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聖なるサイコ野郎の日常 - パート 7

【護身】”ホッケーファイト・コンセプト”で身に着ける次世代のCQC【リアルファイト】

いつも心に1台のコンクリートカッターを。どうもサイコ田中です。

突然ですが皆さんは、”ホッケーファイト”というという言葉をご存じでしょうか。

北米などでメジャーな競技の一つであるアイスホッケーでは、

暗黙のルールとしてコート(ホッケーリンク)上におけるファイト(喧嘩)が認められており、

中にはファイト専門の戦闘要員(エンフォーサー)のようなポジションも存在するほどです。

当然ながらホッケー選手らは極めて摩擦の少ない氷の上で器用にバランスを保ちながら殴り合いを繰り広げるわけですが、

彼らが持つノウハウは、路上のリアルファイトにも応用することが可能と考えられます。

今回はそうした”ホッケーファイト”をヒントにした全く新しいセルフディフェンス・コンセプトを、

一人でも出来る練習方法と共にお伝えしたいと思います。

(「全く新しい」などと記しましたが、実はアメリカではずっと昔からある伝統的なテクニックに違いありません)


まずは相手と十分な距離を保つことから

言うまでもありませんが、護身術の目的は身を守ることであり、

ファイトで相手を打ち負かすことではありません。

とても大切なことなのでもう一度お伝えします。

我々の目的は、生き残ることであり、相手を倒して再起不能にすることではありません。

この記事のみならず、当ブログでお伝えしている内容は全て、

この点に十分留意してお読みになってください。

 

ファイトが始まりそうな雰囲気になったとき、

目の前の相手とトラブルになりそうな気配を感じたとき、

あなたが真っ先にすべきことは、対象から距離を置くことです。

 

手が届く距離になってしまうと、ファイトが始まるのは時間の問題であり、

残念ながらセルフディフェンスにおける最悪の状態に相当する、

「やるしかない」状況に陥ってしまいます。

 

こうなると体格差があろうとなかろうと、

相手の手に凶器があろうとなかろうと、

生き残るために出来る全ての努力と抵抗が求められます。

(例:大声で助けを呼ぶ、近くにあるものを投げる……etc)

 

ここから無傷で生き残るというのは至難の業であり、

よほどフィジカルや経験の面で優位に立ってでもいない限り、

その場で命を落とすリスクまで考慮しなくてはなりません。

このような最悪の事態を回避するためにも、

まずは目の前の差し迫った脅威から距離を置き、

手の届かない安全な間隔(2メートル以上が好ましい)を保つ工夫が必要です。


”ホッケーファイト・コンセプト”で接近戦を制するために

ここからは”ホッケーファイト・コンセプト”によるセルフディフェンスで身を守るために知っておくべきことについて、

実戦的なテクニックを中心に5つの項目に分けてお伝えします。

一人でも出来る練習方法も併せて紹介していますので、

身を守ること、護身術に興味をお持ちの方はぜひ一度参考になさってください。

 

基本は「押して引く」

”ホッケーファイト・コンセプト”の基本はいたってシンプルであり、

「押して引く」——これだけです。

(全く説得力がありませんが本当にこれだけです)

 

 

まず大前提として、氷上のように足場の不安定な状況では、

互いがしっかりとつかみ合っていなければすぐに転倒してしまいファイトになりません。

 

パンチは主に下半身からパワーを伝えることがダメージ増加のポイントになりますが、

踏ん張りの効かない状況ではそうもいきません。

ホッケーファイトにおいて選手らは、不安定な氷上という条件で効率的に大ダメージを与えるため、

「押して引く」(Push&Pull)というシンプルなテクニックを多用しています。

 

下半身から力を伝えられなくても、

相手を押して距離(空間)を作り出し、

そこから強く引く力を組み合わせてパンチを繰り出すことにより、

最小のコストで最大のダメージを生み出せるという仕組みです。

 

こうした考え方は特に非力な女性や小柄な男性にとっても有効であり、

相手を押して引くのと同時に金的や腹部に向けて膝蹴りを放ったり、

相手が押す力に抵抗しようとして前のめりになった瞬間に頭突きやパンチを叩き込むといった運用が特に有効です。

 

よくあるゴムチューブのようなものを公園の遊具など安定したものに括り付け、

利き腕と逆の腕でチューブの先端を掴み、

強く引くのと同時に利き腕でパンチを繰り出すといった練習が効果的でしょう。

(チューブで抵抗を加えた状態でのパンチ単体の練習ももちろん有効です)

 

相手の利き腕側の肩をつかむ

”ホッケーファイト・コンセプト”におけるとても重要なルールとして、

必ず相手の利き腕側の肩口をつかむ、というものが挙げられます。

 

日本のみならず全世界を対象とした統計を見ても右利きの人の割合は9割を超えているため、

ほとんどの場合、相手の右の肩口を押さえるようにするのが最も効果的と言えます。

相手の利き腕側の肩口を強く押さえれば、利き腕の強力な攻撃をまともに食らうリスクを半減することに繋がるだけでなく、

攻撃の気配を直前に感じ取ることも出来るため、一石二鳥と言えます。

 

この時大切なポイントは、必ず自分の利き腕とは逆の腕でつかむということです。

利き腕はパンチを放つことや頭部をブロックするためにフリーな状態を保つことが好ましく、

例え非力だとしても利き腕とは逆の腕を使って相手を押さえるのが理想的に違いありません。

 

右利きの方は自分の左手で相手の右肩をつかんで押さえながら右足を半歩から一歩後ろに下げて半身を切り、

積極的に右の強打を狙っていきましょう。

左利きの方は右手で相手の右の肩口をつかんだら、そのまま相手の右側へ回り込むように動きながら、

左のアッパーやフックを積極的に当てていきましょう。

 

相手の身体の一部を押さえた状態での攻撃は、

壁に片手をついた状態でパンチや膝蹴りを繰り出す練習である程度身に着けることが可能です。

壁や樹木など高さのある安定した構造物に利き腕と逆の手をつき、

そこからアッパーやフックなど角度をつけたパンチを繰り出し、

至近距離での身体の使い方をイメージできるようになるといいでしょう。

 

肩(肘)で相手の攻撃をブロックする

相手の肩口をつかんでいないほうの腕はフリーの状態なのでいつでもブロック可能ですが、

反対側の手は簡単に放すわけにいきません。

しかしそのままでは顔面ががら空きになってしまいます。さてどのように対応すべきでしょうか?

 

相手の肩口をつかむために腕を伸ばした状態では、

実は顎を軽く引いて下を向くようにするだけで、

耳から下のラインが肩に隠れてカバーされます。

 

また相手がパンチを繰り出す気配を見せたときは、

肩を押さえているほうの手に力が伝わるため、事前に察知することが出来ます。

素早く顎を引いて肩で顔の半分を隠しながら、

肘を跳ね上げてパンチの軌道を反らしてやるとより安全にブロックすることが可能です。

(肘を外に大きく開いていくというよりも、

ドアノブを回すように相手のシャツなどをつかんだまま内側に引き絞るようイメージするとわかりやすいかもしれません)

 

相手の肩の向こうに顔を出す(顔を押し付ける)

相手の腕が背中から生えてでもいない限りは、

ハグをするように相手の肩から向こうへ顔を出してしまえば、

相手はあなたの顔面を殴ることが出来なくなります。

 

相手としっかり組み合った状態を作ったら、

相手の肩の向こうに顔を出して攻撃を防ぎ、

自分の好きなタイミングで顔を出して(スペースを作って)、

肘打ちや頭突き、アッパーなどを叩き込んですぐに元の体勢に戻ります。

これを繰り返せば、自分自身はほぼ無傷のまま、

相手を一方的に攻撃し続けることが可能となります。

 

もしも体格差が大きい場面では、

相手の肩の周辺や胸元に顔を押し付けるようにしても同様の効果が得られます。

逆に相手が自分よりも小さい場合は、相手の頭を自分の胸元に押し付け、

殴りたいときだけ引きはがすようにするのが特に効果的です。

(かなりダーティなテクニックですが、実戦では手段など選んでいられません)

 

シャツの後ろを掴んでコントロール

上で紹介した「顔を出す」テクニックと併用できる強力なカードとして、

相手のシャツの後ろを引っ張り上げるというものがあります。

 

互いにタイトに組み合った体勢になると、やや前傾姿勢になりますが、

この状態でもしも相手の背中やお尻に手が届くならば、

思い切ってシャツの後ろを掴んで引っ張り上げてもいいでしょう。

 

相手のシャツをまくり上げることに成功したら、上から強く押さえつけるようにして殴打するか、

そのままシャツの裾を相手の頭に引っかけて一気に畳みかけるのが有効です。

 

同様のテクニックは相手がフード付きパーカーを着ているような場面においても特に有効であり、

フード部分を掴んで相手をコントロールしながら肘打ちでも何でも好きな攻撃を加えられるだけでなく、

そのまま頭に被せて完全に視界を奪ってしまうというアグレッシブな手段もあります。

 

最も重要なことは、相手のシャツを掴んで手繰り寄せながら、

相手の頭の高さをなるべく低く保ち続けることです。

特に体格差の大きい場面では相手のアイライン(目線の高さ)が自分の胸また腹部よりも低くなるまでは、

絶対に手を緩めてはいけません。

相手を倒した後も顔面を踏みつけるなどダメ押しの攻撃を加え、

脅威がなくなったと感じられるまでは全力で動き続けましょう。


”肩パンチ”を活用して主導権を握る

UFCファイターのコナー・マクレガーが復帰戦で見せた”肩パンチ”のようなテクニックも、

それだけで倒すことは困難でも、相手を不快にさせ追い詰めることには有効と言えます。

 

