、指立て伏せや拳立て伏せなどで握力を鍛えることが重要です。

また拳で殴るのではなく、掌底(掌の親指の付け根あたり)で打撃を加えるのも有効です。


プレッシャーを力に変えるのは難しい

よく精神論として、「逆境のときこそ人は力を発揮する」という話が出てきますが、

少なくとも路上のファイトにおいては、そんな綺麗事は通用しません。

相手は暴力的な言葉遣いであなたを恫喝し、責め立ててきます。

そんなときに逆境を力に変えるも何もありません。あるのはただ、恐怖と不安と緊張のみです。

萎縮してしまいそうになったときは、相手を小さな子供だと思いましょう。

この人は、精神的に幼稚なまま大人になってしまった可愛そうな人だと思って、

自分の立場の正当性と優位性を確かめることが大切です。

もしも相手が話し合いに応じず、一方的に感情をぶつけてくるようならば、

それらの言葉や声は、ただの雑音だと思って聞き流しましょう。

言葉の通じない相手には、何を言っても、どんな働きかけをしても無意味です。

そうした典型的なトラブルメイカーに出くわさないためにも、普段から危機管理の意識を高め、

モラルと良識ある言動を心がけましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ラウェイに学ぶ超攻撃的コンビネーション

いつも心に一杯のハブ茶を。どうもサイコ田中です。

突然ですが皆さんは、ラウェイという格闘技をご存知でしょうか?

ラウェイ(Letwhei)は、ミャンマーの伝統的な格闘技で、祭祀や祈祷の意味合いを持つ伝統行事でもあります。

その最大の特徴は素手で行われることのほかに、

蹴りや肘打ちのほかに頭突きが認められていることです。

更に言えば、故意でなければ金的蹴りさえも認められるという何とも過激な内容です。

今回はそんな過酷な競技ラウェイから学ぶ、実戦でも応用可能な攻撃手段をいくつか紹介したいと思います。


頭突きの有効性とそのリスク

頭突きは、至近距離において考え付く限り最強の攻撃手段です。

身体ごとぶつかるようにして素早く頭を振るだけなので特別な予備動作などを一切必要としないうえに、

相手の顔面を最短距離で攻撃できるため防御される心配がほぼありません。

また頭蓋骨は肘や膝などと同様生まれつきある程度丈夫なため地道な鍛錬が必要なく、

当てる場所を間違えなければ拳以上のダメージを負わせることが出来ることも大きな長所です。

問題は、やはり頭というデリケートな部位である以上無理が利かないことであり、

当たり所が悪いと攻撃したほうが大きなダメージを受ける恐れがあることです。

脳震盪はもちろん脳挫傷、頭蓋骨骨折などの大怪我や命に関わる負傷も十分考えられます。

頭突きは有効な攻撃手段ですが、使うとしても一回きりの切り札だと思っておくのが無難でしょう。


ラウェイの必殺コンビネーション3選

ここでは肘や頭突きが認められるラウェイならではの過激なコンビネーションを3つ取り上げます。

路上のファイトなど実戦的な場面でも応用できるテクニックになっていると思いますので、

興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

 

頭突き→肘打ち

ラウェイのルール上考え付く限り最強かつ最も凶悪なコンビネーションです。

頭突きを食らってのけぞった相手の頭が戻ってくるところへ、打ち下ろしの肘を入れるという流れですが、

頭突きから肘打ち、肘打ちから頭突きというように前後を入れ替えても問題ありません。

また頭突き→肘打ち→頭突き……のように連続させることも可能です。

 

(首相撲から)頭突き→膝蹴り

いわゆる首相撲(ムエタイクリンチ)の体勢から頭突きを入れ、膝蹴りを食らわせるという流れです。

相手と密着した状態からでも鋭く首を振ってこめかみや顎に側頭部をぶつけることができるので、

そこから腹部または頭部への膝蹴りへ繋げるというコンセプトです。

もちろん膝蹴り→頭突きとしても構いません。

 

