【小ネタ】米軍式CQCコンセプトに学ぶ”秒殺の流儀”【コラム】

いつも心に1本のニューラライザーを。どうもサイコ田中です。

リアルファイトに勝ちたければとにかく急所を打てと教わりますが、

瞬間的に攻撃者を圧倒し無力化するためには、それだけでは不十分かもしれません。

今回は米軍式CQC(Close Quarters Combat:近接格闘)コンセプトを参考に、

本当にファイトで勝利するための攻撃手段についてお伝えしたいと思います。


リアルファイトは「汚く・狡賢く」がセオリー

リアルファイトはリング上でレフェリー主導のもと行われる競技ではありません。

さっさと相手を倒したほうが勝ちであり、判定などあるはずもなく100%KO決着です。

(厳密にはリアルファイトに勝敗などありません)

ルール無用なのですからとにかく汚く、狡猾なアプローチが最も効果的に違いなく、

その定石的アプローチの典型例が、金的などの急所攻撃ということになります。

急所攻撃以外にも、至近距離での頭突きや噛みつき、髪を掴むなど、

ほぼ防ぎようのない攻撃手段も有効と考えられます。

こうした卑劣で老獪なアプローチは通常の格闘技ジムなどで習得するのが困難であり、

そうした技術体系を持つ武術でも、路上のファイトに悪用される恐れのある技術は安易に指導されません。

護身術や軍隊格闘技など非常事態での生存を想定した技術を指導するセミナーなどに参加するか、

オンライン講座を受講するのが最も手っ取り早く確実でしょう。


米軍式CQC3つの攻撃規則と自己防衛への応用

米軍式CQCでは相手を秒殺するためのルールとして、

・視力

・呼吸

・歩行

の3つの能力を奪うことを最優先に攻撃すること、指導されています。

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

 

視力を奪う(眼への攻撃)

真っ先に相手の視界を奪うことで、ファイトの主導権を握れる可能性が高まります。

単純に目を狙ってパンチなどを放つ以外にも、

・顔に物や衣類を投げる

・砂や小石を握り込み目の辺りにぶつける

・酒や熱い飲み物を顔にかける

といったアプローチも有効であり、瞬間的に相手の視力を奪えれば何でもありと考えていいでしょう。

ただし日本において路上のファイトで眼を狙った攻撃を用いた場合、

高い確率で過剰防衛に問われることが懸念されます。

相手が凶器を手にしているなど緊迫した場面以外での安易な攻撃は避け、

手を出して相手の視界を遮るようにするといったアプローチを優先的に試みるべきです。

安全な攻撃手段として、親指または人差し指で相手の鼻の付け根あたりを押しこみ、

目元に軽く指先を擦り付けるようにするのがオススメです。

目に指が入ってしまうリスクが小さく、現場に駆け付けた警察官に事情を聞かれた際も、

「もみあいの最中に指が入ってしまった」と説明すれば攻撃的な印象を与えることもありません。

 

呼吸能力を奪う(喉・鳩尾への攻撃)

相手の呼吸を妨げるアプローチもまた、瞬間的に戦力を奪うために欠かすことはできません。

喉への打撃はもちろん、打たれると一時的に呼吸困難となる鳩尾(水月)

肝臓(レバー)への打撃は特に有効と考えられます。

ただし、喉への打撃は命に関わる恐れがあるため可能な限り回避すべきであり、

眼への直接攻撃と同様、緊急性の高い場面以外では極力打たないよう心がけ、

どうしても喉を狙う際には、親指を相手の鎖骨の間に押し込むか、

ペンなどを持っている場合はペン先で切りつけるようにすると、

相手に強いプレッシャーと恐怖感を与えることが可能です。

(相手の戦意を喪失させれば脅威は無くなったと考えても問題はありません)

 

歩行能力を奪う(下半身への攻撃)

下肢の安定性を奪うことも、攻撃者を戦闘不能にするための必須アプローチに違いありません。

・膝

・脛

・足(足の指)

などが主なターゲットであり、

腿の側面やふくらはぎ、金的などをピンポイントに突くという手もあります。

ナイフを用いたCQCでは最初に目を切りつけてから膝裏(ハムストリングス)をカットするように、

ただ脚だけを狙うのではなく他のターゲットも同時進行で攻撃するのが基本的なセオリーであり、

上から順に目→喉→金的などと攻撃してもいいでしょうし、

金的→鳩尾→膝といった形で上下に振り分けるのも有効と考えられます。

実際のファイトではローキックを単発で蹴ったりカーフキックを狙うのではなく、

適度にジャブなどでターゲットを散らしたうえで打つか、

いきなり無言で金的を打つといったアプローチが必要なことも覚えておきましょう。

また相手がサンダルなどを履いていて足が大きく露出している場合、

上から全力で踏みつけるのも地味ながら非常に有効なアプローチとなります。


攻撃はコンビネーションの意識を大切に

圧倒的な体力差・実力差がある場合を除いては、

単発で倒れる相手というのは珍しいと考えるべきです。

例えばパンチ一発、キック一撃で倒れるというケースは非常に稀であり、

よほどのことが無ければ一回の打撃で戦闘不能または戦意喪失させるというのは困難と考えられます。

相手をなるべく短い時間で安全・確実に圧倒するために、

異なる部位を狙った攻撃を最低でも3つから4つは組み合わせ、

コンビネーションとして運用する意識が大切になってきます。

一つひとつのテクニックを丁寧に練習するのも大切には違いありませんが、

自己防衛を目的としたテクニックを身に着けるのであれば、

ジャブ1回、フック1回といった区切りで反復練習するのではなく、

ジャブ→ジャブ→フックやジャブ→フック→肘打ちのように、

いくつかの攻撃を組み合わせて一つのフロー(流れ)を作るという考え方が有効です。

自分の得意なコンビネーションを最低でも3つから4つは身に着け、

いざという時の選択肢を一つでも多く確保しておきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【小ネタ】ツールの「護身用です」はどこまで通用するか【コラム】

いつも心に1枚のジュラルミン・シールドを。どうもサイコ田中です。

今月初めに神奈川県で自称無職の男性が超小型の回転式拳銃を、

「護身用として」所持していたとして逮捕されました。

類似の事件は昨今日本国内において頻繁に報道されていますが、

たとえ身を守る目的でも、殺傷力のあるツールの所持が認められることは決してありません。

今回は現代護身術における永遠の課題である、

「護身用です」はどこまで通用するのかについて語りたいと思います。


いわゆる”銃刀法”には曖昧な部分が多い?

日本国内におけるツール類にまつわる典型的な法規は、

銃砲刀剣類所持等取締法——いわゆる銃刀法というものです。

刃物であれば刃渡り何センチ以上はアウトで、何センチまではセーフと定められた法律ですが、

アウトかセーフかは、警察官らがその場で判断を下すため絶対的な基準でない点に注意が必要です。

例えば刃渡り5センチのナイフはセーフのように思えますが、

持っているだけでダメなタイプのナイフ(匕首など)が存在するため一概には言えません。

また刃渡り数センチに満たないペーパーナイフや小型の裁縫道具であったとしても、

持っている人間が明らかに挙動不審であったり、傷害等の前科を持つ場合は話が変わってきます。

もしも警察官に声を掛けられたとして、持っているものが仮に銃刀法・軽犯罪法に抵触しないものだったとしても、

「なんだ、それならOK」とはいきません。

あなたがただのサラリーマンでも、至って真面目な学生だったとしても、

警察官に「これは怪しい」「危険な感じがする」という印象を持たれた場合、

任意同行はもちろん、その場で逮捕されることも覚悟しなくてはなりません。

ただ純粋に身を守るため、法に触れない範囲の道具を持っていたのだとしても、

最後に判断を下すのは警察官と裁判官であり、

彼らは物事の「結果」にしか目を向けないことにも注意が必要です。

(ツールを用いて実際に第三者を傷付けた場合、正当防衛が認められない可能性が高いと考えるべきです)


「護身用です」が認められる範囲とリスク

世の中には様々なツールが存在しますが、

それらの多くは護身用として所持するのに無理があり、

実際に使用することはもちろん所持することすら現実的とは言えません。

「護身用です」が認められる範囲のツールとそうでないツール、

それらが持つリスクについてまとめましたので、

ツールの導入を検討されている方や既に所持されているという方は、

ぜひ一度参考になさってください。

 

「護身用」を謳うものの9割は違法

世間一般に出回っているいわゆる護身用ツールの実に9割以上は、

軽犯罪法というものに抵触する、殺傷力を持つ道具に分類されます。

もちろん通販などで手軽に購入・所持することはできますが、

特別な理由もなしに持ち歩いていた場合は、ほぼ確実に任意同行を求められます。

タクティカルペンのようにぱっと見は普通の文房具でも明らかに別の用途があるものは簡単に見抜かれ、

そうした道具を持ち歩いているという後ろめたさは必ず表情や仕草に現れます。

警察官の目は節穴ではありません。

自分の身を守るはずが、まだ何もしていないのにパトカーに乗せられた、というのでは笑えません。

趣味程度にコレクションするなら話は別ですが、

いわゆる護身用ツールをお守り感覚で持ち歩くことは絶対にやめましょう。

ナイフなど明らかに殺傷力のある道具などは以ての外です。

 