相手に密着した状態から肩を大きく回旋させてぶつけたり、

下から肩口を叩きつけて顔面を跳ね上げるなど、

効くことは無くとも相手からすれば不愉快極まりなく、

徐々に嫌がって距離を取りたがるようになります。

そうして出来た空間を活用して頭突きや肘打ち、フックなどを叩き込むのは極めて有効であり、

単体で見れば効果が疑問視される”肩パンチ”も、

ファイトで主導権を握るための強力な武器になりえることに疑いの余地はありません。

 

・相手と密着した状態であること

・互いが強くつかみ合っていること

・フットワークなどが機能しないこと

といった前提をうまく逆手に取り、

接近戦をスマートに制する立ち回りを身に着けていきましょう。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【2020年まとめ】リアルファイトを制するために知っておくべきこと【護身術】

いつも心に1皿のシシケバブを。どうもサイコ田中です。

治安に優れた日本であれば一生に一度経験するかどうかのリアルファイト(喧嘩)ですが、

決して他人事とは言えないことは事実です。

もしもリアルファイトもやむ得ない危機的状況に陥った時、

どのような戦略が考えられるでしょうか。

今回は2020年まとめ記事の第2弾として、

「リアルファイトを制するために知っておくべきこと」をお送りします。


危険な人物・場所に近づかない

まず身を守る大前提として、

危険な人や場所に決して近づかないことです。

人を見た目で判断するべきではありませんが、

・両耳が歪につぶれている

・拳に赤黒い(またはピンク色)タコが見られる

・首が異様に太い

・坊主頭又はスキンヘッド

といった身体的特徴を持つ人物は何らかの格闘技経験者か、

激しいスポーツの習慣を持つ人物です。

ファイトになった場合の生存率は極めて低くなるため、

どのような手を使ってでもトラブルを回避すべきです。

また明らかに自分よりも身体の大きい相手も警戒対象に違いありません。

 

それが地元にせよ旅先にせよ、

ニュースや口コミなどを通してある程度治安の良し悪しは把握できるものです。

潜在的・あるいは顕在的リスクが明らかに確認できるような場所からはなるべく距離を置き、

どうしても近づかなければならないようなときには、

複数名での行動はもちろん、近辺の警察署または駐在所の位置もしっかりと確認しておくことが肝要です。

新型コロナウイルスの感染を防ぐためにも、

不要不急の外出は控えたほうが無難でしょう。

外に出なければトラブルに巻き込まれるリスクは理論上限りなくゼロに近づきます。


リアルファイトを制するための5つのヒント

ここからはリアルファイトを制するうえで重要となるヒントを、

ファイトが始まる前の段階(Pre-fight)から出来る対策を中心に5つご紹介します。

身を守ることに興味をお持ちの方はぜひ一度参考になさってください。

 

目の前の相手と睨み合わない(目を合わせない)

トラブルになった相手と睨み合ったり、顔を凝視するのは好ましくありません。

視野が狭くなり、周囲の状況が見えにくくなるばかりか、

攻撃を受けた際の初動対応も遅れてしまいます。

 

トラブルになると頭に血が上って冷静さを保つのが困難になったり、

視野が狭くなる状態(トンネル・ビジョン)に陥りがちですが、

緊張した場面こそ冷静さと広い視野が大切です。

 

周囲を観察しトラブルになった相手以外の人物が何人いるか、

その配置や敵意の有無まで確認できなければ、リスクは膨れ上がる一方です。

最低でも「自分の敵になる可能性のある人物」が目の前の一人を除き何名いるか、

逃げ道はあるかなどは確認できるよう日頃から訓練しておきましょう。

 

両手は顔の高さに上げておく

ファイトの場面で身を守る上で重要なのは、

急所が集中している頭部(顔面)を保護することです。

 

トラブルの現場で両手をだらりと下げて口論している人々の姿を見かけますが、

どちらか一方が手を出した場合は確実にヒットすることが予想され、

そのリスクは計り知れません。

 

相手と口論になるなどしている状況下においても両手は最低でも胸の高さに上げておき、

可能であればすぐに顔を保護できるよう顔の前にセットしておきましょう。

顔を守れるポーズなら基本的に何でも構いませんが、

相手を刺激する可能性があるため、両拳を構えるファイティングポーズだけは絶対にNGです。

このような所謂「考える人」のポーズは頭部・上半身を保護しながらも相手を刺激しない、

セルフディフェンスにおける理想的な立ち方とされています。

 

相手の手に注意を向けておく

トラブルの現場において好ましくないことのほとんどは、

「手」から始まると言っても過言ではありません。

 

相手が素手であればパンチや平手打ちが、

凶器を持っていれば切られる・刺されるといった攻撃を受けるリスクが高く、

いずれも命に関わる危険を伴います。

 

相手がヒートアップするのを感じたら手の動きに注意を払い、

・殴りかかるために拳を握り込んでいないか

・凶器を隠し持っていないか

などを見極めると同時に、

ポケットに入れるなどして手が見えない状態になっている場合は最大限警戒しましょう。

 

相手と十分な距離を保つ

言うまでもありませんが、

攻撃者との間に安全な距離が保たれていれば、

その時点で物理的に差し迫ったリスクは無いと言っても差し支えありません。

 

相手が素手の場合であれば5~6フィート、

すなわち1.5メートルから1.8メートル前後が安全圏とされており、

相手が凶器を所持している場合はこれが更に長くなります。

 

決して相手と息がかかるような距離で睨みあったり、

手を伸ばせば届くような距離で口論を繰り広げたりしてはいけません。

セルフディフェンスにおいてもソーシャル・ディスタンスが非常に重要です。

 

相手が向かってくるときは「やるしかない」

相手との距離が十分に保たれ、まだ会話が成り立つ状況では、

状況を悪化させないために出来る限りの努力が求められます。

出来るだけ相手を刺激しない身振りや言葉で接し、

状況を納めていく意識が特に重要です。

 

逆に、相手がこちらに向かって歩き出しているなど、

距離感が否応なしに縮まるような状況では、

残念ながら状況は「やるしかない」方向にシフトします。

 

ただ待っていると攻撃を受けるリスクが一気に高まるため、

しっかり両手を上げて頭部を保護する体勢を作るか、

先制攻撃を仕掛けるのが理想的です。

(正当防衛が成立しないリスクも無視できませんが、迷っている余裕はありません)

 

相手があなたのことを舐め切っているような場面では、

両手をだらりと下げて挑発的な態度や攻撃的な言動を見せるでしょう。

このような状況でも不意打ちの先制攻撃は有効と言えます。

相手があなたに危害を加える気配を見せるよりも先に、

素早い急所攻撃などでノックアウトしましょう。


セルフディフェンス≠ファイトという真実

セルフディフェンス(護身術)と聞くと、

相手を投げ倒したり素早い急所攻撃で制圧するという技術体系ばかりに注目してしまいがちですが、

その本質は全く別のところにあります。

 

セルフディフェンスの本質はトラブルを回避し、

無傷でその場から立ち去ること――すなわち生存するということです。

ファイトになった時点であなたのセルフディフェンスプランの半分は失敗したことになり、

その次の段階――最終手段として実力行使(パンチや投げ技)などが出てきます。

 

ファイトが始まる前の段階でトラブルを回避または食い止めることがメインプランであり、

危機管理の部分が7,8割、残りの2,3割が実技という比率になるとさえ言えます。

(海外の護身術業界においては一般的にその比率は50:50とされています)

 

あなたの目的が身を守ることであれば、

身体を鍛えたりサンドバッグを叩いたりする時間に重きを置くのではなく、

「どうすればトラブルの現場から速やかに立ち去れるか」を最大のテーマとし、

根本的な危機管理能力の向上にこそ注力すべきでしょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【2020年まとめ】自分よりも大きな相手を倒すために知っておきたいこと【護身術】

いつも心に1本の大型スパナを。どうもサイコ田中です。

激動の2020年もいよいよ終わりに近づいてきました。

皆さんにとって2020年はどのような年になったでしょうか。

(管理人は後半から忙しすぎて記憶があいまいです)

今回は2020年まとめ記事の第1弾として、

護身術における最大のテーマの一つである、

「自分よりも大きな相手を倒す方法」についてお伝えしたいと思います。


そもそもトラブルになった時点で負け

大前提として、自分よりも身体の大きな相手とは、

そもそもトラブルに発展してしまった時点で負けです。

(避けようがない状況もあることは確かですが、そうならないことが護身の本質です)

自分よりも身体の大きい攻撃者というのは基本的に、

・単純に強い(パワーがある)

・リーチに決定的な差がある

・耐性(タフネス)に優れる

など根本的な身体能力や元々持っている武器のレベルが桁違いであり、

敵に回してしまった場合のリスクは計り知れません。

横柄な態度を取ったりしないことはもちろん、

無暗に正義感を振りかざすようなことはなるべく避け、

対象となる人物との接点をなるべく減らしていく事が第一歩です。

もしもトラブルに発展してしまいそうになったとしても、

徹底して下手に出るなどして相手の機嫌を損ねたり刺激するような言動は控え、

あくまでもデ・エスカレーション(状況を悪化させない)の意識を持つことを心がけましょう。


自分よりも大きな相手を倒すための5つのヒント

ここからは体格差のある相手と向き合ううえで効果的なアプローチについて、

主に技術的な側面から5つの項目に分けてお伝えします。

身を守ることに興味をお持ちの方で、

特にフィジカル面でのハンデを感じていらっしゃる方は、

ぜひ一度参考になさってください。

 