ストレート→ボディ→頭突き

ストレートからボディへ繋ぎ、相手の意識が胸から腹部の辺りへ移動したところへ、

いきなり頭突きを食らわせるというコンビネーションです。

よくボクシングの試合で半ばクリンチに近い状態で互いの横腹をペチペチと叩き合う光景が見られますが、

ラウェイならばまさにあの状態から無言でいきなり頭突きを入れることが可能です。

ボディへのアッパーかフックと同時に距離を詰めて、頭をぶつけられる間合いに入ることがポイントです。


至近距離での攻防を有利に運ぶために

単に頭突きと言っても色々な食らわせ方があります。

例えば相手がファイティングポーズを取っているなら両手を掴んで引っ張り、

ガードを下げるのと同時に叩き込むのが一般的とされます。

また単純に相手の顔を両手で押し、相手が戻そうと力を加えてきた瞬間に食らわせるといったテクニックもあります。

ただ単に頭をぶつけるのではなく、超接近戦を制するために色々な考え方があることを知ることも大切です。

相手とつかみ合いや首相撲のような体勢になったときは、

肘や膝のほかに頭を武器にするという選択肢があることを覚えておきましょう。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日から始める護身術24【ガードの基本】

いつも心に一隻の幽霊船を。どうもサイコ田中です。

今日はシリーズ「今日から始める護身術」の第24回です。

この記事では護身はもちろん格闘技の分野においても攻撃以上に重要となる、

ガードの基本について語りたいと思います。

トラブルに巻き込まれた際のダメージを最小にするために、正しい攻撃の防ぎ方を覚えましょう。


頭部を保護することの大切さ

護身や格闘技のみならず、

災害時などの非常事態においても頭を守ることはとても重要です。

まず顔面には眼球、鼻、人中など急所とされる部位が多数集中しており、

これらを強く打たれると最悪の場合命に関わります。

また言うまでもなく頭には人体の生命維持に関わるあらゆる機能の中枢にあたる脳があります。

脳は強い衝撃を受けると一時的に機能が低下するか、最悪の場合は機能停止してしまいます。

脳の機能停止はほとんどの人間にとって死を意味し、緊急時においては適切かつ早急な処置が求められます。

もしも頭に強い衝撃を受けた場合は日常生活に支障が無くとも病院で精密検査を受け

必要な治療を必ず受けましょう。

またバイクに乗る際はもちろん工場などで危険な作業に臨む際は必ずヘルメットを着用し、頭部を保護することに努めることが大切です。

(地震などの災害時においても、頭を守ることを徹底しましょう)


「やられる!」と思ったときに試したい3種のガード

路上のファイトで攻撃者が真っ先に狙うのは言うまでも無く顔面(頭部)です。

ここではとにかく頭を保護することにのみ着目した基本のブロックを3種類紹介します。

格闘技経験の無い方にもイメージしやすいよう、自然な日常動作をベースにしています。

ぜひ参考にしてみてください。

 

ヘルメット・ディフェンス(ヘルメット・ガード)

頭を抱えるようにする、最も基本的な防御姿勢です。

仕事や勉強に疲れて思わず頭を抱えてしまうときはありませんか?

そのポーズは、そのまま頭部への攻撃を防ぐことに応用できます。

やり方は簡単、顎を引き、後頭部を両手で包むようにして頭を抱えるだけです。

しっかり肘を上げて腕で三角形を作り、こめかみから顎のラインを保護するのがポイントです。

(腕で三角形を作ることから、トライアングル・ディフェンスとも呼ばれます)

このように腕から肩、首のラインで三角形を作るのがポイントです。

この形でもOK。顎を引くことは大切ですが、目線が下がらないよう気をつけましょう。

 

クロスアーム・ブロック

腕を交差させて顔面と側頭部を守る、ベアナックルボクシングの基本的なディフェンス技術です。

何も難しいことはありません。

仕事の休憩時間や学校の授業中に、机に突っ伏して顔を伏せるようにして休むことがありますよね。

その格好を立ったままでやると、自動的にクロスアーム・ブロックができます。

ポイントはしっかりと顎を引き、

交差させた左右の腕で眉毛の少し上のほうをしっかりと覆うことです。

このブロックは腕の位置を少しずらすことでアッパー(垂直軌道の強いパンチ)に対応できるのが大きな特徴です。

 