一般的な工具・調理器具にも注意が必要

その目的が護身用にせよ一般的な用途にせよ、

普通の工具や工作機械、調理器具などにも注意が必要です。

例えばネイルガンなどはホームセンターなどで気軽に購入でき、

それほど高価でもないためDIYツールとしての活用も不自然ではありませんが、

厚い木の板を軽々とぶち抜く工作機械が、殺傷力を持たないはずが無いのです。

特に自動車関係のツールは持っていても不自然でない割に殺傷力の高いものが多く、

法的グレーゾーンに位置しているという考え方が妥当でしょう。

同様にして出刃包丁などの調理器具も高い殺傷力を持ちながら、

日用品を扱うスーパーやドラッグストアでも入手できてしまいます。

言うまでもなくこうしたツールも仕事に使うなど正当な理由なく持ち歩いていた場合は完全にアウトであり、

「護身用です」が認められるはずもありません。

(車のトランクにバールやトルクレンチを備えているなど全く不自然でない状況でも、場合によっては処罰を受ける恐れがあります)

 

筆記用具・文房具類は状況によってアウト

普通のペンやハサミも、使いようによっては十分な殺傷力を持ちます。

特に人を攻撃・殺傷すること目的に設計されたタクティカルペンの類は凶器そのものであり、

身を守る目的を逸脱していると言わざるを得ません。

普段の仕事や勉強に使うため筆記具を持ち歩くことは不自然でなく、

ペンやカッターなどを持っていても全く問題はありませんが、

トラブルの現場で即興武器として用いる際には注意が必要です。

相手の眼球や喉など繊細な部位、手首など太い血管の集中している部位を狙って攻撃した場合、

命に関わるダメージを負わせてしまう恐れがあり大変危険です。

身を守る目的と意思があったとしても、相手に致命傷を負わせてしまった場合、

過剰防衛に問われることは避けられません。

たかが筆記用具一つ、たかが文房具一本ですが、

人を殺せるだけのポテンシャルがあることを決して忘れてはいけません。

(日本国内においても一般的なカッターナイフやハサミを凶器とした殺傷事件は決して珍しくありません)


格闘家の素手は凶器に相当する?

よく「格闘家はプロになると一般人を殴れなくなる」といいますが、

だからといって無抵抗では危険ですし、凶器相手には手も足も出ません。

プロの格闘家が一般人を殴ってはいけないなどという法律は存在せず、

通常の暴行罪・傷害罪が成立するという事実に変わりはありません。

(罪が重くなる・正当防衛が認められにくいという点に注意が必要です)

また巷では格闘家の素手は凶器に相当するなどと語られがちですが、

それはごく限られた格闘技の、限られた階級の人種にのみ当てはまることであり、

全ての格闘家・格闘技経験者に当てはまるという解釈は好ましくありません。

プロのファイターでも銃を突き付けられたら為す術がなく、

刃物でめった刺しにされた場合はディフェンスも何もありません。

「格闘技をやっている=強い」とか「格闘技経験がある=喧嘩に強い」というのは致命的な誤解で、

極限状態で身を守ることと、リング上においてルールに従ったファイトで勝利することは全くの別物であることを理解しなくてはなりません。

あなたの目的がリングの上で誰かと闘うことなら格闘技を学び、

自分や自分の大切な人を守りたいなら、正しい自己防衛の術を学ぶ必要があることは言うまでもありません。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

現代護身術の新常識「掴まれたときは無理に外すな」の意味

いつも心に一本のサボテン型爆弾を。どうもサイコ田中です。

護身術の技術体系として非常によく見受けられるものとして、

「掴まれた手首を捻ったり腕を素早く内旋させて外す」というものが見られますが、

昨今の現代護身術業界において、これらのテクニックはナンセンスとされています。

なぜ、腕や手首を掴まれたとき、無理に外すのは意味が無いと言われるのでしょうか。


目的を明確にするということ

あなたが護身術を学ぶ理由・目的は何ですか?

家庭環境や学校・職場での人間関係など、恐らく複雑な背景があるかとは思いますが、

一番の目的はやはり、身を守ることではないでしょうか。(当たり前のことですが)

身を守るという目的を達成するうえで、

実は「掴んできた相手の腕を外す」という行為にはそこまで意味がありません。

一体どういうことでしょうか?

一度でも恐ろしい目に遭われた方には容易に想像できることだと思いますが、

あなたの腕や服の一部などを掴んだ相手は、あなたがその手を振りほどいたり、

上手く小手先の技術で外すことに成功したとしても、

・外された手ですぐに別の部位を掴みなおす

・外された手で殴りかかる

・外された手でナイフなどの凶器を抜く

など、次のより強力・凶悪な手段へと移行するだけでしかありません。

よって、掴まれた手を外す・解くということ自体に、大きな意味は無いのです。

(むしろ掴まれた状態のままのほうが安全ということもあり得ます)

あなたの目的が本当に身を守ること、極限状態で生き残ることならば、

掴まれた手をどうにかするのではなく、

目の前の相手を、その場で速やかに処理すること、

すなわちその状況を如何にして安全かつスピーディに「終わらせるか」を考慮すべきです。

状況をフィニッシュするためにあなたがしたいことは、

相手の手を外すことでも、相手と手を掴みあったりして睨み合いを続けることでもなく、

素早い急所攻撃などでノックアウトすることに他なりません。

暴力的なアプローチを好まない方にとってはあまりに不都合かつ不合理なことかもしれませんが、

これがセルフディフェンスの現実です。


掴まれたときの基本ルールとスマートな対応

腕や服の一部を掴まれたとき、

それらを外す・振りほどくという対応がナンセンスだということがわかったところで、

実際のシチュエーションではどのように対応するのが理想的かをお伝えしようと思います。

男性はもちろん、女性や高齢の方、身体の出来上がっていない学生の方にとっても効果的なアプローチとなっています。

防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ参考になさってください。

 

しっかりと顎を引き腰を落とす

腕や服の一部を掴まれたときは、

まず冷静に顎を引き、軽く膝を曲げ腰を落としましょう。

ぼんやりしていると高い確率で頭に向かってパンチや頭突きが飛んできます。

しっかりと顎を引いておくことで、まともに打撃を受けてもノックアウトされにくくなり、

頭突きに対しては自動的にカウンターの形になります。

またゆるく膝を曲げて下半身に体重をかけるイメージを持っておくことで、

急に腕を引かれたり、強く押されたときに体勢を崩しにくくなります。

咄嗟に素早い反応が難しくても、とりあえず顎を引いてしっかり立つことだけでもイメージできれば、

簡単にやられるということは無いでしょう。

 

決して相手のリアクションを待たない

よく路上で第三者とつかみ合いなどのリアルファイトに発展すると、

お互いケンカの経験などもない場合は、だらだらと意味もなくにらみ合いの時間が続きます。

目の前にいる相手が腕や服などを掴んできた時点で、

あなたに対し悪意や敵意、攻撃的な感情を持っていることは明です。

そのような相手とずっと掴み合ったまま膠着状態を続けたり、

「落ち着きましょう」などと語り掛けてもあまり意味はありません。

(相手が泥酔している場合などは尚更です)

決して相手の次のリアクションを待ったり、

「何かされてから対応しよう」などと思ってはいけません。

向こうから掴みかかってきた時点で、あなたには正当防衛の権利が認められます。

素早い金的蹴りなど不意打ちの急所攻撃を加えて動きを止め、

目の前の相手に強い恐怖・脅威を感じる場面ならば、

相手が膝をつくまで攻撃の手を緩めてはいけません。

 

頭突き・肘打ち・膝蹴りを軸に先手を打つ

腕や胸倉を掴まれた状態からでも、素早く繰り出せる攻撃手段は存在します。

最もシンプルなものは頭突きであり、

特に相手が両手で胸倉や腕を掴んできたような場面で有効と言えます。

額の硬い部位(頭に王冠やパーティハットのようなものをかぶった時、頭皮との境界線になるラインがイメージしやすいでしょう)で、

なるべく反動をつけずに素早く身体ごとぶつけるようにするのがポイントで、

狙うのは相手の鼻や顎、目の周辺などが理想的です。

頭突きは、相手が自分より背が低いときに使うと額同士が激しくぶつかり自爆するリスクがあります。

自分よりもやや背が高いか、同じくらいの背丈の相手に対し積極的に使うのがいいでしょう。

頭突きに次いで至近距離で強力な切り札になるのが肘打ちであり、

手首などを掴まれた状態からでも、肩を支点に素早く前腕を内旋させることにより、

相手の顔面に肘打ちを叩き込むことができます。

掴まれた手を解きに行く動作として、腕を内側に巻き込むような動作が見られますが、

同時に肘をぶつけに行くと、掴まれた手を外しながら打撃を加えることができて一石二鳥と言えます。

また同じく至近距離において強力な武器として、膝蹴りの存在も忘れてはいけません。

相手が自分より背が低い場合は軽く足を上げるだけで、

相手の方が大きくても思いきり膝の先を胸元に引き寄せるイメージで脚を振り上げれば、

金的(股間)か腹部に必ず当たります。

特に両腕を掴まれた状態や壁に押さえつけられているようなシチュエーションで有効であり、

3回から4回以上、立て続けに蹴ることが確実にフィニッシュするためのコツです。


迷ったら「顔面にパンチ」でOK

なかなかグレーな情報になるため声を大にしてお伝えするわけにはいきませんが、

正直な話、迷ったら「無言で顔面にパンチ」が最も簡単かつ効果的に違いありません。

上に述べた通り、あなたの目的が身を守ることならば、

目の前の相手とずっと手をつなぎ合っているのはナンセンスで、手を振りほどく行為にも意味はありません。

護身の目的はいつも「互いが無傷でその場を後に出来ること」ですが、

実力行使が求められる切迫した場面での目標は、「今すぐその場で相手を倒すこと」になります。

掴みかかってきた時点で相手には何らかの悪意と攻撃の意思があると認められ、

あなたには自分自身を守る権利、正当防衛が認められます。

腕や服の一部を掴まれるという非日常的な状況を前に、パニックになってしまう方がほとんどだと思われますが、

迷ったら相手の顔面に一発入れてさっさと逃げてしまいましょう。

(ほとんどの人は腕などを掴もうとすると顔面ががら空きになるので、普通にしていれば当たります)