テクニックの精度を高めていくこと

言うまでもなく身を守るためには、

正しいアプローチの仕方を把握しておかなくてはなりません。

更に体格差のある場面ではその精度(正確さ)が特に重要視され、

命を守るためにはたった1つのミスも許されません。

 

いくつも複雑で難解なテクニックを同時に並行して覚えようとするのではなく、

確実に効果があると信じられる技術を徹底して磨き、

その精度を高めるために何度も反復練習することが一番の近道と言えるでしょう。

 

切り替え(反応)の速さを重視する

体格差があるなど切迫したリスクの伴う場面では、

とにかく切り替えの早さがものを言います。

 

一定の生存率を確保するためにわずかな判断ミスと遅れも許されません。

普段から素早く「戦闘モード」に切り替える訓練を積み、

瞬時に身を守る体勢を作る心構えを忘れてはいけません。

 

また反応速度を高めていくためにも普段から周囲の人物や車両の動きなどに注意を払い、

一定の警戒レベルを維持しながら立ち振る舞うことが肝要です。

トラブルになると厄介な相手をあらかじめマークしておくだけでも違います)

 

高い攻撃性を意識すること

自分よりも身体の大きな相手を圧倒するうえでは、

想像を絶する困難に直面する可能性が高くなります。

・つかまれて振り回される

・壁などに押し付けられ一方的に殴られる

・押し倒され馬乗りの状態から攻撃を受ける

などリスクは挙げ始めると切りが無く、

服や体の一部を掴まれてしまった時点で無傷での生還はかなり困難になると言えます。

 

常に先手必勝を心がけ、

眼・喉・金的といった急所への攻撃を徹底し、

相手のアイレベル(目線の高さ)または肩のラインが、

自分の腰よりも低い位置に落ちるまでは決して攻撃の手を緩めてはいけません。

 

常に動き続けるイメージを持つ

護身術において流動性の意識を持つことは、

体格差や凶器の有無に関係なく非常に重要です。

 

攻撃者の正面に立つことは文字通り死を意味し、

特に体格差がある場面ではリーチなどフィジカルの差が最も如実に表れ、

何もせず棒立ちでいることは自殺行為に他なりません。

 

体格差があるような場面こそ軽快かつ安定したフットワークを意識し、

・相手の側面又は斜め前方(後方)へと回り込む

・相手の手が届かない距離を保つ

・動きを読まれないため不規則に足を運ぶ

といったイメージが生存率を高めることに直結します。

 

普段から肘打ちや頭突きといった攻撃とセットで練習しておくことで、

ポジション変更と攻撃をスムーズに一体化させることが出来ます。

(例:サイドステップ→ワンツーパンチ)

 

相手のバランスを崩すこと

長身の相手にこそ有効なのが、

シンプルにバランスを崩してやる攻撃手段です。

 

掌底(親指の付け根あたりの膨らんだ箇所)による頭部への攻撃

・膝や膝の少し下を狙ったキック

・相手の足を踏んで押す(引く)

などは特に有効なテクニックであり、

一瞬でも相手のバランスを崩すことが出来れば、

そこから懐に入り頭突きなどより強力な攻撃を加えるチャンスも生まれます。

 

巨人が足元をすくわれあっけなく倒されるといった描写は創作において頻繁に見られますが、

セルフディフェンスにおいても同様のアイデアが通用することを知っておいて損はしないはずです。

管理人のオススメは、

シンプルに相手の足(靴)を踏んで適当な方向に押す(引く)アプローチです。

長身の相手は足も大きいことが多いので、イメージよりもずっと簡単に再現できるでしょう。


信頼できるパートナーを見つけよう

ここまで体格差のある相手と向き合ううえでのヒントをお伝えしてきましたが、

これらの技術体系が正しく機能するかを確かめるうえでも、

また自分が「圧倒される感覚」を肌で知るためにも、

自分よりも身体の大きいトレーニングパートナーの存在は不可欠です。

 

ジムに行くと必ず一人はいる大柄のファイターと手合わせしてもらうのが手っ取り早いのですが、

怪我や事故を防ぐためにもなるべく格闘技経験などが無い、

「少し大柄な一般人」であることが理想的です。

友達や家族でもいいのです。

自分よりも大きな相手と正対するという感覚をしっかりと自分のものにし、

どんな攻撃や立ち回りは通用するのか、どれは使えそうにないかを知っておくだけでも、

いざという時の生存率はぐっと高まります。

特に女性の場合はほとんどの男性が自分よりも身体が大きい傾向にあるため、

パートナーと簡単なテクニックを確認するだけでも効果があります。

 

またフィジカルにハンデを感じている人は共通の悩みを抱えているものです。

SNSなどを活用し小柄な人同士でコミュニティを作り、アイデアを出し合うのも面白いかもしれませんね。

練習相手として一人は身体の大きな人を呼ぶことを忘れずに。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【護身術】攻撃を空振りしてしまったときの対処法【小ネタ】

いつも心に1本の一束の万能ねぎを。どうもサイコ田中です。

素人同士のリアルファイトでありがちな光景として、

パンチなどの攻撃を派手に空振りしてしまい、

強烈なカウンターをもらってノックアウトされるというのは珍しくありません。

もしも渾身のパンチを空振りしてしまったときは、どうすればいいのでしょうか。


全ての攻撃がクリーンヒットすることは無い

当然のことですが、あなたが繰り出す全ての攻撃がクリーンヒットするということは、

ほぼあり得ません。確率的に言うとゼロに近いでしょう。

(もしもそれが出来れば、今すぐにでもプロの格闘家としてデビューできます)

動いている対象に合わせて打撃をヒットさせていくということは、

見かけほど容易ではありません

相手は縦横無尽に動き回り、パンチをブロックしたり、

場合によってはカウンターの打撃を合わせてくる可能性もあります。

次から次へと展開が変化する予測不能に近い局面を読み切りながら被弾を最小限にし、

自分の打撃だけを的確に当てていくなどはほぼ不可能に近く、

何の訓練も受けていない素人はその場に立っているのがやっとです。

またサンドバッグのように一定の周期で揺れ続け、

一方的に殴らせてれるターゲットなどあり得ません。

プロの格闘家らがどれほど高度な駆け引き・攻防の中で打撃を交換しているかがわかりますね。


パンチを空振りしてしまったときの対策と練習法

ここからは、リアルファイトなどの現場でもしも打撃を空振りしてしまったとき、

有効と考えられる対処法を一人でも出来る練習方法と共にお伝えします。

身を守ることに興味をお持ちの方は、ぜひ一度参考になさってください。

 

すぐに頭をカバーする

言うまでもありませんが、パンチを空振りした瞬間は隙が非常に大きくなります。

ジャブのようなコンパクトな打撃ならリスクはそれほど高くありませんが、

身体ごとぶつかるように放つ大振りのストレートやヘイメイカーなどは、

頭部はもちろん首や背中などの急所が露出し大変危険です。

もしも打撃を空振りしてしまったときには、なるべく素早く頭を保護する体勢へ移行し、

可能ならフットワークを使って相手から距離を置くことを最優先にすべきです。

 

空振りからカバーへの練習法は、

シンプルにパンチを打ってガードする動作を繰り返すのが有効です。

例えばワンツー(ジャブ・ストレート)を打ったら、

2回目の攻撃にあたるストレートはミスショットになったと仮定し、

素早く両腕で頭をカバーします。

打って素早く引く、正しい構えの姿勢に戻るという練習は、

空振りへの対処のみならず基本的なスタンス維持のうえでも大切になるので、

積極的に取り組まれることをお勧めします。

 

空振りをイメージしたコンビネーションを組む

ワンツーのツーにあたるストレートが空振りになってしまったら、

勢いそのままに切り返しのフックを打つなど、

空振りそのものを利用したコンビネーションで圧倒するのは効果的です。

セルフディフェンスに求められるのは常に「相手を圧倒すること」であり、

空振りしたからと言って手を止めたり、息を整える時間を作るのは理想的とは言えません。

上に述べた通り全ての攻撃が当たるということはあり得ないため、

空振りしても動揺したり焦ったりせず、

立て続けに攻撃を重ねて目の前の相手を追い詰めていくイメージを持つことが肝要です。

 

ワンツースリー(ジャブ・ストレート・フック)といったコンビネーションの場合、

ツーにあたるストレートはミスショットになったと仮定し、

スリーにあたる左フックでカバーする、といったイメージを持ちながら練習することが効果的です。

もちろん前項で紹介した攻撃・カバーの組み合わせをミックスしても有効ですし、

空振りしてしまったコンビネーションを再度繰り返すのも面白いでしょう。

 

わざと空振りして様子を見る

わざわざ打撃を空振りして相手の様子を見るという応用もあります。

リアルファイトにおいて相手の出方を窺う方法は多岐にわたりますが、

大振りの攻撃を故意に空振りする(強打の動きをあらかじめ見せておく)ことにより、

・ガードなど格闘技の経験または知識があるか

・タックルなど組みを狙っているかどうか

・そもそもファイトする意思があるかどうか

などはある程度見極めることが出来ます。

相手が格闘技経験者であれば生半可な仕掛けは通用しません。

グラップリング(寝技系格闘技)の経験がある相手も組み付かれると危険です。

常に相手が持っているカードが何かを予想しながら、

短い時間の中で出来る限りの対策を講じていく意識が生存率を高めることに繋がっていきます。

 