ヒットマンスタイル・ディフェンス

ヒットマンスタイルはデトロイトスタイルとも呼ばれ、ボクシングの代表的な構えの一種です。

この構えの特徴は頭部のみならずボディの保護にも対応している点であり、

上体の細かな動きとの相性が良く、主にパンチをかわすことに特化したスタイルと言えます。

路上においては相手の話を聞きながら顎に手をやり、考え込むようなポーズをとることが有効です。

この格好は自動的にヒットマンスタイルの形になっており、

不意の攻撃を受けた際も顎やボディを守ることが出来ます。

何かトラブルになったとき、

ファイティングポーズを取ると相手を刺激する場合があるため、このような立ち方が安全です。

腕で胴体を保護し、しっかり顎までカバーすることがポイントです。


身を守るための仕草を癖にするのが近道

とにかく非常事態に求められるのは反応の早さです。

殴られると思ったらすぐに顎を引いてガードの体勢を作ることがダメージの軽減に繋がります。

緊迫した場面では頭で考えても追いつかないことがほとんどですから、

普段から上で紹介した身を守るためのポーズを何気ない仕草の中に取り入れて、

癖にすることが肝要です。

片手で軽く頭を抱えるポーズを取ったり、そっと顎に手を添えたりしてもいいでしょう。

カッコつけていると思われてもいいのです。

その癖が、いざというときあなたやあなたの大切な人を守るためのヒントになります。

どんどんカッコつけて、ガードの基本を自分のものにしましょう!

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日から始める護身術23【つかまれたときの対応】

いつも心に空の一升瓶を。どうもサイコ田中です。

今日はシリーズ「今日から始める護身術」の第23回目として、護身術の代名詞的テーマである、

腕や衣服の一部をつかまれた場合の対処についてお話します。

ありふれた情報を並べても面白くありませんので、今回はサイコ要素満載でお送りいたします。

広告外されるのが怖いので、それでも自主規制強めにはなると思いますが)


いわゆる「小手返し」などはほぼインチキ

よく相手の手首をひねってどうにかしたり、自分の腕をくねくねさせて抜け出す技が紹介されますが、

あの手の技術ははっきり言って、ほとんど使い物になりません。

それは、単純な腕力やスポーツの経験など、フィジカルの差を全く考慮していないからです。

試しにやってみるとわかりますが、「こうすれば簡単!」と謳っているテクニックも、

自分より身体が大きく力も強い相手には、全く通用しません。

答えは明白、相手のほうが自分より力が強いからです。

合気道に見られるような、一挙動で体重差のある敵を圧倒する魔法のような技術はこの世に存在しません。

(合気道の演舞はあくまでも”パフォーマンス”です。実技ではありません)

これではインチキと言われても仕方が無いでしょう。

では、実際にどのような対処法が考えられるのでしょうか?


本当に”誰でも出来る”「つかまれたとき」3つの対応

よくある相手の手首や自分の腕を「ああして、こうして」というテクニックは使い物になりません。

ここでは本当に誰でも出来て効果的なテクニックを3つ紹介します。

どのテクニックにも共通するのは、

・いきなり(心の準備をさせない)

・無言で(攻撃のサインを出さずに)

・急所を打つ(一撃で倒す)

ということです。

上に述べたとおりサイコ要素満載のヤバイ対処法です。

ここで紹介する技術はいかなる理由があっても、自己防衛以外の目的に使わないでください。

 

いきなり殴る(難易度:☆ 危険度:☆☆☆)

難しく考えず、

まだつかまれていないほうの手で思いっきり相手の顔面を殴りましょう。

これが一番簡単で確実です。

この方法を用いる際にあなたが絶対に抑えるべきポイントは、

先に手を出させることです。

日本の法律では服や腕をつかんだ時点で暴行罪が適用されます。

緊張感の高まった状況下でも、とりあえず相手に手を出させて暴行罪を成立させ、

あなたが反撃する正当な理由を作ってから殴りましょう。

(これであなたが傷害罪や暴行罪を免れるわけではないので注意が必要です)