極限状態ではわずかな判断・反応の遅れが命取りとなります。

あなたが目の前の相手に少しでも不安や脅威を感じるときには、

自分から手を出すことを決してためらってはいけません。

大切なことなのでもう一度お伝えします。

身を守るためならば、あなたは「自分から手を出してもいい」のです。

例え相手が女性や子供だったとしてもです。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【防犯】実は一番危ない「中距離」を回避するテクニック【護身】

いつも心に1本のホッケースティックを。どうもサイコ田中です。

突然ですが皆さんは、1対1の殴り合いで最も危険なのはどんな距離だと思いますか?

距離が遠いときは攻撃が届かないのでなんとなく安全な気がしますよね。

近すぎると掴まれて振り回されたり、攻撃を受けたときの反応が遅れそうです。

結局「至近距離が一番怖いんじゃないの」と思われる方が多いかもしれませんが、

実は「近すぎず遠すぎず」という微妙な距離が、一番危険だと考えられています。

何故、中距離は危険なのでしょうか。


微妙な間合いを保とうとする相手には要注意

駅や電車の車内、飲食店などで第三者と何らかのトラブルに発展した時、

「手が届くか届かないか」という微妙な距離を取ってくる相手には注意が必要です。

こうした微妙な距離は頭を狙ったパンチや金的を狙った蹴りなどを最も当てやすく、

特に直線的なパンチは破壊力が最大になる極めて危険な間合いです

もしもトラブルになった相手が手が触れるかどうかという微妙な距離を取ったり、

あなたの動きに合わせてそうした微妙な間合いを保とうとする動きを見せた場合、

相手はあなたに何らかの危害を加える意図があり、

格闘技の経験があるか、それなりに喧嘩慣れしている可能性があります。

特に左右どちらかの足を半歩から一歩ほど後ろに下げて斜に構えて立ったり、

きょろきょろと周囲を窺うような素振りを見せる相手には、最大限の警戒が必要です。

「お互い大人だし相手は手を出してこない」などと高を括るのではなく、

「いきなり殴られるかもしれない」と思いながら身構えておくくらいが丁度いいでしょう。


危険な中距離レンジを回避する基本テクニックと練習法

ここからはそんな危険度の高い中距離(ミドルレンジ)を回避して安全に立ち回るためのテクニックを、

一人でも出来る練習方法と共にお伝えします。

難しいセオリーやメカニズムは徹底的に省き、直感的に覚えられる技術体系となっています。

防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ参考になさってください。

 

片手を突き出して横歩き

微妙な間合いを回避する上で最も手っ取り早いのは、

シンプルに相手から距離を置いてしまうことです。

とは言えただ後ろに下がり続けるのは危険なため、

・相手に身体の側面を見せるようにして立ち

・前に出ているほうの腕を相手の方に突き出すようにしながら

・ゆっくり横歩きで後退りする

というのが安全なアプローチです。

いきなり殴りかかられても、身体を横に向けているため相手は的を絞りにくく、

更に突き出した腕がバリケードの役割を果たすため致命的な打撃を受ける可能性は低くなります。

また横目で後ろの状況を確認しつつバランスを取って後ろに下がれるため、

そのまま何も考えず後退するよりは遥かに安全と言えます。

とにかく相手と距離を取りたい、安全な距離感を保ちたいという時は、

身体を横に向けて相手の方に手を伸ばし、横歩きをすると覚えておきましょう。

体力的に余裕がある場合、小さくステップするように動くなどして動きに緩急をつけることで、

更に攻撃を受けるリスクを低減することが可能となっています。

 

一人で練習する場合は、ウォーキングなどに出かけられた際に、

長い直線道路で横向き後ろ歩きの練習をするのが最も簡単で効率的と考えられます。

変な人だと思われてもいいという方は、手を前に出してバランスを取りやすい動き方を探してみましょう。

 

肘を使ったブロックからクリンチ

後ろが壁などで下がることができない場合、

自分から距離を詰めるほかはありません。

・両肘を前に突き出すようにして両腕で頭を抱え込み

・相手の胸または顔に肘をぶつけるイメージで

・素早く地面を蹴って飛び込む

というアグレッシブなエントリーが簡単かつ有効です。

しっかりと顎を引き、後頭部を両手で覆うような姿勢を取ると、

自然に両肘が前に出ます。

そのまま相手の顔か胸元に肘をぶつけるようなイメージで飛び込めば、

頭を保護しながら素早く相手の懐に飛び込むことが可能です。

上手く相手との距離を詰められたら、そのまま相手の首に手を回して上から頭を押さえつけるようにし、

簡単に顔を上げさせないことが肝要です。

(頭はあらゆる動作の起点になるため、強く押さえられると身動きがとりにくくなります)

 

一人での練習法はいたってシンプルで、

ひたすらブロックの姿勢から前に踏み込む動作を繰り返すだけです。

頭を抱えるブロックの体勢を作ったら、利き腕側の足を半歩下げて立ち、

後ろに下げたほうの足で強く地面を蹴って前に飛び込みましょう。

手を伸ばしてギリギリ届かない程度の距離に相手の姿を思い浮かべ、

その距離を一気に詰められる程度の踏み込みと勢いがあればそれで十分です

余裕が出てきたら、相手の頭を押さえつけるクリンチへ移行する流れも一緒に確認しておきましょう。

 

椅子などを掴んで前に突き出す

近くに椅子やごみ箱のようなものがある場合、

相手の方に突き出して構えるだけで抑止力になる場合があります。

すぐに距離を置くのも詰めるのも難しい局面の場合、

物理的に「何かを間に挟む」ことによって、相手の動きを制することができます。

(この考え方に基づいた護身ツールこそ、学校などで採用されている「さすまた」です)

椅子の場合は脚のほうを相手に向け、胸元でしっかりと保持するだけで効果があり、

仮に掴まれて振り回されるなどしても、そこからいきなり打撃をもらうリスクはほぼ無いため、

とにかく相手との間に何かを挟んでおくという意識を保てればそれで十分と言えます。

また椅子をずっと構えていても埒が明かないと思ったときには、

なるべく反動をつけずに相手の方に向かって投げつけてそのまま追撃するか、

さっさと逃げてしまうというオプションもあります。

 

自宅ではスツールやパイプ椅子、鍋などを使った練習が可能であり、

椅子の脚を相手の方に向けて突き出す、投げるつもりで力強く突くといった動作を反復することで、

実際に相手と向き合ったときの動き方がイメージしやすくなるかと思われます。

ついでに椅子を振って相手を殴打したり、攻撃をブロックする動作も確認しておくといいでしょう。

椅子などを振り回す際には十分なスペースを確保し、周囲の安全に配慮して行うようにしてください。


危険な間合いはあなたが知っている

危険な間合いがわからない、イメージできないという方は少なくないでしょうが、

特に難しく考える必要はありません。

人には生まれつき本能的に危険や脅威を察知する能力が備わっており、

格闘技の経験などが無くとも「危ない距離」というのはある程度直感的に把握できます。

相手と正対した時点で「なんか嫌だなぁ」とか「やりにくいな」と感じる距離を避けていけば、

自然に致命的な打撃をもらう恐れのある間合いを外すことができ、

それだけで生存率を高めることができるとも考えられます。

(相手の正面に立たないことを意識するだけでも攻撃を受けるリスクは半減します)

相手に威圧感や強い恐怖を感じるときも同様であり、

あなたの本能が「逃げろ」と命じたときには、素直に従っておくのが確実です。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【器具なし】首を鍛える安全・簡単なトレーニング方法【宅トレ】