蹴りを狙ってみる

もはや言うまでもありませんが、人体の骨格上ほとんどの人が、

腕よりも脚のほうが長い構造になっています。

シンプルに腕が届かないせいでヒットできない相手でも、

目いっぱい脚を伸ばせば届く可能性は十分にあります。

特に下からすくい上げるようにして蹴る金的(股間)を狙った蹴りや、

相手の膝か膝の少し下辺りを狙った蹴り有効打になりやすく、

下半身へのキックはカットするのが困難なためなお効果的です。

 

キックを単発で繰り返し練習するというよりも、

パンチがヒットしなかったときの保険といった意味合いが強くなるため、

あくまでもパンチと組み合わせた練習をすることが求められます。

ワンツーが全部ミスショットになったと仮定した上でのローキックや、

ワンツースリーまで行って最後のフックだけが当たったとイメージした上での金的蹴りなど、

なるべく鮮明で明確なイメージを持ったドリルが役立つでしょう。

もちろんサンドバッグがあれば叩いてもいいでしょうし、

パートナーがいればミットを持ってもらうのがベストです。


安易に組みの形(クリンチ)に持っていかない

パンチを空振りしてしまったときにやってしまいがちなミスとして、

相手に組み付いて凌いだりタックルへ移行するというものが挙げられますが、

・相手の方がフィジカル優位の場合

・相手が凶器を持っている可能性がある場面

・相手が複数名の場合

などは致命的な状況に陥りかねません。

空振りが続き体力的・精神的にゆとりのない状況でも安易に組みの形に逃げたりせず、

可能な限り相手と一定の距離を保つ意識を持つことが大切です。

そしてもしも可能であれば、危険な相手からは離れること(逃げること)を最優先にし、

あらゆる手を尽くしてトラブルの現場から無傷で立ち去ることを目指しましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【独学】大体3分で覚える効果的なブロックとフェイント【護身術】

いつも心に1本のペンサンダーを。どうもサイコ田中です。

リアルファイトにおいて効果的なブロック方法というのは、

空手やボクシングといった一般的な格闘技において求められるものとは異質のものです。

ルールの無い場面における効果的なブロック手段とは、一体どのようなものでしょうか。


難しく考えず「大体でいい」の精神で

仕事や勉強のみならずスポーツなどの趣味でさえも、本気でやろうと思ったら適当ではいけません。

身を守るための技術を身に着けることも当然遊びではありませんから真剣でなくてはなりませんが、

「大体でいいや」ぐらいのスタンスでいるほうが効率的に習得できるかもしれません。

どんなことも一つひとつ真面目にこなしていく精神や考え方はとても重要ですが、

クラヴマガに代表される現代護身術の多くは、

普段経験しえない異常な緊張状態を前提とした技術体系です。

怪我と隣り合わせのハードな練習でもない限りは極力余計な力を抜き、

リラックスした状態を保つことが、

結果的に何時訪れるとも知れない「本番」でも冷静さを維持することに繋がってきます。

真面目な人ほど色々と難しく考え、

「もっと頑張らないと」「ここがダメだ、直さないと」などと考えてしまいがちですが、

そんなに難しく考える必要はありません。

肩の力を抜いてリラックスし、平常心で一つひとつのテクニックをゆっくりと確認していきましょう。

どの道極限状態で完全・完璧な対応など望めないのですから、

練習も大体・そこそこ・適当で全く問題ありません。

(パートナーと共に行うスパーリングなど怪我のリスクがある場合は別です)


大体3分で抑える極限状態におけるカバーと応用

ここからは大体3分程度で読める短い内容で、

極限状態におけるブロック技術についてお伝えします。

重要なポイントは太字で示してありますので、

時間のない方は太字になっている部分だけでも目を通し、参考になさってください。

 

基本はタイトに頭を保護することから

言うまでもありませんが、頭部は人体において一二を争う急所です。

まずはしっかりと両腕で頭を抱え込むようにして保護し、

正面から・側面からの攻撃をまともにもらわないよう意識することが大切です。

特に保護すべき部位は、こめかみ・顎・後頭部などです。

 

額(おでこ)は意外に硬くタフな部位です。

もしもブロックが間に合わないと思ったときには、

顎を引いて相手の足元を見るようにし、思い切って額をぶつけに行ってみましょう。

案外相手が拳や手首を傷めて自爆してくれるかもしれません。

 

腕を目いっぱい伸ばして牽制

片方あるいは両方の腕を目いっぱい前方に伸ばすようなスタンスは、

ムエタイにおいてハイガードまたはロングガードなどと呼ばれ、

リアルファイトにおいても非常に効果的なアプローチです。

視界を遮るように腕を伸ばすだけで攻撃者は距離感を測りにくく、

もしも相手の頭を押さえつけることに成功すれば突進力を殺ぐことにも繋がるため、

相手がアグレッシブであればあるほどに効果的と言えます。

(酔っ払いなどヒートアップした対象にも有効です)

特に相手の頭を押さえ込んだ状態からであれば、

相手の前進する気配を先に感知することが可能なため、

肘打ちなどの強力なカウンターも合わせやすく一石二鳥です。

相手との距離感が好ましくない時には、シンプルに手で押して距離を保つという対応も可能です。

 

ややリスクの高い応用アプローチとして、

ハイガードの形で前方に手を伸ばし、

そのまま相手の目に指先を擦り付ける「目潰し」あります。

(眼に指を入れる必要はありません。軽く触れるだけで十分効果的です)

 

蹴りのブロックは両腕でしっかりと

滅多に見られるものではありませんが、

路上のファイトにおいてもキックを用いる人物がいることは確かです。

言うまでもなく脚は腕などとは比較にならないほど強靭な部位であり、

素人の蹴りでも打ちどころが悪ければ命を落とす危険性があり大変危険です。

もしも蹴りが飛んでくるのが見えたときは焦らず両腕で蹴りが到達すると思われる部位を保護し、

まともにもらわないよう意識していることが大切です。

余裕があれば蹴り足が通過する方向に向かって小さくステップしたり、

思い切ってステップインして距離を詰めるか、バックステップで後退するといった対処法も有効です。

 

喧嘩で蹴りを使いたがるような相手の多くは、

本当に格闘技を習っている人物か、自分が喧嘩慣れしていると思い込んだ喧嘩自慢が大半であり、

後者の場合であればカウンターを合わせたがるはずなので、

あえてわき腹や顔面をがら空きの状態にして誘い、

金的などを狙ったカウンターを合わせるといったアプローチも効果的です。

 

ブロックとフェイントを組み合わせる

身を守る意識が大切ですが、防戦一方では埒があきません。

ある程度相手の攻撃をブロックして凌いだら、

反撃して相手の戦闘力を奪いに行きましょう。

ブロックの体勢を維持したまま上体だけを大げさに動かすフェイントは特に有効であり、

相手が怯んで動きを止めたり後退する素振りを見せたら、

すかさずパンチや肘打ちなどのコンビネーションで畳みかけましょう。

フェイントが有効なのは相手と接触してからごく僅かな時間だけです。

「今しかない」というタイミングが訪れたら迷わずフェイントモーションを入れ、

頭部を狙った打撃を集中的に叩き込みましょう。

 

上で紹介したハイガード(片腕又は両腕を伸ばした体勢)のまま、

伸ばした腕を引き付けるようにして放つ肘打ちは特に有効な反撃手段です。

相手との距離が縮まった場面ではタイトに顔面を保護しつつも、

大げさに肩をゆすったりしてフェイントをかけながら、

不意打ちの頭突きなどを狙ってみてもいいでしょう。


”変則的な技”で引き出しを一つでも多く

ジャブやストレートといった基本的なパンチの精度を高めることは大切なことですが、

時にはトリッキーで予測が難しい軌道の攻撃手段が有効になる場面もあります。

特に格闘技経験のない日本人のほとんどが見慣れていないアッパーカットや、

手の甲にあたる部位をぶつけにいくロシアンフックなどは有効であり、

一つでも覚えておけば攻撃手段に幅が生まれ、

タイミングによっては一発ノックアウトできる可能性もあります。

ストイックに基本の練習を重ねていく試みを忘れてはいけませんが、

時々は普段はあまり練習しない変則軌道の技も取り入れたりして、

気分転換しながら気長に楽しく訓練することも決して無駄になりません。

ボロパンチ、オーバーハンドライト、ラビットパンチ……世界にはユニーク打撃テクニックが溢れています。

自分だけの得意技または必殺技を身に着けて、相手を圧倒するイメージを膨らませていきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

鈍器による攻撃から身を守るために知っておきたいこと

いつも心に1台の違法改造車を。どうもサイコ田中です。

セルフディフェンスにおいて想定すべき非常にメジャーな状況として、

バットなどの鈍器による攻撃を受ける場面が挙げられます。

素手よりもはるかに危険であることは言うまでもなく、

確実に防ぐためには前もって対策を学ぶ必要があります。

鈍器による攻撃から身を守るために、一体どのような対応が考えられるでしょうか。


凶器攻撃には原則的に素手で応じない

もはや語るまでもありませんが、

狂気による攻撃に素手で応じるというのは自殺行為です。

それが例えバットにせよハンマーにせよ、殺傷力のあるもので武装した相手には、

それを圧倒する武力が求められます。

(典型的なものは銃ですが、日本では入手不可能な上に危険すぎます)