 

黙って頭突き(難易度:☆ 危険度:☆☆☆☆)

両手で肩や胸倉をつかまれ、パンチが出せないときに有効です。

相手との身長差が10センチ以内なら、

身体ごとぶつかるようにして額をぶつければ鼻か口の辺りに直撃します。

相手を恋人だと思って(無茶な話ですが)キスするような気持ちで、

少し顔を傾けると額の硬い場所が当たるので効果的です。

おでこ同士でぶつからないように注意しましょう。あなたもダメージを受けます。

 

無言で金的蹴り(難易度:☆☆ 危険度:☆☆☆☆☆)

相手の腕が長く、リーチに差がある場合はパンチも頭突きも綺麗に入りません。

このような場合は相手の股間に蹴りを入れるのが手っ取り早く確実です。

相手の足の間にサッカーボールがあるのをイメージし、

すくい上げるようにしてつま先か足の甲で蹴ります。

これでも相手が手を放さなければ、間髪いれずに頭突きやパンチを入れて脱出しましょう。

(もちろん金的を何度も蹴っても構いません)


非常事態こそ”Quick and Easy”で

よくある護身術の技は、手順やメカニズムが複雑な上に、対人練習を繰り返す必要があり非効率的です。

今回紹介したテクニックは暴力に頼った、あまりスマートではない対処法には違いありませんが、

非常事態では手段を選べないことも事実です。

考えている時間が無い場面でも最大限効果を発揮するのは、

“Quick and Easy”すなわち「手早く簡単な」テクニックです。

「つかまれた瞬間に殴る」と覚えれば簡単ですし、余計なことを考える必要もありません。

また単につかまれた状態をイメージしてパンチや頭突き、金的蹴りを練習するだけなら一人でも安全に行えるうえに、

人体のメカニズムにまで踏み込んだ学習も不要です。

相手が酔っ払いだろうと学生だろうと、いきなり腕や服の一部を掴んでくるような相手には、明らかな敵意と悪意があります。

速やかに鎮圧し、その場から立ち去ることを優先しましょう。

まず相手に手を出させることを忘れずに。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

身近なもので身を守る【アウトドア・レジャー用品編】

いつも心に一人の落ち武者を。どうもサイコ田中です。

今回はシリーズ「身近なもので身を守る」の第2弾として、

護身に役立つアウトドア・レジャー用品を紹介します。

催涙スプレーやタクティカルペンのような物騒なものを持ち歩かなくても、

誰もが持っているもので身を守ることはできます。

日用品や生活雑貨を武器にするポイントを抑えて、いざという時に活用してください。


武器になるものの共通点と特徴

武器として使える道具には共通点があります。

・ある程度の硬さ(強度)がある

・ある程度の重さがある

・角(エッジ)や尖った部分がある

このようなものは、全力でぶつけるとどこに当たっても痛いので十分武器として活用できます。

特に金属製の道具は、硬さと重さの両方を兼ね備えていることが多いため有用であり、

先が尖っていてある程度長さのあるものであれば、木製でもプラスチック製でも相手にダメージを与えられます。

これらの共通点を抑えた上で、身近な武器になるものを探してみましょう。

(武器になるものを探す習慣は、護身の観点で非常に重要です)


いざという時使えるアウトドア用品3選

ここでは様々なアウトドア用品の中でも、特に使い勝手が良く身近なものを3つ紹介します。

恐らく誰もが3つのうち1つは所持していると思われます。

手元にあるという方は、実際に手に取って使い方を確認していきましょう。

 

LEDフラッシュライト(懐中電灯)

私が1番オススメするアイテムです。

持っていても不自然でないうえに、色々な使い方が出来ます。

強い光を相手の目に当てて目潰しにも出来ますし、

強く握って殴打するだけでも効果があります。

また言うまでも無くサバイバルツールとして優秀であり、災害などの非常事態にも力を発揮します。

金属製で、ある程度の重さと大きさのあるタクティカルフラッシュライトが特にオススメです。

 