いつも心に1杯のオン・ザ・ロックを。どうもサイコ田中です。

筋トレと言うとほとんどの方が胸や肩、背中などをメインに鍛えがちですが、

首まわりを鍛えることも大切です。

首が太くなることで顔が小さく見えて印象が良くなったり、

格闘技においては顎のタフネス・打たれ強さに密接な繋がりがあります。

今回は首を鍛えるトレーニングについて、器具を使わない種目と共にお伝えしたいと思います。


首を鍛えるメリットと注意点

首を鍛えることにはメリットが沢山あります。

・首が太くなることにより得られる小顔効果

・首から鎖骨にかけての力強い(男性らしい)シルエット

・いわゆる「スマホ首」(ストレートネック)の予防および改善

など、見た目に与える印象はもちろんのこと、

昨今問題視されているストレートネック(欧米ではナードネックとも)の予防・改善にも関連しており、

長時間PCを操作するデスクワークの方やスマホの操作時間が長い学生の方にとっても大きな意味があると言えます。

また格闘技などを学ばれている方や自己防衛に興味をお持ちの方であれば、

首を鍛えておくことで打たれ強さが増し、自己防衛手段としての頭突きを安全に運用できるでしょう。

メリットばかりと思われがちな首のトレーニングですが、注意点もあります。

まず首が太くなりすぎた場合、顔など見た目の印象はどちらかと言うと悪化してしまう恐れがあります。

骨格に見合った適度な太さに抑えれば好印象が得られますが、

太くしすぎてしまった場合は上半身全体がずんぐりとしたシルエットになり、ゴリラのような見た目になるため注意が必要です。

当然と言えば当然ですが首が太くなると特定の服は着づらくなるか、仮に着ることができたとしても、

全く似合わないという残念な事態も想定されます。

ファッションやスタイルにこだわりのある方は無暗に首を太くすることは避け、

僧帽筋など首から肩にかけてのラインに変化をつける部位をターゲットにするといいでしょう。


首を鍛える簡単・安全なトレーニング3選

ここからは簡単かつ安全に首を鍛えられるトレーニングメニューを、

難易度別に3つ紹介したいと思います。

特別な器具などは一切必要ありません。

首回りを入念にストレッチしたら、出来そうな種目から取り組んでいきましょう。

 

「ながらトレ」も可能な首振りトレーニング

首を鍛えるメニューで最も簡単かつ効果的なものは、

横になった状態で前後左右に首を振る、首振りトレーニングでしょう。

ベッドやベンチなど首が宙に浮く状態になる場所に仰向けに寝そべり、

首の体操をするときのように首を前後左右に倒すだけです。

仰向けに寝た状態で首を前後に振ることで首の前側が、

うつ伏せの状態では首の後ろ側を鍛えることができます。

ベッドやベンチが無ければ床に寝そべり、

腹筋運動をするときのような姿勢のままで首から上だけを浮かせても同様のトレーニングが可能です。

(上半身を一切動かさないよう意識することがポイントです)

寝転がったまま行えるため、好きなテレビ番組やネット動画を見ながら、

「ながらトレ」として取り組むことも可能な種目となっています。

だらだと横になっている時でも、気が向いたら首を動かしてみましょう。

 

壁に頭を押し付ける「壁ブリッジ」

首を鍛える代表的なメニューは、床に寝そべり首だけで上体を支えるいわゆるブリッジですが、

昨今は頸椎に大きな負担がかかるとして推奨されていません。

代わりに行える安全なトレーニングが、壁に頭を押し付けて行う「壁ブリッジ」です。

やり方はいたって簡単、タオルなどを間に挟んで壁に頭を押し付け、

ゆっくりと色々な方向に体重をかけていくだけです。

最初はなるべく壁に近いところに立ち、ゆっくりともたれかかるようにしましょう。

慣れてきたら徐々に壁から遠ざかり、最終的には壁に対して頭が垂直に当たっているような角度になることが理想です。

ぐりぐりと顎を引いたり顎を突き出したりして額から頭頂部を軸に圧力をかけていき、

首で体重を支えるイメージを持つことがポイントです。

壁に正対することで首の前側が、壁を背にして立つことで首の後ろが鍛えられます。

1回1分前後を目安に、1日2回程度行ってください。

 

格闘技をやるならハードに「首パンチ」

格闘技などを習っておられる方には、

自分で首をバンバン叩く「首パンチ」もオススメのトレーニング方法です。

何だか石器時代っぽい響きのあるトレーニングですが、

腹筋と同様「外力に対して硬化する」という特性を活用した合理的な鍛錬方法と言えます。

安全に行うためのルールとして、

・しっかりと顎を引くこと

・横になった状態で行うこと

という2つのポイントが挙げられます。

自分で自分を殴るわけですが、顎が揺れて危険な状態になるリスクはゼロではありません。

しっかりと顎を引き、脳震盪などを予防することが大切です。

また仰向けに寝転がった状態で行い頭を持ち上げるようにすることで、

自然と首に一定のテンションがかかり、より効率的に追い込むことが可能です。

(立ったまま行っても問題ありませんが、喉を打つなどして自爆するリスクがあるため推奨しません)

最初は軽い力で叩き、慣れてきたら徐々に叩く強さを増していくといいでしょう。

難しいときは、自分で肩を叩くときのように胸の前で腕を交差させて首の外側からポンポンと叩くようにしてみましょう。

こちらの種目は怪我の無いよう、無理せず自分のペースで行うようにしてください。


忘れそうなときは腹筋と一緒に

首を鍛えることを習慣化するまでは、意識していないと忘れてしまいがちです。

忘れそうなときには、腹筋とセットにしてしまうのが簡単でしょう。

仰向けに寝そべった状態で首を小さく前後させるだけでも十分テンションがかかり、

頭を床から離したままにするだけでも首のトレーニングになります。

首をメインに鍛える習慣が無かったとしても、腹筋運動を行う際に、

・頭を腕で支えない

・休憩するときも頭は浮かせたまま

・インターバル中に首を前後左右に振る

といったことを心がけるだけで、首を効率的に鍛えていく事が可能です。

首のトレーニングを忘れてしまいそうになった時には、

腹筋運動と一緒に行うか、腹筋の最中に思い出せるようにするといいかもしれません。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

路上トラブルに巻き込まれる人が無意識にとっているNG行動とその対処法

いつも心に1頭のニシローランドゴリラを。どうもサイコ田中です。

些細な口論からつかみ合い、本気のリアルファイトに至るまで、

路上トラブルというものはその背景や人間関係などが複雑に絡み合い、

一般の方がイメージしているよりも多岐にわたります。

こうした路上トラブルを可能な限り回避していくために、日々の生活習慣や態度など、

自分では何とも思っていないようなわずかな癖から見直す必要があります。

今回は危機管理能力の向上において欠かすことのできない、

路上トラブルに巻き込まれる人が無意識にとっているNG行動とその対処法についてお伝えします。


3Sを回避して安全・健全な人生を

北米における現代護身術では、

3Sすなわち3つののStupid(愚かな・馬鹿な)を回避することが大切とされています。

・Stupid Place(愚かな場所で)

・Stupid People(愚かな人々と)

・Stupid Behaviour(愚かな行為をしない)

というものであり、

Stupid Placeにあたる愚かな、好ましくない場所として、

ナイトクラブや雰囲気の良くないバー、若者が多く集まる場所などが挙げられます。

(ナイトクラブでセキュリティ業務に従事していた者としても、クラブに足を運ぶことはあまりお勧めしません)

Stupid Peopleというのは倫理観に乏しく無責任な人、あるいはその場の雰囲気に流されるような人物のことであり、

責任感や自制心、倫理観を欠いている非常識な人々ということになります。

(言葉を選ばずに言うならば、文字通り「頭の悪い人」ということになりそうです)

最後のStupid Behaviourですが、お酒を飲んで大声で騒いだり、周囲に迷惑をかけるような行為のことです。

昨今の日本ではいわゆる「近隣トラブル」などとも関連する部分であり、

自分が当たり前と思っていても、周囲を不快にするような生活習慣や行動が皆無とは言い切れません。

人と人との距離が縮まるような環境・状況に置かれている人ほど、

互いが快適な生活を送れるよう配慮と気遣いが重要になることを心に留めておきましょう。

自分や自分の大切な人を守るためにも大切なことです。


路上トラブルを回避するために改めたい5つのNG行動

ここからは路上のトラブルを未然に防ぐ(回避する)ために改めたいNG行動について、

基本的な立ち居振る舞いなど5つの項目に分けてお伝えします。

性別年齢を問わず防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ参考になさってください。

 

人の顔をジロジロ見る

これをやっている人は無自覚なことが多いうえに、

「自分が見ている姿を逆に見られている」という客観的事実に気が付いていません。

人の顔をまじまじと見つめる癖がある人は、

相手が恥ずかしがり屋であったり、無関心な人物ならいざ知らず、

粗野で好戦的、他人の視線を気にするような神経質な人物を敵に回してしまった場合、

もしもトラブルに発展しても文句は言えないと考えるべきです。

気になる人物を見かけても真っ直ぐに見つめたり長々と凝視するのではなく、

鏡や窓ガラスの反射を使って間接的に見るようにするなど工夫が必要でしょう。

あなたが真っ直ぐに見つめ返してもいいのは心を許した家族や恋人、友人だけです。

 