身近なものは何でも武器にする意識を持ち、

比較的軽いものでも全力で投げつける、

液体のようなものであれば顔にかけるなどすることで時間は稼げます。

完全に丸腰の状態で武装した相手と向き合う時間は極力短くすることを心がけ、

可能であれば全力でその場から逃げることを優先に行動しましょう。


鈍器による攻撃から生き残るために知っておきたいこと

逃げることも出来ない、武器になりそうなものも見つからないという状況では、

残念ながらやるしかありません。

ここでは素手で鈍器による攻撃から身を守るために知っておきたいことについて、

基本的な心構えなどに4つの項目に分けてお伝えします。

防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ一度参考になさってください。

 

相手の正面に立たない

これは相手が素手の状況についても当てはまる基本的な考え方ですが、

攻撃者の正面に立つことは徹底して回避すべきです。

相手が喧嘩慣れした玄人にせよ素人にせよ、

動く的に対して正確に鈍器の先端をヒットさせるというのは決して容易ではありません。

しっかり直撃せるのは見かけ以上に難しいものです。

逆に言えば、ある程度足を使って動き回り、

的を絞らせないようにしておきさえすれば、生き残れる道はあるということです。

・小刻みに左右へステップする

・相手が鈍器を持っている手のほうに回り込むように動く

などは特に有効であり、

とにかく真っ直ぐ後ろに下がりさえしなければ生存率は確保できるとも言えます。

(真っ直ぐ後退したり棒立ちのままでいると、自動的に相手の正面に立つことになり危険です)

 

相手の懐に飛び込む

危険極まりないアプローチのようですが、

多くの凶器攻撃は相手の懐に飛び込むことで安全に凌ぐことが可能です。

逆に中途半端な距離でブロックを試みたり、

身をかわそうなどとすると思わぬ打撃を食らって窮地に立たされることも考えられます。

鈍器に関わらずナイフなどの凶器についても言えることですが、

攻撃を受けて最も危険なのは先端部分であり、

それ以外の部位は当たってもさほどダメージにはなりません。

言い換えれば、柄の部分や相手の腕などがぶつかっても問題はないが、

バットやハンマーの先端で殴打された場合は無事では済まないということです。

そうした凶器の先端による殴打の直撃を回避していくためにも、

可能な限り素早く相手の懐に飛び込む意識が大切です。

 

常に”窓”を探す意識を持つ

クラヴマガなどの指導者の多くは凶器攻撃の防ぎ方を指導する際、

「”窓”を探しなさい」という言い回しをします。

”窓”とは下の画像における赤で囲った部分であり、

ここは凶器の先端が通過する可能性が最も低く安全な場所です。

ここに向かって両腕を突っ込むイメージで飛び込み、

相手と距離を詰めたらすかさず両腕で相手が凶器を持っているほうの腕全体をホールドします。

相手が凶器を握っている腕を胸の前で抱きかかえるような形がわかりやすいでしょう。

このような”窓”は相手がナイフなど系統の違う凶器を持っている場面においても有効であり、

凶器攻撃を受けた際には、積極的に”窓”を探す意識を持つことが生存率を上げることに繋がります。

 

相手の腕は必ず両腕で掴んでコントロール

凶器を持った腕を振り回されるのは危険で厄介です。

周囲の安全を確保するためにも、武装した相手の腕を取ることに成功した時には、

必ず両腕でしっかりとホールドすると覚えておくといいでしょう。

もちろん相手は空いているほうの腕で殴ったり、頭突きを入れようとしてきますが、

それよりも一歩速く金的蹴りや頭突きをこちらが当てていけば済むだけの話です。

相手の腕をホールドする際には、手首・肘をしっかりと抑えるか、

肘を中心に前腕・上腕を掴んで下へ引っ張るようにすると確実です。

また掴んだ腕に上体を預けて体重をかけるようにするとより確実にコントロールすることが可能です。

当然ですが相手が武器を手放すまでは、決して力を抜いてはいけません。


「凶器攻撃の練習」も忘れずに

凶器による攻撃の対策を学ぶのは有意義で大切なことですが、

自分が攻撃を受けた際に身を守るために、

凶器を用いた攻撃手段を学んでおくことも重要と言えます。

バットはどのように振るのが効率がいいか、

ハンマーはどこをどうやって打つのが確実なのか……など、

実際に身体を動かすと見えてくることはたくさんあります。

そうして体験から得た実感は次に自分が凶器による攻撃を受けた際にも活かされ、

結果的に総合的な危機管理能力(護身力)を高めることに繋がってきます。

凶器攻撃を防ぐ方法を一通り学んだら、

次は自分でナイフやバットを振ってみてください。

新しい発見と共に、さらに1ランク上のスキルも身につくでしょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【銃社会の闇】ケノーシャ銃撃事件は何が問題だったのか?

いつも心に1本の高級刺身包丁を。どうもサイコ田中です。

米ウィスコンシン州ケノーシャでは、8月23日の黒人男性銃撃事件から始まり、

同月25日には17歳の少年が抗議デモ参加者を殺傷するなど緊張した状態が続いています。

現在逮捕・起訴されている17歳の少年カイル・リッテンハウス容疑者は自身のSNSにおいて、

自らを自警団員と名乗っていますが、彼の行為は明らかに自衛の域を超えています。

今回はこの事件が抱える問題について、現代護身術の観点から解説したいと思います。


自衛(護身)と暴力の境界

管理人は学生時代からナイフディフェンスなどを扱う実戦的な護身術を学んでいますが、

今でも級友の一人だった留学生の男子生徒の問いかけが脳裏をよぎります。

「君はそれを護身術と呼んでいるけど、それだって暴力じゃないか」

当時の私には返す言葉が見つかりませんでした。そして今でも答えに窮してしまうのが事実です。

 

まず基本的な前提として、暴力を用いてくる相手に対しては、

それを圧倒する暴力で応じるほかにありません。

そうしなければ、自分が危険に晒されることになるからです。

攻撃者は自分から止まったりはしませんし、普通はこちらの説得などにも一切応じません。

何も抵抗しなければ一方的に傷つけられるか、最悪の場合命を落とす恐れもあります。

相手を傷付けることは決して好ましくはなく、可能な限り回避すべきには違いありませんが、

「やらなければやられる」という現実の前には何とも無力な綺麗ごとに過ぎません。

拳を振り上げる相手にはナイフを、ナイフを持った相手には銃を。

常に相手を圧倒することが身を守るための最も基本的なルールです。

 

とはいえ「自分の身を守ること」(護身)を言い訳にして危険なものを持ち歩いたり、

ナイフや銃の携行が正当化されるというのも許されることではありません。

今回アメリカ・ウィスコンシン州で発生した事件においても、

逮捕された少年は自衛(自警)を主張しライフルを所持していたということですが、

最初から誰かを撃つつもりで持ち歩いているなら、それはただの凶器に他なりません。

「身を守るために仕方なく、やむを得なかった」という状況ならば話は別ですが、

完全に武装した状態で「襲われたので撃ち殺した」というのは、単なる一方的な暴行であり、

弱い者いじめと呼ばれても仕方ないでしょう。

(逮捕されたカイル少年は確かに武装した複数名の男性から襲撃を受けていますが、

それが自衛・護身の範疇内だったかは判断が分かれそうです)


“Kenosha Shooting”に見る銃社会の闇と集団心理のリスク

ここからはいわゆる”Kenosha Shooting”から見えてくるアメリカ銃社会の闇と、

集団心理がもたらす致命的なリスクについてお話しします。

最近日本で頻発する無差別殺傷事件とも関連するところがありますので、

防犯・護身に興味をお持ちの方は一度参考になさってください。

 

自分から危険な場所に近づくという愚行

現代護身術において、危機管理の基礎として、

「危険な場所に近づかない」というものがあります。

(雰囲気の良くないクラブやバー、風俗店街がある通りなどが典型例です)

 

これに対し逮捕されたカイル少年は、

ライフル・防弾ベストで完全武装のうえ、

自分から興奮する人々の集まるデモの現場に向かっています。

これでは身を守る目的ではなく、最初から攻撃することが目的だったと捉えられても仕方ありません。

(色々な考え方がありますが、あくまで現代護身術の観点で見た場合の意見です。ご了承ください)

 

もちろん彼はデモ隊と衝突している人々と地域住民の安全のためにそうしたと主張するのでしょうが、

本当に地域の人々の身を案ずるなら、ライフルのようなものを持って最前線に近づくべきではありません。

また自分自身の身を守るための発砲にしても、

そもそも自分が最初からそうした反撃が必要な場所に接近し、

そうした危険なシチュエーションに遭遇するリスクを最小化していれば全く必要無かったのであって、

彼の行動は自警(護身)を称するにはあまりに杜撰であり、無責任な印象を拭えません。

 

過剰な武装は相対する攻撃者を刺激する

当ブログでは再三にわたり「ファイティングポーズを取るのはNG」と述べてきましたが、

その最たる理由は「相手を刺激するから」に他なりません。

 