折り畳み傘

一般的な折り畳み傘は、持ち手の反対側にあたる部位が小さな突起物で構成されており、

ここを相手の顔や腹部にぶつければそれなりのダメージになります。

またグリップ部分に重さがある場合はそこを強くぶつけても効果があり、

いざというときは広げて相手の視界を遮るというオプションもあります。

手から簡単に外れないよう、ストラップがついたものを選ぶのがオススメです。

 

マルチツール

サバイバルアイテムの代名詞といっても過言ではないツールの一つです。

正当な理由さえ説明できれば所持していても不自然でなく、色々な使い方が出来るため心強い味方になります。

護身の目的で用いる際はグリップ部分での殴打はもちろん、ナイフを取り出して使うという選択肢もありますが、

ツールの特性上素早い取り出しは困難です。

実際に攻撃を受けた場合などパニック状態に陥ったことを想定し、

素早く必要な機能を使えるようにシンプルなものを選び

安全に運用できるよう繰り返し練習することが求められます。


ツールの不正な改造はやめましょう

もう10年以上前の話になるので正直に白状しますが、管理人は学生時代、

先端にメタルを埋め込んだ危険な折り畳み傘を持ち歩いていました。

(その他にも眼鏡ケースにナイフを隠したりしていました)

このような殺傷力のある改造ツールは確かに強力な武器になりますが、もしも事件に発展した場合、

警察に持ち物を調べられると罪に問われる可能性が一気に高くなります。

いかなる理由があろうとも、持ち物に”用途以外の機能”を持たせたり、殺傷力を高めるような細工をしてはいけません。

それは何よりも、あなた自身が加害者(犯罪者)にならないために大切なことです。

あなたの目的が身を守ることで、相手を傷つけることではないならば、

相応の責任感と危機管理の意識を持ちましょう。

身の丈に合わない武装は結局のところ、自分の首を絞めるだけです。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

パルクールに学ぶ「逃げるための技術」

いつも心に1リットル1万円の怪しい水を。どうもサイコ田中です。

皆さんは、パルクールというスポーツをご存知でしょうか?

パルクール(Parkour)は、フリーランニング(Free Running)とも呼ばれ、

フランスの軍事訓練に基づいた動作体系(鍛錬)であり、

主に「走る」「跳ぶ」「登る」といった動きを軸に、

回転運動などを取り入れたスタイリッシュな動きが魅力のスポーツです。

(日本ではパフォーマンスやアートの一種とする考えが主流のようです)

今回はそうしたパルクールの動きからヒントを得た「逃げるための技術」を紹介したいと思います。


まずは服装と靴選びから

ある程度身体が柔軟で運動神経が良ければ服装は何でもいいと考えられますが、

やはり怪我を防ぐためにも動きやすい格好が無難です。

引っかかるアクセサリーやポケットが無く、伸縮性のある素材で出来たズボンを選ぶのが好ましいでしょう。

上はTシャツやスウェット、フードの無いパーカーなど動きやすく余計な装飾の少ないものが理想的です。

靴はショックを吸収するために靴底の柔軟なスニーカーが最適と考えられます。

ある程度グリップ力のある形状のソールであれば、壁などを登る際には心強いでしょう。

こうした服装選びは路上のファイトを想定するうえでも重要になります。

普段からなるべく動きやすい服や履き慣れた靴を選び、いざというときに備えましょう。

(護身の観点から服装を選ぶようになると、自然に危険な相手の外見的特徴も捉えられるようになります)


初心者でも出来る3つの動きで「逃げる」を極める

今回は初心者でも出来る簡単な動きからパルクールを「逃げること」に活かす考え方をお伝えしたいと思います。

ここで紹介するテクニックは強度の高い全身運動にもなるため色々な部位の筋肉を同時に鍛えられますし、身体の使い方も身につきます。

しっかりと準備運動をしてから、地域社会に迷惑のかからない場所で、安全に配慮して行ってください。

(目安として最低限必要な体力の指標を示しています。参考にしてください)