不正やマナー違反をその場で指摘する

正義感が強いのは決して悪いことではありませんが、

何でもその場で指摘すればいいというものではありません。

あなたは警察官でもなければ、ましてスーパーヒーローでもない、

文字通りただの一般人です。

もしも相手が凶器を持った人物や危険な思想を持つ人物だった場合、

その場で殺されたとしても全く不思議ではありません。

何かと正義感を振りかざす人は昨今日本において様々な方面で問題になっていますが、

もしもあなたが「自分が簡単に圧倒できる相手だけを選んで声をかける」ような、

卑小で下らない臆病者ならば、これほど情けなく恥ずかしいことはありません。

今すぐにその思想と行動は改めるべきでしょう。

 

子供や学生を見るとイライラしてしまう

イライラするんだからしょうがないじゃないか、と仰る気持ちもわからなくはありませんが、

それがもしも態度や表情に現れてしまっている場合は、注意が必要です。

あなたが若く身体を鍛えていて、身を守るための術を把握しているなら話は別ですが、

体力的にゆとりのある若者とリアルファイトに発展してしまった時点で、ほぼ勝ち目は無いと考えるべきです。

ひ弱な学生ならいざ知らず、ストイックに身体を鍛え格闘技を習っているような人物を刺激してしまった場合、

話し合いの余地もなく一撃で葬られるのが目に見えています。

昨今は学生が刃物など物騒なものを持ち歩き通行人を無差別に襲うような事件も報道されており、

見た目は普通の学生でも中身は真性のサイコパスかもしれません。

相手が子供でも露骨に不快感やネガティブな感情を表に出すことは避け、

些細なトラブルに繋がらないよう意識していくことが肝要です。

(特に社会人の方にとっては重要な考え方です)

 

高齢者を安易に区別・差別しない

電車で立っているお年寄りを見ると席を譲りたくなりますが、

安易に「どうぞ」と声をかけた結果、何故かキレられてトラブルに……というのは都市伝説でも何でもありません。

昨今の日本はいわゆる「キレる中高年」または「キレる老人」が問題視されており、

中高年やお年寄りの方が一体何をきっかけにして憤り、どのタイミングで攻撃を受けるかはほぼ予測不能です。

あなたの優しさが真っ直ぐに伝わる相手だけなら問題はありませんが、社会とは複雑なもので、

いつも都合の良い(理想的な)展開になるとは限りません。

声をかける相手は慎重に選び、高齢者だからといって下手に配慮や気遣いの姿勢を見せないことも、

結果的にあなたの身を守ることに繋がるかもしれません。

また見た目が老いているからといって簡単に圧倒できるとは限りません。

もしもトラブルに発展してしまった場合や凶器による不意の攻撃に十分警戒し、

適度な距離感と周囲の安全を確保するよう心がけましょう。

 

女性に近づきすぎない・言葉を交わさない

男性にとっては、女性との距離感がトラブル回避の重要なキーになります。

昨今は痴漢の冤罪被害はもちろん、盗撮被害のでっち上げなど女性に絡むトラブルは後を絶ちません。

(気分を悪くされた女性の方がいらっしゃいましたら申し訳ございません)

このようなトラブルを回避していくためにも、場所に関係なく女性とは一定の距離感を保つこと、

目が合ったり向こうが声をかけてきたとしても、安易に言葉を交わさないことが好ましく、

何かが起きても最初から最後まで相手とは「完全な赤の他人」であることを明確にすることが大切です。

女性との間で何らかのトラブルが起きた場合、男性はほぼ無条件に不利な立場に置かれることが懸念され、

女性とは別方向のアプローチ――すなわち法的な部分・社会的な部分での自己防衛が最大の課題となります。

特に混雑した電車の車内や駅構内、雑踏においては最大限の警戒が必要です。

若い女性が笑顔で近づいてきても、決して心を許してはいけません。

物理的にせよ精神的(社会的)にせよ、全ての男性はいきなり刺されて死ぬリスクを抱えていることを肝に銘じましょう。


いつでも常識的なマナーと倫理観を

ほとんどの路上トラブルは、

どちらか片方がマナーや配慮を欠いた行動を取ることをきっかけにして起こります。

例えば電車の車内でイヤホンの音漏れを指摘され逆ギレしたという事案では、

最初にイヤホンで音漏れをさせていた男性が既にマナー違反となる行為に及んでおり、

この時点でトラブルへ発展するリスクは十分に高まっていると言えます。

このような人物は放っておくのが一番ですが、ここでは被害に遭われた方が正義感をもって声をかけ、

結果的に暴行を受けるという事態に発展しています。

このように何らかのトラブルが起こる背景には、それがどんなに些細な物事でも、

誰かが常識的な範囲の気配りと配慮を欠いてしまうという問題があります。

もしもあなたがトラブルを回避したいのであれば、言うまでもありませんが、

まずは自分自身が言動を正し、高いマナー意識と他者への気遣いを心がけることが大切です。

多くの外国人が挙げる日本人の美徳とされる部分であり、日本人ならば誰もが得意としている分野のはずです。

些細なトラブルで人生を棒に振らないためにも、常に自分から「一歩引く」意識を持っていきたいですね。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「ワンパンマン式トレーニング」で本当に強くなるためのヒント

いつも心に1頭の水牛を。どうもサイコ田中です。

突然ですが皆さんは、「ワンパンマン」という漫画をご存じでしょうか。

元々はウェブ上で公開されていたヒーロー漫画であり、2012年よりリメイク版が漫画誌に掲載され、

アニメ化もされており海外においても高く評価されている作品です。

この漫画の主人公サイタマはその名の通り巨大怪獣(怪人)をパンチ一発で沈めてしまう圧倒的戦闘力を持ち、

その秘密について、以下のようなトレーニングを行ったと語ります。

「腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、そしてランニング10km。これを毎日やる」

本当にこのようなトレーニングで、人間離れした強さを手に入れることができるのでしょうか。


トレーニング内容そのものは至って平凡だが……

腕立伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、ランニング10kmと聞くと、

何だか学生の部活における体力づくりのようで、平凡な印象を受けてしまいますが、

問題なのは「これを毎日やる」という部分です。

言うまでもありませんが筋肉は休ませることで回復し、回復の過程で初めて肥大化・強化されます。

どんな簡単なワークアウトでも毎日やってしまうと休養の時間が確保されないため、

結果的に筋肉は回復もしなければもちろん筋肥大もせず、ずっと疲労・破壊された状態が続いてしまいます。

このようなオーバーワークの状態は心身共に健全とは言えず、怪我をする一歩手前の非常に危険な状態とも言えます。

ワンパンマンの主人公サイタマが本当に毎日欠かさず上記のようなトレーニングを行ったのだとして、

どこも怪我することなく着実に身体能力を増強していったのだとすれば、

その時点で人間離れしているとしか言いようがありません。

サイタマが行ったトレーニングは普通の人(一般人)にとって非現実的かつ非効率的なトレーニングであり、

とてもオススメはできないというのが管理人個人の意見です。


「ワンパンマン式トレーニング」で強くなるための5つのヒント

それでも「俺はサイタマみたいになりたい!」というストイックな方のために、

いわゆる「ワンパンマン式トレーニング」で本当に強くなるためにどのようなアイデアがあるか、

トレーニング内容別に5つの項目に分けてお伝えしたいと思います。

変わった筋トレがしたいという方や「毎日何かしらトレーニングしたい」という積極的な方、

サイタマに憧れてしまったアレな人はぜひ参考になさってください。

 

腕立伏せ100回は内容に変化をつける

腕立伏せ100回と言っても、

漫然と全く同じフォーム、同じペースで行っていたのでは意味がありません。

もしも100回の腕立て伏せを行うならば、

・ノーマルプッシュアップ×10

・ワイドプッシュアップ×10

・ナロープッシュアップ×10

・アーチャープッシュアップ×10

・ナックルプッシュアップ(拳立て)×10

・インクラインプッシュアップ×10

・デクラインプッシュアップ×10

・パイクプッシュアップ×10

・スパイダーマンプッシュアップ×10

・エクスプルーシブプッシュアップ×10

といった形で10種目×10回で100回という形にし、

合間に最低でも15秒前後のインターバルを設けるのが安全かつ効率的と考えられます。

(腕立て伏せだけでこれだけバリエーションがあることに驚かれた方もいらっしゃるかもしれません)

また負荷の低い自重トレーニングの代表である腕立て伏せとは言え、これだけの内容を行うとオールアウトとはいかないまでも、

少なからず胸はもちろん腕・肩にもある程度疲労が溜まります。

毎日行うのでなく最低でも1日、可能ならば2日間は休養日を設け、毎日連続して行わないことが重要です。

(「毎日やらねーのかよ!」と思われてしまいそうですが、やはり自重でも毎日行うのは安全とは言えません)

 

上体起こし100回はプランク3分に置き換える

いわゆる上体起こし―ー腹筋運動は腰に大きな負担がかかるうえに、

腹筋の効率的な強化に結び付かないため推奨されません、というのが昨今の常識です。

アメリカ軍が入隊テストで腹筋運動をプランクに置き換えたように、

100回の上体起こしは3分間のプランクに置き換えるほうが無難と考えられます。

たかがプランクですが、実際3分間もプランクの体勢を維持するのは決して簡単ではありません。

まずは1分維持することからスタートし、そこから徐々に時間を延ばし、

最終的に5分間維持できるようになる頃には、恐らく上体起こし100回で作られるよりも強い腹筋を、

より安全な形で手にすることができるでしょう。

 