もしもあなたがナイフや銃を持っていればそれを見たほとんどの人は萎縮するでしょう。

これが凶器の持つ一つの強みであると同時に、致命的なリスクでもあるのです。

普通の精神状態の人が凶器を見れば先に述べた通り萎縮するか恐怖・不安に駆られ身動きが取れなくなりそうですが、

最初から刺激を受けて興奮状態にある人物に対しては、真逆の反応を引き起こす恐れがあります。

特にデモのような人が集まり異常な興奮状態にある場合は集団心理も働くため正常な判断が難しく、

「自分は撃たれても平気だ」と勘違いした一部の人物が、過激な行動を取ることも十分に想定されます。

結果的に銃を持った人物が本当に銃を使って反撃しなければならないような状況を引き起こし、

被害が出て初めて周囲の人間が冷静になるという最悪の事態につながるわけです。

(冷静になった時にはもうすべてが手遅れなのですが)

 

事件が発生した当時の映像を見る限り、デモの現場にはカイル少年を含め複数の武装した人物の姿があり、

いつ何が起きてもおかしくない雰囲気が出来ていたのも事実です。

(遠くから銃声が聞こえる、物を投げる・車を壊す人物がいる…etc)

このような状況でライフルを持って堂々と興奮した人々の集団に近づき、

威圧的な態度を取っていれば、銃を抜かなければならない事態が発生するのは時間の問題でしょう。

 

集団心理が持つ危険性については、以下の記事でも詳しく解説しています。

↓ ↓ ↓

香港デモ・渋谷ハロウィンに見る集団心理の危険性

 

ライフルの殺傷力は「自衛」の域を超えている

そもそもライフルの殺傷力は、護身・自衛の範疇をすでに超えており、

凶器と言い換えても全く違和感のないものです。

 

アメリカは銃社会であり、子供から大人まで米国籍さえ取得していれば、

そこら辺のショッピングセンターで銃を購入できてしまいます。

(日本ではコンビニの店頭に堂々とポルノ雑誌が陳列されていることが問題視されていますが、

社会的な有害性としてはそんなものの比ではありません)

17歳の少年が29歳の男性を倒すのは体格差や運動の経験などを考慮しても、

かなり困難なことが想像されますが、銃はその壁をあっさりと崩してしまいます。

銃に限らず凶器に類するツールの危険なところは、

無抵抗の相手もそうでない対象も、

性別・年齢・体格差などに関係なく、一方的に殺傷できるという点です。

日本でも年に数回程度は刃物などを用いた無差別殺傷事件が発生していますが、

このような場面で銃を抜くというのであれば納得がいきますが、

非武装の、まして争う気など最初から無い人物の混ざった集団に対して銃を向けるなどは言語道断であり、

それが自分や周囲の人間の守るためだったとしても、許される行為ではありません。

 

当ブログでは何度も繰り返しお伝えしていますが、

自分の身を守るために危険な道具を持ち歩いたり、

護身と称して凶器に類するものを所持してはいけません。

あくまでコレクション、趣味程度にとどめておきましょう。


「狂気を内包した正義」という危険因子

今回の事件で逮捕された17歳のカイル少年がどのような思想を持ち、

どのような動機で当時デモの現場にいたのかは定かではありませんが、

彼の持つ正義感がある程度歪んだものであったことは、想像に難くありません。

 

人を守るため、治安を維持するためという動機はもっともらしく聞こえの良い理由ですが、

そんなものは最初から警察に任せておけばいいことです。

そもそも「身を守るための自衛行動」というものは、

それが必要な差し迫った場面で、やむを得ずそうするというのが妥当であり、

最初からライフルを持って緊張の高まった場所に出向いているのですから、

それはセルフディフェンス(自衛)ではなくハンティング(狩り)のようなものです。

(少し過激な表現になりますが、少なくとも管理人の目にはそのように映りました)

誰かを守りたいという気持ちを持っていることや、ルールや法を遵守すること自体は素晴らしいことですが、

そうした正義感から独善的で自己中心的な思想に染まったり、

狂気や悪意のようなものを正義感とはき違えるのはあまりにも危険です。

カイル少年の正義感が純粋なものであったならば、ライフルを持って出歩いたりなどせず、

事態の収束を願いながら自宅で警察官になるための勉強をしていたはずです。

結局彼は「住民の安全を守るため」持っていたライフルで、2人の男性を射殺してしまいました。

もはや彼に語るべき平和も正義も、理想も何もないでしょう。殺人犯になってしまえばそれまでです。

 

現代護身術における状況コントロールの最も理想的な形は、

「全員が無傷で自宅に帰ることが出来る」というものです。

歪んだ、そして無責任な正義感を振りかざしたりせず、

誰も傷つかない道を探っていく事が本当の自己防衛・護身ではないでしょうか。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日から始める護身術31【グラウンドの基本】

いつも心に1本の可変式薙刀を。どうもサイコ田中です。

セルフディフェンスにおいて最も典型的なシチュエーションの一つは、

倒された状態または両者ともに地面に倒れ込んだ状態からのファイトです。

今回はシリーズ「今日から始める護身術」の第31回として、

グラウンド状態における基本的な戦略についてお伝えします。


基本的には「倒された時点で負け」

残念ながら、性別年齢を問わずルールの無いリアルファイトにおいては、

先に背中を地面に着けてしまったほうが負けになると考えるべきです。

多くの武道において背中が床についた状態は「一本」または「技あり」「有効」などであり、

その時点で敗北を意味します。

ルール上の「敗北」であるのと同時にリアルファイトにおける「死」に他ならず、

絶対に回避すべき状況であることには変わりありません。

体格差がある場合は一方的に殴られるだけでなく、

・体重をかけて押さえつけられる

・首など危険な部位を圧迫される

・床に頭を叩きつけられる

など命に関わる攻撃を受けるリスクが一気に高まり、

マウントを取られる(馬乗りの状態)などした場合はその場で殺されても全く不思議ではありません。

また仮に自分が首尾よく上を取ることが出来たとしても、

相手を過剰に傷つけ法的な面で負けになり、社会復帰が困難となる可能性も無視できません。


グラウンドポジションでの基本的な生存戦略

ここからはグラウンド状態でのファイトで少しでも生存率を上げるためのポイントを、

防御と攻撃に分けて5つお伝えします。

防犯・護身に興味をお持ちの方は参考になさってください。

 

背中を丸めて急所を保護する

相手から見て横向きに倒されてしまったときは、

とにかく背中を丸めて頭を抱え込む体勢を作ることが最優先です。

特に相手が立っていて自分だけが転がっているような場面では、

・頭部または腹部へのサッカーキック

・顔面への踏みつけ

・上体を押さえつけての膝蹴り

などといった非常に危険な攻撃を受けることが想定され、

それらすべてをかわしたり防いだりすることは不可能と考えるべきです。

 

両手で後頭部を押さえて腕全体で頭部を包み込むように保護し、

自分のおへそを見るように背中を丸めて急所が露出しないような体勢を作りましょう。

もちろんそのままでは一方的に殴られ続けて危険なことに変わりはありませんが、

成功する見込みのない反撃を試みて窮地に追い込まれるよりは遥かに安全です。

誰かが止めに入ってくれるまで、致命傷を負わないことを最優先に考えてください。

 

両腕をぶつけるようにしてブロックする

頭部へのサッカーキックに対しては、

両腕をぶつけるような形のブロックが有効かもしれません。

キックが飛んでくる方向に対して、顔の前に盾を作るようなイメージを持ちながら、

両方の肘または前腕を突き出していきます。

この時肘と前腕を相手の蹴り足の脛に向かってぶつけるようにすると、

少しずつですが蹴っているほうもダメージを受けていきます。

 

何度か腕をぶつけるブロックを試みて相手のサッカーキックが鈍くなってきたら、

相手の片足を掴んで体重をかけることによってその場に引き倒すか、

素早く立ち上がり安全なポジションを確保しましょう。

 

マウント状態からは「頭突き・金的」で脱出

馬乗り(マウント)の状態からの脱出は至難の業です。

プロの総合格闘家でも、フルマウントを取られるとほぼ為す術がありません。

マウント状態を取られたときに絶対にしてはいけないことは、

相手に背中を向けるように逃げることです。

顔面への打撃などを嫌がって相手に背中を向けて四つん這いのような体勢になってしまうと、

・後ろからの裸締め(リアネイキッドチョーク)

・後頭部への打撃

・見えない角度からの凶器攻撃

など命に関わる攻撃を受けるリスクが一気に高まり、生存率が大幅に低下します。

可能な限り相手と正対したままの体勢を維持し、

下から腰を突きあげるなどしてバランスを崩すことを積極的に試みていきましょう。

またこうした下になった体勢からの突き上げ動作に関連しているトレーニング種目として、

ヒップスラストワイドスクワットなどが挙げられます。

 

仮にマウント状態を取られたとしても、全く為す術がないわけではありません。

ルールの無い路上のファイトでは、

・金的への攻撃

・頭突き

・噛みつき

などは常に有効であり、

これらは下になった体勢からでも隙を見て直撃させることが可能です。

特に相手の下腹部に対するハンマーパンチ

腹筋を使った下からの頭突きは強力であり、

これらをいつでも効果的に運用するためにも、

普段からある程度腹筋を鍛えておくことを強くおすすめします。

 