 

前転受身(難易度:☆ 必要なスキルなど:特になし)

体育の時間に教わったという方もいらっしゃるかもしれませんが、

前転しながらの受身です。

高いところからの着地や前のめりに転倒した際に、安全にショックを逃がすテクニックであり、

相手に倒された場合にも応用できます。

腕から肩、背中という順番で地面に触れ、最終的には膝立ちのような姿勢で起き上がります。

お腹を見るようにして頭を巻き込み、正面よりもやや斜め前方に転がるのがポイントです。

 

セーフティ・ボルト(難易度:☆☆ 必要なスキルなど:ジャンプ力・バランス感覚)

腰から胸の高さにある障害物を素早く飛び越える技です。

身体を斜めにして障害物に向かってジャンプし、対角線上にある手足をついてバランスを取ります。

(左手をついたら右足を、右手をついたら左足を障害物の上に置くイメージです)

そこから素早く踏み切ったほうの足を抜いて、前に着地します。

最初は比較的低い障害物を使って、ゆっくりと動作を確かめながら繰り返すといいでしょう。

(跳び箱の”閉脚跳び”のように両手をついてその間から両脚を抜くように飛び越えることもできます)

 

ウォール・ラン(難易度:☆☆☆ 必要なスキルなど:ジャンプ力・上半身の筋力)

壁を蹴って駆け上がり、身長よりも高い障害物を踏破するテクニックです。

壁に向かって助走をつけて飛び込み、片方の足のつま先で強く壁をキックして上昇します。

そこから両手で壁の頂点をしっかりと掴み、上体を引き起こして登ります。

壁を駆け上がるためにはある程度勢いをつけた助走が必要であり、

壁を登る際には上半身の力がカギになります。

懸垂を正しいフォームで10回以上出来ることが一つの目安だと考えてください。

最初は壁を蹴って飛び上がる動きだけを何度も繰り返し練習しましょう。


いざとなったら「逃げるが勝ち」

あなたは外国人の集団や刃物を持った相手と対峙することになったとして、真っ先に何を考えますか?

恐らく大半の方が「逃げる」ことを優先に考えると思われます。そしてそれは正しい判断です。

ですが「逃げる」といっても、ただ全力疾走すればいいわけではありません。

なるべく生存率を上げるためにも、使えるものは全て使い、賢く安全に、しかし大胆に走ることが肝要です。

日本の繁華街であれば自転車や看板などを倒しながら逃げるのが効果的であり、

もしも高い場所や狭い場所に逃げられれば、相手がバイクや車で追ってきても何とかなります。

相手と直接争う必要が無く、怪我のリスクを最小に出来る「逃げる」という選択肢を、

いつでも一つの切り札として確保しておきましょう。

そのために普段から身体を鍛え、ストレッチなどで怪我の予防に努めることを忘れずに。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【一人で出来る】護身に役立つメンタルトレーニング

いつも心に一丁の対物ライフルを。どうもサイコ田中です。

突然ですが、管理人は週に何回か真っ暗な夜の運動公園でシャドーボクシングをします。

周りから見れば完全に変人でしょうね。実際、職務質問を受けた回数はもう覚えていません。

なぜ、そんな変なことをするのか。もちろんちゃんとした理由があります。

今回は【一人で出来る】シリーズ第1弾として、

メンタルを鍛えるトレーニングをいくつか紹介します。


恐怖心を取り除く必要は無い

恐怖を感じると、身動きが取れなくなったり、変な汗が出たりして大変ですよね。

ですがそれらは全て、

あなたの身体が目の前の出来事に向き合うために起きている正常な反応です。

あなたが今、学校や職場、家庭で強い恐怖を感じているなら、

それは自己防衛のための反応です。

無視したり恥ずかしがったりしないで、信頼できる身近な人に相談しましょう。

それが難しければ、SNSなどを用いた各種相談窓口を利用してもいいでしょう。

恐怖心をコントロールするコツについては、

こちらの記事でも扱っています。是非参考にしてください。

 