スクワット100回はゆっくりと行う

スクワット100回はやり方にもよりますが、

続けていく過程で身体が負荷に慣れてしまい、簡単に出来るようになってしまいます。

完全に自重のみのスクワットを行う際にはなるべくゆっくりと動作することを心がけ、

筋肉のテンションが高まった状態をなるべく長い時間維持する意識が大切です。

(3秒前後で腰を落とし、3秒かけて上がるというのが理想的でしょう)

またゆっくり行うとどうしても時間がかかってしまいます。

多忙で時間が限られている社会人の方などは、

・ジャンピングスクワット25回×4セット

・片足スクワット(ピストルスクワット)×10×3セット(片足ずつ)

などに置き換えると、短い時間で追い込むことが可能です。

 

ランニング10kmはバーピーに置き換える

ランニング10kmというとかなりの距離です。

体力はもちろん時間が限られている人にとっては難しいことがほとんどと考えられ、

あまり現実的とは考えられません。

サイタマが行ったランニング10kmの目的がわからないため何とも言えませんが、

単純に心肺機能を強化し下半身を総合的に強化することが目的であるならば、

バーピーに置き換えてしまうのが簡単かもしれません。

バーピーは立った状態から素早く腕立て伏せをするような体勢になり、

そこから中腰になりジャンプして立ち上がる、という動作を繰り返す運動ですが、

やってみるとかなり負荷が高いことがわかります。

運動習慣のない方は少ない回数でも息が上がり、強い疲労を感じることでしょう。

10kmという距離を走るのが困難でも、

バーピー15回を3から4セット行うのであれば現実的かつ効率的に鍛えられそうです。

(慣れてきたらインターバル中に軽くシャドーボクシングなどを行うことにより、有酸素運動としての効率が更に高まると考えられます)

 

懸垂など「引く種目」を追加する

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、「ワンパンマン式トレーニング」には、

懸垂などいわゆる「引く種目」が一切含まれていません。

腕立伏せは正しく行うことにより背中にもある程度効かせることが可能ですが、

押す運動ばかりではボディバランスが崩れ、怪我のリスクが増大することはもちろん見た目も悪くなってしまいます。

鉄棒やバーを使った懸垂や斜め懸垂、ダンベルを用いたワンハンドロウなど、

何でもいいのでやりやすい・やっていて楽しいと思える「引く種目」を一つ加えることで、

前後の筋量配分・ボディバランスが整い、より高いパフォーマンスを発揮できる身体を作っていけるでしょう。

懸垂ならば10回前後、ダンベル種目であれば12回×3セットも行えればそれで十分です。

(毎日行うのではなく、腕立て伏せを行った翌日に取り組むなど休養と適切なインターバルを設けることが大切です)


サイタマのようになれるかは微妙だが……

ここまで「ワンパンマン式トレーニング」をより効果的に行うためのヒントをお伝えしてきましたが、

これでサイタマのようになれるかと問われると、かなり微妙なところになるというのが本音になります。

サイタマというキャラクターの公式プロフィールでは、

身長が175センチ、体重70キロとなっていますが、

完全に自重トレーニングのみで身長175センチの男性が70キロまで体重を増やすだけでも相当困難なうえ、

彼のようにバキバキの状態(脱ぐと筋骨隆々です)を維持するとなると、体脂肪率は恐らく一桁台、

信じられないほどのバルクです。もはや人間じゃないまであります。

ただ身体を強く、大きくしたいだけであれば黙ってウェイトを扱うのが手っ取り早く確実に違いありませんが、

あくまでもストイックに自重トレーニングで追い込みたいということであれば、

ヒントとなる情報を以下の記事で詳しくお伝えしていますので、参考になさってください。

↓ ↓ ↓

【器具なし】自重でとことん追い込むために知っておきたいこと【宅トレ】

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ボディメイクが行き詰った時に見直したい5つのポイント

いつも心に1機のステルス偵察機を。どうもサイコ田中です。

週に3から4回しっかりワークアウトに取り組み、ストイックに食事も管理しているのに、

体型が思うように変化しないということは珍しくありません。

今回は夏本番に向けて追い込みに入った方はもちろん、

短い期間で理想に近いシルエットを手に入れたいという方に向けて、

ボディメイクで行き詰ってしまったときに見直すべきポイントについてお伝えしたいと思います。


現実的で健康的なボディメイクを

誰にでも「こんな体になりたい!」と思う理想のボディがあると思いますが、

それらは大抵の場合骨格的に優位な白人かアフリカ系の人種であることが多いように感じられます。

事実として、筋肉のつきやすい、あるいは見栄えのしやすい骨格や遺伝的特性というのは存在し、

これらは主にボディビルなど競技の舞台において非常に重要なファクタとされています。

(残酷な現実ですが、ボディビル業界で世界トップクラスに君臨しているのはほぼ欧米人・黒人などです)

アジア人は骨格的に不利であること、また運動や食習慣などの観点からも欧米人のような筋肥大の実現は困難とされていますが、

誰しもがボディビルダーのような肉体を目指しているわけではありませんよね。

特に日本の女性の場合は男性の体型について「ちょっと締まっているぐらいが丁度いい」とする意見も多く見られますし、

変に身体を大きくしすぎても例によって「何を目指してるの?」という非常に不毛な問いかけが待っています。

ゴリゴリに鍛えたい方は徹底的に追い込めばいいのであって、

「ほどほどでいい」と思う方は難しく考えず、楽しみながら健康維持のために鍛えるのが丁度いいでしょう。

高い理想を持つことは大切ですが、骨格や遺伝子の壁を越えて大きくなることはできません。

(ストロイドなど薬物を使う場合は別です)

自分の身体に合った理想的なシルエットを模索し、現実的で健康的なボディメイクを続けていきましょう。

オーバートレーニングの回避は靭帯・関節のダメージなど長期的な健康にも関わります。

無理せず楽しく鍛えるくらいのスタンスが、我々日本人には丁度いいのかもしれません。


ボディメイクが滞ったときに見直したい5つの項目

ここからはボディメイクが上手くいかない、停滞している時に見直したいポイントについて、

生活習慣など5つの項目に分けてお伝えしたいと思います。

ダイエットはもちろん身体を大きくしたい若い方、

30代・40代からトレーニングを始めたという方も、ぜひ一度参考になさってください。

 

トレーニングをやりすぎている

管理人が若い頃に陥っていた悪循環の一つは、

やればやるほど大きくなると思い込み、トレーニングをやりすぎるというものでした。

例えば胸を大きくしたい人は、必死に胸を追い込みにかかるでしょう。それ自体は間違いではありません。

ですが大胸筋の回復には最低でも48時間——丸々2日はかかります。

もしも胸を大きくしようとして毎日のようにベンチプレスや腕立て伏せをしてしまった場合、

筋肉は回復する時間を与えてもらえないため、逆に退化してしまいます。

(回復ならびに筋肥大をするタイミングが無いということです)

特に若い方ほど「もっとやらなきゃ……!」と思って頑張りすぎてしまうところがあるように見受けられますが、

本当に筋肥大させたいのであれば、むしろ重要視すべきなのは休養の時間と質です。

胸を大きくしたいのであれば、最低でも2日間は休養の時間を設け、

しっかり栄養バランスのとれた食事を摂り、最低でも7時間は眠るようにするべきです。

自重トレーニングだとしても毎日やっていい・毎日やれば強くなるというものではありません。

月曜日に腕立て伏せを限界まで行ったら、木曜日か金曜日くらいまでは、胸に刺激が入る運動を控えるべきでしょう。

(休みすぎと思われるかもしれませんが、体型の変化には大きな影響があります)

 

同じ種目・メニューばかり繰り返している

筋肉のつき方がどこか偏っている、何だかバランスが悪いと感じるときには、

トレーニングの内容を見直す必要があるかもしれません。

例えば腕立て伏せ一つをとっても、そのバリエーションは多岐にわたり、

ターゲットとなる部位も微妙に異なります。

きっちりと正しいフォームで適切な回数を繰り返せることは立派なことですが、

同じような動作を繰り返してばかりでは、特定の部位にしか刺激が入らず、やがて体も負荷に慣れてしまいます。

腕立伏せであれば、

・手幅を変えてみる

・角度をつけてみる

・指や拳を突いて行う

など細かく変化をつけ、大きな筋肉だけでなくそこに関連する小さな筋肉や、インナーにまで刺激を与える工夫が大切です。

またそうして変化をつけてトレーニングを行う過程で、必ず理想のボディラインに近づくためのメニューが見つかります。

 