上になった時の攻撃は短く・コンパクトに

上を取れたからと言って一安心とはいきません。

ファイト自体をなるべく短い時間で終わらせなければ、

警察官が現場に駆け付けたり、目撃者に状況をスマホなどで撮影されてしまい、

あなた自身にも逃げ場が無くなってしまいます。

馬乗り状態からの打撃などはたとえそれが自己防衛の目的だったとしても、

第三者から見れば一方的な暴行であり、あなたの方が加害者にしか見えません。

・頭部へのハンマーパンチ

・相手の耳元を打つような横軌道のマウントパンチ

・打ち下ろしの肘打ち

といったコンパクトな打撃を数回程度にとどめ、

相手に脅威を感じなくなった時点で素早くその場を離れる意識が大切です。

 

また相手が凶器などを手にしていたり酩酊状態にある場合は、

可能な限り相手を押さえつけるなどして制圧し、

警察や周囲の助けを呼ぶことを最優先に動くことを心がけましょう。

その場で相手を制圧することに失敗しても、

大声で危険を知らせることは決して無駄ではありません。

 

安全な形の「押さえ込み」で助けを待つ

柔道のいわゆる「押さえ込み」のようなテクニックを知らなくても、

しっかりと相手に体重をかければ動きを制することはできます。

腕立伏せをするときのようなイメージで相手の上半身に両手をあてがい、

全体重を腕の方にかけるよう上から押さえつければ簡単には抜け出せません。

また下からの打撃などをもらわないよう相手の胸元にしっかりと顔を埋め、

とにかく腕をコントロールするよう心がけるだけでも違います。

 

先述の通り上からの攻撃は第三者からの客観的な印象が好ましくなく、

例え身を守れたとしても法的に追い込まれるか加害者になってしまうことも珍しくはありません。

可能な限り相手の動きを制して警察官などが現場に駆け付けるのを待ち、

お互い無傷に近い状態でその場を収めることを目指していくのが理想です。

間違ってもあなたのエゴで相手を一方的に打ちのめしたり、

抵抗できない相手を殴り続けたりしてはいけません。


グラウンドの形を回避するために

上に述べた通り、グラウンドの状態は徹底的に回避すべきです。

下になっても上になってもリスクとデメリットしかなく、

首尾よく相手を制圧できたとしても、

もしも相手が「自分の方が被害者だ」と主張した場合は面倒なことになりかねません。

まして相手が複数人の場合は地面に膝をついてしまった時点で終わりです。

 

こうした事態を回避するためにも、

積極的にスタンド(立ち技)の技術——すなわち打撃テクニックを磨き、

なるべく立った状態で相手を倒してその場を立ち去れる状況を作ることが肝要です。

もちろんテイクダウンに対する対策を学ぶことも大切ですが、

グラップリングの技術体系は複雑で難易度が高く、

習得には長い年月がかかってしまいます。

毎日決まった時間パンチや肘打ち、基本のキックといった打撃訓練を重ねるほうが時短にもなり、

いざというとき身を守ることには大いに役立ちます。

我流でも構いませんので、立った状態からのテクニックを一つでも多く身に着け、

グラウンド状態に持ち込ませない・持ち込まれない立ち回りを自分のものにしていきましょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

元セキュリティのサイコ野郎が毎日持ち歩く5つのアイテム

いつも心に1本のスタンガン付きトンファーを。どうもサイコ田中です。

当ブログではいわゆる「護身用ツール」の所持と携行を推奨していません。

(特殊警棒・スタンガン・クボタン…etc)

身を守るために重要なファクタは、

・適切なマインドセット

・危機管理能力の向上

・現代護身術の訓練

などであり、凶器に類するものを持ち歩くことではないという考えからです。

とは言えいざという時相手を圧倒する武器が無ければ、生存率を確保できないことも事実です。

今回は管理人がセキュリティ時代より毎日持ち歩くアイテムとその運用方法を、

申し訳程度のサイコ要素を交えて紹介したいと思います。


繰り返しになりますが……

当ブログでこの手のテーマを扱う際に繰り返しお伝えしていることではありますが、

いわゆる護身用ツールの所持と携行はお勧めしません。

護身用と称して凶器に類するものを持ち歩くのは個人の自由ですが、

それらは日本の法律において軽犯罪法に抵触するものであり、

最悪の場合職務質問から任意同行、その場での現行犯逮捕も十分にあり得ます。

また使い方のよくわからないツールを「お守り」のように所持・携行していたとしても、

あなたに身を守る体力とスキルが無ければ、自滅のリスクを高めるだけでデメリットしかありません。

(例:自分が怪我をする、相手に奪われて追い詰められる、その場で相手を死なせてしまう…etc)

どうしても護身用ツールを所持・携行したい場合は、

必ず専門的な知識を持ったインストラクターから指導を受け、正しい運用法を身に着けるようにしましょう。

(取扱説明書を読まない・購入時の注意を守らない・人を傷付けるために使うなどは以ての外です)

催涙スプレーや防犯ブザーといった比較的カジュアルなツールについても同様です。


護身術マニアのサイコ野郎が持ち歩く5つのアイテム

ここからは管理人が実際に毎日欠かさず持ち歩いている5つのアイテムを、

その運用方法と共に紹介します。

身を守ることに興味をお持ちの方はもちろん、

ただ毎日の生活に刺激が欲しいという方(?)も参考になさってください。

 

マウスピース(マウスガード)

「馬鹿じゃないの……?」と言われてしまいそうですが、

管理人は学生時代からマウスピースを毎日ポケットに入れて持ち歩いています。

ファイトの際に自分の口腔内や舌などを保護するという目的もありますが、

自分が使うというよりも、相手に渡すというのが効果的なアプローチのように思います。

 

エキサイトしている相手にそっとマウスピースを手渡し、

笑顔で「つけといたほうがいいよ」と告げれば、

相手が酩酊状態の人物でもない限り尻尾を巻いて立ち去ることでしょう。

その様子を後からtwitterやYoutubeに晒されてもいいのです。

相手に「ヤバイ奴」「関わってはいけない相手」という印象を与えることは、

強力な抑止力となることを覚えておいてください。

(フィジカルに自信があれば上半身裸になり、マウスピースを咥えて構えるだけで終わります)

 

ボールペン(金属製)

メタルで出来た筆記具補助武器(Back-up Weapon)として有用です。

ペンの類を持ち歩く際のポイントは、

・身の危険を感じたときすぐに取り出せること

持っていても不自然でない形状であること

殺傷力の無いもの(先が過剰に尖っていないもの)

などであり、これらを満たしさえすればペンである必要もありません。

(比較的取り回しが容易なため、管理人はペンを愛用しています)

 

胸ポケットやズボンのポケットなど最小の動作で抜ける場所にしまうのが好ましく、

職務質問を受けた際のことを考慮し奇抜な形状のものやタクティカルペンは回避すべきです。

また先端が過剰に尖ったものやカッターなど刃物に分類されるものは殺傷力が高すぎて危険なため、

決して持ち歩いてはいけません。

 

ハンカチ・バンダナ(ネクタイ)

ハンカチやバンダナのようなものを持っておいて損はしません。

・災害時や負傷した際にマスクや止血帯の代わりになる

・小銭や小石を包んで武器に出来る

・相手を拘束する必要がある場面で有効(ネクタイ)

など、単純にお手洗いや汗を拭くといった用途以外にも、

セルフディフェンスや防災において幅広く活用できる万能ツールであり、

所持していても何ら不自然でないことも大きな強みと言えます。

 

特に小銭や小石を包み込んで小さなハンマー(分銅)のように運用するテクニックは、

非常に古典的ながら強力かつ合理的です。

(弱い力でも打たれるとかなり強い衝撃と痛みを感じます)

またネクタイの場合は相手の腕など縛って拘束する用途にも使え、

緊急性の高い場面では首を絞めるという少々手荒な選択肢もあります。

(身を守る目的のみに用い、悪用は厳禁です)

 

現金・キャッシュカード

「そりゃ誰だって持ち歩くでしょう……」と思われても仕方ありませんが、

問題はその持ち運び方です。

 

海外で治安の悪い地域を歩く際の基本的なアプローチとして、

現金などを小分けにするというものがありますが、

これは治安の良い日本においても有効なアイデアに違いありません。

 

現金やキャッシュカードを財布にまとめてしまっておくのは効率的で便利に違いありませんが、

それ一つを失ったり奪われたりした場合、損失は計り知れません。

現金は財布とは別に丸めるなどして目立たない場所に収納し、

どうしても必要な場面を除いてはカード類の所持を最小限に抑えることが肝要です。

(不要なレシートやクーポンなども処分すれば財布の整理も出来て一石二鳥です)

 

治安が良いとされる日本ですが、窃盗や恐喝は決して他人事ではありません。

危険な相手に金銭を要求された場面では取り乱すことなく素直に従い、

その場を無傷で切り抜ける意識(デ・エスカレーション)が大切です。

現金を小分けにしておけば一文無しになって路頭に迷うようなことはとりあえず回避できます。

(被害に遭った場合は速やかに警察へ届け出ましょう)

 

LEDフラッシュライト

フラッシュライトもまた様々な用途に使える万能ガジェットに違いありません。

・夜間の散歩や軽作業に

・災害時の備えとして

・セルフディフェンスツールとして

などその用途は多岐にわたり、一本持っていれば心強いこと間違いなしです。

 

セルフディフェンスツールとして用いる場合の使い方としては、

・相手の顔面や目を狙って光を当てる(目潰し)

・底部(グリップ部分)での殴打

などが一般的であり、

夜間に相手から見えにくい角度でいきなり光を浴びせ、

怯んだ隙にグリップ部分で殴打してノックアウトするという流れがスムーズと考えられます。

(犯罪などへの悪用は厳禁です)