あなたが今すぐ出来ることは、

危険な場所や相手から距離を置くことです。どうか忘れないでください。


3つの簡単トレーニングで内面から強く

メンタル強化はセルフディフェンスにおける最優先事項の一つです。

ここでは誰でも簡単に取り組めて自信につながるトレーニングを3つ紹介します。

出来ると思えることから順番にやってみましょう。

 

ホラー映画鑑賞で呼吸法を身に付ける

何でもいいので今まで見たことがないホラー映画を見ましょう。

明らかに何か起きそうな雰囲気の場面でも、目を逸らしたりしてはいけません。

むしろ恐怖が最高潮に達する直前に、画面に顔を近づけるぐらいが丁度いいでしょう。

ショッキングなシーンを目にしたとき、あなたは呼吸が止まったり、全身が硬直するかもしれません。

その瞬間にこそ呼吸を意識してください。

空気を吸う間隔は短くなっても構いません。出来る限りゆっくりと吐きましょう。

「ふーっ」と大きく息を吐いていく過程で、心拍数が落ち着き全身がリラックスするのを感じてください。

 

「どうしよう」ではなく「いいよ来いよ」

怖い人に絡まれたり、大声で恫喝されると恐怖や不安で萎縮してしまいますよね。

そんなときは「殴られて怪我をしたらどうしよう」とか「誰か助けてくれないかな」などと考えてしまうでしょう。

しかしそれでは攻撃者の思う壺です。

恐怖や不安で押しつぶされそうなときこそ、逆に考えるのです。

「殴られてもいい」と。

「殴ってみろ」「受け止めてやる」という気持ちでいると、

必ずそれは相手に伝わります。

そうした感情は恐怖などとは正反対であり、

攻撃者からすると「やりにくい」「簡単じゃない」という印象になります。

このようなマインドセットは強い抑止力になると同時に、

あなた自身を戦闘モードに切り替えるスイッチの役割も果たします。

普段から「どうしよう……」と後ろ向きになりがちな人は、「いいよ、来いよ!」と考える癖をつけましょう。

 