押す種目・引く種目のバランスが取れていない

ワークアウトには主に「押す種目」「引く種目」の2種類が存在します。

例えばベンチプレスや腕立て伏せは押すほうの動作であり、

ラットプルや懸垂などは典型的な引く動作ということになります。

これらのバランスが不均衡で、「押す方ばかり」「引く種目ばかり」ということになると、

必然的に身体の前後(お腹側と背中側)でバランスの乱れが生じます。

こうした筋肉ならびにボディバランスそのものの乱れは怪我に繋がることはもちろん、

見た目にも悪い影響を及ぼすことは言うまでもありません。

「腹筋は割れそうだけど、なんだか背中はオジサンみたい……」という方は引く種目が圧倒的に足りていません。

逆に「背中はいい感じだけど、胸やお腹周りが頼りない……」という方は押す動作を増やしてみましょう。

前後バランスよく鍛えられると、総合的な身体能力も向上し扱える重量も増え、更に1段階上のボディメイクも見えてきます。

 

身体が硬い(動きの悪い部位がある)

ウェイトを扱うにしても自重を使うにしても、

筋トレの基本はフルレングスモーション、すなわち最大可動域での動作に違いありません。

身体が硬い、緊張している等の理由で動きの悪い部分があると、

怪我の原因になるのはもちろん、十分な負荷をかけたトレーニングが出来ません。

身体が硬いという自覚のある方は毎日お風呂上りに10分間、

「ここが硬い」という自覚のある部位を重点的にストレッチしていきましょう。

動きの幅が大きくなりすぎるのは問題ですが、より深く・より大きく関節を動かせることは、

筋肥大に繋がることに加え、姿勢の改善などボディラインのポジティブな変化にも関連しています。

怪我を防いで理想的なシルエットを手に入れるために、身体の柔軟性にも目を向けていきたいところです。

 

習慣的に摂取している食品・飲料などを見直す

非常に根本的な問題として、ボディメイクを妨げる食品や飲料を好んで口にしているような方は、

食習慣を見直す必要があるでしょう。

・糖分を多く含むもの(清涼飲料水・果物)

・脂肪を多く含むもの(揚げ物・スナック類)

・質の悪い脂肪(ジャンクフード・スナック類)

などは言うまでもなくボディメイクの目的と相反するものであり、

徹底的に遠ざけるべきとも言えます。

特に糖分を多く含むエナジードリンク・ジュースの類は積極的にカットすることで大きな変化が表れ、

揚げ物なども週に1回程度、チートミールとして摂取する程度にとどめることで、

腹筋が割れるなどはっきりとした改善が見られるでしょう。

どうしても甘いものやお酒が飲みたいという方も揚げ物と同様に、

「週末だけ」「午前中に少量」などルールを決めることで無理なくカットしていけると考えられます。


トレーニング後のプロテインは必須

せっかくトレーニングを頑張っても、効率的な栄養補給ができなければ効果は半減してしまいます。

可能な限りトレーニング後30分以内に15グラム以上のタンパク質・50グラム前後の炭水化物を取れることが理想ですが、

トレーニング直後にいきなり固形物を摂るのは困難な方がほとんどでしょう。

液体またはゼリー状のプロテインを事前に準備することで、効率的に摂取・吸収することが可能です。

プロテインをシェイカーと共に持ち歩くのが困難な場合、市販のプロテインドリンクやプロテインバーなどで代用することも可能です。

(コンビニでは乳製品または野菜ジュースなどを扱う陳列棚に置かれています)

プロテインという響きに抵抗のある女性の方は、牛乳や豆乳・大豆バーなどを摂取してもいいでしょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【小ネタ】総合格闘技における最速KO記録から見えるパンチの有効性【コラム】

いつも心に1丁のレーザーブラスターを。どうもサイコ田中です。

護身術の究極的な目標は「互いが無傷で帰宅できること」ですが、

(要するに争いに発展しないことです)

身を守るために実力行使が避けられない場面があることも事実です。

ファイトになった時の目標は可能な限り短い時間で相手をフィニッシュすることですが、

最短・最速で相手を倒すために、どのようなアプローチが有効でしょうか。

今回は、総合格闘技における最速KO記録に基づき、

パンチとカウンター攻撃の有効性についてお話ししたいと思います。


寝技・関節技での最速フィニッシュ例はほぼ皆無

今回は最速KO記録の参考として、世界最大の総合格闘技プロモーターである、

UFCの公式記録(2020年6月1日現在)を取り上げます。

UFCにおける全27の最速フィニッシュレコードの中で、

最多(21件)を占めるのが、パンチによるフィニッシュです。

その他非常に稀なケースとして、飛び膝蹴りなどがありますが、

テイクダウンからのパウンドや絞め技・関節技でのフィニッシュは数えるほどしかありません。

路上のファイトにおいて典型的なフィニッシュパターンであるパウンドがここまで少ないのは、

プロ格闘家のテクニック・パワー・スピードが極めて高い水準にあることの表れであり、

一撃のもとに相手を沈める絶対的な破壊力の象徴とも言えるでしょう。

当ブログにおいて護身術を扱う記事では再三にわたり打撃テクニックの重要性をお伝えしてきましたが、

最速KOという記録のみに絞って見ても寝技・関節技でのフィニッシュが皆無に等しいことからも、

パンチなどの打撃テクニックが相手をフィニッシュすることにどれだけ有効かが垣間見えることと思います。

また総合格闘技の試合のように「よーいドン」でスタートしない路上のファイトにおいては、

特に急所への不意打ち・急襲が有効であり、いきなりタックルやテイクダウンに持ち込むというのは、

とてもスマートな対応とは言えません。

多様な局面への対応が求められるセルフディフェンスにおいても、打撃テクニックは非常に重要な位置を占めています。

仮に相手を傷付ける恐れがあったとしても、パンチやキックの練度を高めることは、必ず自己防衛能力の向上に繋がります。

特に時間や機会が限られている社会人の方は、とりあえず寝技・組技体系のアプローチは後回しにし、

打撃テクニックを磨くことを優先するほうが賢い選択と言えるでしょう。


UFC最速KO記録から見えるカウンターパンチの有効性

UFCの最速KO記録で最多を占めるテクニックがパンチであり、

特にカウンターのタイミングでクリーンヒットしたパンチは、

ほぼ100%フィニッシュに繋がっています。

なぜカウンターパンチはこれほどまでに強力なのでしょうか。

 

ダメージ(衝撃)が2倍になる

カウンターとは互いの打撃が交錯する、相打ちのタイミングになることが前提です。

静止したものにぶつけるのと、同じ対抗速度で衝突するのでは物理的に衝撃の大きさが違ことから明らかな通り、

自分がパンチを打ち込むパワーに相手が踏み込む・技を繰り出す勢いが加わることにより、

体感的にそのダメージは2倍以上に膨れ上がります。

原理的には2階級から3階級上のパワーでの打撃力になるため、

体格差や身体能力面でのハンデは無くなり、身体の大きな相手を一発で倒すことも可能と言えます。

(ただし当然のことながら、パンチを打った拳や手首・肩などの関節は無事では済みません)

 

打ち合いの中で偶発的にヒットする

最速KOの記録が生まれた試合の映像を注意深く観察すると、

激しい乱打戦の中から偶然当たったパンチがフィニッシュに繋がったように見えるものも少なくはありません。

(典型的なものは、13秒でフィニッシュしたアルドVSマクレガーでしょう)

互いが有効射程内で全力のパンチを振り回すわけですから、どちらがまともに食らって倒れても不思議ではありませんが、

良くも悪くもカウンターのタイミングでヒットさせた方が主導権を握るという図式に変わりはなく、

これは路上のファイトにおいても当てはまることに違いありません。

素人同士の殴り合いにおいても見られる1発KOのパターンの多くは、至近距離で振り回したパンチの一発が、

たまたまカウンターのタイミングで顎などの急所に直撃するというものであり、

カウンターが1発逆転のキーであるのと同時に、自分がKOされるリスクも考慮しなければならないことがよくわかる例とも言えます。

(プロのファイターは動体視力や個人の当て感などを頼りに「狙って当てている」ことに注意が必要です)

 

タイミング的に防ぎようがない

一撃で相手を倒すうえで欠かせない要素は、

相手に心の準備をさせないということです。

(不意打ちが最も確実なフィニッシュパターンであることにも関連しています)

カウンターのタイミングは文字通り相手が手を出すタイミングに相当するため、

相手はブロックしたりフットワークで距離を取るという選択肢を持たないのに加え、

パンチのモーションに入ってから危険を察知できたとしても、ほぼ防ぎようがありません。

完璧なタイミングのカウンターは死角から顎やこめかみ(テンプル)を一撃で打ち抜くため、

打たれたほうは倒れて初めて気が付くということがほとんどであり、

KO記録の試合を見ても、完全に意識が飛んでしまっているケースが多く見受けられます。

(KOされた後も必死に相手の足にしがみつく選手の姿を見ると、プロのプライドと執念が強く感じられます)


レアケースとしての飛び膝蹴りとテイクダウン

UFC最速KO記録の大部分はパンチによるものであることは既にお伝えした通りですが、

非常に稀なケースとして、飛び膝蹴りによるフィニッシュが見られます。

飛び膝一発でのKOは1件しか確認できませんでしたが、

明らかに飛び膝蹴りをきっかけとしてリズムを掴み、そこからフィニッシュに繋がったパターンはいくつか見られ、

最速KOの一つのパターンとして、その可能性を再確認することができました。

(日本では故・山本KID徳郁選手がヘラクレスこと宮田和幸選手を4秒で葬った試合があまりにも有名です)

飛び膝蹴りは相手へ走り込むようにすることで威力を増大させることが可能であり、

ヨエル・ロメロ選手のパフォーマンスに見られるように、身体ごとぶつかるようにして打ち込むものが特に強力と考えられます。

また飛び膝蹴りと同様非常に稀なパターンとして、テイクダウンからのパウンドも見られました。

相手の蹴りをキャッチする、単純に押し倒すようにしてテイクダウンするなどきっかけは様々でも、

上になったほうが有利であることは誰の目にも明らかです。

路上で相手をテイクダウンするのはかなりリスキーですが、もしも首尾よくマウントを取れた時には、

積極的にパウンドを打ち込むことも、短い時間でのフィニッシュに繋がるかもしれません。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【防犯】危機管理能力を向上させる3つのルールと習慣【護身】

いつも心に1頭のコモドドラゴンを。どうもサイコ田中です。

護身術と聞くと危険人物を華麗に転がしたり、凶器を奪ったりする技術を思い浮かべる方が多いと思われますが、

それらはあくまでも最後の最後――どうしようもなくなった時の切り札に過ぎません。

本来の意味での自己防衛においては状況認識に重きを置き、

如何にして潜在的なリスクを回避していくかが最大の課題です。

では、状況認識と危機回避能力を高めるために、どのようなアイデアが有効でしょうか?