ツールはいつも同じ場所に身に着ける習慣を

ここまでセルフディフェンスに役立つツールを紹介してきましたが、

これらのアイテムはいつも同じ場所にしまっておくことが重要です。

どこに何があるかわからなくなってしまうと、

リアルファイトなど緊迫した場面では対応が遅れ命取りとなります。

必要なものをいつでも素早く正確に取り出せるよう、

ツールをしまう場所や向きはいつも一定にすることを心がけ、

それらを取り出す動作を身体に覚え込ませる意識が大切です。

どこに何があるかを意識することなく咄嗟に抜いて構えられるまで動作を確認し、

毎日必要なものを欠かさず持ち歩くことを習慣にしていきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本能(反応)を矯正する5つのトレーニングと実戦への応用

いつも心に1本の最高級備長炭を。どうもサイコ田中です。

犬や猫などと同様に、人間にも動物としての本能に従ったリアクションが多数存在します。

・水をかけられると目を閉じてのけぞる

・高所から落下する際に腕を頭上に掲げる

・ぶつけたりした場所を咄嗟に手で触れて確かめる

などが典型的な例であり、これらは意図して行うというよりも、

「勝手に身体が動く」というのが自然と考えられます。

今回はこうした本能的なリアクションを上手く利用して身を守るためのテクニックを、

それらの反応を矯正するトレーニング方法と共に紹介します。


動物的な本能は矯正できない?

脊髄反射のような人体の構造的な本能を矯正するのは困難(というより不可能)ですが、

・何かを見たときどんな動きをするか

・事象Aに対しどのようなリアクションをするか

・シチュエーションを限定した瞬間的な反応

などはスポーツにおける反復練習などのように、

ある程度自分の意志で理想的な形に矯正することが出来ると考えられます。

例えばテニスであれば始めたての頃はサーブの種類や打球の変化、高低の打ち分けなどやることが多く苦労しますが、

ある程度練習を重ねる過程で効率的な動き方や打ち方が身についていきます。

これと同じように、身を守るための技術体系についても、

適切な状況認識と対応を繰り返し確認することで、

必ず反応速度を向上させることが出来ます。

運動の経験や年齢的な面である程度個人差は生じますが、

セルフディフェンスを学ぶのに遅すぎるということはありません。

身を守ることに興味があるという方・単純に強くなりたいという方は、

まず自分に何が出来るのかを知り、出来そうなことから始めていきましょう。

 

当ブログのシリーズ「今日から始める護身術」をぜひ参考になさってください。

【今日から始める護身術】の記事まとめはこちらから


本能を使って身を守るテクニックと5つの矯正トレーニング

ここからは人間が持つ本能を使って身を守るテクニックを、

各々の効率的な矯正トレーニング方法と共に5つご紹介します。

防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ一度参考になさってください。

 

頭を抱える動作から効率的なブロックへ

上から振りかぶるような打撃や正面からのパンチに対しては、

頭を抱えるようなポーズを取る人が多く見られます。

このままでも十分攻撃を防ぐことに繋がりますが、

より生存率を高めるためにも正しいブロックの形に近づけることが理想的です。

 

ただ両手で頭を抱えるだけでは耳やこめかみ、顎などが露出するため安全性が高いとは言えません。

しっかりと顎を引いて後頭部を手で覆うようにして両手で頭を抱え込み、

両方の肘を前に突き出すようにするのが効率的なブロックの形です。

 

攻撃を受けそうになった時、ただ頭を抱えるのではなく、

上記の理想的なブロックの形を再現できるよう、繰り返し動作を確認しておきましょう。

(何も考えずに素早くブロックの体勢が作れるのが理想です)

 

のけぞる動作はバックステップとセットに

正面からの攻撃に対し、驚いてのけぞってしまう人は多く見受けられます。

確かに、相手から頭を遠ざけることが出来るため被弾リスクは軽減されますが、

バランスを崩したり腹部や下半身を狙われる恐れがあり決して好ましくはありません。

 

ただのけぞってしまうだけでなく、身体の重心が後ろへと流れるのと同時に、

後ろへ素早くステップして相手から距離を置く動作をセットにしてしまいましょう。

 

相手の攻撃を回避しながら安全な距離を保つことが出来るため非常に効率的な動作であり、

後ろへのけぞったまま後退りするように下がるだけなので比較的容易です。

上体を反らす(のけぞる)→素早く後ろへステップするという動作がワンセットになるまで反復し、

慣れてきたら左右の動きも加えて的を絞らせないイメージを作っていきましょう。

(バックステップは後方に十分なスペースがある場面のみ有効です)

 

自分から向かっていくイメージを持つ

正面からの打撃に対し恐怖からのけぞってしまう人が多いと述べましたが、

その反応自体を矯正してしまう手もあります。

 

攻撃を受けそうになった時、のけぞったり下がったりするのではなく、

あえて相手に向かっていくような動きを取ることで、

・防戦一方の形を回避する

・クリンチ(抱き着く動作)に持ち込む

・素早くカウンターを合わせる

など選択肢が大きく広がり生存率を高めることが可能です。

 

肘を前に突き出したブロックの体勢か、

額に交差させた腕を押し付けるようにするクロスアーム・ブロックの体勢を取り、

上体を前に傾けるようにして相手の攻撃に対して自分からぶつかるイメージを持つことがポイントです。

相手の攻撃を防いだ後は素早く頭突きや肘打ちなど考え付く限りの反撃手段を用い、

素早く攻撃者の戦闘力を奪うことが肝要です。

(クロスアーム・ブロックのイメージが難しい場合、机に突っ伏して眠るようなポーズを想像するとわかりやすいでしょう)

車のハンドルにもたれるポーズも、クロスアーム・ブロックの形に近いためイメージしやすいでしょう。

パンチを防ぐ際にはしっかりと顎を引き、背中を丸めるようにするのが有効です。

 

手を前に突き出す動作はハイガードの形に

特に女性などの場合、正面からの攻撃に対して両手を前に突き出し、

そのままボコボコ殴られてしまうというケースは頻繁に見られます。

(柔道・柔術出身の総合格闘家も同様の状況に陥る場面が確認できます)

 

確かに、両手を前に突き出すというのは防衛手段として決して間違いでありませんが、

それは攻撃者に対し明らかにあなたのほうがリーチが長く、

手を伸ばすだけで打撃を妨ぐことが出来るような場面のみについて言えることです。

そして、そのようなケースは極めて稀と考えるべきです。

 

あなたがどんなに必死になって腕を伸ばしても、相手の方が腕が長ければ、

一方的に殴られてノックアウトされてしまうのは時間の問題です。

そうなることを避けるためにも、より安全なハイガードの形を作ることが重要です。

 

ハイガード(ロングガードとも)はムエタイおよびキックボクシングにおいて顕著に見られるディフェンステクニックであり、

片腕(特に前に出ているほうの腕)を相手の方に伸ばし、

もう片方の腕で顔や顎を保護するといったスタンスが一般的です。

この形であれば仮に顔面をまともに殴られても直撃は回避できるうえに、

前に伸ばした腕が邪魔になって相手は的を絞りづらく、前進を妨げることにも繋がります。

 

棒立ちの体勢からハイガードの形を作る動作を繰り返し、

両腕を伸ばして顔を背けたり、防戦一方の形になってしまうことを回避する意識を持つことが大切です。

ハイガードのイメージが難しい場合は、

パンチを打ったまま制止したような体勢を作ってみるのも効果的でしょう。

しっかりと顎を引き、手のひらを前方に突き出して肩をすくめるようにするのがポイントです。

 

腕を大きく振らない(コンパクトな動作)

格闘技経験のない方がリアルファイトなど高い緊張状態に陥った場合、

腕全体を大きく回旋させたり、強く振り払うような動作を繰り返してしまいがちですが、

隙が大きく体力の消耗も激しくなるため合理的とは言えません。

 

・伸ばした腕をブンブン振り回さない

・パンチは身体の正面に対し真っ直ぐ打つ

・打ち終わりは素早く腕を引いてガードの体勢へ

・可能であれば肘や膝など硬い部位を積極的にぶつける

といったポイントを意識していく事で、

大きな怪我を防ぎながら効率的な反撃が可能になります。

 

特に頭を素早く振って放つ頭突き肘打ちは至近距離で有効な攻撃手段であり、

パンチで手首や拳を負傷するリスクも回避できるため理想的です。

独学で護身術を学ばれる場合はパンチを積極的に練習するというよりも、

頭突き・肘打ち・膝蹴りなどの打撃テクニックを優先的に習得していくといいでしょう。


路上では「やられたらやり返す」でOK

「やられたらやり返す」なんて幼稚でみっともない響きですが、

路上で身を守るためには欠かせないルールと言っても過言ではありません。

手を出された場面で防戦一方になったり無抵抗のままでいると、

最悪の場合命を落とすリスクがあり大変危険です。

相手を傷付けることに抵抗があったとしても、また世間体や法的な問題が脳裏をよぎったとしても、

身を守るためには最後まで必死に抵抗しなくてはなりません。

たとえあなたが加害者になってしまったとしても、

その場で命を落とすことに比べればずっとましと考えるべきです。

特に相手が酩酊状態にあったり、話の通じない相手(外国人など)の場合は説得など通用しません。

自分と大切な人の身を守るために、死に物狂いで闘う覚悟を持ちましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。