真っ暗な道を全力疾走する

この記事の冒頭で管理人は真夜中の公園でシャドーをすると述べました。

一般的に人間は暗闇に恐怖を感じる傾向があり、それは人種や性別、年齢に関係なく共通の反応です。

そのような強い精神的ストレスに晒された状態では通常、身体は思うように動いてくれません。

ですがファイトとはいつもストレスの高まった状態で起こるものです。

相手の言葉による威嚇や感情的なボディランゲージなど、

あなたを萎縮させ不安にさせる要素で溢れています。

そんな状況でも「やるしかない」ときは、戦うしかないのです。

よって普段から極限状態を想定し、身体が動くようにしておくことは重要です。

運動はリラックスした状態で行うのが一番ですが、護身を想定するならむしろ逆、

ストレスはどんどん高めるべきです。

街灯の無い真っ暗な通りをダッシュで往復してもいいでしょう。

ホラー映画を流しながらパンチの練習をしてもいいのです。

恐怖や不安で全身が硬くなり心拍数が安定しない場面でも、

正しいフットワーク、一撃で倒せるパンチを打てなければ意味がありません。

どんどん自分にストレスをかけて、アドレナリンが溢れるのを確かめましょう。


「もっと強く」を合言葉に

メンタルを鍛える上で一番恐ろしいのは、慢心してしまうことです。

「こんなにやってるんだから、絶対に俺は負けない」という自信は大切です。

ですがそれと相手をナメてかかることは別です。

路上にはどんな危険人物が潜んでいるかわかりません。

相手が細い身体の学生でも、ナイフを持っているかもしれません。

頼りない印象の会社員でも、空手の有段者かもしれません。

いつでも自分は相手より劣っていて、「この人は自分より強い」と思っているくらいが丁度いいでしょう。

そうすれば油断は無くなり、攻撃の一発一発が本気で繰り出せるようになります。

筋トレをするときも、メンタルトレーニングに際しても、

「もっと強く」を合言葉にしていきましょう。

新しい自分が見つかるかもしれません。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

身近なもので身を守る【文房具・筆記用具編】

いつも心に1人前のフレンチトーストを。どうもサイコ田中です。

一般的な護身術のコンセプトとして、

「何でも武器にする」という考え方があります。

手指の負傷を防ぎ、ファイトを少しでも優位に運ぶためですが、

どんな道具も使い方がわからなくては意味がありません。

今回は誰もが机の上に置いているオーソドックスな文具類を使って身を守るためのコツをお伝えしたいと思います。


タクティカル・ペンは必要ない?

文具として使えるツールとして、タクティカルペンはあまりにも有名です。

その一方で、護身の観点でそれらを「意味が無い」「使えない」とする声が聞かれるのも事実です。

タクティカル・ペンは特殊な形状をしているものが多く、

見た目が不自然な上に重さがあるため使いにくいという欠点があります。

日本の警察官の目は節穴ではありません。明らかに”用途以外の使い道”があるものは一発で見抜かれてしまいます。

あなたはタクティカル・ペンを携行している際に職務質問を受けて、

それを持ち歩く正当な理由を説明できますか?

自信が無いのならば、黙って一般的なボールペンや重さのある金属製のシャーペンなどを選びましょう。

ペンはどんな形のものでも握り方を工夫すれば武器として活用できます。


文具を武器として使う場合の注意点

どんなものについても言えることですが、ただ握って振り回せば武器になるわけではありません。

ここでは文具を武器として活用する際に気をつけたいことを3つの項目に別けて説明します。

正しい使い方を身につけ、いざという時適切に運用できるようにしましょう。

 

ペンは正しく握るところから

ペンのような突起物には正しい握り方があります。

ナイフを握るときのように、先端を前に突き出すようにして握ってはいけません。

このような握り方は力が伝わりにくく、手からすり抜けやすいため好ましくありません。

ペンを握るときはノックする部分(レバー)を親指で強く押し込み、

小指側にペンの先端が来るようにします。

手を傷つけないためにクリップや小さなツメなどに注意し、利き手でしっかりと握ってください。

 

ハサミは輪に指を通さない

ハサミを構えるときは、無意識に指を輪に通してしまいがちですが、これは間違いです。

ハサミは言うまでもなく、人間を攻撃するための道具ではありません。

用途以外の使い方をするのですから、どんな予測不能の事態が起こっても不思議ではありません。

イメージと違う方向に力が加わった場合、

手首を傷めたり、最悪の場合指の骨を折る可能性さえあります。

ハサミを武器として使う際は、

刃の部分だけが露出するように手を被せて握り、輪に指を通さないよう注意しましょう。

 

カッターナイフは刃を出しすぎない

一般的なカッターは刃がパキンと折れるように作られています。

あまり刃の部分を大きく露出させると、

根元に近い場所か中ほどのところであっけなく折れて使い物になりません。

カッターを武器として用いる際は、なるべく刃を出す幅を抑え、動かないようしっかりロックをかけましょう。

手から簡単に叩き落されないために、

刃を前にして突き出すように構えるか、ペンと同様に逆手で握るのが効果的です。


ある程度の腕力が無ければ効果は薄い

どんなツールを扱う際も、

腕力が弱くてはあまり意味がありません。

これは道具を使う際に誰もが感じるジレンマだと思われますが、

本人の体力が乏しくとも力を発揮するのは銃火器くらいなものです。

握力が弱ければペン類は手からすっぽ抜けてしまいますし、

重さの無いハサミやカッターではかなりの力を加えなければ相手には傷一つ負わせられません。

普段から肩や腕のみならず胸や背中など上半身の筋力を総合的に強化し、いざという時に備えることが大切です。

またそうして鍛えられた握力や背筋力は、つかみ合いなどよくあるシチュエーションでも大きな力を発揮します。

体力に自信の無い方はまずツールの使い方を学ぶのではなく、

身体を鍛えるところから始めましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。