今回は個人の危機管理能力を高めるためのルールと簡単な習慣についてお伝えしたいと思います。


視野を広く・死角を少なく

これから紹介する危機管理能力向上メソッドに共通するコンセプトは、

如何にして視野を広く、そして死角となる部分を減らすかということです。

路上におけるトラブル並びに突発的な凶悪犯罪、そのどちらにも共通するのが、

・注意力が低下しているとき

・視野が狭くなっているとき

・背後など死角を突かれたとき

などに、最も襲撃・攻撃を受けるリスクが高まるということです。

人に限らずどんな動物もリラックスしている時や注意力散漫になっているときには、

不意のアクシデントやトラブルに対して反応が遅れる傾向にあります。

この反応の遅れは命に関わるリスクのある場面において致命的であり、

一瞬の認知・判断の遅延が生死すら左右します。(車の運転などがわかりやすいと思われます)

また単純に視野が狭くなっていたり、背後など死角から近付く脅威に気づかなかった場合も同様に、

反応が遅れるか反応することすら出来ないため、身を守りようがありません。

普段から注意力を高く保つことそして可能な限り視野を広く保つ工夫が、

いざという時の生存率を高めることに繋がってきます。


あなたの危機管理能力を高める3つのルールと習慣

危機管理能力向上のため、注意力の維持と視野の確保が重要と述べましたが、

ここからは実際の生活においてどのような考え方が有効なのか、

基本的なルールと習慣を3つの項目に分けてお伝えします。

防犯・護身に興味をお持ちの方はぜひ参考になさってください。

 

第三者を背後に立たせない

ゴ〇ゴ13ではありませんが、他者を後ろに立たせないことは非常に重要なルールです。

死角からの攻撃はある意味防ぎようがなく、反応も遅れるか不可能に近いため、

それが電車の車内にせよコンビニの店内にせよ、簡単に第三者に背後を取られない工夫は必要です。

(電車を待つ列などに加わる際も注意が必要です)

 

簡単な習慣として、壁を背にするというものがあります。

例えばスマートフォンを操作するときなどは、何もないところに立ち止まるのではなく、

手近な建物の壁を背にして立ち、適度に画面から顔を上げ周囲を見ながら操作するのが安全です。

(いわゆる歩きスマホは注意力が低下し視野も狭くなり大変危険なため、絶対にやめましょう)

またコンビニの店内などにおいても欲しいものがある陳列棚に近づいて立つのではなく、

後ろの陳列棚になるべく近づいて立ち、人が自分の前を通るようにすることが理想的です。

買物をされている他の方の迷惑になるかもしれませんが、平気で後ろを通られるよりはずっといいでしょう。

 

何かを注視する時間を減らす

視野を広く保つためにも、特定のモノや人を凝視する時間は減らすべきです。

街を歩いていると目を引かれるような変わったものや魅力的な人物がいるのも確かですが、

それらをじっと見つめているのは危険です。

移動中はなるべく視野を広く保ち、

・一点だけを注視しないこと

・目の高さにあるものだけを見ないこと

・すれ違う人物の視線や挙動に警戒すること

などといった意識を持つことが肝要です。

現代人の生活に欠かすことの出来ないスマートフォンも、じっと見ているのは好ましくありません。

電車に乗ってすぐにスマートフォン操作し始めるという人は、適度に顔を上げる癖もつけるようにしましょう。

 

このルールに関連する習慣として、人とモノを1つのセットとして観察するというものが挙げられます。

例えば1台の車に対して1人のサラリーマン、

1台の原付に対して1人の学生といった具合に、

モノと人をなるべく交互に、そして一つの単位として扱う観察方法が有効です。

路上における脅威は人だけとは限りません。

不審な路上駐車の車に酒の空き瓶、コンドームのパッケージなど治安の好ましくない地域になればなるほど、

危険を見つけるヒントになるものがそこら中に転がっています。

不審な人物はもちろん、潜在的なリスクをいち早く察知するためにも、

何気ないモノの配置や挙動といった小さな変化にも目を向けていく意識が大切です。

慣れてきたら、安全なものとそうでないもの(不安や脅威を感じるもの)を素早くフィルタリングし、

必要な情報を素早く集められる目の動かし方を探してみましょう。

 

無防備になる時間を短くする

注意力と視野の両方に関連するルールとして、

可能な限り無防備になる時間を減らすというものが挙げられます。

一般的な社会生活を営む方々にとっての無防備な時間というのは、

・カバンなどの荷物で両手がふさがっている時

・屋外での電話中

・満員電車の車内など身動きがとりにくい場面

などであり、これらの状況を積極的に回避することも一つの目標と言えます。

特に自転車を押して歩いている時、買い物袋などを両手に提げているときのリスクは高く、

僅かな反応の遅れが致命的なダメージに繋がる恐れがあり注意が必要です。

またいざという時生存率を少しでも高めるために身体を鍛えること、

自己防衛の実戦的な技術体系(実技)を身に着けることなどもここに含まれます。

 

無防備になる時間を減らすうえでぜひ実践していただきたい習慣の一つは、

車の乗車・降車に伴う確認行動です。

運転免許証をお持ちの方のほとんどは教習所の初期講習において、

車の乗り降りに際して、安全確認のために車の下も含め前後左右を、

しっかりと目視で確認してから乗るよう指導されたはずです。

小さな子供や動物、車のタイヤなどを保護するために重要であると同時に、

ドライバー自身の安全を確保する上でも欠かせない習慣に違いありません。

車に乗り込む瞬間というのはほとんどの人が車内の状態や車のフロント側にしか注意が向いておらず、

背後などから襲撃を受けると致命的なタイミングと言えます。

車に乗り込む際は車の周囲をしっかりと確認したうえで、

ドアを開けてから乗り込む直前には左右と背後を振り返り、

可能な限り速やかに内側からドアをロックし、発車に時間をかけない工夫が肝要です。

車に乗っている状態は一見安心のようですが、電話をかけたりスマートフォンを操作するなどしていると注意力が散漫になり、

悪意ある第三者の接近に気づくのが遅れがちです。

乗車後はしっかりとドアをロックし完全に窓を閉め、速やかに発進すべきです。

万が一乗車の前後に襲撃を受けた場合はクラクションや盗難防止装置のアラームを鳴らし、

周囲に危険を知らせ助けを求めるといった対応が求められます。

(車に乗ってからダラダラと飲食・化粧をするなどの習慣がある人は特に注意が必要です)


男性は満員電車の乗車時にも警戒を

電車に乗る機会が多い方で、特に男性の方は違った角度での警戒も求められます。

電車を利用する全ての男性にとって致命的となりうる潜在的リスクの一つが、

痴漢の冤罪被害です。

昨今はその件数が増加傾向にあり、裁判に発展し何とか有罪は免れたが、

社会的に甚大なダメージを受けるという事例がほとんどのように見受けられます。

特に近年は携帯端末における撮影機能の進化、SNSの普及に伴い「ネット私刑」という単語も生まれ、

混雑時は気が抜けないという男性は少なくないでしょう。

女性にとって痴漢が顕在化した脅威であるのに対し、男性にとってはその冤罪被害が潜在的脅威になるというのは何とも複雑なところですが、

やはりある程度は男性側の配慮と対策が必要と考えられます。

満員電車に乗車する際は可能な限り女性ではなく男性の近くに立つことを心がけるとともに、

・つり革を両手で握る(左右に配慮が必要)

・両手で本を読む

・壁やドアを背にして立つ

など、「両手が見えること」「女性の背後に立たないこと」を意識することが肝要です。

つり革もつかめないような混雑時はどうしようもありませんが、

なるべく女性の近くに立たない・両手が見えるようにしておくといった配慮は必要でしょう。

自分自身が法的に追い詰められないためにも、女性に不安を与えないためにも大切なことです。

男性は危機管理の一環として、電車の車内における痴漢の冤罪対策にも目を向けていきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。